第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(全編).

第6期
八潮市高齢者保健福祉計画
介護保険事業計画
八 潮 市
ご
あ
い
さ
つ
わが国の高齢化は、世界に類を見ないスピード
で進んでおり、総人口に占める65歳以上の人口割
合(高齢化率)は25パーセントを超え、他のどの
国も経験したことのない本格的な超高齢社会を迎
えております。
本市の高齢化率をみると、22.11パーセント(平成27年3月1日現在)
と全国平均から見ると比較的低い数値ではありますが、平成29年度には
23パーセントを超えるものと予測されます。
この「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」は、高
齢者の皆さまが住み慣れた我がまち「やしお」で安心して暮らしていた
だけるよう、第5期計画から推進してきた「地域包括ケアシステムの構
築」のいっそうの充実を図り、ひとり暮らしや認知症になっても安心し
て暮らしていただけるシステムづくりを目指して策定いたしました。
また、介護を必要としない約9割の元気高齢者の皆さまには、要介護
とならないための健康づくりや、技術・知識・経験を活かして活躍でき
る環境づくりを図るために関係機関との連携を推進していきます。
八潮市では、豊かな人生を享受できる超高齢社会の実現を目指し、今
後も、
「住みやすさナンバー1のまち」を目指して、市民や事業者の皆さ
まなどのご協力をいただきながら、計画を推進してまいりたいと考えて
おります。
結びに、本計画の策定にあたり、それぞれの専門分野や市民代表とし
てのお立場から貴重なご意見・ご提案をいただきました「八潮市高齢者
保健福祉推進審議会」の委員の皆さま、またパブリック・コメントなど
を通じて貴重なご意見をお寄せいただきました市民の皆さまに、心から
お礼申し上げます。
平成27年3月
目
第Ⅰ編
総
第1章
次
論
計画の概要
1
計画策定の背景と趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2
制度の主な改正点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
3
計画の性格と位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
4
計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
5
計画策定の体制と市民意見の反映・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
第2章
高齢者の現状と将来推計等
1
高齢者等の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
2
高齢者実態調査結果の要点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
3
介護保険サービスの状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
4
高齢者人口等の推計と将来像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
第3章
計画の基本的考え方
1
計画の基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
2
計画の基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48
3
日常生活圏域の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52
4
計画の推進と進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54
第Ⅱ編
◎
各
論
施策体系図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56
第1章
1
社会参加の促進と生きがいづくり
社会参加の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61
(1)ボランティア・NPOの支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61
(2)シルバー人材センターの支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62
2
世代間交流の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63
(1)高齢者との交流事業の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63
(2)ふれあい共食(きょうしょく)の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
(3)ふれあい浴場の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
3
生きがいづくりと生涯学習活動の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65
(1)老人福祉センター事業の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65
(2)
「きらめきクラブ八潮」活動の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66
(3)高齢者の自主的活動の支援と生涯学習活動の啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67
第2章
1
健康づくりの推進
健康づくりの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71
(1)健康づくりと介護予防の総合的・一体的な取り組みの推進・・・・・・・・・・・・・ 71
(2)こころの健康づくりの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72
第3章
1
地域支援事業の推進
地域支援事業の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
(1)介護予防事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
(2)包括的支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 81
(3)任意事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83
2
地域ケア体制(相談体制)の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85
(1)保健・医療・福祉・介護の連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85
(2)相談体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85
(3)地域ケアチームの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 86
第4章
1
高齢者が安心して暮らすことができる環境の整備
高齢者支援ネットワーク体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89
(1)高齢者の見守り体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89
(2)徘徊高齢者の早期発見体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89
2
認知症対応施策の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91
(1)認知症等に関する啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91
(2)高齢者支援ネットワーク体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
(3)徘徊高齢者家族支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
(4)相談支援体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
(5)権利擁護事業の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
3
高齢者在宅福祉サービスの充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93
(1)救急医療情報キット配布事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
(2)緊急時通報システム事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
(3)徘徊高齢者家族支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
(4)配食・安否確認サービス事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
(5)寝具クリーニングサービス事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
(6)紙おむつ給付事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
(7)訪問理美容サービス事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
(8)日常生活用具給付等事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
(9)生きがい活動通所支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
(10)長寿祝金支給事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
4
社会福祉協議会との連携の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96
(1)福祉サービス利用援助事業(あんしんサポートねっと)・・・・・・・・・・・・・・・ 97
(2)ひとり暮らし高齢者の見守り活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
(3)リバースモーゲージ(不動産担保型生活資金)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
(4)福祉車両・車いす貸出事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
(5)ふれあいサロン活動への支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
(6)高齢者と障がい者のスポーツの祭典・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
(7)各種講座の開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
5
住まいの支援の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99
(1)高齢者向け市営住宅の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99
(2)高齢者居室等整備資金融資制度の利用促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
(3)高齢者世帯等住み替え住宅家賃助成事業の利用促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
(4)空き家を活用した高齢者の住まい確保・生活支援事業の推進・・・・・・・・・・・100
6
高齢者福祉施設サービスの利用支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
(1)養護老人ホーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
(2)軽費老人ホーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102
(3)有料老人ホーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102
(4)サービス付き高齢者向け住宅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・103
7
権利擁護施策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
(1)成年後見制度の活用支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
(2)市民後見人の育成及び活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104
(3)福祉サービス利用援助事業(あんしんサポートねっと)・・・・・・・・・・・・・・・105
8
情報提供の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105
9
相談・苦情対応体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105
第5章
1
介護保険サービスの充実と制度の安定的運営
介護保険サービスの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・109
(1)居宅サービス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・109
(2)施設サービス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・121
(3)地域密着型サービス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123
2
介護保険事業費と保険料の算定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・127
(1)保険給付費の算出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・127
(2)標準給付費の算出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130
(3)地域支援事業費の見込みと介護保険事業費合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130
(4)保険料収納必要額の算出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131
(5)第 1 号被保険者の負担割合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・133
(6)所得段階別被保険者数と第 1 号被保険者介護保険料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134
資 料
編
1
介護保険サービスの将来推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139
2
市内施設等整備状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・142
3
八潮市高齢者支援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・143
4
八潮市高齢者保健福祉推進審議会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・146
5
八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150
6
八潮市ふれあい福祉部事業計画検討専門部会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152
7
計画策定までの経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・154
8
用語の説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・156
第Ⅰ編
そう
ろん
総
論
けいかく
第1章
がいよう
計画の概要
けいかくさくてい
はいけい
しゅし
1 計画策定の背景と趣旨
本市では、平成 24 年3月に『第5期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険
事業計画(平成 24 年度~平成 26 年度)』を策定し、高齢者が自立し、健康で
生きがいを持って生活できるよう、またその中で介護が必要となった方につい
ては市民ぐるみで支え合っていくために、第4期計画以来「生涯いきいき ふ
れあいのある暮らしをめざして」を基本理念として高齢者福祉施策を展開して
きました。
現在、団塊の世代が 65 歳に達し、高齢者人口は大きく増加していますが、
団塊の世代を含む 60 歳代の方に限らず、70 歳以上の方でも健康で元気な方は
多く、仕事だけに限らず社会のあらゆる場面で活躍しています。
「人生 90 年時
代」を前提に、豊かな人生を享受できる超高齢社会の実現を目指すためには、
高齢者の知識・技術・経験が活かせる場や機会の確保と提供が今まで以上に重
要な課題となります。
また、高齢者の福祉という面ではサービスの受け手だけでなく、サービスの
提供者としても大きな期待が寄せられます。
こうした中で、平成 26 年6月の医療介護総合確保推進法の制定による介護
保険法の改正において、要支援者に対する訪問介護及び通所介護サービスが市
町村の地域支援事業へ移行し、医療と介護の連携、認知症対策、生活支援サー
ビスの充実に関する事業が、包括的支援事業に位置づけられるなど、地域包括
ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の見直しが行われ、さらに持続可能
な制度とするため、一定額以上の高額所得者に対する介護サービス利用時の本
人負担額を2割へ引き上げたり、特別養護老人ホームの入所基準を変更するな
ど、サービスの効率化・重点化を図る制度改正が行われました。
平成 26 年度は第5期計画の最終年度であることから、これまでの計画の進
捗状況を踏まえ、新たに『第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業
計画(平成 27 年度~平成 29 年度)』を策定することとなりました。
第6期計画は団塊の世代が後期高齢者となる平成 37 年を念頭に、超高齢社
会を乗り切るための最初の段階として位置づけられ、策定にあたっては、第
5期計画の進捗状況や介護保険サービスの利用状況などの実績、さらには平
成 26 年3月実施の高齢者への「高齢者実態調査」の結果等から明らかになっ
た高齢者の生活実態と意向などを踏まえるとともに、引き続き健全かつ安定
的な運営を目指すものとします。
せいど
おも
かいせいてん
2 制度の主な改正点
効率的かつ質の高い医療提供体制や地域包括ケアシステムを構築すること
を通じ、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するため、医療介護
総合確保推進法が平成 26 年6月に成立しました。
主な介護保険制度に関する改正点は以下のとおりです。
地域包括ケアシステムの構築と費用負担の公平化
(1)地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実
高齢者が可能な限り住み慣れた地域で生活を継続することができるよう
な包括的な支援・サービス提供体制の構築を目指し、①から⑤までの地域支
援事業の充実を図るとともに、「介護」、「医療」、「予防」という専門的サー
ビスと「住まい」、
「生活支援・福祉サービス」の5つの要素を総合的に、連
携を持って整備していきます。
① 全国一律の予防給付(訪問介護・通所介護)を市で実施する地域支援
事業に移行
② 在宅医療・介護連携の推進
③ 認知症施策の推進
④ 地域ケア会議の推進
⑤ 生活支援サービスの充実・強化
※①については、介護予防給付(要支援1~2)のうち、「訪問介護」「通所介護」のみ地域支援
事業へ移行します。他のサービスは従来どおり介護予防給付となります。
(2)特別養護老人ホームへの入所要件の変更
特別養護老人ホームの新規入所者を、原則、要介護3以上に限定し、中重
度の介護者を支える施設としての機能を重点化することになりました。
※すでに入所されている要介護1・2の方や、制度改正後に要介護3以上で入所したのち要介護
1・2に状態が改善された場合でもやむを得ない事情があれば、引き続き入所できる経過措置が
設けられています。
また、要介護1・2の方でも、やむを得ない事情により、特別養護老人ホーム以外での生活が
著しく困難であると認められる場合には、特例的に新規入所が認められる場合があります。
(3)低所得者の保険料軽減の拡充
新たな公費負担により、住民税世帯非課税の方の保険料軽減を行います。
(4)一定以上所得者の利用者負担の引上げ
一定以上の所得がある方が介護サービスを利用したときは、利用者負担が
1割から2割になります。
※一定以上所得とは、本人の合計所得が 160 万円以上で、同一世帯の第1号被保険者(65 歳以上の
方)の年金収入+その他の合計所得金額が、単身で 280 万円以上、2人以上世帯で 346 万円以上あ
る場合。
(5)特定入所者介護(予防)サービス費の支給要件の変更
住民税世帯非課税の方が、特別養護老人ホーム等の施設サービスを利用した
とき、食費・居住費を補足する「特定入所者介護(予防)サービス費」の支給
要件が変更になります。
※①配偶者の所得の勘案
②預貯金等の勘案
③非課税年金の勘案
が、支給要件に追加されます。
市における地域包括ケアシステム構築のプロセス(概念図)
地域の課題の把握と
社会資源の発掘
課 題
日常生活圏域ニーズ調査等
介護保険事業計画の策定等
■介護サービス
□高齢者のニーズ
介護保険事業計画の策定のため
日常生活圏域ニーズ調査を実施
し、地域の実態を把握
■県との連携
(医療・居住等)
■関連計画との調整
□住民・地域の課題
地域包括支援センター等で個
別事例の検討を通じ地域の
ニーズや社会資源を把握
※ 地域包括支援センター
では総合相談も実施。
量
的
・
質
的
分
析
・介護
・医療
・住まい
・予防
・生活支援
■医療・介護連携
■住民参画
事
業
化
・
施
策
化
協
議
□支援者の課題
・専門職の数、資質
・連携、ネットワーク
社会資源
・高齢者保健福祉推進
審議会
・パブリックコメント
等
■関連施策との調整
・総合計画等の調整
地域ケア会議 等
■地域課題の共有
○地域資源の発掘
医療・介護情報の
「見える化」
(随時)
・地域ニーズに応じた在宅
サービスや施設のバラン
スのとれた基盤整備
・将来の高齢化や利用者数
見通しに基づく必要量
・医療計画
・居住安定確保計画
・市の関連計画
等
□社会資源の課題
地域ケア会議の実施
対応策の
決定・実行
地域の関係者による
対応策の検討
・保健、医療、福祉、地
域の関係者等の協働に
よる個別支援の充実
・地域の共通課題や好取
組の共有
○地域リーダー発掘
○住民互助の発掘
■年間事業計画への反映
他市町村との比較検討
具
体
策
の
検
討
・地域包括支援センターの
体制整備(在宅医療・介
護の連携)
・医療関係団体等との連携
■住まい
・サービス付き高齢者向け
住宅等の整備
・住宅施策と連携した居住
確保
■生活支援/介護予防
・民間活力・ボランティ
ア等による実施
・社会参加の促進による介
護予防
・地域の実情に応じた事業
実施
■人材育成[県が主体]
・専門職の資質向上
・介護職の処遇改善
PDCAサイクル
病気になったら・・・
地域包括ケアシステムの姿
医 療
介護が必要になったら・・・
介 護
病院:
急性期、回復期、慢性期
通院・入院
通所・入所
日常の医療:
・かかりつけ医、有床診療所
・地域の連携病院
・歯科医療、薬局
住まい
・地域包括支援センター
・ケアマネジャー
■在宅系サービス:
・訪問介護 ・訪問看護 ・通所介護
・小規模多機能型居宅介護
・短期入所生活介護
・24時間対応の訪問サービス
・複合型サービス
(小規模多機能型居宅介護+訪問看護)等
■施設・居住系サービス
・介護老人福祉施設
・介護老人保健施設
・認知症共同生活介護
・特定施設入所者生活介護
等
■介護予防サービス
・自宅
・サービス付き高齢者向け住宅 等
相談業務やサービスの
コーディネートを行います。
いつまでも元気に暮らすために・・・
生活支援・介護予防
老人クラブ・自治会・ボランティア・NPO 等
8
※ 地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に
必要なサービスが提供される日常生活圏域(具
体的には中学校区)を単位として想定
新しい地域支援事業の全体像
<現行>
介護給付
(要介護1~5)
介護予防給付
(要支援1~2)
介護給付(要介護1~5)
現行と同様
介護予防給付(要支援1~2)
訪問看護、福祉用具等
訪問介護、通所介護
事業に移行
新しい介護予防・日常生活支援総合事業
全市町村で
実施
介護予防事業
又は介護予防・日常生活支援総合事業
○ 二次予防事業
○ 一次予防事業
介護予防・日常生活支援総合事業の場合
は、上記の他、生活支援サービスを含む
要支援者向け事業、介護予防支援事業。
地
域
支
援
事
業
<見直し後>
介護保険制度
多
様
化
(要支援1~2、それ以外の者)
○ 介護予防・生活支援サービス事業
・訪問型サービス
・通所型サービス
・生活支援サービス(配食等)
・介護予防支援事業(ケアマネジメント)
○ 一般介護予防事業
包括的支援事業
包括的支援事業
○地域包括支援センターの運営
○ 地域包括支援センターの運営
・介護予防ケアマネジメント、総合相談支援
業務、権利擁護業務、ケアマネジメント支援
(左記に加え、地域ケア会議の充実)
充
実
○ 在宅医療・介護連携の推進
○ 認知症施策の推進
地
域
支
援
事
業
(認知症初期集中支援チーム、認知症地域支援推進員 等)
○ 生活支援サービスの体制整備
(コーディネーターの配置、協議体の設置等)
任意事業
任意事業
○ 介護給付費適正化事業
○ 家族介護支援事業
○ その他の事業
○ 介護給付費適正化事業
○ 家族介護支援事業
○ その他の事業
【参考】介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)の構成
訪問型サービス
(第1号訪問事業)
・現行の訪問 ①訪問介護
介護相当
②訪問型サービスA(緩和した基準によるサービス)
③訪問型サービスB(住民主体による支援)
・多様な
サービス
介護予防・生活
支援サービス
事業
介護予防・
日常生活
支援総合
事業
(新しい
総合事業)
通所型サービス
(第1号通所事業)
・現行の通所
介護相当
・多様な
サービス
④訪問型サービスC(短期集中予防サービス)
⑤訪問型サービスD(移動支援)
①通所介護
②通所型サービスA(緩和した基準によるサービス)
③通所型サービスB(住民主体による支援)
④通所型サービスC(短期集中予防サービス)
(従来の要支援者)
・要支援認定を受け
た者(要支援者)
・基本チェックリスト
該当者(介護予防・
生活支援サービス
対象事業者)
その他の生活支援サービス
(第1号生活支援事業)
介護予防ケアマネジメント
(第1号介護予防支援事業)
①栄養改善の目的とした配食
②住民ボランティア等が行う見守り
③訪問型サービス、通所型サービスに準じる
自立支援に資する生活支援(訪問型サービ
ス・通所型サービスの一体的提供等)
※ 上記はサービスの典型例として示しているもの。市町村はこの例を
踏まえて、地域の実情に応じた、サービス内容を検討する。
①介護予防把握事業
②介護予防普及啓発事業
一般介護予防事業
③地域介護予防活動支援事業
・第1号被保険者の全ての者
・その支援のための活動に
関わる者
⑤地域リハビリテーション活動支援事業
④一般介護予防事業評価事業
けいかく
せいかく
い
ち
3 計画の性格と位置づけ
◇本計画は、老人福祉法第 20 条の8に規定する市町村老人福祉計画と介護保
険法第 117 条の規定による市町村介護保険事業計画とを総合的・一体的に
作成した計画で、高齢社会に対応したサービス必要量・供給量及びサービス
供給体制を見込んでおり、健康増進法等による高齢者の健康の維持、健診等
についても包含する計画です。
◇市の施策執行上の基本となる『第5次八潮市総合計画』が策定中です。
本計画策定にあたっても市総合計画との整合性をもって作成します。
◇国の「基本方針」や埼玉県において同時並行で策定される『埼玉県高齢者支
援計画』や本市で策定した各種計画等との整合・調和・連携を図ります。
計画の位置づけ
〈
〈
国 〉
老人福祉法
介護保険法
基本指針
県
八潮市総合計画
〉
埼玉県高齢者支援計画
(計画期間:平成 27~29 年
度)
八潮市地域福祉計画
八潮市高齢者保健福祉計
八潮市特定健康診査等実施計画
画・介護保険事業計画
八潮市障がい者行動計画・障がい福祉計画
(計画期間:平成 27~29 年
度)
八潮市健康づくり行動計画
など
けいかく
きかん
4 計画の期間
本計画の計画期間は、平成 27(2015)年度から平成 29(2017)年度まで
の3か年とします。
介護保険料について3か年を通じ財政の均衡を保つこととされているこ
とから、3年後の平成 29 年(2017)年度に計画の見直しを行います。
計画の期間
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
24 年度
25 年度
26 年度
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
32 年度
第5期計画
見直し
第6期計画
見直し
けいかくさくてい
5
たいせい
しみんいけん
第7期計画
はんえい
計画策定の体制と市民意見の反映
(1)計画策定の体制
本計画の策定にあたっては、学識経験者、市内関係団体の代表、公募
による市民等から構成される「八潮市高齢者保健福祉推進審議会」にお
いて各分野からのご意見をいただき、検討・審議を行うとともに、市民
の意見を幅広く募って計画に反映させるため、パブリックコメントを実
施しました。
また、庁内においては、関係各部署の参加により構成される「ふれあ
い福祉のまちづくり推進本部」及び「専門部会」において検討を行い相
互の連携を保ちながら策定を進めました。
計画の策定体制
諮問
高齢者保健福祉
推進審議会
市 長
答申
学識経験者
市内関係団体の代表
公募による市民
資料提供
ふれあい福祉の
まちづくり推進
本部
意見・提案
専門部会
意見・提案
参加
審議会開催
情報提供
回収
事務局
(長寿介護課)
市
高齢者実態調査
(健康増進課)
民
郵送
(2)高齢者実態調査の実施概要
計画策定にあたって、市内の高齢者の意識や身体状況、健康状態、外出
の状況、高齢者福祉サービス等の認知状況、今後のサービスの利用意向や
要望などを把握するため、前回調査及び国の日常生活圏域ニーズ調査をも
とに調査票を作成し、調査を行い、計画策定の基礎資料としました。
高齢者実態調査の実施概要
対象者
要介護・要支援認定を受けている
要介護・要支援認定を受けていない
65 歳以上の市民
65 歳以上の市民
抽出台帳
要支援・要介護認定者台帳
住民基本台帳
基準日
平成 26 年2月 28 日現在
平成 26 年2月 28 日現在
台帳記載数(母数)
1,997 人
18,036 人
抽出方法
全数調査
無作為抽出法
抽出数(配布数)
1,997 人
2,000 人
調査方法
郵送法(配布、回収とも)
郵送法(配布、回収とも)
調査期間
平成 26 年3月 10 日~3月 31 日
回収結果
有効回収数:2,739 票 回収率:68.5%
(3)審議会の開催
計画策定にあたり、学識経験者、市内関係団体の代表、市民の方々の意
見を反映させることを目的として、下表のとおり「八潮市高齢者保健福祉
推進審議会」を開催しました。
審議会の開催
回
開催日
主要テーマ
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
の策定について~諮問
・
「第5期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
第1回
平成 26 年7月 10 日
の進捗状況報告
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
策定のための【高齢者実態調査】について
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
策定の方向性について
・介護保険法改正に伴う「地域支援事業」の移行について
第2回
平成 26 年8月7日
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
(骨子案)について
・介護保険法改正に伴う「包括的支援事業」の充実について
第3回
平成 26 年 10 月2日
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
(骨子案)について
第4回
平成 26 年 11 月 13 日
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
(素案)について
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
第5回
平成 27 年1月 22 日
(案)について
・
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
の答申案策定について
(4)パブリックコメントの実施
計画策定にあたって広く市民の意見を求めるため、下記の要領でパブ
リックコメントを実施しました。
期間中にいただいた意見については、高齢者保健福祉推進審議会に提
出し、検討の材料としました。
パブリックコメントの概要
項
目
実施期間
内
容
平成 26 年 12 月 10 日(水)~平成 27 年1月 16 日(金)
・市ホームページ
・市役所(840 情報資料コーナー)、駅前出張所、八幡図書館、八條図書館、
閲覧場所
資料館、ゆまにて、文化スポーツセンター、エイトアリーナ、八潮メセナ、
やしお生涯楽習館、保健センター、老人福祉センターすえひろ荘、老人福祉
センター寿楽荘 他
こうれいしゃ
第2章
げんじょう
しょうらいすいけいとう
高齢者の 現 状 と 将 来 推計等
こうれいしゃとう
げんじょう
1 高齢者等の 現 状
(1)人口の推移
本市の人口の動向をみると、平成 21 年から平成 26 年にかけて一貫して
増加を続けており、平成 26 年 10 月1日現在で 85,396 人となっています。
また、65 歳以上の高齢者人口についても、一貫して総人口の伸びを上回
るペースで増加し続けており、18,576 人となり総人口に占める割合は
21.8%となり、高齢化率の上昇が続いています。
総人口・高齢者人口の推移
平成
21 年
平成
22 年
平成
23 年
平成
24 年
平成
25 年
平成
26 年
総人口
82,226
82,576
83,215
84,064
84,658
85,396
65 歳以上
14,874
15,413
15,851
16,793
17,694
18,576
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
18.1
18.7
19.1
20.0
20.9
21.8
区分
(実
人数
)
総人口
(構
%成
)比
65 歳以上
資料:各年 10 月 1 日現在 住民基本台帳
(単位:人)
(単位:%)
90,000
24.0
80,000
23.0
70,000
22.0
60,000
21.0
50,000
20.0
40,000
19.0
30,000
18.0
20,000
17.0
10,000
16.0
0
15.0
平成21年
平成22年
総人口
平成23年
平成24年
65歳以上人口
17
平成25年
高齢化率
平成26年
介護保険被保険者ごとの割合をみると、第1号被保険者(65 歳以上)の
占める割合は一貫して増加し続けています。第2号被保険者(40 歳~64
歳)は平成 23 年から 26 年までほぼ横ばいとなっています。39 歳以下の若
年層はやや低下しています。
介護保険被保険者ごとの構成比の推移
(単位:%)
100
18.1
18.7
19.1
20.0
20.9
21.8
32.9
33.2
33.6
33.6
33.7
33.6
49.0
48.1
47.3
46.4
45.4
44.6
80
60
40
20
0
平成21年
平成22年
平成23年
0歳~39歳
第1号被保険者(65歳以上)
平成24年
平成25年
平成26年
第2号被保険者40歳~64歳
高齢者の内訳を前期高齢者(65 歳~74 歳)と後期高齢者(75 歳以上)に
わけてみると、前期高齢者では平成 23 年以降急激に増加していますが、
団塊の世代が 65 歳を迎えていることがその原因となっています。平成 23
年から 26 年にかけて3年間で 1,286 人の大幅増となりました。後期高齢
者も増加を続けており、同じ期間で 1,439 人の増加となっています。
前期高齢者と後期高齢者人口の推移
(単位:%)
(単位:人)
20,000
23.0
15,000
4,490
4,885
10,384
10,528
5,763
5,332
10,000
6,771
21.8
21.0
11,805
19.0
20.9
10,519
5,000
6,255
20.0
18.1
18.7
19.1
平成21年
平成22年
平成23年
11,030
11,439
平成24年
平成25年
0
17.0
前期高齢者65~74歳
後期高齢者75歳以上
18
平成26年
高齢化率
(2)世帯の状況
本市における 65 歳以上を含む世帯については、平成 26 年では 12,972
世帯となっており、全世帯の約 35.1%を占めています。そのうち、単身世
帯が 3,737 世帯、複数人世帯(65 歳以上のみで構成された世帯)が 3,239
世帯という状況となっています。
世帯の状況
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
総人口(人)
83,215
84,064
84,658
85,396
65歳以上人口(人)
15,851
16,793
17,694
18,576
高齢化率
19.05%
19.98%
20.90%
21.75%
総世帯数
34,672
35,492
36,218
37,003
65歳以上を含む世帯
11,229
11,821
12,365
12,972
世帯数
2,887
3,127
3,376
3,737
構成比
8.33%
8.81%
9.32%
10.10%
世帯数
2,625
2,833
3,062
3,239
構成比
7.57%
7.98%
8.45%
8.75%
世帯数
5,717
5,861
5,927
5,996
構成比
16.49%
16.51%
16.36%
16.20%
単身世帯
複数人世帯
その他世帯
資料:各年 10 月 1 日現在 住民基本台帳
19
(3)住まい
平成 26 年に行った高齢者実態調査の結果では、
「持家」が 77.0%で「民
間賃貸住宅」が 7.6%、
「公営賃貸住宅(市・県営、都市機構、公社等)」が
4.2%となっています。
平成 23 年に行った高齢者実態調査の結果と比較すると「持家」が減少
し、「民間賃貸住宅」が増加しています。
高齢者の住まいの状況
人数
評価項目
持
平成 23 年
平成 26 年
平成 23 年
備考
平成 26 年
1,968 人
2,109 人
83.2%
77.0%
減少
民間賃貸住宅
140 人
208 人
5.9%
7.6%
増加
公営賃貸住宅
85 人
115 人
3.6%
4.2%
借間
41 人
58 人
1.7%
2.1%
そ の他 ( 高齢者
施設等)
64 人
115 人
2.7%
4.2%
無回答
68 人
134 人
2.9%
4.9%
2,366 人
2,739 人
100%
100%
合
家
構成比
計
(4)就業状況
平成 26 年に行った高齢者実態調査の結果では、収入のある仕事をして
いない方は、71.3%(1,953 人)でありました。仕事をしている人の頻度は、
「週4回以上」が 11.6%(319 人)、「週2~3回」が 3.5%(96 人)で仕事
をしている人の割合は、あわせて 18.5%(508 人)となっています。
就業状況(収入のある仕事)
(単位:%)
0.0
20.0
週4回以上
週2~3回
80.0
3.5
0.6
月1~3回
1.2
(n=2,739)
1.6
していない
無回答
60.0
11.6
週1回
年に数回
40.0
71.3
10.1
20
こうれいしゃじったいちょうさ け っ か
ようてん
2 高齢者実態調査結果の要点
本項の内容は、平成 26 年3月に実施した計画策定のための「高齢者実態調
査」の結果の中から、ポイントとなる部分を抜き出してまとめたものです。
(1)健康状態
普段、ご自分で健康だと思いますかという問では、「まあまあ健康」が
51.7%と多く、
「あまり健康でない」が 18.4%、
「健康でない」が 15.8%と
なっています。
高齢者の健康状態
0.0
とても健康
まあまあ健康
あまり健康でない
健康でない
無回答
(単位:%)
20.0
40.0
60.0
10.1
51.7
18.4
15.8
(n=2,739)
3.9
(2)外出(移動手段)
外出する際の移動手段は何ですかという問では、「徒歩」が 39.9%と多
く、
「自転車」が 30.7%、
「自動車(人に乗せてもらう)」が 25.5%、
「自動
車(自分で運転)」が 24.1%となっています。公共交通機関は「路線バス」
が 19.3%、「電車」が 17.2%です。
外出時の移動手段
(単位:%)
0.0
徒歩
自転車
自動車(人に乗せてもらう)
自動車(自分で運転)
路線バス
電車
タクシー
車いす
病院や施設のバス
歩行器・シルバーカー
バイク
電動車いす(カート)
その他
無回答
10.0
20.0
30.0
40.0
39.9
30.7
25.5
24.1
19.3
17.2
11.5
8.4
8.1
4.1
1.8
0.7
1.7
6.4
(n=2,739)
21
50.0
(3)住居
住まいについての問では、
「持家」が 77.0%と多く、
「民間賃貸住宅」が
7.6%、「公営賃貸住宅(市・県営、都市機構、公社等)」が 4.2%となって
います。
「民間賃貸住宅」、
「公営賃貸住宅」、
「借間」を合わせた“借家率”
は 13.9%です。
住居の状況
(単位:%)
0.0
持家
民間賃貸住宅
公営賃貸住宅
借間
その他
無回答
20.0
40.0
60.0
80.0
77.0
7.6
4.2
2.1
4.2
4.9
(n=2,739)
“借家率”は、
「ひとり暮らし」で 39.8%と最も高く、
「家族などと同居」
では 10.4%となっています。
「ひとり暮らし」の「持家」は 51.8%と半数に
とどまっています。
同居の状況からみる住居の状況
(単位:%)
回答者
数(人)
全体
ひとり暮らし
家族などと同居(二世帯
住宅を含む
その他(施設入居など)
持家
民間賃
貸住宅
公営賃
貸住宅
借間
その他
無回答
2,739
77.0
7.6
4.2
2.1
4.2
4.9
336
51.8
24.4
8.9
6.5
3.6
4.8
2,103
85.6
5.4
3.7
1.3
1.8
2.2
176
37.5
2.8
1.1
0.6
33.0
25.0
22
(4)就業状況(収入のある仕事)
収入のある仕事をどのくらいの頻度でしていますかという問では、収入
のある仕事は「していない」が 71.3%と多くみられます。仕事をしている
人は、
「週4回以上」が 11.6%、
「週2~3回」が 3.5%となっており、し
ている人はあわせて 18.5%います。
就業状況(収入のある仕事)
(単位:%)
0.0
20.0
週4回以上
60.0
80.0
11.6
週2~3回
3.5
週1回
0.6
月1~3回
1.2
年に数回
40.0
(n=2,739)
1.6
していない
71.3
10.1
無回答
(5)物忘れの状況
物忘れについての問では、
「周りの人から『いつも同じ事をきく』など物
忘れがあると言われる」が 34.3%、「今日が何月何日かわからない時があ
る」が 37.4%となっています。
また「自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしている」は 69.6%、
「5分前のことが思い出せる」は 74.0%となっています。
(単位:%)
物忘れの状況
0.0
周りの人から「いつも同じ事を聞く」と言われますか
20.0
34.3
23
59.1
いいえ
3.1
3.5
22.3
無回答
100.0
4.7
27.3
74.0
はい
80.0
60.9
37.4
5分前のことが思い出せますか
(n=2,739)
60.0
69.6
自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか
今日が何月何日かわからない時がありますか
40.0
3.7
(6)その日の活動の判断の可否
その日の活動(食事をする、衣服を選ぶなど)を自分で判断できますか
という問では、
「困難なくできる」が 70.0%と多く、
「いくらか困難である
が、できる」が 13.2%、「ほとんど判断できない」が 7.9%となっていま
す。
その日の活動の判断の可否
(単位:%)
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
70.0
困難なくできる
いくらか困難であるが、できる
13.2
判断時、他人からの合図や見守りが必要
4.7
ほとんど判断できない
7.9
無回答
(n=2,739)
4.3
(7)趣味の有無
趣味がありますかという問では、
「はい」が 63.4%、
「いいえ」が 32.7%
となっています。
「一般高齢者」では「はい」が 82.0%、
「いいえ」が 15.9%、
「要支援認
定者」では「はい」が 58.8%、「いいえ」が 35.3%、「要介護認定者」は
「はい」が 34.8%と減少し、
「いいえ」が 60.8%となっており、状態が悪
化するにしたがって趣味を持つ人が減少しています。
趣味の有無
0.0
20.0
全体 (n=2,739)
40.0
60.0
63.4
一般高齢者 (n=1,291)
80.0
35.3
34.8
60.8
24
いいえ
3.9
15.9
58.8
はい
100.0
32.7
82.0
要支援認定者 (n=323)
要介護認定者 (n=799)
(単位:%)
無回答
2.1
5.9
4.4
(8)生きがいの有無
生きがいがありますかという問では、「はい」が 67.7%と3人に2人の
割合となっています。「いいえ」は 26.2%となっています。
生きがいの有無
0.0
20.0
全体 (n=2,739)
(単位:%)
40.0
60.0
80.0
67.7
一般高齢者 (n=1,291)
26.2
82.8
要支援認定者 (n=323)
6.1
27.9
42.8
8.0
48.8
はい
3.6
13.6
64.1
要介護認定者 (n=799)
100.0
いいえ
8.4
無回答
(9)地域活動等への参加の状況
地域活動への参加の状況に関する問では、
「趣味」が 25.5%と最も多く、
「町内会・自治会」が 19.5%、
「スポーツ関係のグループやクラブ」が 18.9%、
「ボランティア」が 18.0%などとなっています。
地域活動等への参加の状況
(単位:%)
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
趣味関係のグループ
25.5
町内会・自治会
19.5
18.9
スポーツ関係のグループやクラブ
ボランティアのグループ
18.0
9.2
老人クラブ
学習・教養サークル
8.6
(n=2,739)
16.8
その他の団体や会
25
30.0
(10)
「地域包括支援センター」の認知状況
地域包括支援センターの認知状況に関する問では、
「知らない」が 43.8%
と多く、「知っている」が 27.3%、「聞いたことはあるが内容は知らない」
が 22.4%となっています。
地域包括支援センターの認知状況
(単位:%)
0.0
20.0
知っている
40.0
60.0
27.3
聞いたことはあるが内容は知らない
22.4
知らない
43.8
(n=2,739)
6.5
無回答
(11)在宅サービス利用状況
在宅サービスの利用状況に関する問では、「通所介護(デイサービス)」
が 13.6%と多く、
「通所リハビリテーション(デイケア)」が 8.5%、
「訪問
介護」が 5.7%となっています。
在宅サービスの利用状況
(単位:%)
0.0
通所介護(デイサービス)
通所リハビリテーション(デイケア)
訪問介護
訪問診療(医師の訪問)
訪問リハビリテーション
短期入所(ショートステイ)
医師や薬剤師などによる療養上の指導
訪問入浴介護
訪問看護
認知症対応型通所介護
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
小規模多機能型居宅介護
複合型サービス
夜間対応型訪問介護
その他
無回答
20.0
40.0
60.0
80.0
13.6
8.5
5.7
3.8
3.5
3.5
2.9
2.0
1.7
0.8
0.6
0.4
0.3
0.1
(n=2,739)
11.8
60.4
26
(12)現在治療中、または後遺症のある病気
現在治療中、または後遺症のある病気はありますかという問では、「高
血圧」が 41.7%と最も多く、
「目の病気」が 17.1%、
「糖尿病」が 16.8%、
「筋骨格の病気(骨粗しょう症、関節症等)」が 15.2%となっています。
現在治療中または後遺症のある病気
(単位:%)
0.0
高血圧
目の病気
糖尿病
筋骨格の病気(骨粗しょう症、関節症等)
心臓病
脳卒中(脳出血・脳梗塞等)
認知症(アルツハイマー病等)
耳の病気
高脂血症(脂質異常)
腎臓・前立腺の病気
外傷(転倒・骨折等)
胃腸・肝臓・胆のうの病気
呼吸器の病気(肺炎や気管支炎等)
がん(新生物)
パーキンソン病
うつ病
血液・免疫の病気
その他
ない
無回答
20.0
40.0
60.0
41.7
17.1
16.8
15.2
12.2
11.0
9.4
7.7
7.7
7.4
7.3
6.9
5.7
4.3
2.3
2.2
1.5
8.4
9.7
6.4
27
(n=2,739)
(13)要介護・介助の主な原因
介護・介助が必要になった主な原因についての問では、
「脳卒中(脳出血・
脳梗塞等)」が 22.5%と多く、
「認知症(アルツハイマー病等)」が 21.2%、
「高齢による衰弱」が 18.9%となっています。
要介護・介助の主な原因
(単位:%)
0.0
脳卒中(脳出血・脳梗塞等)
認知症(アルツハイマー病等)
高齢による衰弱
骨折・転倒
糖尿病
その他
心臓病
関節の病気(リウマチ等)
視覚・聴覚障害
がん(悪性新生物)
脊椎損傷
呼吸器の病気(肺気腫・肺炎等)
パーキンソン病
不明
無回答
10.0
20.0
30.0
22.5
21.2
18.9
17.2
13.3
12.4
10.8
8.6
6.1
5.6
5.6
5.5
5.0
1.4
(n=1,117)
10.5
(14)主な介護・介助者とその年齢
①主にどなたの介護・介助を受けていますか。
主にどなたの介護・介助を受けていますかという問では、「配偶者(夫・
妻)」が 28.4%と多く、
「介護サービスのヘルパー」が 23.7%、
「娘」が 13.2%
となっています。
主な介護・介助者
(単位:%)
0.0
配偶者(夫・妻)
介護サービスのヘルパー
娘
その他
息子
子の配偶者
孫
兄弟・姉妹
無回答
10.0
20.0
30.0
28.4
23.7
13.2
11.7
10.6
6.2
0.7
0.6
4.9
28
(n=877)
②主に介護・介助している方の年齢は、次のどれですか。
主に介護・介助している方の年齢についての問では、「65歳未満」が
44.5%と多く、
「65歳~74歳」が 21.0%、
「75歳~84歳」が 20.0%
となっています。
主な介護・介助者の年齢
(単位:%)
0.0
20.0
40.0
65歳未満
44.5
65歳~74歳
21.0
75歳~84歳
20.0
85歳以上
無回答
60.0
4.4
(n=877)
10.1
29
かいごほけん
じょうきょう
3 介護保険サービスの 状 況
(1)要支援・要介護認定者
①要支援・要介護認定者の推移
平成 26 年 10 月現在の認定者数は 2,241 人で、うち第1号被保険者の認
定者は 2,165 人、第2号被保険者の認定者は 76 人となっています。また、
高齢者人口に占める認定率は 11.7%となっており、やや低い水準にありま
す。本市の認定率は平成 23 年4月には 10.5%であったことから、この数
年、認定率は横ばいから微増傾向にあります。
平成 26 年 10 月現在の内訳は、要支援認定者が 379 人で全認定者の
16.9%、要介護認定者が 1,862 人で 83.1%となっています。また、要介護
者では要介護1が 537 人と最も多く、要介護2が 431 人で続いており、中
度層が多い構造となっています。
要支援・要介護認定者の推移
(単位:人)
平成 24 年 10 月
総数
平成 25 年 10 月
第1号
第2号
被保険者
被保険者
総数
平成 26 年 10 月
第1号
第2号
被保険者
被保険者
総数
第1号
第2号
被保険者
被保険者
総 数
1,920
1,835
85
2,104
2,028
76
2,241
2,165
76
要支援
287
283
4
321
313
8
379
364
15
要支援1
93
91
2
108
108
0
137
131
6
要支援2
194
192
2
213
205
8
242
233
9
1,633
1,552
81
1,783
1,715
68
1,862
1,801
61
要介護1
417
396
21
504
487
17
537
527
10
要介護2
376
356
20
403
388
15
431
413
18
要介護3
309
296
13
324
314
10
355
348
7
要介護4
293
278
15
299
287
12
282
268
14
要介護5
238
226
12
253
239
14
257
245
12
要介護
資料:介護保険事業状況報告
30
要支援・要介護認定者の推移
(単位:人)
2,500
2,000
253
237
238
248
257
256
282
1,000
331
500
0
403
346
360
374
375
393
157
79
169
63
182
73
326
要介護2
397
431
388
376
504
516
537
417
194
193
213
233
242
93
108
108
125
137
平成23年4月 平成23年10月 平成24年4月 平成24年10月 平成25年4月 平成25年10月 平成26年4月 平成26年10月
資料:介護保険事業状況報告
認定者数の計画値と実績値をみると、平成 24 年で 123 人、平成 25 年で 148
人、平成 26 年で 223 人と、実績値が計画値を下回っています。
認定者数の計画値・実績値比較
平成 25 年度
平成 26 年度
計画値
2,043 人
2,252 人
2,464 人
実績値(各年 10 月 1 日)
1,920 人
2,104 人
2,241 人
資料:介護保険事業状況報告
31
要介護1
要支援2
444
平成 24 年度
要介護4
要介護3
317
309
289
要介護5
355
324
309
261
282
299
279
299
257
315
292
293
1,500
261
要支援1
また、要支援・要介護認定率の推移をみると、平成 23 年4月には 10.5%
であったものが、平成 25 年 10 月には 11.5%となっています。この数年は
国、県とほぼ同様の横ばいから微増傾向となっています。
第1号被保険者の要支援・要介護認定率の比較
(単位:%)
20.0
17.5
18.0
全国
17.3
17.3
16.0
17.5
17.7
17.9
13.9
埼玉県
13.8
14.0
12.0
10.5
13.4
13.5
13.6
13.7
10.8
八潮市
10.8
10.9
11.0
11.5
10.0
平成23年4月 平成23年10月 平成24年4月 平成24年10月 平成25年4月 平成25年10月
資料:介護保険事業状況報告
②サービス利用者の推移
平成 23 年からの利用動向をみると、居宅(介護予防)サービスで利用者
が順調に伸びている一方で、地域密着型(介護予防)サービスと施設サー
ビスの利用者は横ばいとなっています。
サービス利用者の推移
(単位:人)
1,600
1,400
1,200
1,167
1,247
1,234
1,352
1,312
1,449
居宅
1,000
800
600
施設
400
297
298
281
288
288
200
63
67
62
60
64 地域密着型
66
0
平成23年4月
平成23年10月
平成24年4月
資料:介護保険事業状況報告
32
平成24年10月
平成25年4月
302
平成25年10月
(2)各サービスの受給率
①
居宅(介護予防)サービス
居宅サービスの受給率(受給率:認定者に対する利用状況)をみると、
国と県の水準を大きく上回っています。
居宅(介護予防)サービスの受給率の国・県との比較
(単位:%)
70.0
68.2
67.5
66.9
67.0 八潮市
66.5
61.1
61.9 全国
65.0
62.5
60.0
62.6
61.6
62.6
60.4
61.1
埼玉県
68.2
66.2
61.3
62.9
61.7
62.6
61.7
57.5
平成23年4月
平成23年10月
平成24年4月
平成24年10月
平成25年4月
平成25年10月
資料:介護保険事業状況報告
②
地域密着型(介護予防)サービス
地域密着型サービスの受給率は、本市では実質的に認知症対応型共同生
活介護(グループホーム)の利用だけであることから、国・県の水準を下
回っています。
地域密着型(介護予防)サービスの受給率の国・県との比較
(単位:%)
7.0
6.0
5.8
6.1
6.1
6.2
5.6
5.7 全国
3.7
3.8 埼玉県
3.8
3.9
3.9
3.9
3.3
3.1
3.1
3.1
5.0
4.0
3.0
3.6
3.6
八潮市
2.0
平成23年4月
平成23年10月
平成24年4月
資料:介護保険事業状況報告
33
平成24年10月
平成25年4月
平成25年10月
③
施設サービス
施設サービスの受給率は、平成 23 年度は国・県とほぼ同水準にありま
したが、平成 24 年度以降、国・県と比べやや低い受給率となっています。
施設サービスの受給率の国・県との比較
(単位:%)
19.0
18.0
17.0
16.0
17.6
17.0
17.3 埼玉県 17.1
16.4
全国
16.9
16.2
16.7
16.2
15.0
16.8
16.4
16.0
15.7
15.5
八潮市
15.0
15.0
14.0
14.1
14.2
13.0
平成23年4月
平成23年10月
平成24年4月
資料:介護保険事業状況報告
34
平成24年10月
平成25年4月
平成25年10月
(3)介護保険サービスの利用状況
サービス別の利用状況を第5期計画における計画値と比較すると以下のと
おりとなり、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、小規模多機能型居
宅介護の地域密着型サービスの整備がされなかったことが第6期計画へ向け
ての課題となっています。
また、施設サービスは概ね見込みどおりの利用となりました。
各サービスの計画値と利用実績(介護給付と予防給付の合計)
①訪問介護(ホームヘルプサービス)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
288,561,239
達成率(%)
平成 25 年度
271,753,861
計画
実績
358,470,689
280,038,031
94.2
78.1
平成 24 年度
平成 25 年度
②訪問入浴介護
区分
給付費(円)
計画
実績
41,432,547
達成率(%)
38,695,612
計画
実績
52,895,181
39,134,575
93.4
74.0
平成 24 年度
平成 25 年度
③訪問看護
区分
給付費(円)
計画
実績
35,388,804
達成率(%)
30,280,498
計画
実績
44,085,898
29,417,488
85.6
66.7
平成 24 年度
平成 25 年度
④訪問リハビリテーション
区分
給付費(円)
達成率(%)
計画
実績
31,802,828
28,355,278
89.2
計画
実績
37,722,499
36,642,726
97.1
35
⑤通所介護(デイサービス)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
536,631,066
達成率(%)
平成 25 年度
557,026,837
計画
実績
621,961,568
103.8
607,429,371
97.7
⑥通所リハビリテーション(デイケア)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
214,809,000
達成率(%)
平成 25 年度
205,178,028
計画
実績
254,556,627
95.5
212,886,032
83.6
⑦短期入所生活介護(ショートステイ)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
127,412,650
達成率(%)
平成 25 年度
111,625,273
計画
実績
156,100,438
87.6
116,785,506
74.8
⑧短期入所療養介護(ショートステイ)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
6,790,877
達成率(%)
平成 25 年度
21,797,326
計画
実績
2,851,054
31,023,804
321.0
1,088.2
平成 24 年度
平成 25 年度
⑨福祉用具貸与
区分
給付費(円)
達成率(%)
計画
実績
122,486,820
115,466,573
94.3
計画
実績
147,176,076
80.8
36
118,929,768
⑩福祉用具購入
平成 24 年度
区分
給付費(円)
平成 25 年度
計画
実績
6,730,890
5,444,204
達成率(%)
計画
実績
7,959,499
6,432,935
80.9
80.8
平成 24 年度
平成 25 年度
⑪住宅改修費
区分
給付費(円)
計画
実績
21,224,218
達成率(%)
20,500,405
計画
実績
24,651,555
25,248,943
96.6
102.4
平成 24 年度
平成 25 年度
⑫居宅療養管理指導
区分
給付費(円)
計画
実績
32,128,522
達成率(%)
29,364,455
計画
実績
37,748,381
31,252,042
91.4
82.8
⑬認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
232,676,686
達成率(%)
平成 25 年度
191,165,114
計画
実績
235,717,958
82.2
190,973,169
81.0
⑭特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム等)
区分
給付費(円)
達成率(%)
平成 24 年度
計画
平成 25 年度
実績
201,002,815
138,455,880
68.9
計画
実績
212,642,307
75.7
37
161,074,186
⑮居宅介護支援(サービス計画費)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
172,923,577
達成率(%)
平成 25 年度
計画
169,841,520
実績
202,108,874
98.2
187,458,799
92.8
⑯認知症対応型通所介護(地域密着型)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
平成 25 年度
実績
1,076,688
達成率(%)
計画
0
実績
2,153,376
0.0
322,867
15.0
⑰定期巡回随時対応型訪問介護看護
区分
平成 24 年度
計画
給付費(円)
平成 25 年度
実績
0
達成率(%)
計画
0
実績
6,025,104
-
1,812,680
30.1
⑱地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
区分
平成 24 年度
計画
給付費(円)
平成 25 年度
実績
0
達成率(%)
計画
0
実績
21,249,756
-
0.0
平成 24 年度
平成 25 年度
0
⑲小規模多機能型居宅介護
区分
給付費(円)
達成率(%)
計画
実績
0
計画
0
-
実績
14,170,140
0.0
38
0
◇施設サービス
①介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
457,315,944
達成率(%)
平成 25 年度
484,923,112
計画
実績
478,403,287
106.0
512,929,713
107.2
②介護老人保健施設(老人保健施設)
区分
給付費(円)
平成 24 年度
計画
実績
348,155,412
達成率(%)
平成 25 年度
300,915,798
計画
実績
366,399,850
352,270,067
86.4
96.1
平成 24 年度
平成 25 年度
③介護療養型医療施設
区分
給付費(円)
達成率(%)
計画
実績
161,126,949
129,402,067
80.3
計画
実績
95,768,172
111.2
39
106,522,108
こうれいしゃじんこうとう
すいけい
しょうらいぞう
4 高齢者人口等の推計と将来像
(1)高齢者数等の推計
第6期介護保険事業計画期間の人口推計については、各年9月 30 日現
在の住民基本台帳を利用し、コーホート変化率法により推計しています。
またその結果を市総合計画との調整により求めています。
その結果、現況の微増傾向がさらに続き、平成 29 年度には総人口は
86,854 人と予想されます。高齢者の数は団塊の世代がすでに高齢期に入っ
ていることから、今後急激に増加し、平成 29 年度には 19,990 人となり、
平成 26 年度の 18,576 人に対し、人数で 1,414 人、率で 7.6%の増加が見
込まれ、高齢化率は 23.0%に達するものと見込まれます。
世代ごとに見ると、第2号被保険者は、平成 29 年度には 29,631 人へと
微増が見込まれています。前期高齢者は、団塊の世代が順次高齢期に達し
ていることから増加が見込まれ、平成 27 年をピークに、平成 29 年には
11,422 人となることが見込まれますが、その後第7期以降は減少となるも
のと予想されます。
後期高齢者は、さらに大きく増えるものと見られ、平成 29 年度は 8,568
人になるものと予想されます。
年齢別人口の推計
(単位:人、%)
第5期
総人口
0~39 歳
2号被保険者
40~64 歳
1号被保険者
65 歳以上
前期高齢者
65~74 歳
後期高齢者
75 歳以上
平成
24 年
84,064
(100.0)
39,052
(46.4)
28,219
(33.6)
16,793
(20.0)
11,030
(13.1)
5,763
(6.9)
資料:各年 10 月 1 日現在
平成
25 年
84,658
(100.0)
38,466
(45.4)
28,498
(33.7)
17,694
(20.9)
11,439
(13.5)
6,255
(7.4)
住民基本台帳
40
第6期
平成
26 年
85,396
(100.0)
38,078
(44.6)
28,742
(33.6)
18,576
(21.8)
11,805
(13.8)
6,771
(8.0)
平成
27 年
85,835
(100.0)
37,710
(43.9)
28,974
(33.8)
19,151
(22.3)
11,817
(13.8)
7,334
(8.5)
平成
28 年
86,364
(100.0)
37,430
(43.4)
29,288
(33.9)
19,646
(22.7)
11,709
(13.5)
7,937
(9.2)
平成
29 年
86,854
(100.0)
37,233
(42.9)
29,631
(34.1)
19,990
(23.0)
11,422
(13.1)
8,568
(9.9)
年齢別人口の推移と見通し
(単位:人)
100,000
80,000
60,000
16,793
17,694
18,576
19,151
19,646
19,990
28,219
28,498
28,742
28,974
29,288
29,631
39,052
38,466
38,078
37,710
37,430
37,233
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
40,000
20,000
0
0~39歳
2号被保険者40~64歳
1号被保険者65歳以上
高齢者人口と高齢化率の推移と見通し
(単位:人)
(単位:%)
25,000
24.0
20,000
15,000
6,771
6,255
5,763
10,000
7,937
21.8 7,334
23.0
23.0
8,568
11,439
11,805
11,817
11,709
11,422
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
20.0
22.0
21.0
20.9
11,030
5,000
22.7
22.3
0
20.0
19.0
平成24年
前期高齢者65~74歳
後期高齢者75歳以上
41
高齢化率
(2)要介護等認定者数の推計
要支援・要介護認定者数の推計は以下のとおりです。高齢者数の増加に
伴い、認定者数は増加が見込まれ、平成 29 年度には 2,602 人の認定者が
予想されます。
要支援・要介護認定者の将来推計
平成 27 年
(単位:人)
平成 28 年
第1号
被保険者
第2号
被保険者
2,319
2,250
69
要支援
415
396
要支援1
149
要支援2
平成 29 年
第1号
被保険者
第2号
被保険者
第1号
被保険者
第2号
被保険者
2,449
2,382
67
2,602
2,537
65
19
460
436
24
509
479
30
141
8
167
157
10
186
174
12
266
255
11
293
279
14
323
305
18
1,904
1,854
50
1,989
1,946
43
2,093
2,058
35
要介護1
568
561
7
615
611
4
677
676
1
要介護2
419
403
16
429
415
14
440
428
12
要介護3
367
363
4
389
386
3
413
412
1
要介護4
277
264
13
269
256
13
259
246
13
要介護5
273
263
10
287
278
9
304
296
8
総数
総数
要介護
総数
資料:推計値は、厚生労働省作成の介護保険事業ワークシートによる
42
総数
要支援・要介護認定者の現況及び将来推計
(単位:人)
3,000
要介護5
2,500
2,000
1,500
1,000
304
257
273
282
277
355
367
431
287
269
389
429
419
615
要介護3
413
要介護2
440
677
537
568
242
137
266
293
323
149
167
186
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
要介護1
要支援2
要支援1
500
0
要介護4
259
43
44
けいかく
第3章
き ほ ん て き かんが
かた
計画の基本的考え方
けいかく
きほんりねん
1 計画の基本理念
本市は、前回策定した『第5期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険
事業計画』において、
「生涯いきいき ふれあいのある暮らしをめざして」
を基本理念として、高齢者福祉施策を展開してきました。
これは、高齢者が自立し、健康で生きがいを持って生活できるまちづ
くりを進め、その中で介護が必要になった方については市民ぐるみで支
え合っていこうとするもので、
「総合計画」の理念や将来都市像とも整合
性を持ったものです。
本計画においても、引き続きこの基本的な考え方を継承し、「健康」「生
きがい・社会参加」「安全・安心のある暮らし」に総合的に取り組んでいく
ことを「基本理念」に据えて進めていきます。
基本理念と基本目標
1 市民ぐるみでの
福祉環境づくり
7 要介護者等に対する
サービス提供の充実
生きがいづくり
6 市民にわかりやすく利
用しやすい体制づくり
2 社会参加・
生きがいづくり
基本理念
生涯いきいき
ふれあいのある
暮らしをめざして
5 高齢者支援の充実
47
3 健康づくり
4 介護予防を重視した
施策の推進
けいかく
き ほ ん もくひょう
2 計画の基本目標
「基本理念」の内容を実現するための本計画の基本目標を、次の7つ
とし、施策・事業の方向性を明らかにし、その着実な推進を図ります。
1 市民ぐるみでの福祉環境づくり
本計画の基本理念である「生涯いきいき
ふれあいのある暮らし
をめざして」は、要介護者や高齢者を対象とした対策だけではなく、
市民全体のことを考えた、市民ぐるみでの福祉環境づくりを推進し
ていくという考えを啓発していきます。
2 社会参加・生きがいづくり
高齢者がいつまでも住み慣れた場所でいきいきと生活できるよう
な地域づくりを進めていくためには、高齢者自身が、長年の生活の中
で培ってきた知識、経験、技術など自らの能力を活かしながら、地域
社会の一員として主体的に参加していくことが大切です。
そのために、シルバー人材センターや社会福祉協議会など関係機
関との連携を図りながら、高齢者の生きがいづくりや社会参加を促
進・支援していきます。
48
3 健康づくり
健康寿命をのばすため、生活習慣の改善などを通じて、がん、心臓
病、脳卒中等の発症予防やその危険因子の低減を図り、
「健康づくり」
を推進していきます。
また、市民一人ひとりが主体的に生活習慣の改善に取り組むなど
の意識の啓発活動や、行政をはじめとする保健・医療・福祉など関係
機関と相互に連携し、市民の参加を総合的に支援していきます。
4 介護予防を重視した施策の推進
高齢者ができる限り要介護状態になることなく、また要介護状態
になっても状態が悪化しないようにするという従来の「介護予防」の
考えをさらに進め、「自立の支援」という観点を加えていきます。
要支援、要介護1といった軽度の高齢者は、生活自立度が高く、潜
在能力も多く残されており、予防給付など適切なサービスの利用に
より自立した生活を送ることが十分可能です。また、要支援・要介護
状態になるおそれのある高齢者への「地域支援事業」の介護予防を重
視した施策の推進を図ります。
49
5 高齢者支援の充実
高齢者が安心して生活を送ることができるよう、生活支援サービ
スの充実、住まいの支援、地域での見守りなどを通して高齢者を支援
していくとともに、地域における多様な支援機関との連携を強化し、
高齢者の生活課題の把握・解決に向けた「地域ケア体制(相談体制)
」
を進めていきます。
また、誰もが、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らす
ことができるように、認知症支援体制の構築を推進していきます。
6 市民にわかりやすく利用しやすい体制づくり
現在実施されている保健・福祉・介護の各種サービスについては、
今後においても、市民が求めるサービスの把握を徹底しながら、サー
ビス情報の周知・PRを強化し、市民にわかりやすく利用しやすい体
制づくりを推進していきます。
50
7 要介護者等に対するサービス提供の充実
高齢社会の進展に伴い、高齢者が介護の必要な状態になっても、で
きる限り住み慣れた地域において、自らの意思に基づき自立した質
の高い生活を送れるよう、また家族にとって過重な介護負担を強い
られることのないよう、高齢者介護の問題を社会全体で支えていく
ことを目標とします。
老後の安心を支えるために、必要な時に必要なだけのサービスが
提供できるよう、引き続き要介護者等への介護保険サービスの提供
の充実を図ります。また、
「介護予防サービス」、
「地域密着型サービ
ス」、「地域支援事業」およびそれ以外の自立生活を支援するサービ
スや家族介護者を支援するサービスの充実と連携を図っていきま
す。
51
にちじょうせいかつけんいき
3
せってい
日常生活圏域の設定
(1)八潮市の「日常生活圏域」
高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けるためには、身近な地域に保
健・医療・福祉・介護等の基盤が整備され、サービスを利用できること
が必要です。そのため、
「日常生活圏域」を設定して圏域ごとにサービス
基盤等の整備を進めることが求められています。
本市では、市の面積、人口(圏域ごとの人口が2~3万人・高齢者人
口3~6千人が目安)、介護サービス施設・サービス提供事業所等の立地、
交通環境、中学校区などの状況を考慮して、
「東部圏域・西部圏域・南部
圏域・北部圏域」の4圏域を設定しています。
(2)
「地域包括支援センター」の設置
地域で暮らす高齢者を保健、医療、福祉、介護などさまざまな面から
総合的に支援するため主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)
・社会
福祉士・保健師等の3職種がチームを組んで対応し、地域にあるさまざ
まな社会資源を活用しながら高齢者のニーズに応じた適切なサービス
を提供していく「地域包括支援センター」を、日常生活圏域ごとに1か
所ずつ、合計4か所設置しています。
本市の「日常生活圏域」及び「地域包括支援センター」一覧
日常生活圏域
名
称
担
当
地
域
所
在
地
東部圏域
東部地域包括
支援センター
やしお苑
西部圏域
西部地域包括
支援センター
ケアセンター八潮
南部圏域
南部地域包括
支援センター
埼玉回生病院
大瀬、古新田、垳、大原、浮塚、
大曽根、大瀬一~六丁目、茜町一丁目
大原 455
北部圏域
北部地域包括
支援センター
やしお寿苑
八條、鶴ヶ曽根、八潮団地、伊草、
伊草団地、新町、緑町三・五丁目
八條
294-4
二丁目、木曽根、南川崎、伊勢野、
八潮一~七丁目
南川崎
210-1
小作田、松之木、中馬場、上馬場、
鶴ヶ曽根
西袋、柳之宮、南後谷、中央一~四丁目、 1184-4
緑町一・二・四丁目、八潮八丁目
52
「地域包括支援センター」位置図及び圏域別高齢者数
北部地域包括支援センター
北部圏域
東京外かく環状道路
高齢者人口 4,781 人
要介護等認定者 544 人
東部圏域
北部圏域
高齢者人口 4,998 人
要介護等認定者 608 人
西部地域包括支援センター
西部圏域
東部圏域
東部地域包括支援センター
西部圏域
南部地域包括支援センター
高齢者人口 4,323 人
八潮駅
南部圏域
要介護等認定者 555 人
つくばエクスプレス
首都高速道路6号三郷線
南部圏域
高齢者人口 4,474 人
要介護等認定者 534 人
*平成 26 年 10 月1日現在
53
けいかく
すいしん
しんこう か ん り
4 計画の推進と進行管理
(1)関連部署との連携
本計画の推進にあたって、高齢者福祉、児童福祉、障がい者福祉、都
市計画、道路整備、産業、生涯学習、学校教育など広範な範囲にわたる
分野において、所管課である長寿介護課だけでなく各部署間の緊密な情
報交換と連携のとれた行動によって、効率的・効果的に推進していきま
す。
(2)進行状況の点検・評価
本計画の実現に向けては、進捗状況について定期的に点検・評価を実
施していく必要があります。計画の推進と点検および評価のための機関
として、市役所内のものとしては「ふれあい福祉のまちづくり推進本部」
が担当します。また、点検および評価の結果について、
「八潮市高齢者保
健福祉推進審議会」に報告を行うものとします。
(3)八潮市高齢者保健福祉推進審議会
八潮市高齢者保健福祉推進審議会が、計画の目的に沿った運営が行わ
れているかどうかについて定期的に把握・検討、評価するために、計画
の進捗状況の管理と成果の評価を実施するなどし、市長に対して必要な
改善提案等を行います。
54
第Ⅱ編
55
かく
ろん
各
論
◎施策体系図
第1章
社会参加の促進と生きがいづくり
市民ぐるみでの
社会参加の支援
地域包括ケアシ
(1)ボランティア・NPOの支援
ステムの構築
(2)シルバー人材センターの支援
世代間交流の促進
(1)高齢者との交流事業の促進
(2)ふれあい共食(きょうしょく)の促進
(3)ふれあい浴場の促進
生きがいづくりと生涯学習活動の支援
(1)老人福祉センター事業の充実
(2)「きらめきクラブ八潮」活動の支援
(3)高齢者の自主的活動の支援と生涯学習活動の啓発
第2章
健康づくりの推進
健康づくりの推進
(1)健康づくりと介護予防の総合的・一体的な取り組みの推進
(2)こころの健康づくりの推進
第3章
地域支援事業の推進
地域支援事業の推進
(1)介護予防事業
①二次予防事業
②介護予防・生活支援サービス事業
③一次予防事業(一般介護予防事業)
(2)包括的支援事業
①地域包括支援センター事業
②「地域包括支援センター」の機能強化
③指定介護予防支援事業
④地域包括支援センター運営協議会
⑤在宅医療・介護連携推進事業
⑥認知症総合支援事業
⑦生活支援体制整備事業
(3)任意事業
①介護給付等費用適正化事業
②家族介護支援事業
地域ケア体制(相談体制)の充実
(1)保健・医療・福祉・介護の連携
(2)相談体制の充実
(3)地域ケアチームの推進
56
第4章
高齢者が安心して暮らすことができる環境の整備
高齢者支援ネットワーク体制の充実
(1)高齢者の見守り体制
(2)徘徊高齢者の早期発見体制
認知症対応施策の充実
(1)認知症等に関する啓発
(2)高齢者支援ネットワーク体制の充実
(3)徘徊高齢者家族支援事業
(4)相談支援体制の充実
(5)権利擁護事業の充実
高齢者在宅福祉サービスの充実
(1)救急医療情報キット配布事業
(2)緊急時通報システム事業
(3)徘徊高齢者家族支援事業
(4)配食・安否確認サービス事業
(5)寝具クリーニングサービス事業
(6)紙おむつ給付事業
(7)訪問理美容サービス事業
(8)日常生活用具給付等事業
(9)生きがい活動通所支援事業
(10)長寿祝金支給事業
社会福祉協議会との連携の強化
(1)福祉サービス利用援助事業(あんしんサポートねっと)
(2)ひとり暮らし高齢者の見守り活動
(3)リバースモーゲージ(不動産担保型生活資金)
(4)福祉車両・車いす貸出事業
(5)ふれあいサロン活動への支援
(6)高齢者と障がい者のスポーツの祭典
(7)各種講座の開催
住まいの支援の推進
(1)高齢者向け市営住宅の整備
(2)高齢者居室等整備資金融資制度の利用促進
(3)高齢者世帯等住み替え住宅家賃助成事業の利用促進
(4)空き家を活用した高齢者の住まい確保・生活支援事業の推進
高齢者福祉施設サービスの利用支援
(1)養護老人ホーム
(2)軽費老人ホーム
(3)有料老人ホーム
(4)サービス付き高齢者向け住宅
権利擁護施策の推進
(1)成年後見制度の活用支援
(2)市民後見人の育成および活用
(3)福祉サービス利用援助事業(あんしんサポートねっと)
情報提供の充実
相談・苦情対応体制の充実
第5章
介護保険サービスの充実と制度の安定的運営
介護保険サービスの推進
(1)居宅サービス
(2)施設サービス
(3)地域密着型サービス
57
58
しゃかい さんか
第1章
そくしん
い
社会参加の促進と生きがいづくり
≪施策の方向性≫
超高齢社会をむかえ、今後、高齢者が自ら社
会における役割を見出し生きがいをもって積
極的に社会参加ができるよう、情報提供の充実
を図ります。また、社会参加や生きがいづくり
のためのきっかけづくりや活動の場の提供、多
様化する活動の支援のため、NPO法人やシル
バー人材センター、社会福祉協議会などの関係
機関との連携を図ります。
しゃかい さ ん か
しえん
1 社会参加の支援
目指す方向
高齢者が自ら生きがいを持って生活していくことは、健康な生活の保
持・増進につながることから、高齢者が社会や家庭などで得た豊富な知
識や経験等を活かして生きがいのある生活を送ることができるよう、多
様な社会参加の機会づくりを支援していきます。
社会参加の支援
(1)ボランティア・NPOの支援
(2)シルバー人材センターの支援
(1)ボランティア・NPOの支援
■
現
状
■
“団塊の世代”の退職により、多くの高齢者が地域に戻ることが予測
される中、高齢者自らが生きがいを見いだすことができるよう、さまざ
まな支援が求められています。
□
今後の方向
□
高齢者自らが社会における役割を見いだし、生きがいを持って積極的
に社会参加できるよう、ボランティア団体、NPO等に活動の場や情報
を提供するなどの活動支援に努めます。
さらに、高齢者が社会参加、地域貢献を行いながら自らの健康増進、
介護予防に積極的に取り組むことを目的として、65 歳以上の方が介護保
険施設等において、ボランティア活動をすることで、獲得したポイント
を現金等に換える仕組み「介護支援ボランティア制度」を実施します。
また、この介護支援ボランティア制度の実施を踏まえ、地域支援事業
61
の担い手となるよう新たな活躍の場を検討します。
【介護支援ボランティア制度の活動例】
①レクリエーション等の参加支援
②お茶だしや食堂内の配膳などの補助
③館内移動等の補助
④模擬店、会場設営、芸能披露などの行事のお手伝い
⑤話し相手
⑥その他、施設職員と共に行う軽微かつ補助的な活動
(2)シルバー人材センターの支援
■
現
状
■
シルバー人材センターは、就業を通しての社会参加や生きがいづくり
を希望する働く意欲のある定年後等の高齢者を対象に、臨時的・短期的
な就業、または軽易な業務や一般労働者派遣等の就業の機会を組織的に
提供しています。
また、高齢者の能力開発と技術の習得を図るため、技能講習会や研修
会、地域でのボランティア活動等を実施し、シルバー人材センターを通
じた就業支援を積極的に実施しています。
□
今後の方向
□
活力ある高齢者が、活動の担い手となるようシルバー人材センターが
果たす役割は、今後ますます重要となっています。新しい職種の開拓や
地域に密着した就業機会の提供により、就業会員の増加や、会員の交流
の機会などシルバー人材センター活動の充実が求められています。
高齢者の社会参加の促進を図るため、シルバー人材センターの安定し
た運営を支援するとともに、関係機関等と連携し、情報提供等の充実に
努めます。
<数値目標>
指
標
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
会員数(人)
589
599
605
就業実人員(人)
530
539
544
62
せ だ い か ん こうりゅう
そくしん
2 世代間 交 流 の促進
目指す方向
ひとり暮らし高齢者や高齢者夫婦世帯等の増加が進む中で、地域にお
ける高齢者の孤立化問題が社会的な課題となっています。そのため、高
齢者の孤立化を未然に防止し、世代間の交流の機会の提供を行うために、
地域におけるふれあい活動等を支援していきます。
世代間交流の促進
(1)高齢者との交流事業の促進
(2)ふれあい共食(きょうしょく)
の促進
(3)ふれあい浴場の促進
(1)高齢者との交流事業の促進
■
現
状
■
高齢者の生きがいづくりと社会参加を促進するとともに、地域の行事
への参加、市民体育祭等のスポーツやさまざまなレクリエーション活動
等を通じて、幅広い世代間交流を図っています。
□
今後の方向
□
高齢者の心身の健康を維持、増進し、社会参加を促すために、身近で
気軽に参加できる講座やスポーツ・レクリエーション活動や社会福祉協
議会が実施する「ふれあいサロン」等の普及を図ります。
63
(2)ふれあい共食(きょうしょく)の促進
■
現
状
■
ひとり暮らし高齢者が年々増加する現状において、地域との関係が希
薄となり高齢者の孤立化が問題となっていることから、高齢者が地域と
交流しながら生活できる環境づくりが求められています。
□
今後の方向
□
ボランティアや関係団体等と協働しながら、ひとり暮らしの高齢者等
が食事を共にしながら交流を図る「ふれあい共食」を促進していくこと
により、コミュニティの構築、世代間交流、生きがいづくり等を推進し
ます。
(3)ふれあい浴場の促進
■
現
状
■
公衆浴場の一定の時間帯を利用し、高齢者のふれあいの場として、世代
間交流の促進を図っています。
市内在住の 65 歳以上の方を対象に、市内公衆浴場を毎週木曜日(第3
木曜日を除く)に無料開放しています。
□
今後の方向
□
公衆浴場は、現在、市内に1か所あり、実施している公衆浴場と調整を
図りながら、高齢者の交流を図るため継続実施します。
64
い
しょうがいがくしゅう か つ ど う
し え ん
3 生きがいづくりと生 涯 学 習 活動の支援
目指す方向
高齢者の生きがいづくりを支援していくため、高齢者が地域活動に積
極的に参加し、地域社会を支える役割を担う環境づくりに取り組んでい
きます。
生きがいづくりと
生涯学習活動の支
援
(1)老人福祉センター事業の充実
(2)
「きらめきクラブ八潮」活動の
支援
(3)高齢者の自主的活動の支援と
生涯学習活動の啓発
(1)老人福祉センター事業の充実
■
現
状
■
「寿楽荘」、
「すえひろ荘」の各老人福祉センターにおいて、60 歳以上の
方を対象に、健康に関する相談、教養の向上及びレクリエーション等のた
めの各種教室の開催、趣味を活かしたサークル活動や入浴サービス等を実
施しています。
老人福祉センター
施
設
名
住
所
定
員
老人福祉センター寿楽荘
木曽根322番地
120 人
老人福祉センターすえひろ荘
八
100 人
65
條665番地
□
今後の方向
□
高齢者の生きがいづくりや、憩いの場あるいは交流の場として、施設の
利用促進を図るとともに、利用者の健康増進や教養の向上及びレクリエー
ション活動等の事業の充実を図ります。
また、老人福祉センターは、高齢者の活動拠点の場でもあるため、多く
の高齢者が気軽に利用し、さまざまなニーズに対応することができるよう
指定管理者による自主的な施設運営を促進するとともに、施設の維持管理
に努めます。
(2)
「きらめきクラブ八潮」活動の支援
■
現
状
■
地域を単位とする各クラブによる、趣味やスポーツなどの健康づくり
などの自主的な活動や地域における社会活動をはじめ、「きらめきクラ
ブ八潮」が実施する各種事業を通じて、高齢者の交流及び生きがいづく
りを図っています。
☆「きらめきクラブ八潮」は、平成 26 年 4 月から八潮市老人クラブ連合会
の愛称となりました。
□
今後の方向
□
「きらめきクラブ八潮」は、地域の高齢者が自ら行う社会参加や生き
がいづくり活動を通じ、地域社会を高齢者が支える役割を担っています。
生活環境の変化や高齢化の進展により、個々のニーズが多様化する中、
各クラブにおける事業活動の充実や活性化が図れるよう、地域の資源や
社会福祉協議会等と連携し、「きらめきクラブ八潮」の活動を支援しま
す。
<数値目標>
指
標
会員数(人)
同 65 歳以上加入率(%)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
1,944
1,963
1,982
10.0
10.0
10.0
66
(3)高齢者の自主的活動の支援と生涯学習活動の啓発
■
現
状
■
高齢者が生涯にわたって楽しく生きがいを持って暮らせるよう、高齢
者自らが知識・経験や技術・技能などを活かし、地域などでさまざまな
活動を行えるような意識啓発、機会や場の提供などを行っています。
□
今後の方向
□
元気な活力のある高齢者が、これまでの多様な社会経験を活かして能
力が発揮できる活動の機会や生きがいづくりとしての生涯学習の機会
の充実により、高齢者の自主的な学習や活動の意欲の向上を図ります。
また、高齢者一人ひとりが自分のライフイメージの中で豊かに暮らし
ていけるよう、地域社会を支える担い手としての活動機会や場の提供な
ど高齢者の自主的な活動の支援に努めます。
67
68
けんこう
第2章
すいしん
健康づくりの推進
楽しく!無理せず!
仲間とともに!
身近なところで!継続して!
一緒に健康づくりをしましょう
八潮市マスコットキャラクター
ハッピーこまちゃん
≪施策の方向性≫
健康づくりは、要介護状態になってから対策を行うのではな
く、そのような状態になる前からの意識や、実践が大切です。
また、第2次八潮市健康づくり行動計画の基本理念「健康寿命
を延ばそう!~地域の力で一人ひとりが健康づくり~」に基づ
いて、より積極的に「健康づくり」をめざす取り組みを支援・
促進し、高齢者の健康づくりを推進します。
けんこう
すいしん
1 健康づくりの推進
目指す方向
高齢社会における健康寿命の延伸をめざして、『八潮市健康づくり行
動計画』の趣旨を踏まえ、健康情報の提供や健康に関する学習の機会の
充実を図り、市民や関係機関・団体と協働して「健康づくり」を推進し
ていきます。
健康づくりの推進
(1)健康づくりと介護予防の総合
的・一体的な取り組みの推進
(2)こころの健康づくりの推進
(1)健康づくりと介護予防の総合的・一体的な取り組みの推進
「健康寿命の延伸」に向けた取り組みの効果的な展開のためには、若
いときから生活習慣病予防を重点とした健康づくりと介護予防等を総合
的・一体的に進めることが必要です。そのため国による「介護予防事業の
円滑な実施を図るための指針」を踏まえて、市民が自主的に健康づくりに
取り組めるよう、年代や身体状況に応じた健康づくり事業を実施します。
①市民のライフステージやライフスタイルに応じた健康教育の実施や
情報の発信
②市民のニーズに合った健康講座の開催
③専門職による健康相談の実施
④「八潮市健康づくり行動計画」の推進
71
(2)こころの健康づくりの推進
「こころ」の健康状態は、身体にも影響を及ぼし、高齢者にとっては生
活機能の低下や栄養状態の悪化を招くなど、要介護状態につながる可能
性があることから、うつ予防や閉じこもり予防の取り組みを充実させる
とともに、高齢者の「こころの健康」について正しい知識の普及・啓発に
努めます。
①専門職による「こころの健康相談」事業及び個別相談の実施
②こころの健康講座の開催
③専門機関や関係機関との連携
72
◇『第2次八潮市健康づくり行動計画』
【参
考】
市民の健康状況などを踏まえ、基本理念を「健康寿命を延ばそう!~
地域の力で一人ひとりが健康づくり~」とし、基本領域の「自分を知る」
をはじめとして5領域を設定し、健康づくりに取り組んでいきます。
基本領域:自分を知る
生活習慣病を予防するには早い時期から、健康に関する意識や日常
生活を見直し、自分にあった方法を見つけ、実践することが大切です。
そのために「正しい情報を知る」ことを支援し、各領域において健康づ
くりを意識した生活スタイルを促進し、継続できるよう健康意識を高
めます。また、喫煙や飲酒が健康へ及ぼす影響について正しい知識を伝
えます。
栄養・食生活
生活習慣病を予防するとともに、生活の質の向上のためには、乳幼児
期からの食育の推進や、規則正しい食生活と家族や仲間と食事を楽し
むことが大切です。栄養に関する知識の普及・啓発を行い、自分にあっ
たバランスのよい食事と適度な嗜好品の摂り方のわかる人を増やしま
す。
身体活動・運動
いくつになっても社会活動や自分のしたいことができる身体活動能
力の維持向上が必要です。そのために、様々な機会を通じで、身体を動
かすことの大切さを伝えていきます。
休養・こころの健康
こころと体のバランスを保つためには、生活リズムを整え、休養を十
分に取り、ストレスを自己管理することが大切です。また家族や仲間な
どとのコミュニケーションを心がけることで、生活にハリができます。
そのために、こころの健康に関する知識の普及・啓発や環境の整備を行
い、楽しくいきいきとした生活を送れる人を増やします。
歯・口腔の健康
自分に合った歯の健康管理をすることで、いつまでも自分の歯とお
口に自信が持てる人を増やし、「8020(80歳になっても20本の
自分の歯を保つ)」を目指します。
73
74
ち い き し え ん じぎょう
第3章
すいしん
地域支援事業の推進
≪施策の方向性≫
高齢者が要介護状態とならないよう予防するため、介護予
防事業を推進するとともに、要介護状態となっても住み慣れ
た地域でいきいきと暮らすことができるよう、地域支援事業
の推進を図ります。また、地域に暮らす高齢者一人ひとりの
課題の把握とその解決に向けた「地域ケア体制」
(相談体制)
の充実に努めます。
ち い き し え ん じぎょう
すいしん
1 地域支援事業の推進
目指す方向
「地域支援事業」は、
「介護予防事業(介護予防・日常生活支援総合事
業)」、
「包括的支援事業」および地域の実情に応じて実施する「任意事業」
で構成され、高齢者が要介護状態等となることを予防するとともに、要
介護状態等となった場合においても、心身の状態の改善のみでなく生活
機能全体の向上を図ることにより、高齢者がいきいきと暮らせる地域づ
くり・まちづくりを支援していきます。
地域支援事業の推
進
(1)介護予防事業
(2)包括的支援事業
(3)任意事業
(1)介護予防事業
(介護予防・日常生活支援総合事業 平成 29 年 4 月 1 日から)
介護予防事業は、生活機能の低下のおそれがある高齢者を対象に行う
「二次予防事業」と活動的な高齢者を対象に行う「一次予防事業」によ
り構成されています。両事業は、対象や実施方法は異なりますが、「二
次予防事業」を終了した高齢者が「一次予防事業」において引き続き介
護予防に向けた取り組みに参加するなど、両施策が連続的かつ一体的に
実施されるような事業展開を図ります。
また、今後は要支援者と生活機能の低下のおそれがある高齢者に対し
て、介護予防や配食・見守り等の生活支援サービスなど、地域で高齢者
を支える多様なサービスを総合的に提供する「介護予防・日常生活支援
総合事業」を実施し、高齢者の視点に立った柔軟な対応や、既存の枠組
みにとらわれないサービスを提供していきます。
77
①二次予防事業
介護予防事業の対象で生活機能の低下のおそれがある高齢者に、以下
の介護予防事業を実施します。
a 二次予防対象者把握事業
「基本チェックリスト」等により生活機能の低下のおそれがある高齢
者について、関係機関や主治医等の連携により二次予防事業対象者を把
握します。
b
通所型介護予防事業
「二次予防対象者把握事業」により把握した二次予防事業対象者のう
ち参加の同意を得た方に、介護予防を目的として、「運動器の機能向上
事業」「総合型介護予防事業」等、効果のある事業を通所により実施し
ます。
事業名
事業の内容
運動器の機能向上事業
(はつらつ教室)
運動面の低下が心配される方に対し、専門の指
導員により、個別の計画に基づき筋力トレーニ
ング、有酸素運動、ストレッチなどを行います。
総合型介護予防事業
(しゃんしゃん教室)
運動面や口腔機能、栄養面の低下が心配される
方に対し、総合的な機能向上を目指し、運動指
導、口腔衛生指導、栄養改善指導等を行います。
<見込み量>
項
目
平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度
通所型介護予防事業参加者数
(人)
280
280
※平成29年度から介護予防・日常生活支援総合事業実施のため計上せず。
78
c
訪問型介護予防事業
閉じこもり、認知症、うつになるおそれのある二次予防事業対象者の
うち、通所型介護予防事業への参加が困難な方について、保健師等が居
宅を訪問し、生活機能に関する問題を総合的に把握・評価し、相談・指
導を行います。
<見込み量>
項
目
平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度
訪問型介護予防事業参加者数
(人)
40
40
※平成29年度から介護予防・日常生活支援総合事業実施のため計上せず。
d
二次予防事業評価事業
事業参加者の個別の評価と「介護保険事業計画」で定める目標値の達
成状況(事業参加者数、新規認定申請者数等)の検証を通じて、二次予
防事業の事業評価を行い、その結果に基づいて事業の実施方法等の改善
を図ります。
②介護予防・生活支援サービス事業
新規
介護予防・日常生活支援総合事業の開始により、要支援者と生活機能
の低下のおそれがある高齢者に対して、国の指針(ガイドライン)に基
づき、介護予防や配食・見守り等の生活支援サービスなど、地域で高齢
者を支える多様なサービスを、地域支援事業として実施する「生活支援
体制整備事業」の活用などにより、多様な主体が総合的に提供する「介
護予防・生活支援サービス事業」を実施します。
a 訪問型サービス
現行の訪問介護に相当する身体介護、生活援助や、多様な主体による
緩和した基準による掃除、洗濯等の生活支援サービスの提供、保健・医
療の専門職が短期集中で行うサービス等を実施していきます。
b
通所型サービス
現行の通所介護に相当する機能訓練等や、多様な主体による緩和した
基準によるサービスの提供、従来の運動、口腔、栄養改善事業を含む保
健・医療の専門職が短期集中で行うサービス等を実施していきます。
79
c
その他の生活支援サービス
栄養改善を目的とした配食、定期的な安否確認・緊急時対応等を実施
していきます。
d
介護予防ケアマネジメント
高齢者の視点に立った柔軟な対応や、既存の枠組みにとらわれないサ
ービスを提供するためのケアマネジメントを実施していきます。
③一次予防事業(一般介護予防事業)
高齢者が可能な限り地域において自立した日常生活を送れるよう、自
主的に行われる介護予防活動を育成・支援するため、介護予防・日常生
活支援総合事業開始後は、現行の一次予防事業と二次予防事業を区別せ
ずに、地域の実情に応じた効果的・効率的な介護予防に取組みます。
a 介護予防把握事業
地域の実情に応じて収集した情報等の活用により、閉じこもり等の何
らかの支援を要する方を把握し、介護予防活動につなげていきます。
b
介護予防普及啓発事業
介護予防に関する基本的な知識を普及啓発するために、パンフレット
の作成・配布や介護予防の普及啓発に関する講演会や相談会等、および
運動教室、口腔教室等の「介護予防教室」を開催します。
また、より多くの方に参加いただけるよう、地域の公共施設や公民館
等を利用した体操教室や「地域包括支援センター」による介護予防教室
を開催します。
さらに、肥満による膝痛・腰痛予防のため、介護予防の観点から効果
が認められる運動および栄養指導を行う教室を開催します。
c
地域介護予防活動支援事業
介護予防に関するボランティア等の人材育成のための研修、「いこい
体操リーダー養成講座」を実施します。また、食生活改善推進会等の地
域組織の育成・支援のための事業を実施します。
d
一次予防事業評価事業(一般介護予防事業評価事業)
介護予防に関する普及啓発、ボランティアや地域活動組織との連携等、
プロセス(事業が適切に実施できているか)や実施回数・参加人数等の
検証を通じて、一次予防事業(一般介護予防事業)の評価を行い、その
80
結果に基づいて事業の改善を図ります。
e
地域リハビリテーション活動支援事業 新規
地域における介護予防の取組を機能強化するために、通所、訪問、地域
ケア会議等へのリハビリテーション専門職等の関与を促進します。
f
介護支援ボランティア制度の実施
高齢者が社会参加、地域貢献を行いながら自らの健康増進、介護予防に
積極的に取り組むことを目的として、介護保険施設等において、ボランテ
ィア活動をすることで、獲得したポイントを現金等に換える仕組み「介護
ボランティア制度」を実施します。
(2)包括的支援事業
包括的支援事業は、地域住民の保健医療の向上および福祉の増進を包
括的に支援するため、従来の地域包括支援センターが行う、介護予防ケ
アマネジメント業務、総合相談支援業務、権利擁護業務、包括的・継続
的ケアマネジメント支援業務に加えて、介護保険法の改正により、在宅
医療・介護連携推進事業、認知症総合支援事業、生活支援体制整備事業
が位置づけられました。
①地域包括支援センター事業
a
介護予防ケアマネジメント業務
高齢者が要介護状態等となることを予防するため、状況等に応じた介
護予防ケアプランを作成し、介護予防事業等が包括的かつ効率的に実施
されるよう支援を行います。
b
総合相談支援業務
地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心して、その人らしい生活を継
続していくことができるよう、地域における適切な保健・医療・福祉サ
ービス、関係機関または制度の利用につなげる等、初期段階での相談対
応および専門的・継続的な相談と支援、その実施にあたって必要となる
ネットワークの構築等を行います。
81
c
権利擁護業務
高齢者虐待の早期発見および再発防止に努め、必要に応じ高齢者の保
護や養護者への支援を行います。また、認知症高齢者など判断能力の十
分でない人々の財産や権利を守る「成年後見制度」の活用を促進します。
さらに、消費者被害の防止など高齢者が安心して尊厳ある生活を維持す
ることができるよう専門的・継続的な視点から支援を行います。
d
包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
医療機関を含めた関係機関との連携・協力体制の構築、地域の介護支
援専門員の後方支援等を行います。
②「地域包括支援センター」の機能強化
「高齢者支援ネットワーク協議会」や「医療と介護連携の会」等と連
携し、介護サービス事業者、医療機関、民生委員、ボランティア・NP
O等関係者との連携に努めていきます。
また、「地域包括支援センター」の運営上の基本的な考え方や理念、
業務推進の指針等を明確にした「八潮市地域包括支援センター基本方
針・運営方針」に基づき、地域包括支援センター業務の円滑かつ効率的
な実施に努めます。
③指定介護予防支援事業
「地域包括支援センター」は、4つの「包括的支援事業」以外に、市
の指定を受けた指定介護予防支援事業者として、予防給付の対象となる
要支援者の介護予防サービス計画を作成するとともに、適切なサービス
等の提供が確保されるよう、関係機関との連絡調整等を行います。
④地域包括支援センター運営協議会
「地域包括支援センター運営協議会」は、地域包括支援センターの適
切・公平な運営を図るため、保健・医療・福祉に関係する団体の代表、
社会福祉士等の知識経験を有する者および公募による市民(第1号被保
険者)で構成し、同センターへの指導、助言等を行います。
82
⑤在宅医療・介護連携推進事業
拡充
医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住みなれた地域で自
分らしい暮らしを続けることができるよう、在宅医療と介護サービスを
一体的に提供するために、居宅に関する医療機関と介護サービス事業所
などの関係者の連携を行います。
⑥認知症総合支援事業
拡充
認知症の早期における症状の悪化防止のための支援や、その他の総合
的な支援を行うために事業を実施していきます。
⑦生活支援体制整備事業
新規
単身や夫婦のみの高齢者世帯、認知症の高齢者が増加する中、医療、
介護のサービスの提供だけでなく、NPOや民間企業、ボランティア等
の生活支援サービスを担う事業主体と連携しながら、生活支援コーディ
ネーター(地域支え合い推進員)の配置や協議体の設置等、日常生活を
支えていく生活支援サービスの体制整備を行います。
(3)任意事業
「介護予防事業」および「包括的支援事業」は、地域支援事業におけ
る“必須事業”であるのに対し、「任意事業」は、高齢者が住み慣れた
地域で安心して生活を継続できるよう、地域の実情に応じて市町村の判
断で行うことができる事業です。
①介護給付等費用適正化事業
要介護認定の適正化、ケアマネジメントの適正化、サービス提供体制
および介護報酬請求の適正化の3つを柱とする「介護給付等費用適正化
事業」について、継続実施し不適切な給付の防止を図るとともに、適切
な介護サービスを確保します。
83
②家族介護支援事業
a
徘徊高齢者家族支援事業
発信装置による位置探索システムを活用して徘徊高齢者の早期発見
を支援する「徘徊高齢者家族支援事業」について、事業の周知を図りつ
つ継続実施し、認知症高齢者を介護する家族を支援します。
<見込み量>
項
目
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
10
15
20
サービス利用者数(人)
b
介護相談員派遣事業
介護相談員が介護保険施設や居宅等のサービス事業者を訪問し、利用
者の話を聴いて相談に応じるとともに、サービスの実態を把握し問題の
改善等のために活動する「介護相談員派遣事業」について、継続実施し
介護サービスの質的向上をめざします。
<見込み量>
項
目
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
2
2
2
318
324
330
設置相談員数(人)
派遣回数(回)
84
ちいき
たいせい
そうだんたいせい
じゅうじつ
2 地域ケア体制(相談体制)の 充 実
目指す方向
高齢者が、住み慣れた地域で、生きがいを持って安心して暮らしてい
けるよう、地域包括支援センターが中心となり、地域における多様な支
援機関が連携を強化して、高齢者一人ひとりの生活課題の把握やその解
決に向けた地域ケア体制を推進していきます。
地域ケア体制(相
談体制)の充実
(1)保健・医療・福祉・介護の連携
(2)相談体制の充実
(3)地域ケアチームの推進
(1)保健・医療・福祉・介護の連携
地域の社会資源を活用し、保健・医療・福祉・介護の連携を図るとと
もに、民生委員、ボランティア、NPO等の関係者との連携に努めなが
ら、地域ケア体制を推進していきます。
(2)相談体制の充実
地域包括支援センターを中心とした相談体制のいっそうの充実を図
ります。
また、保健・福祉サービスや介護保険サービスの相談など窓口に寄せ
られた相談について、必要により随時連絡調整を行うほか、困難事例等
は「地域ケアチーム」で調整を図ります。
85
(3)地域ケアチームの推進
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を継続することができるよ
う、保健・医療・福祉・介護の各種サービスを総合的に調整し、継続的
かつ包括的に高齢者を支援するため、「地域ケアチーム」の推進を図る
とともに、高齢者の介護予防、生活支援、地域の見守り等の総合調整に
加え、さまざまな関係機関との連携による相談体制の充実に努めます。
①地域ケア内部会議
市内の各地域における問題解決を図るため、各地域包括支援センター
が主体となり関係機関との調整を図ります。
②担当者連絡会議
各地域包括支援センター専門職および市職員等をもって構成し、必要
な情報の共有化を図ります。
また、多職種による自立支援地域ケア会議および専門職ごとに会議を
開催します。
③地域ケア全体会議
「地域ケア内部会議」で解決できない事案の検討や、関係機関との調
整を図ります。
「地域ケアチーム」の展開
相
東部地域包括
支援センター
地域ケア内部会議
西部地域包括
支援センター
地域ケア内部会議
談
南部地域包括
支援センター
地域ケア内部会議
北部地域包括
支援センター
地域ケア内部会議
担当者連絡会議(地域ケア会議・専門職種別連絡会議)
地域ケア全体会議
86
こうれいしゃ
第4章
あんしん
く
高齢者が安心して暮らすことができ
かんきょう
せいび
る 環境 の整備
≪施策の方向性≫
高齢者ができる限り住み慣れた地域の中で、安心して暮
らすことができるよう、地域資源を活用するとともに、地
域で高齢者を見守り支えあうしくみづくりの推進を図りま
す。また、高齢者の日常生活を支援するための各種在宅サ
ービスの提供や、認知症高齢者の増加が見込まれるため、
認知症対応施策の充実を図ります。
こうれいしゃ し え ん
たいせい
じゅうじつ
1 高齢者支援ネットワーク体制の 充 実
拡充
目指す方向
高齢者人口が年々増加している中、高齢者を取り巻く課題は認知症問
題、高齢者虐待等さまざまで早急な対応が求められており、これらに対
応するために、行政と地域の各団体や事業所等が連携・協力し合いなが
ら、次の2つの体制により高齢者を支援していく「高齢者支援ネットワ
ーク体制」の充実を図っていきます。
高齢者支援ネット
ワーク体制の充実
(1)高齢者の見守り体制
(2)徘徊高齢者の早期発見体制
(1)高齢者の見守り体制
地域を巡回している各団体や事業所、または高齢者が立ち寄る事業所
の協力をいただき、日頃の活動の中で高齢者を見守って、気になる高齢
者を見かけた場合に、市や地域包括支援センターへ連絡してもらうこと
により、高齢者への支援につなげる体制です。
高齢者支援ネットワーク体制の周知を図りつつ、高齢者の見守り体制
協力事業所の拡大に努めていきます。また、協力事業所の見守り活動を
支援するため、熱中症予防や高齢者詐欺など高齢者の健康や生活に関す
る情報提供や、認知症高齢者への理解を深めてもらうよう「認知症サポ
ーター養成講座」等の各種学習会への参加呼びかけなどを行うことによ
り、高齢者の見守り体制の充実を図ります。
(2)徘徊高齢者の早期発見体制
徘徊などにより高齢者が自宅に戻れなくなってしまった場合に、高齢
者の情報を「徘徊高齢者の早期発見体制」協力事業所に提供することに
89
より、高齢者の早期発見・保護につなげる体制です。
徘徊の心配のある高齢者の情報把握に努め、徘徊が発生した場合には、
速やかに協力事業所に発見協力のための情報提供を行うとともに、市内
のみに限らず、広域的な捜索協力依頼を行うため、警察署との連携や埼
玉県徘徊高齢者等SOSネットワークの活用など、徘徊高齢者の早期発
見体制の充実を図ります。
ネットワーク体制のイメージ
地域住民
医療機関
市民団体
見守り
見守り
高齢者
公的機関
見守り
見守り
地域の商
店
販売・配達
業
金融機関
介護サービス
提供事業所
相談
支援
八潮市(長寿介護課)
地域包括支援センター
捜索協力
埼玉県徘徊高齢者等SOSネットワーク
警 察 署
90
にんちしょうたいおう し さ く
じゅうじつ
2 認知症対応施策の 充 実
目指す方向
高齢者が尊厳を持って生活していくためには、認知症になっても、誰
もが住み慣れた地域の中で安心して暮らせることが大切であるため、認
知症に関する正しい理解の普及、認知症の早期発見や状態に応じた相談
等の認知症支援体制の充実を図っていきます。また、若年性認知症や脳
卒中の後遺症等による高次脳機能障がいの方等への理解を深めてもら
うよう啓発活動の充実に努めるとともに、関係部署との連携を図ります。
認知症対応施策の
充実
(1)認知症等に関する啓発
(2)高齢者支援ネットワーク体制
の充実
(3)徘徊高齢者家族支援事業
(4)相談支援体制の充実
(5)権利擁護事業の充実
(1)認知症等に関する啓発
認知症や、脳卒中の後遺症等による高次脳機能障がい※の方を支援し
ていくために、認知症等に関する正しい知識と理解が必要であることか
ら、小中学校や市民、民間企業向けに行う「認知症サポーター養成講座」
等、幅広い年齢層に対する学習会の開催、情報媒体を活用した広報活動
の充実に努めます。
※高次脳機能障がいとは-事故や病気などで脳に損傷を受けた後、記憶力や
注意力の低下等の症状が現れ、日常生活や社会生活に支障が出てきてしまう
障がいをいいます。
91
(2)高齢者支援ネットワーク体制の充実 〔再掲〕
医療機関、関係行政機関および民間団体等による連携体制を強化し、
徘徊高齢者の早期発見・保護を図るとともに、協力事業所の認知症に関
する理解を深めて、高齢者支援ネットワーク体制の活動の充実を図りま
す。
(3)徘徊高齢者家族支援事業 〔再掲〕
発信装置による位置探索システムを活用して徘徊高齢者の早期発見
を支援します。
(4)相談支援体制の充実
認知症等の早期発見や状態に応じた相談支援体制の充実を図るため
に、標準的な認知症ケアパス(状態に応じた適切なサービス提供の流れ)
の作成・普及、認知症初期集中支援チームの設置、認知症地域支援推進
員の配置や地域包括支援センターを中心とした相談に関わる人材育成
の充実を図ります。
また、若年性認知症や脳卒中等の後遺症による高次脳機能障がいの方
に対する相談や居場所、活動の場の支援のほか、利用できるサービスの
情報提供等、支援体制の構築を図ります。
さらに、認知症検診の実施など医療機関との連携を図り、困難事例に
ついては「地域ケアチーム」を活用して早期対応に努めます。
(5)権利擁護事業の充実
認知症高齢者のいっそうの増加が見込まれることから、認知症高齢者
やその家族、特にひとり暮らしの認知症高齢者が安心して生活していく
ことができるよう、権利擁護の事業を充実します。
92
こうれいしゃざいたく ふ く し
じゅうじつ
3 高齢者在宅福祉サービスの 充 実
目指す方向
高齢者が安心して生活していくためには、日常のさまざまな場面にお
けるきめ細やかな支援が求められることから、地域で暮らす高齢者とそ
の家族が安心して快適な生活を送ることができるよう、在宅福祉サービ
スの充実を図っていきます。
高齢者在宅福祉サ
ービスの充実
(1)救急医療情報キット配布事業
(2)緊急時通報システム事業
(3)徘徊高齢者家族支援事業
(4)配食・安否確認サービス事業
(5)寝具クリーニングサービス事
業
(6)紙おむつ給付事業
(7)訪問理美容サービス事業
(8)日常生活用具給付等事業
(9)生きがい活動通所支援事業
(10)長寿祝金支給事業
93
(1)救急医療情報キット配布事業
ひとり暮らし高齢者等に、医療情報用紙を入れた「救急医療情報キッ
ト」を配付し、迅速な救急活動に活用することによって、ひとり暮らし
高齢者等を支援する「救急医療情報キット配布事業」について、継続実
施します。
(2)緊急時通報システム事業
ひとり暮らし高齢者等の自宅に緊急通報電話機を設置し、急病や事故
等の緊急時に 24 時間体制で緊急通報センターに通報でき、また、高齢者
からの相談に応じることもできる「緊急時通報システム事業」について、
事業委託により継続実施します。
(3)徘徊高齢者家族支援事業 〔再掲〕
発信装置による位置探索システムを活用して徘徊高齢者の早期発見
を支援する「徘徊高齢者家族支援事業」について、継続実施します。
(4)配食・安否確認サービス事業
心身機能の低下等により食事の支度が困難な高齢者に栄養バランス
の取れた食事を提供する「配食サービス事業」とともに、安否の確認を
行う「安否確認サービス事業」について、事業委託により継続実施しま
す。
(5)寝具クリーニングサービス事業
常時寝たきり状態にある高齢者で、家庭において布団等を干すことが
困難な方に寝具のクリーニングを行う「寝具クリーニングサービス事業」
について、事業委託により継続実施します。
94
(6)紙おむつ給付事業
常時寝たきりまたは重度の認知症の状態にあり、常に排泄の介助を必
要とする高齢者に紙おむつを給付する「紙おむつ給付事業」について、
継続実施します。
(7)訪問理美容サービス事業
常時寝たきり状態にある高齢者を、理容師または美容師が訪問して調
髪、パーマ等のサービスを行う「訪問理美容サービス事業」について、
事業委託により継続実施します。
(8)日常生活用具給付等事業
ひとり暮らし高齢者等の日常生活の支援となる「日常生活用具給付等
事業」について、継続実施します。
(9)生きがい活動通所支援事業
拡充
家に閉じこもりがちな高齢者に通所施設による日常動作訓練、趣味活
動等のきめ細やかなサービスを行い、閉じこもりの防止を行うため「生
きがい活動通所支援事業」について、事業委託により継続実施します。
(10)長寿祝金支給事業
多年にわたり社会へ貢献してきた高齢者に敬愛を示し、節目の年に祝
金を支給する「長寿祝金支給事業」について、継続実施します。
95
しゃかいふくしきょう ぎ か い
れんけい
きょうか
4 社会福祉協議会との連携の強化
目指す方向
地域において高齢者を見守り・支えあうしくみづくりが求められる中、
社会福祉協議会の地域福祉活動や高齢者の生きがいづくりのための交
流事業などの各種事業の実施において、市と社会福祉協議会との連携を
強化していきます。
社会福祉協議会と
の連携の強化
(1)福祉サービス利用援助事業
(あんしんサポートねっと)
(2)ひとり暮らし高齢者の見守り活動
(3)リバースモーゲージ
(不動産担保型生活資金)
(4)福祉車両・車いす貸出事業
(5)ふれあいサロン活動への支援
(6)高齢者と障がい者のスポーツの
祭典
(7)各種講座の開催
96
※以下(1)~(7)の事業は、八潮市社会福祉協議会事業です。
(1)福祉サービス利用援助事業(あんしんサポートねっと)
認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者などで判断能力が不十分
な方が地域において自立した生活を送ることができるよう、利用者との
契約に基づき福祉サービスの利用援助や日常の金銭管理、書類預かりな
どの支援を行う「福祉サービス利用援助事業」について、ひとり暮らし
高齢者の増加等により事業利用者の増加が見込まれることから、事業の
周知を図りつつ継続実施します。
また、初期相談の段階で市担当課・地域包括支援センター・社会福祉
協議会の間の連携体制を緊密にし、潜在的な対象者の把握に努めるとと
もに、権利擁護を推進していくため、成年後見制度の情報提供等の必要
な支援を行います。
(2)ひとり暮らし高齢者の見守り活動
ひとり暮らしの高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、
地域の民生委員、ボランティア等の協力により安否確認等の見守りを継
続実施します。
①民生委員カレンダー配付活動
民生委員の協力により月1回「見守りカレンダー」を配付し、見守り
活動を行います。
②近隣たすけあい見守り活動
日ごろから近隣で見守りをしてくれる方を「見守り協力員」として、
日常生活の見守り活動を行います。
③乳製品配達サービス
週1回決められた曜日に事業者を通じて乳製品を利用者宅へ届け、配
達員による安否確認と声かけ活動を行います。
④友愛電話活動
週1回ボランティアが、電話による安否確認を行います。
⑤災害時情報提供活動
災害時の安否確認のために民生委員が救助機関等への情報提供を行
うとともに、平常時から災害時に備え、民生委員間による情報の共有を
行います。
97
(3)リバースモーゲージ(不動産担保型生活資金)
現に居住中の不動産(土地・建物)を所有している高齢者が、将来に
わたりその住居に住み続けることを希望する場合に、その不動産を担保
にして生活資金の貸し付けを行う「リバースモーゲージ」について、ひ
とり暮らし高齢者の増加等により事業利用者の増加が見込まれること
から、事業の周知を図りつつ継続実施します。
(4)福祉車両・車いす貸出事業
日常生活を営むうえで移動が困難な方に、日常生活の改善を図るため、
福祉車両(車いすのままで乗降できる自動車)や車いすの貸出事業の周
知を図りつつ継続実施します。
(5)ふれあいサロン活動への支援
「ふれあいサロン」はひとり暮らしや家に閉じこもりがちな高齢者、
子育て中の親子等が地域の中でいきいきと暮らしていけるよう仲間づ
くりや生きがいづくりを行う活動です。ふれあいサロンを自主的・主体
的に運営する町会・自治会に対し、活動費の補助等の支援を実施します。
(6)高齢者と障がい者のスポーツの祭典
高齢者と障がい者がスポーツを通して健康を維持し、相互の友愛を深
めることにより福祉の向上を図るため、「高齢者と障がい者のスポーツ
の祭典」を継続実施します。
(7)各種講座の開催
高齢者の自主的な活動の支援や学習の機会を提供するため、退職後の
人生を有意義に過ごすことができるよう地域活動や生きがいづくりに
ついて考える「セカンドライフ講座」や男性の食生活の自立を推進する
「男性の料理教室」などの各種講座を開催します。
98
す
し え ん
すいしん
5 住まいの支援の推進
目指す方向
高齢者人口、とりわけひとり暮らし高齢者や高齢者夫婦世帯について
急速な増加が予測される中で、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮ら
していくことができるようにするためには、高齢者の身体機能の変化に
対応できる住宅の確保が必要となることから、関係機関と連携を図り、
必要な支援に努めていきます。
住まいの支援の推
進
(1)高齢者向け市営住宅の整備
(2)高齢者居室等整備資金融資制度
の利用促進
(3)高齢者世帯等住み替え住宅家賃
助成事業の利用促進
(4)空き家を活用した高齢者の住ま
い確保・生活支援事業の推進
(1)高齢者向け市営住宅の整備
将来における市営住宅の需要予測により、住宅に困窮する高齢者への
供給すべき戸数を把握した上で対策を講じ、既存の中層市営住宅につい
ては、八潮市市営住宅長寿命化計画に基づき、施設のバリアフリー化に
努めることなどにより、住宅に困窮する高齢者が安心して暮らしていけ
る住宅を供給できるよう検討します。
99
(2)高齢者居室等整備資金融資制度の利用促進
高齢者の居室等を増築、改築または改造するために必要な資金を融資
(融資限度額:1件につき 200 万円、償還期限:10 年以内〔無利子〕)
する「高齢者居室等整備資金融資制度」について継続的に周知を行い、
利用の促進を図ります。
(3)高齢者世帯等住み替え住宅家賃助成事業の利用促進
住宅の取り壊し等により民間賃貸住宅へ転居する 65 歳以上の高齢者
世帯に、転居前と転居後の家賃の差額について月額3万円を限度に助成
を行う「高齢者世帯等住み替え住宅家賃助成事業」について継続的に周
知を行い、利用の促進を図ります。
(4)空き家を活用した高齢者の住まい確保・生活支援事業の推進 新規
地域での居住の場の確保や日常生活上の支援が必要な高齢者に対し、空
き家などを活用した住宅の確保や地域における情報の提供、相談・生活支
援などの仕組みづくりに向けて、関係機関等との連携を図り検討します。
100
こうれいしゃ ふ く し し せ つ
りようしえん
6 高齢者福祉施設サービスの利用支援
目指す方向
老人福祉法に規定される「養護老人ホーム」、
「軽費老人ホーム」等の
施設を利用する高齢者が、地域において安心して生活をしていけるよう、
地域包括支援センターや介護相談員による施設訪問等により、利用者か
らの相談に応じるとともに、施設サービスの把握に努め、利用者への必
要な支援に努めていきます。
高齢者福祉施設サ
(1)養護老人ホーム
ービスの利用支援
(2)軽費老人ホーム
(3)有料老人ホーム
(4)サービス付き高齢者向け
住宅
(1)養護老人ホーム
■
現
状
■
65 歳以上で、環境上の理由および経済的な理由などにより居宅での生
活が困難な方を入所させる施設です。現在、本市には養護老人ホームは
なく、他市町村の施設に入所を委託しています。
□
今後の方向
□
高齢者虐待への対応等を図るうえで必要性があることから、継続実施
していきます。
101
(2)軽費老人ホーム
■
現
状
■
60 歳以上(夫婦で入所する場合はどちらかが 60 歳以上)で、家庭環
境、住宅事情等の理由により居宅において生活することが困難な方を低
額な料金で入所させ、日常生活上必要な便宜を供与する施設です。
「軽費老人ホーム」は、
「A型」
(低所得者で身寄りのない方を対象)、
「B型」(家庭環境等により住居生活が困難で、自炊できる程度の健康
状態の方を対象)、「ケアハウス」(高齢等のため独立して生活するに
は不安のある方を対象)があり、市内には「ケアハウス」が1か所整備
されています。
□
今後の方向
□
計画期間中の需要に対応していきます。
(3)有料老人ホーム
■
現
状
■
有料老人ホームは、入浴・排せつ等の介護の提供、食事の提供、その
他日常生活上の便宜としての洗濯・掃除等の家事、健康管理を行う施設
です。市内には介護付き有料老人ホームが6か所整備されています。
□
今後の方向
□
計画期間中の需要に対応していきます。
102
(4)サービス付き高齢者向け住宅
■
現
状
■
60 歳以上の単身・夫婦世帯が安心して居住できる環境を整え、安否確
認や生活相談等のサービスを提供する賃貸住宅で、一定の規模・設備の
基準が設けられています。市内には1か所整備されています。
□
今後の方向
□
ひとり暮らし高齢者や高齢者夫婦世帯等の増加を踏まえ、サービス付
き
高齢者向け住宅の供給を促進するため、関係機関と調整を図りながら、
民
間住宅事業者へのサービス付き高齢者向け住宅の整備に関する周知と活
用促進に努め、計画期間中の需要に対応していきます。
【高齢者福祉施設サービスの見込み量】
区
平成 27 年
平成 28 年
度
度
分
平成 26 年度
養護老人ホーム
―
―
―
―
1
1
1
1
生活支援ハウス
―
―
―
―
有料老人ホーム
6
6
6
6
老人福祉センター
2
2
2
2
在宅介護支援センター
―
―
―
―
軽費老人ホーム
(ケアハウス)
※各施設サービス数値は、各年度末での見込み施設数
103
平成 29 年度
けんりようごしさく
すいしん
7 権利擁護施策の推進
目指す方向
高齢者の尊厳が守られ、住み慣れた地域で安心して生活を続けられる
よう、地域包括支援センター、社会福祉協議会および関係機関との連携
を強化し、高齢者の権利擁護の施策を推進していきます。
権利擁護施策の推
進
(1)成年後見制度の活用支援
(2)市民後見人の育成及び活用
(3)福祉サービス利用援助事業
(あんしんサポートねっと)
(1)成年後見制度の活用支援
認知症高齢者や知的障がい者、精神障がい者など自分で十分に判断す
ることができない方が、財産の取引などの契約を行うときに一方的に不
利益な契約を結ばないよう、一定の決められた人が法律面や生活面の支
援を行う「成年後見制度」について、制度の利用促進のため、講演会な
どを開催し、啓発活動を推進します。
また、身寄りのない認知症高齢者等に対して、成年後見制度の市長申
立てによる利用支援や、必要となる経費を負担することが困難である方
に、その経費を助成します。
☆「市長申立て」とは…親族等による成年後見の申立を行うことが期待できず、本
人の保護を図るために必要とされる場合に、市長が家庭裁判所に後見等の申立
てを行うことを言う。
(2)市民後見人の育成および活用
高齢者人口の増加にともない介護サービス利用契約などの生活支援
を中心とした「成年後見制度」の利用者の増加が見込まれ、後見の担い
104
手として市民の役割が期待されることから、社会福祉協議会や家庭裁判
所等の関係機関と連携し、市民後見人の育成、その活用を推進します。
☆「市民後見人」とは…弁護士、司法書士、社会福祉士などの資格は持たない市民
で、後見人養成研修を受けることにより、成年後見に関する一定の知識等を身に
付けた市民を言う。
(3)福祉サービス利用援助事業(あんしんサポートねっと)
〔再掲〕
認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者などで判断能力が不十分
な方が地域において自立した生活を送れるよう、利用者との契約に基づ
き福祉サービスの利用援助や日常の金銭管理、書類預かりなどの支援を
行う「福祉サービス利用援助事業」について、ひとり暮らし高齢者の増
加等により事業利用者の増加が見込まれることから、事業の周知を図り
つつ継続実施していきます。
じょうほうていきょう
8
じゅうじつ
情 報 提 供の充 実
保健サービス、在宅福祉サービス、介護保険サービスなどの高齢者の
健康と生活の支援に関する情報については、広報紙、ホームページ、パ
ンフレットなどを活用して見やすく分かりやすい情報提供を行うとと
もに、長寿介護課、健康増進課、地域包括支援センター、社会福祉協議
会などで常時提供することのできる体制を確保していきます。
そうだん
くじょうたいおうたいせい
じゅうじつ
9 相談・苦情対応体制の 充 実
高齢者が安心して保健・福祉・介護のサービスを利用していくために
は、いつでも気軽に相談することができる体制づくりが重要であること
から、地域包括支援センターを核とした相談体制や介護相談員派遣事業
のいっそうの充実を図っていきます。
また、介護保険サービスに関する苦情については、サービス提供事業
者、県および国民健康保険団体連合会などの関係機関と連携を図り、迅
速・適切に対応していきます。
105
106
かいごほけん
第5章
じゅうじつ
せいど
介護保険サービスの 充 実 と制度の
あんていてきうんえい
安定的運営
≪施策の方向性≫
介護保険制度に基づく「居宅サービス」、
「地域密着
型サービス」および「施設サービス」の各サービスの
充実を図り、サービスを必要とする要介護、要支援認
定者による利用を促進するとともに、サービスの質の
維持・向上、制度の安定的な運営に努めて、介護保険
制度を推進します。
また、介護予防訪問介護及び介護予防通所介護の地
域支援事業への移行を円滑に進めます。
かいごほけん
すいしん
1 介護保険サービスの推進
目指す方向
介護保険制度による「居宅サービス」、
「施設サービス」および「地域
密着型サービス」の各サービスの充実を図り、サービスを必要とする要
介護等認定者による利用を支援、促進していきます。
なお、本市においては、東部・西部・南部・北部の4つの「日常生活
圏域」(※52 ページ参照)にはとらわれず市全域で、各サービスに係る
整備を進めていきます。
介護保険サービス
の推進
(1)居宅サービス
(2)施設サービス
(3)地域密着型サービス
(1)居宅サービス
□
今後の方向性
□
下図に示す「居宅サービス」の各サービスについて、サービス提供と要
介護等認定者による利用の支援を図ります。
居宅サービスの種類
居宅介護サービス(要介護1~5)
①訪問介護
②訪問入浴介護
③訪問看護
④訪問リハビリテーション
⑤居宅療養管理指導
⑥通所介護
⑦通所リハビリテーション
⑧短期入所生活介護
⑨短期入所療養介護
⑩特定施設入居者生活介護
⑪福祉用具貸与
⑫特定福祉用具販売
⑬住宅改修費
⑭居宅介護支援
109
介護予防サービス(要支援1、2)
①介護予防訪問介護
②介護予防訪問入浴介護
③介護予防訪問看護
④介護予防訪問リハビリテーション
⑧介護予防短期入所生活介護
⑨介護予防短期入所療養介護
⑩介護予防特定施設入居者生活介護
⑪介護予防福祉用具貸与
⑤介護予防居宅療養管理指導
⑥介護予防通所介護
⑦介護予防通所リハビリテーション
⑫特定介護予防福祉用具販売
⑬介護予防住宅改修
⑭介護予防支援
110
◇
各サービスの提供見込み
◇
①訪問介護・介護予防訪問介護(ホームヘルプサービス)
介護福祉士やホームヘルパーなどが家庭を訪問して、要介護等認定者に、
入浴・排せつ・食事等の介護その他の必要な日常生活上の世話を行います。
訪問介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
58,769
67,163
83,115
102,852
109,536
128,712
人数(人/年)
4,812
5,332
5,685
5,688
6,180
7,116
介護予防訪問介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
869
平成
26 年度
991
市の基本的考え方
1,131
平成
27 年度
平成
28 年度
1,236
1,368
平成
29 年度
804
◆
訪問介護は、在宅での生活を支えるための基盤であるため、今後も民間
事業者やNPO法人等の多様な供給主体の参入促進を図っていきます。
なお、平成 29 年4月 1 日から介護予防訪問介護は地域支援事業に移行
されます。
②訪問入浴介護・介護予防訪問入浴介護
看護師やホームヘルパーが移動入浴車等で各家庭を訪問し、浴槽を家庭
に持ち込んで入浴の介護を行い、要介護等認定者の身体の清潔の保持、心
身機能の維持等を図ります。
訪問入浴介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
3,371
3,398
3,554
3,684
3,948
4,224
人数(人/年)
651
679
689
684
708
708
111
介護予防訪問入浴介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
0
0
0
1
1
3
人数(人/年)
0
0
0
1
1
2
◆
市の基本的考え方
◆
要介護4から5の利用率が高いサービスだが、引き続きサービス利用者
の意向を把握しつつ、必要量の確保に努めます。
③訪問看護・介護予防訪問看護
病状が安定期にある要介護等認定者について、訪問看護ステーションや
病院、診療所の看護師などが家庭を訪問して療養上の世話や必要な診療の
補助を行います。サービスの提供にあたっては主治医との密接な連携に基
づき、利用者の療養生活を支援し、心身機能の維持回復を図ります。
訪問看護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
4,280
4,283
4,387
5,292
5,695
5,746
人数(人/年)
1,063
998
1,075
1,260
1,356
1,368
介護予防訪問看護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
146
150
155
127
127
127
人数(人/年)
23
30
32
24
24
24
◆
市の基本的考え方
◆
在宅での生活を支援するため、訪問看護ステーションや医療機関等の参
入促進を図り、サービス必要量の確保に努めます。
112
④訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション
病院、診療所または介護老人保健施設の理学療法士、作業療法士等が家
庭を訪問して、要介護等認定者の心身機能の維持回復を図るとともに、日
常生活の自立を助けるための理学療法、作業療法その他必要なリハビリテ
ーションを行います。
訪問リハビリテーションの実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
4,800
5,940
8,256
9,744
11,424
12,700
人数(人/年)
881
1,025
1,465
1,740
2,040
2,268
介護予防訪問リハビリテーションの実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
224
459
417
316
544
1,553
人数(人/年)
55
85
136
144
180
336
◆
市の基本的考え方
◆
医療と介護の連携により利用実績が増えており、今後もサービス必要量
を確保するため、利用者の意向を把握しつつ、サービス必要量を確保する
ために病院、診療所等に対して参入促進を図ります。
⑤居宅療養管理指導・介護予防居宅療養管理指導
通院が困難な要介護等認定者について、医師、歯科医師、薬剤師、歯科
衛生士、管理栄養士などが家庭を訪問し、心身の状況、置かれている環境
等を把握して療養上の管理や指導を行います。
居宅療養管理指導の実績と見込み
実
区
分
人数(人/年)
平成
24 年度
4,221
績
見 込 み
平成
25 年度
4,386
平成
26 年度
3,972
113
平成
27 年度
4,008
平成
28 年度
4,020
平成
29 年度
4,020
介護予防居宅療養管理指導の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
81
平成
26 年度
96
市の基本的考え方
平成
27 年度
105
平成
28 年度
108
108
平成
29 年度
108
◆
サービス必要量を確保するために、医師・歯科医師・薬剤師等に対して
参入促進を図ります。
⑥通所介護・介護予防通所介護(デイサービス)
デイサービスセンターへの通所により、入浴・排せつ・食事等の介護そ
の他の日常生活上の世話や機能訓練を行います。利用者の心身機能の維持
とともに、社会的孤立感の解消や家族の身体的・精神的負担の軽減も図り
ます。
通所介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
62,431
67,937
76,462
83,208
89,268
93,240
人数(人/年)
6,429
7,112
8,061
8,424
9,180
9,900
介護予防通所介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
983
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
1,178
市の基本的考え方
1,418
平成
27 年度
1,788
平成
28 年度
2,112
平成
29 年度
684
◆
サービス利用量を確保するために、民間事業者等に対して参入促進を図
っていきます。
なお、平成 29 年4月1日から介護予防通所介護は地域支援事業に移行
されます。
114
⑦通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーション(デイケア)
介護老人保健施設や病院、診療所への通所により、心身機能の維持回復
を図り、日常生活の自立を助けるための理学療法、作業療法その他必要な
リハビリテーションを行います。
通所リハビリテーションの実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
回数(回/年)
20,492
21,783
21,931
21,648
21,912
22,740
人数(人/年)
2,376
2,594
2,570
2,820
3,024
3,324
介護予防通所リハビリテーションの実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
252
平成
26 年度
266
市の基本的考え方
345
平成
27 年度
平成
28 年度
408
552
平成
29 年度
672
◆
医療と介護の連携により利用実績が増えており、今後もサービス必要量
を確保するため、利用者の意向を把握しつつ、サービス必要量を確保する
ために病院、診療所等に対して参入促進を図ります。
⑧短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護
介護老人福祉施設などに要介護等認定者が短期間入所し、当該施設にお
いて入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話を受けるサー
ビスです。
短期入所生活介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
日数(日/年)
13,090
13,666
13,556
13,656
13,716
14,124
人数(人/年)
1,439
1,435
1,427
1,548
1,608
1,776
115
介護予防短期入所生活介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
日数(日/年)
35
28
51
84
108
120
人数(人/年)
12
7
9
36
48
60
◆
市の基本的考え方
◆
在宅での生活を支援するため、民間事業者の参入促進を図り、サービス
必要量の確保に努めます。
⑨短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護
介護老人保健施設、介護療養型医療施設などに要介護等認定者が短期間
入所し、当該施設において、看護・医学的管理下における介護、機能訓練、
その他必要な医療および日常生活上の世話を受けるサービスです。
短期入所療養介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
日数(日/年)
1,815
2,645
2,333
2,736
2,928
3,024
人数(人/年)
269
349
330
468
552
636
介護予防短期入所療養介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
日数(日/年)
0
8
22
15
20
25
人数(人/年)
0
1
3
2
2
2
◆
市の基本的考え方
◆
市内でサービスを提供している「介護療養型医療施設」の医療療養病床
への転換により、見込数を減じています。
116
⑩特定施設入居者生活介護・介護予防特定施設入居者生活介護
介護保険法に基づく指定を受けた有料老人ホーム等に入居している要
介護等認定者について、特定施設サービス計画(ケアプラン)に基づき入
浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話、機能訓練および療
養上の世話を行います。
特定施設入居者生活介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
人数(人/年)
見 込 み
平成
25 年度
692
平成
26 年度
791
1,080
平成
27 年度
平成
28 年度
1,428
1,584
平成
29 年度
1,680
介護予防特定施設入居者生活介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
35
平成
26 年度
48
市の基本的考え方
平成
27 年度
68
平成
28 年度
96
132
平成
29 年度
168
◆
現在、市内に6か所(324床)が整備されており、第6期計画期間中
の需要に対応していきます。
⑪福祉用具貸与・介護予防福祉用具貸与
心身の機能が低下し、日常生活を営むのに支障がある要介護等認定者の
日常生活の便宜を図るための福祉用具や機能訓練のための福祉用具を貸
与します。
福祉用具貸与の実績と見込み
実
区
分
人数(人/年)
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
7,478
8,028
平成
26 年度
8,703
平成
27 年度
平成
28 年度
9,024
9,720
平成
29 年度
9,816
介護予防福祉用具貸与の実績と見込み
実
区
分
人数(人/年)
平成
24 年度
855
績
見 込 み
平成
25 年度
1,003
平成
26 年度
1,171
117
平成
27 年度
1,284
平成
28 年度
1,452
平成
29 年度
1,656
◆
市の基本的考え方
◆
可能な限り在宅で、自立した日常生活を営むことができるよう、利用者
の心身の状況、希望及び環境を踏まえた適切な福祉用具を選定するため、
事業者の協力を求めていきます。
⑫特定福祉用具販売・特定介護予防福祉用具販売
要介護等認定者の日常生活の便宜を図るため、入浴や排せつに用いる等
の対象となる特定福祉用具を購入したときに支給します。
特定福祉用具販売の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
績
見 込 み
平成
25 年度
219
平成
26 年度
229
249
平成
27 年度
平成
28 年度
288
360
平成
29 年度
396
介護予防特定福祉用具販売の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
27
市の基本的考え方
平成
26 年度
54
58
平成
27 年度
36
平成
28 年度
48
平成
29 年度
60
◆
可能な限り在宅で、自立した日常生活を営むことができるよう、利用者
の心身の状況、希望及び環境を踏まえた適切な福祉用具を選定するため、
事業者の協力を求めていきます。
118
⑬住宅改修費の支給
在宅の要介護等認定者が、手すりの取り付けや段差解消等の対象となる
一定の住宅改修を行ったときに支給します。
住宅改修(介護給付分)の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
績
見 込 み
平成
25 年度
161
平成
26 年度
198
154
平成
27 年度
平成
28 年度
144
192
平成
29 年度
180
住宅改修(介護予防給付分)の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
37
市の基本的考え方
平成
26 年度
44
40
平成
27 年度
36
平成
28 年度
48
平成
29 年度
36
◆
在宅における安全性の確保と、自立した日常生活を支援するために、適
切な住宅改修が行われるよう事業者への指導等に努めます。
119
⑭居宅介護支援・介護予防支援
要介護等認定者が適切に居宅サービス等を利用できるよう、介護支援専
門員(ケアマネジャー)が、認定者の心身の状況や置かれている環境、意
向等を勘案して、居宅サービス計画(ケアプラン)の作成や当該計画に基
づくサービスの提供が確保されるための事業者との連絡調整、認定者が介
護保険施設に入所を希望する場合における施設への紹介、インフォーマル
サービスの紹介など、要介護者の在宅生活の支援を行います。
居宅介護支援の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
績
見 込 み
平成
25 年度
11,859
平成
26 年度
13,061
13,704
平成
27 年度
平成
28 年度
14,688
15,732
平成
29 年度
16,236
介護予防支援の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
2,268
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
2,594
市の基本的考え方
3,122
平成
27 年度
平成
28 年度
3,804
4,440
平成
29 年度
5,160
◆
ケアプランは、在宅生活を支えるための重要な計画であり、アセスメン
ト、モニタリングを通じて適切なサービスを提供することが認定者の心身
の維持・改善に大きく影響することから、ケアマネジメントの質の向上を
図ります。
☆
アセスメント・・・利用者の要望を正しく把握し、生活全般の中でどのような状況から
サービスの必要性が生じているかを分析する。
☆
モニタリング・・・決められたサービスが約束通り提供されているかどうか、介護提供
者の活動と利用者の生活を見守ること。
120
(2)施設サービス
□
今後の方向性
□
「介護保険施設サービス」の各サービスについて、サービス提供と要介
護認定者による利用の支援を図ります。
◇
各サービスの提供見込み
◇
①介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
常時介護が必要で、家庭での生活が困難な場合に入所する施設で、要介
護認定者に、入浴・排せつ・食事等の介護その他の日常生活上の世話や機
能訓練、健康管理および療養上の世話を行います。
介護老人福祉施設の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
1,924
績
見 込 み
平成
25 年度
平成
26 年度
2,022
市の基本的考え方
2,160
平成
27 年度
2,184
平成
28 年度
2,544
平成
29 年度
3,372
◆
現在、市内に2か所(180床)が整備されており、第6期計画におい
ては1か所(100床)を平成 29 年度に見込んでいます。
なお、平成 27 年4月1日以降、新たに入所できる方は、原則要介護3
以上に限定されます。
121
②介護老人保健施設(老健施設)
病状が安定し、リハビリテーションを中心とする医療ケアと介護を必要
とする場合に入所する施設で、要介護認定者に、看護、医学的管理下での
介護、機能訓練その他必要な医療および日常生活上の世話を行います。
介護老人保健施設の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
1,133
平成
26 年度
1,280
市の基本的考え方
1,339
平成
27 年度
平成
28 年度
1,464
1,584
平成
29 年度
1,704
◆
現在、市内に1か所(150床)が整備されており、第6期計画期間中
の需要に対応していきます。
③介護療養型医療施設
比較的長期にわたって療養を必要とする場合に入院する施設で、要介護
認定者に、療養上の管理、看護、医学的管理下での介護等の世話および機
能訓練等の必要な医療を行います。
医療と介護の連携のもとに「社会的入院」を可能な限り減らすことが課
題とされ平成 29 年度末までに廃止することとされていましたが、一定の
要件のもとで認知症や終末期のケアに重点的に取り組む形で「療養型病床」
の存続が認められることとなりました。
介護療養型医療施設の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
346
市の基本的考え方
平成
26 年度
285
180
平成
27 年度
180
平成
28 年度
144
平成
29 年度
144
◆
市内に1か所(58床)が整備されておりましたが、平成 26 年度に「医
療療養病床」へ転換をしたため、平成 27 年度以降に関しては市外施設で
の利用のみとなります。
122
(3)地域密着型サービス
□
今後の方向性
□
下図に示す「地域密着型サービス」各サービスのうち網かけを施したも
のについて、サービス提供と要介護等認定者による利用の支援を図ります。
なお、
「地域密着型通所介護」は、従来型サービス「通所介護」のうち、
定員18名までの小規模事業所を地域密着型サービスに位置付けられる
こととなりました。
また、
「地域密着型特定施設入居者生活介護」については広域型(居宅サ
ービス)の「特定施設入居者生活介護」の提供で、
「地域密着型介護老人福
祉施設入所者生活介護」については広域型(施設サービス)の「介護老人
福祉施設」で需要を充足できるものと思われます。
「夜間対応型訪問介護」、「看護小規模多機能型居宅介護」については、
ニーズはあるものと推測されるものの市内および近隣へのサービス提供
事業者の参入が見込めず、サービス利用を想定していません。
地域密着型サービスの種類
居宅介護サービス(要介護1~5)
①夜間対応型訪問介護
②認知症対応型通所介護
③小規模多機能型居宅介護
④認知症対応型共同生活介護
⑤地域密着型特定施設入居者生活介護
⑥地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
⑦定期巡回・随時対応型訪問介護看護
⑧看護小規模多機能型居宅介護
⑨地域密着型通所介護
介護予防サービス(要支援1、2)
①介護予防認知症対応型通所介護
②介護予防小規模多機能型居宅介護
③介護予防認知症対応型共同生活介護
123
◇
各サービスの提供見込み
◇
①認知症対応型通所介護・介護予防認知症対応型通所介護
認知症の要介護等認定者を対象に通所介護サービスを提供します。
認知症対応型通所介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
人数(人/年)
見 込 み
平成
25 年度
0
平成
26 年度
16
平成
27 年度
17
平成
28 年度
17
平成
29 年度
25
15
介護予防認知症対応型通所介護の実績と見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
0
平成
26 年度
0
市の基本的考え方
平成
27 年度
0
平成
28 年度
1
平成
29 年度
1
1
◆
現在、市内に共用型事業所が1か所(3人/1日)整備されており、第
6期計画期間中の需要に対応していきます。
②小規模多機能型居宅介護・介護予防小規模多機能型居宅介護
「通い」を中心に、要介護等認定者の状況や希望に応じて随時、訪問や
泊まりを組み合わせて介護サービスを提供します。
小規模多機能型居宅介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
人数(人/年)
見 込 み
平成
25 年度
0
平成
26 年度
0
平成
27 年度
0
平成
28 年度
0
132
平成
29 年度
180
介護予防小規模多機能型居宅介護の実績と見込み
実
区
分
人数(人/年)
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
0
平成
26 年度
0
平成
27 年度
0
124
平成
28 年度
0
12
平成
29 年度
12
◆
市の基本的考え方
◆
第6期計画において、1か所を平成 28 年度から見込んでいます。
③認知症対応型共同生活介護・介護予防認知症対応型共同生活介護
(認知症高齢者グループホーム)
認知症の要介護等認定者に対し、共同生活を営むべき住居において、入
浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話および機能訓練を行
うサービスです。
認知症対応型共同生活介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
人数(人/年)
見 込 み
平成
25 年度
765
平成
26 年度
770
平成
27 年度
787
平成
28 年度
864
平成
29 年度
1,128
1,188
介護予防認知症対応型共同生活介護の実績と見込み
実
区
分
績
平成
24 年度
人数(人/年)
見 込 み
平成
25 年度
0
平成
26 年度
0
平成
27 年度
0
平成
28 年度
0
平成
29 年度
0
0
※「八潮市指定地域密着型サービスの事業の人員・設備及び運営に関する基準等を定める条
例」では、本サービスについては、共同生活住居の数は3までとされています。
◆
市の基本的考え方
◆
現在、市内西部圏域に2か所(36床)、南部圏域に1か所(18床)、
北部圏域に1か所(27床)の計4か所(81床)が整備されており、第
6期計画期間において「小規模多機能型居宅介護」に併設で1か所(18
床)を見込んでいます。
④地域密着型通所介護
定員が18人以下の小規模な通所介護事業所でサービスを提供します。
地域密着型通所介護事業の実績と見込み
実
区
分
人数(人/年)
績
平成
24 年度
見 込 み
平成
25 年度
0
平成
26 年度
0
平成
27 年度
0
125
平成
28 年度
0
152
平成
29 年度
158
◆
市の基本的考え方
◆
介護保険制度の改正により、従来型「通所介護事業所」のうち市内2か
所の小規模事業所が、平成 28 年4月1日から地域密着型サービスに移行
する予定です。
⑤定期巡回・随時対応型訪問介護看護
重度者をはじめとした要介護認定者の在宅生活を支えるため、日中・夜
間を通じて、訪問介護と訪問看護を一体的にまたはそれぞれが密接に連携
しながら、定期巡回訪問と随時の対応を行います。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護の見込み
実
区
分
平成
24 年度
人数(人/年)
◆
績
見 込 み
平成
25 年度
0
市の基本的考え方
平成
26 年度
15
69
平成
27 年度
72
平成
28 年度
96
平成
29 年度
120
◆
現在、市内に一体型事業所が1か所整備されており、第6期計画期間中
の需要に対応していきます。
126
か い ご ほ け ん じぎょうひ
ほけんりょう
さんてい
2 介護保険事業費と保険料の算定
(1)保険給付費の算出
「1 介護保険サービスの推進」で推計した、各サービスの提供見込み量を給
付費に換算すると、下の表のようになり「介護給付費」と「予防給付費」を合わ
せた「総給付費」は 122 億 9,278 万 9,356 円となります。
(単位:円)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
2,043,248,997
2,182,540,644
2,304,897,854
6,530,687,495
279,682,997
296,553,791
348,351,695
924,588,483
②訪問入浴介護
43,052,718
46,121,899
49,353,399
138,528,016
③訪問看護
44,115,095
51,812,846
57,579,143
153,507,084
④訪問リハビリテーション
62,731,378
79,239,503
94,417,675
236,388,556
⑤居宅療養管理指導
44,227,609
44,250,364
44,271,896
132,749,869
⑥通所介護
778,050,019
829,947,000
854,710,000
2,462,707,019
⑦通所リハビリテーション
204,368,069
203,331,618
204,067,479
611,767,166
⑧短期入所生活介護
123,730,601
124,304,956
126,806,398
374,841,955
⑨短期入所療養介護
32,086,980
34,548,368
35,395,721
102,031,069
⑩特定施設入居者生活介護
292,498,720
324,887,922
349,104,054
966,490,696
⑪福祉用具貸与
130,231,469
137,322,390
129,919,743
397,473,602
8,473,342
10,219,987
10,920,651
29,613,980
225,334,286
326,697,435
350,922,082
902,953,803
10,516,403
12,864,802
17,245,704
40,626,909
1,430,623
2,128,242
1,292,473
4,851,338
-
15,840,942
21,482,405
37,323,347
213,387,260
278,925,449
293,458,500
785,771,209
-
16,938,000
17,443,000
34,381,000
22,304,319
27,530,582
21,965,432
71,800,333
201,293,488
214,786,686
218,499,384
634,579,558
1,033,624,345
1,143,912,062
1,399,081,421
3,576,617,828
①介護老人福祉施設
558,316,511
645,641,737
867,370,699
2,071,328,947
②介護老人保健施設
414,571,214
448,013,611
481,454,008
1,344,038,833
60,736,620
50,256,714
50,256,714
161,250,048
3,525,805,435
3,895,467,409
4,295,366,173
11,716,639,017
(1)居宅サービス
①訪問介護
⑫特定福祉用具販売
(2)地域密着型サービス
①定期巡回・随時対応型訪問
介護看護
②認知症対応型通所介護
③小規模多機能型居宅介護
④認知症対応型共同生活介護
⑤地域密着型通所介護
(3)住宅改修
(4)居宅介護支援
(5)介護保険施設サービス
③介護療養型医療施設
介護給付費計(A)
127
合 計
(単位:円)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
合 計
(1)介護予防サービス
151,047,495
187,121,644
160,275,084
498,444,223
①介護予防訪問介護
20,350,847
22,318,132
12,881,961
55,550,940
53,459
52,963
190,677
297,099
1,274,477
1,277,721
1,253,020
3,805,218
9,212,005
15,515,742
43,260,286
67,988,033
1,256,761
1,285,296
1,336,655
3,878,712
77,902,454
92,079,802
34,294,867
204,277,123
18,856,550
24,816,994
30,291,281
73,964,825
548,561
662,504
777,869
1,988,934
1,850,427
2,467,237
3,084,046
7,401,710
12,295,924
17,770,801
22,584,362
52,651,087
6,066,821
6,893,479
7,827,493
20,787,793
1,379,209
1,980,973
2,492,567
5,852,749
63,585
516,510
537,705
1,117,800
63,585
84,780
105,975
254,340
-
431,730
431,730
863,460
-
-
-
-
4,616,187
7,543,096
5,218,898
17,378,181
16,842,673
19,607,330
22,760,132
59,210,135
172,569,940
214,788,580
188,791,819
576,150,339
②介護予防訪問入浴介護
③介護予防訪問看護
④介護予防訪問リハビリテ
ーション
⑤介護予防居宅療養管理指
導
⑥介護予防通所介護
⑦介護予防通所リハビリテ
ーション
⑧介護予防短期入所生活介
護
⑨介護予防短期入所療養介
護
⑩介護予防特定施設入居者
生活介護
⑪介護予防福祉用具貸与
⑫介護予防特定福祉用具販
売
(2)地域密着型介護予防サー
ビス
①介護予防認知症対応型通
所介護
②介護予防小規模多機能型
居宅介護
③介護予防認知症対応型共
同生活介護
(3)介護予防住宅改修
(4)介護予防居宅介護支援
予防給付費計(B)
128
次いで、
「総給付費」について、一定以上の所得者について、2割負担とした調
整を行い、
「特定入所者介護サービス等費」
(資産等勘案調整後)と「高額介護サ
ービス等費」
「高額医療合算介護サービス費等費」を加えた「保険給付費」を算
出します。
☆「特定入所者介護サービス等費」とは…短期入所生活介護や介護保険施設等の特定サービ
スの利用者に、食事や滞在に要した費用の一部を支給するもの。第6期では利用者の資産
等を勘案し、住民税世帯非課税の方に対し支給要件を変更し、負担割合を調整します。
☆「高額介護サービス等費」とは…介護保険サービスの利用に要した負担費用の合計が著し
く高額となった場合に、その負担を軽減することを目的として支給するもの。
☆「高額医療合算介護サービス等費」とは…介護保険サービスの利用者負担額と医療保険
(国民健康保険、被用者保険、後期高齢者医療制度)の自己負担金等の合計額が高額とな
った場合に、その負担を軽減することを目的として支給するもの。
(単位:円)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
介護給付費計(A)
3,525,805,435
3,895,467,409
4,295,366,173
11,716,639,017
予防給付費計(B)
172,569,940
214,788,580
188,791,819
576,150,339
3,698,375,375
4,110,255,989
4,484,157,992
12,292,789,356
3,675,771,956
4,072,625,706
4,444,391,818
12,192,789,480
121,048,917
117,285,235
121,877,035
360,211,187
72,450,000
83,317,500
87,483,375
243,250,875
9,190,000
10,569,000
12,154,000
31,913,000
保険給付費
3,878,460,873
(G)=(C)
’+(D)+(E)+(F)
4,283,797,441
4,665,906,228
12,828,164,542
総給付費(C)=(A)+(B)
総給付費(C)
’
(一定以上所得者負担の調整後 )
特定入所者介護サービス等費(D)
(資産等勘案調整後)
高額介護サービス等費(E)
高額医療合算介護サービス等費(F)
129
合
計
(2)標準給付費の算出
さらに、
「保険給付費」に「算定対象審査支払い手数料」を加えると、
「標
準給付費」が算出されます。
(単位:円)
保険給付費(G)
算定対象審査支払手数料(H)
標準給付費
(I)=(G)+(H)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
合
計
3,878,460,873
4,283,797,441
4,665,906,228
12,828,164,542
4,539,795
5,084,560
5,694,715
15,319,070
3,883,000,668
4,288,882,001
4,671,600,943
12,843,483,612
(3)地域支援事業費の見込みと介護保険事業費合計
「標準給付費」に「地域支援事業費」を加えたものが「介護保険事業費」
の合計額となります。
(単位:円)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
3,883,000,668
4,288,882,001
4,671,600,943
12,843,483,612
108,090,000
123,711,401
211,118,140
442,919,541
介護予防・日常生活支援総合
事業費
40,700,000
42,574,000
122,357,858
205,631,858
包括的支援事業+任意事業
67,390,000
81,137,401
88,760,282
237,287,683
3,991,090,668
4,412,593,402
4,882,719,083
13,286,403,153
標準給付費(I)
地域支援事業費(J)
介護保険事業費
(K)=(I)+(J)
130
合
計
(4)保険料収納必要額の算出
≪推計の流れ≫
【必要となる費用の見込み】
① 総給付費
+)② 特定入所者介護サービス等費
+)③ 高額介護サービス等費
+)④
+)⑤
+)⑥
⑦
高額医療合算介護サービス等費
算定対象審査支払手数料
地域支援事業費
第1号被保険者負担分相当額(上記介護保険事業費合計の 22%)
【保険者ごとに異なる係数】
⑦ 第1号被保険者負担分相当額
+)⑧ 調整交付金相当額(標準給付費の 5.00%)
-)⑨ 調整交付金見込額
+)⑩
+)⑪
-)⑫
-)⑬
+)⑭
⑮
財政安定化基金拠出金見込額
財政安定化基金償還金
財政安定化基金取崩額
八潮市介護給付費準備基金取崩額
市町村特別給付費等
保険料収納必要額
【第1号被保険者の保険料額の計算】
⑮ 保険料収納必要額
÷)⑯ 予定保険料収納率
÷)⑰ 所得段階別加入割合補正後第1号被保険者数(3年間)
⑱ 第1号被保険者保険料額
☆「調整交付金」とは…標準給付費のうち国の負担割合は 25%となりますが、そのうちの
5%相当分は、全国の保険者間の後期高齢者人口割合や所得分布によって調整を図るこ
とになります。
本市では、後期高齢者の第1号被保険者総数に占める割合と、所得段階別の第1号被保
険者数の分布状況から調整交付金が見込まれないため、差額は第1号被保険者の負担と
なります。
131
☆「財政安定化基金」とは…給付費の予想を上回る伸びや、通常の徴収努力を行ってもなお
生じる保険料未納による保険財政の不足に備えて都道府県に設置され、市町村は交付・貸
付を受けることができます。
☆「八潮市介護給付費準備基金」とは…給付費に不足が生じた場合に備えて設置しています。
第6期計画では基金の取り崩しを行って保険料の上昇を抑制します。
☆「市町村特別給付費」とは…法律で定められた介護給付・予防給付のほか、第1号被保険
者の保険料を財源として、条例で独自の市町村特別給付を設定した場合や、法律で定める
よりも高い給付水準を条例で設定している場合に必要となる費用です。
介護保険事業費見込額
13,286,403,153 円
×
第1号被保険者負担割合
22%
=
第1号被保険者負担分相当額
2,923,008,693 円
+
調整交付金相当額
642,174,180 円
-
調整交付金見込額
0円
+
財政安定化基金拠出金見込額
0円
+
財政安定化基金償還金
0円
-
財政安定化基金取崩額
0円
-
八潮市介護給付費準備基金取崩額
300,000,000 円
+
市町村特別給付費等
0円
=
保険料収納必要額
3,265,182,873 円
132
(5)第1号被保険者の負担割合
第6期の介護保険事業費の財源内訳は、以下のとおりとなります。第1
号被保険者と第2号被保険者の負担割合は、全国の人口構成比で設定され、
第1号被保険者の負担は第5期の 21%から 22%へと変更となっています。
これは、高齢者人口の増加により、人口構成割合が変化したことへの対
応です。
介護保険事業費の財源内訳
<居宅給付費の財源内訳>
第1号被
保険者,
22.0%
第2号被
保険者,
28.0%
<施設等給付費の財源内訳>
第1号被
保険者,
22.0%
国, 25.0%
県, 12.5%
市, 12.5%
<地域支援事業費の財源内訳>
<地域支援事業費の財源内訳>
(包括的支援事業・任意事業)
介護予防事業
介護予防・日常生活支援総合事業
第2号被
保険者,
28.0%
県, 17.5%
第2号被
保険者,
28.0%
市, 12.5%
第1号被
保険者,
22.0%
国, 20.0%
第1号被
保険者,
22.0%
国, 25.0%
国,
39.0%
市,
19.5%
県, 12.5%
市, 12.5%
県,
19.5%
133
(6)所得段階別被保険者数と第1号被保険者介護保険料
○ 所得段階別被保険者数の推計
所得段階
被保険者数
内 容
保険料率
27 年度
28 年度
29 年度
3,411 人
3,496 人
3,559 人
0.50
1,053 人
1,081 人
1,099 人
0.65
1,015 人
1,041 人
1,059 人
0.75
3,466 人
3,556 人
3,618 人
0.90
2,336 人
2,397 人
2,439 人
1.00
2,451 人
2,515 人
2,559 人
1.20
第7段階
・本人が住民税課税で、
合計所得金額が 120 万円以上、 2,336 人
190 万円未満の方
2,397 人
2,439 人
1.25
第8段階
・本人が住民税課税で、
合計所得金額が 190 万円以上、 1,379 人
290 万円未満の方
1,415 人
1,439 人
1.50
第9段階
・本人が住民税課税で、
合計所得金額が 290 万円以上、
400 万円未満の方
682 人
699 人
712 人
1.60
第 10 段階
・本人が住民税課税で、
合計所得金額が 400 万円以上
の人
1,022 人
1,049 人
1,067 人
1.75
第1段階
第2段階
第3段階
第4段階
第5段階
第6段階
・生活保護を受給している方
・世帯全員が住民税非課税で老
齢福祉年金を受給している方
及び合計所得金額と課税年金
収入額の合計が 80 万円以下の
方
・世帯全員が住民税非課税で、合
計所得金額と課税年金収入額
の合計が 120 万円以下の第1
段階以外の方
・世帯全員が住民税非課税で、合
計所得金額と課税年金収入額
の合計が 120 万円を超える方
・世帯の誰かに住民税が課税さ
れているが、本人が住民税非
課税で、合計所得金額と課税
年金収入額の合計額が 80 万円
以下の方
・世帯の誰かに住民税が課税さ
れているが、本人が住民税非
課税で、第 4 段階以外の方
・本人が住民税課税で、
合計所得金額が 120 万円未満
の方
134
○ 第1号被保険者介護保険料基準額の推計
保険料収納必要額
3,265,182,873 円
÷
予定保険料収納率
96.1%
÷
所得段階別加入割合補正後第1号被保険者数(3年間)
59,302 人
=
年額保険料
57,295 円
÷
12 か月
=
月額保険料(基準額)
4,775 円
○ 第1号被保険者所得段階別 介護保険料所得段階別保険料額(年額)
所得段階
保険料率
保険料額
第1段階
0.45
25,700 円
第2段階
0.65
37,200 円
第3段階
0.75
42,900 円
第4段階
0.90
51,500 円
第5段階
1.00
57,300 円
第6段階
1.20
68,700 円
第7段階
1.25
71,600 円
第8段階
1.50
85,900 円
第9段階
1.60
91,600 円
第 10 段階
1.75
100,200 円
※第6期計画においては、低所得者に対する保険料軽減対策として、国、県、市が費
用を負担し、第1段階の保険料率を 0.5 から 0.45 へ引き下げます。
また、平成 29 年度以降、軽減対象段階を拡大する方向性が国より示されています。
135
136
し
りょう
へん
資 料 編
かいごほけん
しょうらいすいけい
1 介護保険サービスの 将 来 推計
(1)平成 32 年度、平成 37 年度の見込み
第6期介護保険事業計画の策定においては、団塊の世代が後期高齢者(75
歳以上)となる平成 37 年を見据え、計画を策定しました。
ここでは、平成 32 年度(第7期介護保険事業計画の最終年度)及び平成
37 年度の要介護認定者数やサービス見込量を示しています。
①平成 32 年度及び平成 37 年度における要介護認定者数の見込み
(単位:人)
平成 26 年度
実績(参考)
要支援者
平成 32 年度
平成 37 年度
379
609
720
要支援1
137
233
290
要支援2
242
376
430
1,862
2,469
2,994
要介護1
537
810
939
要介護2
431
514
626
要介護3
355
504
632
要介護4
282
295
386
要介護5
257
346
411
合 計
2,241
3,078
3,714
要介護者
139
②平成 32 年度及び平成 37 年度における各サービスの見込量
【介護サービス】
区
分
単位
平成 32 年度
平成 37 年度
回/年
161,152
223,738
人/年
8,136
9,948
回/年
4,960
6,920
人/年
720
828
回/年
7,006
8,014
人/年
1,668
1,908
回/年
16,598
20,294
人/年
2,964
3,624
人/年
4,104
5,088
回/年
113,442
131,270
人/年
12,492
15,072
回/年
23,320
25,206
人/年
3,792
4,560
日/年
14,725
15,378
人/年
2,004
2,304
日/年
3,112
3,155
人/年
948
1,500
特定施設入居者生活介護
人/年
2,124
2,616
福祉用具貸与
人/年
12,276
14,880
特定福祉用具販売
人/年
504
624
住宅改修費
人/年
180
216
居宅介護支援
人/年
19,008
22,980
認知症対応型通所介護
人/年
24
36
小規模多機能型居宅介護
人/年
216
240
認知症対応型共同生活介護
人/年
1,368
1,644
地域密着型通所介護
人/年
252
312
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
人/年
132
180
人/年
3,972
4,812
介護老人保健施設
人/年
1,704
2,100
介護療養型医療施設
人/年
144
144
訪問介護
訪問入浴介護
訪問看護
訪問リハビリテーション
居
宅
サ
|
ビ
居宅療養管理指導
通所介護
通所リハビリテーション
ス
短期入所生活介護
短期入所療養介護
地
域
密
着
型
サ
ー
ビ
ス
施
設
サ
ー
ビ
ス
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
140
【介護予防サービス】
区
分
単位
介護予防訪問入浴介護
介護予防訪問看護
介護予防訪問リハビリテーション
平成 32 年度
平成 37 年度
回/年
1
1
人/年
1
1
回/年
191
191
人/年
36
36
回/年
50,719
87,778
人/年
564
636
居
介護予防居宅療養管理指導
人/年
108
120
宅
介護予防通所リハビリテーション
人/年
924
804
日/年
139
109
人/年
72
96
日/年
480
780
人/年
24
24
介護予防特定施設入居者生活介護
人/年
216
240
介護予防福祉用具貸与
人/年
2,112
2,496
介護予防特定福祉用具販売
人/年
168
192
介護予防住宅改修費
人/年
84
96
居宅介護支援
人/年
6,696
7,908
介護予防認知症対応型通所介護
人/年
12
12
介護予防小規模多機能型居宅介護
人/年
12
12
介護予防認知症対応型共同生活介護
人/年
0
0
介護予防地域密着型通所介護
人/年
0
0
サ
|
介護予防短期入所生活介護
ビ
ス
ー
地
域
密
着
型
サ
ビ
ス
介護予防短期入所療養介護
141
し な い し せ つ とう せ い び じょうきょう
2 市内施設等整備 状 況
142
や し お し こうれいしゃ し え ん
3 八潮市高齢者支援ネットワーク
143
144
145
や し お し こうれいしゃ ほ け ん ふ く し すいしんしん ぎ か い
4 八潮市高齢者保健福祉推進審議会
(1)諮問書
八 潮 長 発 第 325 号
平成 26 年7月 10 日
八潮市高齢者保健福祉推進審議会
会 長
高 木
宏 子
様
八潮市長
大
山
忍
第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護護保険事業計画の策定について
(諮問)
八潮市附属機関設置条例(昭和 57 年条例第 15 号)第 2 条及び八潮市介護保
険条例(平成 12 年条例第 2 号)第 11 条第 1 項の規定に基づき、第6期八潮市
高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定について、貴審議会の意見を求め
ます。
146
(2)答申書
平成 27 年1月 22 日
八潮市長 大
山
忍
様
八潮市高齢者保健福祉推進審議会
会
長
高
木
宏
子
『第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』について(答申)
平成 26 年7月 10 日付八潮長発第 325 号で諮問のあった、第6期八潮市高齢
者保健福祉計画・介護保険事業計画案について、別添のとおり答申します。
なお、当審議会の意見、要望等は次のとおりであり、計画の実施に当たっては
これらについて配慮されるようお願いします。
記
(意見、要望等)
1 元気な高齢者が地域を支える活力として、ボランティア活動や、年齢等にと
らわれない就業等により活躍できるよう、機会の確保を図ること。
2 認知症になっても、いきいき暮らしていけるよう必要な支援を行うこと。
3
4
5
6
7
地域包括ケアシステム構築のため、行政と市民が一体となった取組みを行
うこと。
「介護予防・日常生活支援総合事業」の円滑な実施に向けて、体制の整備を
図ること。
高齢者が住み慣れた地域で暮らしていけるよう、医療機関との連携や生活
支援体制の整備を図ること。
地域包括支援センターの役割を積極的に周知し、地域や関係機関と連携を
図り、活動の充実を図ること。
要介護者と要介護者を支える家族が、安心して日常生活が送れるよう支援
を行うこと。
147
(3)八潮市高齢者保健福祉推進審議会規則
平成 6 年 3 月 31 日
規則第 6 号
(趣旨)
第 1 条 この規則は、八潮市附属機関設置条例(昭和 57 年条例第 15 号)第 3 条
の規定に基づき、八潮市高齢者保健福祉推進審議会(以下「審議会」とい
う。)について必要な事項を定めるものとする。
(組織)
第 2 条 審議会は、委員 12 人以内をもって組織する。
(委員)
第 3 条 審議会の委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。
(1) 高齢者保健福祉に関係する団体を代表する者
(2) 学識経験を有する者
(3) その他市長が必要と認める者
(委員の任期)
第 4 条 委員の任期は、2 年とし、再任を妨げない。ただし、委員が欠けた場
合における補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第 5 条 審議会に、会長及び副会長を置く。
2 会長及び副会長は、委員の互選による。
3 会長は、会務を総理し、審議会を代表する。
4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるとき、又は欠けたときは、その
職務を代理する。
(会議)
第 6 条 審議会の会議は、会長が招集し、会長は、その議長となる。
2 審議会は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことができない。
3 審議会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決
するところによる。
(職務)
第 7 条 審議会は、次に掲げる業務を行う。
(1) 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に関すること。
(2) 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の進行管理に関すること。
(3) 地域密着型サービスに関すること。
(4) その他高齢者の保健福祉についての調査及び審議に関すること。
148
(庶務)
第 8 条 審議会の庶務は、ふれあい福祉部長寿介護課において処理する。
(委任)
第 9 条 この規則に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、会
長が審議会に諮って定める。
(4)八潮市高齢者保健福祉推進審議会委員名簿
(敬称略)
所属団体等
氏
名
備
考
(1)高齢者保健福祉に関する団体を代表する者
1
八潮市社会福祉協議会
島
田
明
2
草加八潮医師会
高 木
宏 子
会
3
草加八潮医師会
佐 藤
達 也
副 会 長
4
八潮市歯科医師会
桂
5
八潮市民生委員・児童委員協議会
面 来
6
やしお介護サービス事業者連絡会
富
田
隆
木
実
公
長
平
道 子
(2)学識経験を有する者
7
社会福祉士
鈴
8
草加保健所
萩原
まり子
9
高齢者福祉施設やしお苑
甚 野
昭 義
(3)その他市長が必要と認める者
10
公
募
関
正
子
11
公
募
髙 橋
金 作
12
公
募
玉 川
清 二
任期:平成 26 年 10 月1日~平成 28 年9月 30 日
149
や し お し
ふくし
すいしん ほ ん ぶ
5 八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部
(1)八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部設置要綱
平成 10 年 12 月 7 日
市
長
決
裁
(設置)
第1条 市民と市民、市民と行政のふれあいを大切にし、健康に暮らせる福祉の
まちづくりを推進するため、八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部(以下
「推進本部」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条 推進本部は、次の事務を行う。
(1)福祉のまちづくりとして、推進すべき施策に係る基本事項の調整に関する
こと。
(2)福祉のまちづくりの総合的な推進に関すること。
(構成)
第3条 推進本部は、本部長、副本部長及び本部員をもって組織する。
2 本部長は、副市長をもって充て、副本部長は、ふれあい福祉部長をもって充
てる。
3 本部員は、各部の部長、会計管理者、議会事務局長、監査委員事務局長、消
防長及び部長相当職にある者をもって充てる。
(ふれあい福祉推進責任者)
第4条 福祉のまちづくりに関する施策の推進を図り、ふれあい福祉推進員そ
の他職員の指導を行うため、ふれあい福祉推進責任者を置く。
(ふれあい福祉推進員)
第5条 次の事務を行うため、ふれあい福祉推進員を置く。
(1)課等における福祉施策の推進に関すること。
(2)課等における福祉推進責任者との連絡調整に関すること。
(3)福祉のまちづくりに関し、意識の高揚を図ること。
(専門部会)
第6条 本部長は、必要があると認めるときは、専門部会を設置することができ
る。
(会議)
第7条
推進本部の会議は、
本部長が招集し、主宰する。
150
2
推進本部の副本部長は、本部長を補佐し、本部長に事故あるとき、又は欠け
たときは、その職務を代理する。
(庶務)
第8 条 推進本部の庶務は、ふれあい福祉部社会福祉課において処理する。
(その他)
第9条 この要綱に定めるもののほか、推進本部に関し必要な事項は、本部長が
別に定める。
(2)八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部構成員名簿
№
区
分
職
名
1
本 部 長
副市長
斎藤
順一
2
副本部長
ふれあい福祉部長
遠藤
忠義
3
本 部 員
まちづくり企画部長
宇田川
4
本 部 員
まちづくり企画部理事(秘書担当)
田中
一夫
5
本 部 員
税財政部長
秋山
隆
6
本 部 員
健康スポーツ部長
戸澤
章人
7
本 部 員
くらし安全部長
田中
輝雄
8
本 部 員
市民活力推進部長
村上
誠弥
9
本 部 員
建設部長
吉野
公一
10
本 部 員
都市デザイン部長
高木
哲男
11
本 部 員
会計管理者
小野寺
12
本 部 員
水道部長
成嶋
豊次
13
本 部 員
議会事務局長
田中
勉
14
本 部 員
監査委員事務局長
中村
豊孝
15
本 部 員
教育総務部長
山下
宏久
16
本 部 員
学校教育部長
榎本
隆
17
本 部 員
消防長
安藤
一明
151
氏
名
浩司
祐美
や し お し
6
ふ く し ぶ じぎょうけいかくけんとうせんもん
八潮市 ふ れ あ い 福祉部事業計画検討専門
ぶかい
部会
(1)八潮市ふれあい福祉部事業計画検討専門部会設置要領
平成 26 年5月 13 日
本 部 長 決 裁
(設置)
第1条 八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部設置要綱第6条の規定に基
づき、八潮市ふれあい福祉部事業計画検討専門部会(以下「専門部会」という。)
を設置する。
(所掌事務)
第2条 専門部会は、別表1に示す事業計画(以下「事業計画」という。)につ
いて調査及び研究を行い、総合的な計画策定に関する事項を検討する。
(構成)
第3条 専門部会は、部会長、副部会長及び担当する計画の部会員をもって組織
する。
2 部会長は、ふれあい福祉部次長をもって充て、副部会長は別表1に示す事
業計画の所管課長とし、担当する計画の部会員は別表2のとおりとする。
3 部会長に事故があるとき、又は欠けたときは、副部会長がその職務を代理
する。
(関係者の協力)
第4条 部会長は、必要があると認めるときは、関係者の協力を要請すること
ができる。
(任期)
第5条 専門部会の構成員の任期は 、事業計画策定の日までとする。ただし、
異動等による補欠の構成員の任期は、前任者の残任期間とする。
(報告)
第6条 専門部会の検討結果は、八潮市ふれあい福祉のまちづくり推進本部の
本部長に報告するものとする。
(庶務)
第7条
専門部会の庶務は、ふれあい福祉部社会福祉課において処理する。
152
(2)八潮市ふれあい福祉部事業計画検討専門部会構成員名簿
別表1
計
画
名
称
所 管 課
第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画
長寿介護課
八潮市子ども・子育て支援事業計画
子育て支援
課
障がい福祉
第5次八潮市障がい者行動計画・第4期八潮市障がい福祉計画
課
別表2
職
担当(出席)する計画
名
長寿
子育て
障がい
部 会 長 ふれあい福祉部次長兼社会福祉課長
〇
〇
〇
副部会長 長寿介護課長
〇
副部会長 子育て支援課長
〇
〇
〇
〇
〇
〇
政策担当主幹
〇
〇
〇
まちづくり企画部次長兼企画経営課長
〇
〇
〇
財政課長
〇
〇
〇
財政課主幹(アセットマネジメント担当)
〇
〇
〇
健康スポーツ部次長兼健康増進課長
〇
〇
〇
副部会長 障がい福祉課長
スポーツ振興課長
〇
交通防災課長
〇
市民活力推進部次長兼市民協働推進課長
〇
〇
〇
営繕・住宅課長
〇
〇
〇
都市デザイン課長
〇
〇
〇
開発建築課長
〇
〇
〇
〇
〇
教育総務課長
社会教育課長
〇
指導課長
〇
153
〇
けいかくさくてい
けいか
7 計画策定までの経過
年
月
日
事
項
第3回高齢者保健福祉推進審議会
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に
平成26年 2月13日
ついて
①高齢者実態調査の実施について
②事業計画策定等スケジュールについて
3月~
「第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」策定のための
5月
【高齢者実態調査】の実施
第1回ふれあい福祉のまちづくり推進本部
◆ 計画の概要について
5月8日
◆ ふれあい福祉部事業計画検討専門部会設置要領(案)について
◆ 今後のスケジュール(案)について
第1回ふれあい福祉部事業計画検討専門部会
5月21日
◆ 計画の概要について
◆ 高齢者実態調査について
第2回ふれあい福祉部事業計画検討専門部会
7月2日
◆ 第6期高齢者保健福祉計画・介護保健事業計画策定のポイントに
ついて
第1回高齢者保健福祉推進審議会
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の諮問につ
いて
7月10日
◆ 高齢者実態調査の結果について
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定につ
いて
第2回高齢者保健福祉推進審議会
◆ 介護保険法改正による「地域支援事業」の移行について
8月7日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(骨子案)
について
第3回ふれあい福祉部事業計画検討専門部会
8月27日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について
第2回ふれあい福祉のまちづくり推進本部
◆ 高齢者実態調査の報告
9月2日
◆ 介護保険法の改正について
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(骨子案)
について
第3回高齢者保健福祉推進審議会
◆ 介護保険法改正に伴う包括的支援事業の実施時期について
10月2日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(骨子案)
について
154
第4回ふれあい福祉部事業計画検討専門部会
11月5日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)
について
第3回ふれあい福祉のまちづくり推進本部
11月6日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)
について
第4回高齢者保健福祉推進審議会
11月13日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)
について
12月10日 パブリックコメント実施
~
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(案)
平成27年 1月16日
について
第5回ふれあい福祉部事業計画検討専門部会
1月21日
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(案)
のパブリックコメントにおける意見・回答について
第5回高齢者保健福祉推進審議会
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(案)に
1月22日
ついて
◆ 市民から寄せられた意見について
◆ 答申における審議会意見・要望事項について
2月19日
第4回ふれあい福祉のまちづくり推進本部
◆ 第6期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(最終計
画案)について
3月
計画(案)県協議・県回答
3月
計画決定(市長決裁)
155
ようご
せつめい
8 用語の説明
50 音順
◇NPO
「Non Profit Organization」の略で、「民間非営利組織」のこと。
「企業」が利益を得
て配当することを目的とする組織であるのに対して、NPOは、利益があがっても構成員
に分配しないで団体の活動目的を達成するための費用に充てる、社会的な使命を達成す
ることを目的にした組織です。
◇介護支援専門員 (ケアマネジャー)
居宅介護支援事業者のもとで、ケアプランの作成、サービスの連絡・調整を行う職種の
こと。介護保険制度では、一定の期間保健・医療・福祉分野の業務に従事し、ケアマネジ
メントに関する専門的知識及び技術を有する者で、介護支援専門員実務研修受講試験に
合格し、かつ介護支援専門員実務研修を修了した者に、修了証明書を交付することとして
います。
◇介護予防サービス計画 (介護予防ケアプラン)
要支援者等が介護予防のためのサービスを適切に利用できるよう、地域包括支援セン
ターの職員等が作成する計画です。
◇介護予防・日常生活支援総合事業
要支援者・二次予防事業対象者に対して、介護予防や、配食・見守り等の生活支援サー
ビス等を、市町村の判断・創意工夫により、総合的に提供することができる事業です。
◇居宅サービス計画 (ケアプラン)
サービス利用者の生活上の課題を解決するための具体的なサービス内容の計画のこと
を言います。介護保険制度では、本人のニーズに適応したサービスを効率的かつ計画的に
提供するため、ケアプランを基にサービスを提供することとしています。
◇ケアマネジメント (居宅介護支援・介護予防支援)
介護保険の給付対象となる在宅の要介護者等に対して介護サービス計画(ケアプラ
ン)
・介護予防サービス計画(介護予防ケアプラン)を作成して、要介護者等が自分に合
ったサービスを利用できるようにすることです。
156
◇軽費老人ホーム (ケアハウス等)
身体機能が低下し、自立して生活することに不安がある高齢者が入居する施設です。
介護保険の「特定施設入居者生活介護」に指定された揚合は、当該施設で行われる日常生
活等のサービスも介護サービスとして扱われます。
◇権利擁護事業
知的障害者、精神障害者、認知症高齢者など判断能力が十分でない人に対して、援助者
などが代理人として福祉サービスなどの利用援助や金銭管理などの援助を行うものです。
◇コーホート法
年齢別に将来人口を推計する方法として用いるもので、「コーホー卜」(5歳階級ごと
等の年齢グル-プ)の人口変化率(出生・死亡・転入・転出)に基づき人口を推計します。
◇市民後見人
一般市民による成年後見人。認知症や知的障害などで判断能力が不十分になった人に
親族がいない場合に、同じ地域に住む市民が、家庭裁判所から選任され、本人に代わって
財産の管理や介護契約などの法的行為を行います。市区町村は、それぞれの地域の実情に
応じて、市民後見人の業務を適正に行うために必要な知識・技能・倫理が習得できる内容
である研修カリキュラムを作成します。
◇社会福祉士
福祉等に関する専門的な知識や技術を持っており、身体上もしくは精神上の障害のあ
る人の相談に応じて助言、指導を行う国家資格所持者を言います。
◇準備基金 (八潮市介護給付費準備基金)
介護保険事業の運営によって生じた剰余金を管理するために各保険者が設置している
基金です。
◇小規模多機能型居宅介護
「地域密着型サービス」の 1 つで、“通い”を中心に状況に応じて“宿泊”や“訪問”
等を行うサービスのことを指します。
157
◇成年後見制度
認知症、知的障害、精神障害などの理由で、財産の管理や福祉サービス等の契約などの
判断能力が十分でない人を保護し、支援するための制度です。判断能力の状態により
「後見」
「補佐」
「補助」からなる「法定後見制度」のほかに、将来、判断能力が不十分
になった場合に備えるための「任意後見制度」があります。
◇団塊の世代
太平洋戦争終戦直後の “第 1 次ベビーブーム”の期間(昭和 22~24 年)に生まれた
人たちを総称して言うことばです。そうした人たちのうちサラリーマンなどの被用者で
あった人が、2007 年から 2009 年にかけていっせいに定年を迎え、職場・地域・家庭に
おいて大きな環境の変化をもたらすこととなったことを、「2007 年問題」と言います。
◇地域ケア体制
住民の身近な地域で、市民、各種団体、企業、関係機関が連携して、福祉や健康などの
サービスを提供していくものです。
◇地域包括支援センター
高齢者の方が、住み慣れた地域でその人らしい生活を送ることができるよう、介護・福
祉・保健・医療などいろいろな面から支援を行う総合相談機関です。
◇地域密着型サービス
住み慣れた地域での生活を支えるためのもので、原則として本市の市民のみが利用で
きるサービスです。市町村が指定・指導監督の権限を持ちます。
◇認知症ケアパス
認知症の方の生活機能障害の進行にあわせ、いつ・どこで・どのような支援を受けるこ
とができるのか、分かりやすくまとめたものです。
「ケアパス」とは、ケアの流れを意味しています。
◇認知症初期集中支援チーム
認知症が疑われる方や認知症の方とその家族を訪問し、本人や家族への初期の支援を
し、自立生活のサポートを行います。
158
◇認知症地域支援推進員
認知症の方が、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、医療機
関、介護サービス事業所や地域の支援機関をつなぐ支援や、本人、家族をサポートする相
談業務を行います。
◇日常生活圏域
身近な地域を「日常生活圏域」として設定し、その中で高齢者への居宅系サービス、 介
護予防サービスを提供していこうとするものです。本市では地理的事情や交通事情など
を考慮して、市内4つの圏域を設定しました。
◇パブリックコメント
住民など公衆の意見、特に「パブリックコメント手続」における意見公募に対して寄せ
られた意見のことを言います。また、意見公募の手続きそのものを指すことばとして も
用いられます。
◇バリアフリー
建物や道路等の段差の解消、手すりやスロープ、エレベータの設置など、誰もが利用し
やすいように“バリア(障壁)”をなくすことです。また、そのような設備面だけでなく、
例えば障害のある人への偏見をなくしたり、社会的な制度を改善したり、あらゆる面での
障壁をなくすことといった意昧でも用いられます。
◇保健師
所定の専門教育を受け、地域活動や健康教育、保健指導などを通じて疾病の予防や健
康増進など、公衆衛生活動を行う地域看護の専門職のことを言います。
◇有料老人ホーム
食事の提供などの日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする民間の老人ホー
ムのことです。特定施設入居者生活介護事業所の指定を受けて、介護保険が適用される
「介護付き」
、介護保険サービスを外部から受ける「住宅型」等があります。
◇要介護・要支援認定
被保険者が介護保険の給付を受けるためには、市町村の認定を受ける必要があります。
被保険者や家族が申請書に被保険者証(保険証)を添えて、保険者である市町村に申請し、
どの程度の要介護状態・要支援状態にあるかを決める手続きのことを言います。
159
◇要介護認定者
身体または精神上の障害があるために日常生活における基本的な動作について常時介
護を要すると見込まれる状態であり、介護の必要な程度(要介護状態区分)により、要介
護1から要介護5に認定された人を言います。要介護認定者に関する保険給付を「介 護
給付」と言います。
◇養護老人ホーム
環境上の理由及び経済的な理由により居宅での生活が困難な高齢者を市町村の措置
により入所させる施設です。
◇要支援認定者
身体または精神上の障害があるために、日常生活における基本的な動作について常時
介護を要する状態の軽減または悪化の防止のために特に役立つ支援が必要と見込まれ、
または日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態であり、支援の必要な程度(要
支援状態区分)により、要支援1、要支援2に認定された人を言います。要支援認定者 に
関する保険給付を「
(介護)予防給付」と言います。
160
第6期
八潮市高齢者保健福祉計画
介護保険事業計画
平成27年3月
発行 八潮市
編集 八潮市ふれあい福祉部長寿介護課
〒340-8588 埼玉県八潮市中央一丁目2番地1
TEL. 048-996-2111(代表)
FAX. 048-997-5445