和声の基礎 22 - IV の付加四六和音 IV の第五音を省き、第四音と第六音を付加した和音である。 短調では、付加第四音は上方変位を用いる。実は、長調の IV46 を用いることは稀であり、長調 においても、ほとんどが準固有和音の○IV46 を用いる。というのは、○IV46 の和声構成音は V9 の根 音省略形(つまり減七の和音)と同じであり、減七の和音に準じた用途があるからである。 減七の和音と区別する根拠は実際上はなく、和声機能上、○IV46 をサブドミナント類として考え たい場合に、このような命名・分類をしているに過ぎないと考えることもできる。 連結の例 先行和音からの連結の例
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