営農技術情報 平成27年 畑作(豆類) 8月号 1 7月31日発行 上川農業改良普及センター名寄支所 ℡01654-2-4524 JA道北なよろ ℡01655-3-2521 病害虫防除 (1)マメシンクイガ(大豆) フェロモントラップによるマメシンクイガ成虫の捕獲頭数は下表のとおりです。 マメシンクイガ成虫の捕獲頭数 (7月8日設置) 設置場所 7月23日 7月29日 豊 里 4 3 中 央 1 0 西風連 1 1 智恵文 0 3 マメシンクイガの産卵は大豆の莢長が2~3cmとなる頃(莢伸長始)より始まります。 まだ防除を実施していないほ場(は種が遅れ、生育が遅れ気味のほ場等)でも生育状況 を確認して防除を始めましょう。 マメシンクイガの防除 ★成虫および莢伸長始の両方が認められてから6日後を目処に防除を開始する。 【1回目】 ・防除時期:成虫および莢伸長始の両方が認められてから6日後 ・散布薬剤:合成ピレスロイド剤 【2回目】 ・防除時期:1回目防除の7~10 日後。 ・散布薬剤:有機リン剤 ※株元や莢に薬剤が十分にかかるように散布する。 【マメシンクイガの防除薬剤例】 散布時期 1 回目 2 回目 薬剤名 ゲットアウト WDG トレボン乳剤 プレバソンフロアブル5 トクチオン乳剤 エルサン乳剤 サイアノックス乳剤 系統名 使用倍率 使用時期 使用回数 合ピレ 合ピレ ジアミド 有機リン 有機リン 有機リン 3,000 倍 1,000 倍 4,000 倍 1,000 倍 1,000 倍 1,000 倍 7 日前 14 日前 7 日前 30 日前 7 日前 7 日前 3回 2回 2回 3回 2回 2回 (2)アズキノメイガ(小豆)、ツメクサガ(大豆・小豆)、ハダニ類(大豆・小豆) アズキノメイガ成虫は羽化後、数日で産卵します。産卵盛期(7月下旬~8月上旬) とその7~10 日後を目処に2回、防除を実施しましょう。 ハダニ類は高温・乾燥で多発しやすくなります。ほ場外周部に発生が見られれば、 防除を検討しましょう。 -1- 【ツメクサガ、アズキノメイガ、ハダニ類の防除薬剤例】 作物 害虫 大豆 ツメクサガ 小豆 大豆・小豆 薬剤名 系統名 使用倍率 使用時期 回数 トクチオン乳剤 エルサン乳剤 有機リン 有機リン 1,000 倍 1,000 倍 30 日前 7 日前 3回 2回 アズキノメイガ トクチオン乳剤 サイアノックス乳剤 有機リン 有機リン 1,000 倍 1,000 倍 21 日前 21 日前 3回 2回 ハダニ類 ダニトロンフロアブル ピラゾール 1,000~2,000 倍 7 日前 1回 ※小豆「トクチオン乳剤」は、ツメクサガにも効果あり。 (3)菌核病(大豆・小豆)、灰色かび病(小豆) 開花後7~10 日間隔で2~3回防除しましょう。 【菌核病、灰色かび病の防除薬剤例】 作物 病害 薬剤名 使用倍率 使用時期 使用回数 大豆 菌核病 スミレックス水和剤 カンタスドライフロアブル 1,000~1,500 倍 1,500 倍 21 日前 7 日前 4回 3回 小豆 灰色かび病 菌核病 スミレックス水和剤 ゲッター水和剤 カンタスドライフロアブル 1,000~1,500 倍 1,000~1,500 倍 1,000~1,500 倍 21 日前 14 日前 7 日前 2回 4回 3回 農薬安全使用 ・必ずラベルを読み、使用量・時期・回数を確認し、適正に使用しましょう。 ・周辺作物への農薬飛散には十分注意しましょう。 農作業中の熱中症に注意! 暑熱環境下での農作業は、熱中症(熱射病、熱けいれん、熱まひ等)を発症しや すいので以下の事項に注意してください。 日中の気温の高い時間帯を外して作業を行うとともに、休憩をこまめにとり、作 業時間を短くする等、作業時間を工夫しましょう。 水分をこまめに摂取し、汗で失われた水分を十分に補給しましょう。特に気温が 著しく高くなりやすい施設内での作業では、十分に注意しましょう。 帽子を着用するとともに、汗を発散しやすい服装をしましょう。 -2-
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