- 2つの PB Lの視点から一

地域と大学との連携(菊本)
地域と大学との連携
- 2つの PBLの視点から一
菊本
舞
*
ということである。
はじめに
I 大学の地峻賞獄、 地峻との連機の経緯
木稿の精成は以下のとおりである。まず第 1
l
. 大学と地域との関係
2
主において、大学と地域のこれまでの関係につ
いて、戦後の地域をとりまく状況の変化から 、
一地殺をとりまく状況の変化から
2.大学の地峻貢献から、地域と大学との述携へ
一
− 2で
ヲOJPB
L
大学と地域との関係の変遷をたどり、地域と大
l
l
. プロジェクト型のチーム学修の形態としての PBL
(PIOJ
皿 l
-B
晶凶L
e
a
r
n
i
n
g
)
学の連携ーのあり方について、地域政策の分野か
課題解決型」
らは、 『
プロジェク卜型Jあるいは 「
一同志社大学のすI例から
I
. 同志社大学のPBL
と 『
プロジェクト 科目j の概要
2
. 事例から学ぶべき点
皿 土t
世に線 ざした学びの形態としてのPBし
(
P
l
a
c
e
B
a
田 dL
e
a
r
n
i
n
g
)
土地に根ざした学び」として
のPBしと同時に、 f
!
!
'
!
山 村における地域連携活動を中心に
事例として、同志社大学の「プロジェクト科目」
のPBLという 2つの PBLが志向されること安
示している。続く第 2章では、 PBし教育の先進
1. .
I
t
!
域と大学との双方向のマぴを通じた先疫の必変性
をとりあげ、その意義について述べている。最
i
g
み
一段山村地域の深いr
'
l
誌では、農山村における地域連携活動を
後に 3
2.地域の全体性
中心として、地域と大学との双方向の学びを通
­土地に根ざした学びの意味
3.発見者としての外部のまなざし
じた地域づくりを志向する「土地に根ざした学
一学びと地峻づくりの綬点
びJ 手展望しながら 、今後の地竣と大学との連
4.Q山村における 3つの地域サポート活動
携のあり方について述べる。
5. 地域を支える大学の地峻述機活動のステップ
おわりに
[ 大 学 の 地 媛 貢 献、 地 域 と の 連 携 の 経 緯
はじめに
1.大学と地域との関係
本稿は、地域と大学との連携について、大学
一地壊をとりまく状況の変化から
の知の蓄積の還元の場としての地被(いわゆる
これ支で大学の地域貢献、地唆との連携はど
社会貢献 ・地域貢献)や大学における研究及び
のように行われてきたのだろうか.戦後の地域
教育の対象としての地域のみならず、学生の学
の変化をたどりながら、地域政策の分野からの
びを通じた地域づくりのプロセスを描くことが
大学と地域との関係をごく簡単に押さえておき
可能かという点をテーマとしている。との点に
たい。
おいて結論をやや先取りすれば、近年、地域側
本誌小川論文でも述べられている通り、地域
内なるまなざしJ に対して、外部から関わ
の f
経済をはじめ地域政策の分野では、地域間格差
.
Qr
大学 ・大学牛の乏なざし Jが f
外部人材に
i
:
:
1
恭彦)存
について 「
地域の不均等発展」論 c
よる地域のサポート j としての意義を持つとさ
中心に展開されてきた 1。
れるが、同時に、地域と協働した学びと地域づ
960
年代より 1970年代にかけては、地
戦後、 1
くりのプロセスを描くことが、本来的な課題を
域間格差の是正を掲げた全国総合開発(以降「全
解決し大学が地域に根ざすものともなっていく
総」)政策を中心とした地域開発が進められなが
本
岐阜経済入学経済学部准教綬
- 33一
地域経済
第 34号 2
015.3
らも.都市部では激化する 『
過密J にも関わら
央教育審議会答申 『
我が困の高等教育の将来像』
:優先するととが恒常
ず、産業基盤が生活基盤 1
化し人 とりわけ 『
公害j 問題が社会問題化し、
において 「
社会貢献Jが第 3の使命として浮か
社
び上がることになる九 以降、大学における f
他方、農山村では「過疎J問題が同時期に発生し
地域貢献」あるいは 「
地域
会貢献j あるいは 「
過疎」はこの時代を象徴
た。いわば 「
公害j や 「
連携j といった冠をつけたセクションが誕生す
する言葉として誕生したのであった 3。とのとろ
るととになる。大学における第 3の使命として
の大学と地域との関係は、主として研究者らを
の「社会貢献Jは、特に地方大学においてはそ
中心とする研究対象としての地域があり‘かつ.
のよって立つ地域との関係において.大学の存
地域の側では研究者を迎え入れ、専門的な知を
在意義を示す好機ともとらえられた。また同時
地域の中で共有することで、自主的な勉強会か
に、人材涜出の激しい地方部においては、前出
ら科学に基づく住民運動を発展させていった。
の産業クラスターのように、大学をはじめとす
その意味では、大学の地域貢献というよりも、
る高等教育機関や研究機関が地域内にあるいは
研究者個人あるいは研究者集団の専門性とその
周囲の存在について積極的な活用を求めるよう
関わりによるところが大きかったといえよう。
になり、大学コンソーシアム等も機構化されて
1
9
8
0年代後半から 1
9
9
0
年代になると、地域と
いくことになるの
大学との関係は変化を迎えるととになる。日本
多くの大学が社会貢献の場あるいは対象とし
経済の本格的な国際化とグローパル対応の必然
て目を向けるようになった地域は、このころ行
性から、知的財産にかかるセクションが大学内
財政の再編成を中心として、大きな変化に見舞
につくられるようになり、以降、産学連携ある
われていた。つまり、財政の三位一体改革によ
いは産官学連携 U呼ばれるような企業と大学、
る国庫をはじめとする橋助金改革による地方公
そして政府や自治体との連携が進められるよつ
共事業の大幅な削減、財政投資の選択と集中が
になる内このときの企業とは必ずしも地元地域
進められた内さらに地方分権改革の一環として
の企業を意味しない場合もあるが、地方の大学
f
平成の大合併J
)が進行し、行政
市町村合併 (
にとっては、こうした機会が、地域と大学との関
組織の再編成が進んだ時期でもある。特に合併
係をより強く意識させるものにつながっていっ
した自治体では、行政組織の再編のみならず、
た。地域との文脈でいえば、国の本格的な国際
旧自治体ごとにあった複数の中心地域が合併に
化と市場開赦 ・規制緩和圧力への対応とを通じ
よる統合で中心部が lか所残り、その他は周縁
空綱化J
て、地域経済においてはあちこちに f
化するという地域経済の再編成が起きる(それ
が課題視されるようになる
n
中心市街地の空洞
は支た商主会や農協といった各種同体や企業の
化、あるいは工場の海外流出に伴う地峻産業の
統合 ・再編の必然性をもたらすことになる)。
空洞化、そして農山村における土地の空洞化で
0
0
0
年代後半からは人口減少局面に入
加えて
、 2
ある。中でも地域産業の空洞化問題の対応につ
札一層の高齢化と人口減少が進むことになっ
いては、シリコンパレーの成功をうけて、大学
た。高度経済成長期以降続く過疎地域の 「
社会
をはじめとする研究機関、あるいは中小企業 ・
減」は「自然減j を同時に進行させる地域が大
ベンチャー企業といった様々な地峻のアクター
義人することになり、「限界集落J「消滅集
幅に i
の集積と支流が知識等手掛めとし弁スピルオー
消滅向治体J の論議存巻
落J、ぞして昨今には 「
バーを促しイノベーションを生み出すとされ、
き起こしている。
国あるいは自治体政策としても産業クラスター
2. 大学の地頃貢献から、地域と大学との連携へ
政策が進められるようになっていく。
- 2つの PBし
2000年代に入り 、大学は大きな転換点を迎え
ることになる。従前の多くの大学は研究 ・教育
こうした地域をとりまく状況の変化あるいは、
年中
をその使命の 2つの柱としてきたが、 2005
地域自体の構造の変化は、入学が(とりわけ地
- 34一
地域と大学との連携(菊本)
域政策の分野においては)その使命において .
まずは.既に多くの大学で取り組まれている
地域の課題解決あるいは地域づくりについて、
全学的に継続的な取り組みを求められるように
P
r
o
j
e
c
t
B
a
s
e
dLea
r
n
i
ngから見ていこう。本稿
なっていることを示すのに十分である。
大学の PBLについてとりあげる。
では特に先進的な取り組みをされてきた同志社
では、研究及び教育の「拡張j としての社会
貢献、地域貢献とは、いったいどのように取り
0
年を
組んでいくべきだろうか。既に答申から 1
I.プロジェク卜型のチーム学修の形態と
しての PBL(Pro
j
ec
t
BasedLeami
n
g
)
一 同志社大学の事例から
経て各大学においての取り組みは進められてき
たが、例えば、本学においては既に 「
地域連携J
という言葉が 10年以上にわたり使われてきた。
大学は蓄積された知を地域に還元するという意
1.同志社大学の PBしと 「プロ ジェ ク卜 科 目
」
の 概要
味での 『
貢献j にとどまらず、地域との共生を
同志社大学 PBL推進支援センターを中心に
建学の精神に掲げてきたことが大きいであろう。
P
r
o
j
e
c
t
B
a
s
e
dL
e
a
r
n
i
n
g
)
展開されている PBL(
多くの地方大学が「貢献Jから「連携J とセン
についてとりあげたい。同大学における PBL
ターやセ クシ ョンの冠の言葉表変えてきている
は、I
プロジェクト表ベースに展開する参加型 ・
ととからみても、大学も、地域の一構成者、主
実践型の学習形態J として「一定期間に一定の
体としてどのように地域に関わっていけるかが
目標の達成を目指すチーム主体の協調学習J と
している。 自
問われている時代に入 っていると考えられる。
以降について、本稿ではふたつの PBしとい
2
0
0
6
年GPを契機として導入された同大学に
う視点、から、これについて改めて考えてみたい。
PjjLは通常、ドr
o
j
e
c
t
J
j
a
s
e
dLeamingまたは
おける PBしは、現在、主として、教養教育科目
Problem-Bas
凶 L
eamingの略とされているの
れ、実施されている内プロジェクトについては
取り組む主体によって少しずつ内容や考え方の
科目実施前年の 8∼ 9月頃、新聞等を通じてテー
差異があり、必ずしも統ーした見解があるわけ
マを公募し、企業、 NPO、行政等から、毎年30
社会課題解決型Jあるいは「プ
ではないが、①f
∼4
0
件ほどの応募を得ている。採択された応募
E
課 「
プロジェクト科目 Jとして位置づけら
のl
ロジェクト達成型J、②学生の主体性を重んじ
課題は、翌年の科目としてシラパスが作成され
協働型J
、③社会(地域)に向
「参加型Jかつ 「
0
1
4年度当初は2
0
プロジェクトの
実施される。 2
:
Iヴトプッ
けた創造的な発露や表現をもった r
子供
開講予定であり、プロジェクトチーマは f
ト」、④「評価J と「フィードパックJ といった
が歓びながら遊び学べる知育玩具の企画守案J
点に共通点があり、これらを通じて、学生の主
『
地域応援プロジェクト∼同志社から 、スポー
体性、総合的かつ科学的な思考力、現場での実
フオ←ミユラプロジェク
ツの力で恩返し∼j I
行力と行動力、協調性と点任感、表現力とコミュ
0
1
4Jf空き店舗を活用した地域活性化j 「
京
ト2
ニケーションカ等を養う とと が期待されている
都伏見大学プロジェクト∼「学びJで観光の質
教育方法である。
r
音
向上を∼J「長万鉾∼祭りを支える人々∼Jr
しとは Pl
a
c
e
B
a
s
e
dL伺 r
n
i
n
g
いまひとつのPB
楽は心の薬J∼高齢者に音楽環境を整える ・ラ
であるの P
l
a
c
eBasedE
d
u
c
a
t
i
o
nとちいわれあ拘
ジオ持活用して∼J等と多岐にわ売っているの
場の教育」と
「土地に根ざした学びJあるいは 「
テーマ応募者が非常勤講師として委嘱され、専
されており、環境教育の分野において重視され
任教員とセットで 1プロジェクト (l科目)を
てきたものであるが、現在の大学教育において、
担当する。 lプロジェクトごとに授業運営予算
特に地方大学においては、土地や地域あるいは
として半期ごと 30万円(前期後期開講の場合は
コミ ュヱティヒ焦点を当てた学習が重視される
6
0万円)である。 さらに、科目の運営にはTAま
たは S Aが必ずひとりつくことになっており、
べきだと考える。
- 35一
地域経済
授業運営と受講者の学習を支援している。
第3
4号 2015
.
3
互評価を通じ .自身の取り組んだ課題を相対化
9名
学生の 1科目あた りの受講人数は、5∼1
することができ、さらなる学習意欲やステップ
に限定している。受講希望の多いプロジェクト
アップに対する向上心につなげることが期待で
名ほど集まるところもあるが、逆に 5名
では80
きる。総じて、プロジェクト科目への取り組み
未満で開訴されない科目もある。学生は予備登
を通じて、課題を解決しようとする力を総合的
00
字)を提出するととに
録の段階で志願票(4
に高め、その解決法が創造的かつ社会性を有す
なっている。受講登録の段階から志願票を提出
る学びにつながっていることが分かる。
次 に . も う ひ と つ の PB L (Place-Based
させることにより .学生に対する能動的あるい
0
名以上集
は主体的な選択という意識付けと、 2
Learning
)についてみていこう。
まった場合の選考の基準としている。
各プロジェクトにおいて、学生は個々に成果
m.土 地 に 根 ざ し た 学 び の 形 態 と し て の
pBし
(Place
-BasedLeami
n
g
)
報告を作成し、かつ、プロジェクト科目の受講
一農山村における地域連携活動を
生が一堂に会し成果報告会も実施し、自身のプ
中心に
ロジェクトに対する自己評価と他のプロジェク
トについても相苛評価安している
n
受講牛のみ
ならず、担当者も、成紺評価を含めた成果報告
1.地域と大学との双方向の学びを通じた発展
の必要性
書を提出することが求められており 、受講者 ・
一農山村地域の深い悩み
担当者がそれぞれに振り返りの機会を持つこと
が求められている。 6
さて、大学教育という観点においては、ひと
つめの PBしは、個々の学生の主体的な学びを大
2.事例から学ぶべき点、
いに促進する乙とが縫認された。
0
年にわたる PBL教育に学ぶべき
同大学の 1
次に、本稿の伺的である、地竣と大学が双発
点は多いが、特に以下について強調しておきた
型で学びの発展過程の中に地域の発展をとらえ
い
。
ることが可能かという点について考えていきた
第 1に、学生の主体性 ・能動性に意識づけ を
い
。
する仕組みである。予備登録段階で、学生に自
:変化して
冒頭で地域をとりまく状況が知何 I
らプロジェクトを選択させ受講登録をさせ、か
きたか、また状況の変化の中で地域自体が再編
つ志願票を提出さ せると いう隈定した条件 ω中
成されてきたことを述べてきたが、もっとも大
でのキ体件表まず与え、かつ、科伺がスター卜
ぎな変容にさらされているのが燈山村地域であ
してから、テーマの範囲内で、学生らに目標と
ると考えられる。
テーマ設定を再構築させるという仕組みをとっ
人口減少問題にどう向き合えばいいのか、い
ている点が注目される。全くのフリーの状態か
ま、多くの 自治体が苦悩しているが、時系列的
ら学生らに課題設定させるのではなく、与えら
には過疎化する農山村地域では既に とれまでに
れたテーマの中で、課題設定を改めて学生自身
も先行して直面してきた。
が行うということは、成果となる目標値を学生
向らが設定す之らということになる内
回全総とバブル経済期におけるリゾート開発
とその破たん後に疲弊し?鳥山村地域は、その
第 2に、学生自身による、主観的な自己評価
、
後、過疎地峡等に対する財政の効率性の低さ を
他プロジェクトに対する評価を通じた相互評価
理由に進められた市町村合併で再編を余儀なく
を通 じて、評価の相対化を図っているというこ
ネッ
される。近年ではさらに、「コンパクト j と I
とである。学生は、 自身が設定した課題とそれ
選択」と 「
集中J という
トワーク J あるいは f
に対する目標についての評価の中で自己肯定感
スローガンのもとに、新たな地域間競争にさら
を高めながらも、同時に他のプロジェクトの相
されている。こうした f選択」と「集中』の論
- 36一
地域と大学との連携(菊本)
理に対しては.かねてより .中山間地域等の多
る場所j こそが. r
自分のアイデンティティを構
公益的機
面的綴能ある いは公益的機能(以下 f
能説J7とする)を根拠として批判されてきた。
成することになる。 Jつまり、身近な地域を知る
ということは、自分自身のことを知るというこ
しかしながら、中山間地域の公益的機能説だけ
と、地域を大切にするということは自分自身を
では、例えば、都市部に対する水糠緬養の機能
大切にすること、あるいは周囲や社会の認識も
のない地域ではそれだけ金銭的価値が低く見積
そこから始まるのである。農山漁村の価値は身
や
もられることになり、その分その地域の評価i
体性を失った地域に暮らす人々から発せられる
価値が下がるということになる。要するに.都
言葉によって.浮き彫 りにされる。 つま り.世
市部にとっての金銭的価値が低くなれば、その
の中には、大量生産によって「金で必ず閉じも
地域には人が住み続けることの意義がなくなる
と考えられてしまう。
のが手に入るという価値j と「金を出しても絶
対に同じものが手に入らないという価値j とが
ある。 H
いま、若者に限らず 『
団関回帰J と呼ばれる
2.地域の全体性
自の
現象が生まれているといわれる九 それは f
−土地に根ざした学びの意味
F弥は、 『
地域
こうした危機感に対して、岩崎I
前にあるという<間近さ〉と、身者号待って知っ
の存在論J を土台とした「地域の認識J に立つ
ているというく身近さ〉とが殺離j』3してしまっ
地峻の存在論とは、<地域に
べきだとする。f
た都市部での暮らしから、 「
場所と関係性を持つ
人が住んでいる〉という事実だけに存在意義を
人びとの集合体J14としての地域での暮らしの中
認める立場J8である。つまり、いま、ここに、
で、長い時間の積み重ねの中で土地に埋め込ま
人が住んでいるという事実である。「地域の認
れた記憶や関係性を丸ごと引き受け、土地に根
識Jについて、尖換価値に直ちに変換できる資
ざした生き方を望む人々が一定数生まれている
源はないか=都市の消貨に耐え商品化できるも
こと手 示している内
のはないかと探す視点から地域を認識 ・評価す
さて、それでは、地域の持つ身体性はどのよ
るのではなく、そこに住まう人々の存在 自体に
うに学びと連動し、学びを通じた地域づくりに
価値を見出すところから出発するべきだという
つながるのだろうか。
のである。
経済学においては、かつて宮本態ーが使用価
3. 発見者としての外部のまなざし
社会的使用価値論J9
値に基づく経済学として f
一学びと地場づくりの接点
表提起し、 M土淳がラスキンの問有価値論表再
身
「十地に根ざしているJ こι 地核の持つ 『
構成10してきたが、地域の中でさえ「使用価値j
体性J(完全性あるいは全体性と言い換えてもよ
として認識されていない潜在的な資源まで含め
た地域の総体(時間的な蓄積の下にある)こそ、
いかもしれない)は、実はその土地の住民には
意識されていないことが多い 15。それに気づく
実は地域の些かさであるとの論点を提示してい
外部のまなざしj をもった人々である。
のは f
たとえば、住民にとっては、その地域を維持
るわけである。
土地に根ざした学びとしての Place-Based
Learningは、ここに始主主らことになる内
するために、地域住民が総出で(総普請として)
おこなわねばたらない作業、例えば、県林道の
。
高野孝子は言う。「地岐には身体性があるJ
草刈りや用水路の掃除等、あるいはかつて手間
つまり、いわゆる農山村地域には、水や空気や
替えや「結1 として相互におこなわれた労力の
食べ物をはじめとして、自分の生を物理的に支
交換、そして近年では人口減少と高齢化によっ
えてくれるものがすべて身近にある。その身近
て賃労働化しているような作業が、地域外の特
さは、生きているという実感を伴うものである。
i
::都市部に住む者にとっては、その身体性を回
そして、 f身体性をともなって関係を築いてい
復する有効な機会となるのである.
- 37一
地域経済
第 34号 2015.3
この身体性の回復に着目した事業が回や地方
や業務を代替する地域生活の支援者であ り.地
自治体によって政策化されてきている。例えば、
農林水産省、文部科学省、総務省の連携のもと
域に埋もれた潜在的資源=使用価値を発見する
発見者であり、新たな価値づけを行う価値創造
に実施された 「
子ども農山漁村交流プロジェク
者となるのである 18。
卜Jである叱 農山漁村を子どもの体験的な学
びの場として位置づけ、長期宿泊を視野に入れ
4. 農山村における 3つの地域サポート活動
図司直也によれば、 一般的に、外部人材の地
た農山漁村の生活体験を通じて、子どもの自立
心と社会性を養い. 日常生活と豊かな生態系 ・
域サポー卜について.その外部人材が地域から
地域に育まれる食文化 ・それらを支える仕事と
期待されているものとして大きく 3つの活動分
のつながりを学ぶ機会として位置づけていた。
身体性を回復する学びこそが人材育成につな
野が整理して示すことができるとしている。第
1に
、 いわゆる地域おこしに関わ って、新しい
がるという点から、さらにそれらの人材育成の
仕事や活動を作り出そうとする 『
価値創造活動j、
過程をそのまま地域づくりに連動させようとす
第 2に、地峻の生活や生産の基盤を支え守って
るのが、総務省の「域学連携J17事業である。「大
いくために住民同士の間で長年続けられてきて
学牛と大学教員が地域の現場に入り 、地域の住
いる地域安維持するための共同作業に関わる 「
コ
民ゃうJPO等とともに、地域の課題解決または
ミュニティ支援活動j、第 3に、暮らしの中で
地域づくりに継続的に取り組み、地域の活性化
住民ひとりひとりの個人の生活をサポートする
及び地域の人材育成に資する活動J を地域と大
『
生活支援活動J であるへ
地域づく
学との連携= 「
域学連携J に基づく 『
り活動J としている。総務省で実施されている
5. 地域を支える大学の地域連携活動のステップ
ものについては、過疎地域等の農山村地域り大
図司が示した地域サポート活動は、いかなる
学のない地域と大都市部の大学との連携号与すす
ステ ップで取り組むことが可能になるだろうか内
0
1
3年度に本学が
めようとするものであるが、 2
政山村を支える大学の地域連携活動には 4つの
岐阜県より受託した竣学連携事業のように、県
タイプがあるとされている。すなわち、「交涜型J
内の大学と地域とが連携し、地域づくりに取り
組もうとするものもある。いずれにしても、そ
f
価値充見型j f
課題解決実践型」
『知識共有型J
である叱
の土地に学生自 身が身を置くととから出発する
もちろんこれらの展開には、大学の地峡連携
ことが求められる。学生はいわば地域への参与
活動の組織的な展開が伴うことが望ましい。そ
観察を通じて、身体件の回復署長直に体験する体
れは、研究者による研究対象としての地域から、
験者でありそのことは同時に地域に必要な作業
『
土地に根ざした学びj としての PBLのフィー
回 1 地織サポート活動の 3類 型
価値創造活動 :
地域で新たな活動や仕事を起こそうと試みる
『
攻め」の
サポート活動
立
.
コミ ュニティ支援活動 :
すでに展開している地域活動に対して新たな
外部主体が関わりを持つ
う け 生活支援活動 :
住民個人の日常生活を支える
出 典 :I
剖1
>
J
l
i也 『地 駿 サポ ー ト人材によ る段山村舟生』 筑波3 房 、 2014年.42ペー ジよ り転岐,
- 38一
地域と大学との連携(菊本)
ルドとしての地域への展開であ り.かつ.大学
学連携と .近年. 「
地域連携J として取り組まれ
における土地に根ざした教育の実践が地域の課
るようになっている学生中心の地域 ・大学連携
題解決や地域の価値創造あるいは地峻再生の取
として整理している。
組みへと展望を持つものであるからである。多
図 2によれば、学生中心の「土地に根ざした
機な地域のニーズにこたえるコーディネート機
学びj を追求していく中では、交流型からスター
トしてJ大学の専門性Jと「地域の当事者−意識J
能も重視されるととになる。
加えて、大学の地域連携活動にあたって、連
携の 『
限定住j と「段階性J を理解すること 引
が相乗的に高まることで、協働型の地域連携活
動へと高めていくことが可能である。
を重視すべきである。つまり 4つの地域連携活
つまり、地域のニーズ ・大学のシーズ及び両
動のタイプ別に可能な地域連携活動は何か、あ
者のそれまでの関係性に基づき、スタートライ
らかじめ限定を設け、それに応じた目標を設定
ンである 「
交涜型j からどの段階まで目標とし
しておくことが重要であるということである。
て掲げることが妥当であるのか、あるいは実現
要するに、地域の側でも目的が共有されてい
可能であるのか、道筋を示すことが可能になる
ると、連携活動が広が りその地域の創造性も高
ということである。なお、 「
交涜型Jの重要性に
支る”逆の言い方表すれば、地域の側の R的が
ついては小田切も指摘しているように、大学や
共有されている範囲でしか、連携活動は広がら
大学生でなくてもできるといった批判はあたら
ず、あるいはそもそも地域を 『
発 見J できず、
ない。 むしろ 『
交流型j が、地峻と特に大学生
限られた純聞の「地域支援j にしかならない。
との聞における顔の見える信頼関係を結ぶこと
「限定性」を基礎としながら 、いかに連携活動を
に大きく貢献することが期待される。地域と大
発展させることが出来るかが問われているのだ
学との関係において、スタートラインに立 つべ
といえよう。つまり、大学や大学生が連携活動
き関係性の構築に、こL<I) f
父流型Jの取り組み
としてかかわるぞのプロセス向体が、地域安動
にいかにじっくりと取り組むことがl
出来るかに
態的に変化させるプロセスそのものであるとい
よって、その後の地域の潜在的資顕の発掘(『
価
うことである。
値発見型J)とそれに連動する f
課題解決実践
この点について、小田切徳美は次のような図
を使 って、従来型の教員を中心とした地域 ・大
型J の地域連携活動の深化を左右することにな
るからであるえ
図 2 地壊 ・
大学連携の 2つの形
啓発型
協働型
(知識共有型)
(公開講座・
講 演・
ワークショ ップ
)
地域の当事者意識
強い
弱い
強い
な
し
在
存
は
域
領
の
地域の当事者意識
弱い
弱い
教員中心の地場 ・大学連換
学生中心の地場 ・大学連換
出 典 :中島記雄也 ・内半隆之き.小田切I
J
l
恵美駁修 f大 学 ・大学生と股山村内生』筑 波 沓房 .2
014
年. 58ペ ー ジ よ り 転 岐.
- 39一
地 域 経 済
特に.木稿においては.地域政策分野におい
土地に穣ざす学びJの意義を強調してきた。
て f
この「交流型j はまさに住民さえも意識してい
第 34号 2015.3
5 同志社大宇PBL縫進支!}}センター
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1
附 ・
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6 同大学PBL推進支援センター事務局・平田有 t{宏氏への
ヒアリング内容及びご提供いただいた資斜のほか.以下
ない地域の豊か さを発見するにあたり、肌身に
を参照した.
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手
口
人 「
PBし(プロジェクト学習)は学生を変える! (
講
る。むし ろ、その後の地域連携活動を見鋸えた
演録)』同志社交子大学 『FDレポート』第 6号. 20日年
真撃さを持って、最初の「交涜型』の段階に向
き合うことが必要であろう。
m
同志社大学PBL推進支 センター長 ・文 学 部 殺 媛 山
おいて「地域j そのものを体感できる段階であ
3R.
7 近年では「多面的機能」と使われることが培えているが‘
l
f
lに多くの多綾な像能があるということでなく、 『公儀J
に資する機能であることから「公益的軽量能j を銭周して
おわりに
いる. ことでいう「公益J とは、その地主主に住むにあた
書
j 等によって管理してきた
り.住民同士が総出で「普’Z
本稿では、できるだけ「教育j という言葉を
土地への働きかけが.定住し資阪として活刑する生活 ・
生産条件として維持され続けていることが、 日本の鐙か
使わないようにし た。その意図は、学びの主体
者としての学生を中心とした学びのあり方を模
索 したい と考えたためである内だが、未だ 2つ
の PBLの視点は統合されたとは言い難く 、と
'
i
'んでいることを含んでいる.
な自然を1
8 岩崎正弥 ・高野孝子 『
士号の教育 ー『土地に娘ざす学び』
の水脈 』農)
t協. 2010
年. 1
1
1ページ.
9 宮本選ー 『
照度経済学』岩波3店
‘ 1
9
8
9
年
.
J
O 池上浮 r
文化と固有価値の経済学』岩波3店. 2003
年
.
の点については残された課題である。
最後に、本稿の執筆にあたり、同志社大学PBし
日 岩崎正弥 ・高野孝チ、前出、 223ページ.
1
2 若者の f
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I
園図鮒」現象は小RI
切徳美を中心とした主張
推 進 支 援 セ ン タ 一 事 務 局 ・平 固 有 喜 宏 氏 に は 、
であるが、都市住民の農山漁村地続に対する定住ニーズ
ご多忙のところをヒア リングのご対応及び資料
.
Q山漁村にl
対す
がおまっている動向については内閣府 f
0
1
4年 6月調査)が参考になる 以下を参
る世沿羽倉』
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のご提供を賜り大変お世話にな った。深謝申し
照
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3 岩崎韮列: ・高野孝子、 1
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i出
、 1
3
2ページ.
1
4 宕崎正弥 ・高野孝子、前出. 2
0
0ページ.
1
5 「身体性Jの理解と.それについて住民たちが無意識であ
【
注】
るという点については.たとえば以下を参照.
I 島恭彦『財政学慨論』岩波,I
f店
、 1
9
6
4年
.
背負い、それをつぎに彼していくという覚悟を住民たち
2 宮本窓− 『社会資本論』有斐閣、1967年。
がもっている.…[中略]….人 4 は"会にはない地紋
血縁のしがらみの中で、だから こそ格われる持容力や信
1
1漁村では、先人たちから伝わっ 7きたものを余郡
「
民1
3 その後の政府の地峡政策には4
華々なものがあるが、例え
9年以降登場してくるコミュ
ば、都市を中心としてはゆ6
頼感、安定感をもっている.人と人が、ある樋の距離M
i
ニティ政策に関わる地核活動の拠点忽備等があるほか.
を保ちつつも‘近しい信頼関係で結l
まれ助け合っている
1
2
1
1
1村においては過疎対策を通じて生活の基盤登備が進
1
.
1所との関係伐を構策する
のが地域だ. 一[中略]…. 1
められることになる.
4 f
大学は教育と研究を本来的な使命としているが、|司時
地や地峻が記憶や関係性が埋め込まれた場とすると、上
に、大学l
こ期待される役割も変化しつつあり.現l
fにお
地に線ざすということは.身体性をともなったさまざま
ことは、その土地に線ざすことといいかえてもいい.土
いては.大学の社会貢献{地峻社会 ・経済社会 ・凶際社
J 岩崎正弥 ・高野
な関係を引き受ける生き方でもある.
Eい意味での社会全体の発展への寄与)の軍要性
会等、 J
が強調されるようになってきている. 当然のことながら.
0
1ページ.
孝子.前山、 2
主催や術愛と切り隠せない.『いい仕事してます
「仕事はt
fや研究それ自体が長期的観点からの社会成献である
教f
ね』 と 『
いい銭術ですね』 という苫集を比べるとよくわ
が、近年では、国際協力、公開講座や産学官連携等を通
かるだろう。いい仕事とはその人をほめているのである。
じた.より直接的なj
:
{献も求められるようになっており.
いい技術とは、それを使うのは誰でもいいのである.む
こうした社会貢献の役割を、言わば大学の「第=の使命」
しろ誰に
としてとらえていくべき時代となっているものと考えら
事の中のある部分を『技術』に自立き換えることは可能で
れる.
」 (中央数育得議会『戎が国の高等教育の将来像
ある.だから伎衡は普及したのだ.』学桜
l
l新時代の高等教f
iと社会
{答申) J第 l:
の中綴としての六学) :
l
(
)
(
)
尋年 lJ
l2
8
1
:
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1
昌 一 経済を中心にしない生き方−J A
文協、 2
0日年.
42
ベージ.
2 高等教育
- 4 0一
l'も使いこなせるからいい伎衡なのである.仕
豊『百性学宣
地域と大学との連携(菊本)
1
6 1
:
1林水産省 『
子ども盛山海村交担任プロジヱクト 1
調査結束に一定の影響が見られたことになる.他者から
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.ることで、i
政るに足りないと考えていた地減
の関,むをf
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Vnousin
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への思いが再び地域への誇りや愛おとして呼び覚まされ
綾子芦連機J
1
7 総務省 『
る織は.逆に、若l\人材を流出し絞けてきた過疎地峻の
htpp://www.soume.go.jp/maina_sosiki/jichi_gyousei
長年の深い苦悩の上に穏なるものである.
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8 20
日年度実施の本学における城学連機事業では関市板取
地区と段々な形での連携を試みたが.中でも 『
アジサイ
卿定j 体験が印象的である. 1
0万除近いアジサイの他殺
による fアジサイロード』 で布名怠問地択においては‘
【
参考文献】
i
Eのシーズンが終わると、翌年の芽吹きに備えて.変の
J
持い時期から紋口までに. 花や枝の剪定が必要になる。
・池上 淳『文化と固有価値の経済学』岩波書店、2003年。
同地区の管理者からすれば、それらは必要な「作業」に
・岩崎正弥・高野孝子『場の教育­土地に根ざす学び」の
すぎず、多くの地域内ポフンティアを動員レて作業が行
)
'
J
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を体験した学生らは、自身の作
われるのであるが. l
索後をふりかえれば美しく刈り込まれたアジサイが誇ら
しく‘予定していた明定を終えると.さらに主主草の引き
銭さの作業にも自主的にとりかかり.時仰の詩す限り作
水脈ー』俊文協. 2
0
1
0
年
.
・学捜
堕 『
百姓学宣言ー経誌を中心にしない生き方ー』
良文也、 2
0
11
年.
・効一本
舞「集落生活に関する住民意識と集落振興 ­高山市
の集落淵廷を事例としてーJ『地峡経涜』第2
8
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島(2
0
0
9
年
業を続けたのであった。多くの学生にとっては植栽と向
3月
}.
き合う新鮮な体験の時間であり‘かっその体験の時聞が
ぬ告書彦『財政学観論』岩波 .
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店、 1
9
6
4年.
・J
同跨に地域をサポートする活動そのものにもなった典型
・図司直也著、小関切徳夫監修 r
地域サポート人材による
であり、連携先の板取抱区の関係者にとっても新たな地
・中塚雅也・内平隆之著、小田切徳美監修「大学・大学生と
域の価値観を得る機会となったとのことであった.
1
9 図司t
f
l也著、小田切徳美監修『地峻サポート人材による
l
没山村再生』筑波書1
1
1
、2
0
1
4芋
{.
Q山村再生』筑波3房
、 2
0
1
4年
、 l
l
∼12ページ.
−宮本軍医− r
環境経済学』活波3店
、 i
鈴9
年
.
」あるいは「地峻おこし協
木 Sは主として「集落支袋五i
・宮木憲一『社会資本論』有斐防. 1
9
6
7
年”
力隊j を地域サポート人材としてとらえたものであるが、
国あるいは地方自治体による制度化された外官官人材のみ
ならず、 一般的に、地峻が外部人材に対して期待してい
る 3つの活動分野として広くとらえることが可能であろ
つ
.
【
参考ウェフ’
サイト 】
20 中塚雑也 ・内平隆之著.小l
l
l
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;
I
J
徳美監修 f
大学 ・大学生
と農山村再生』筑波書房、2014年、10∼13ページ。
(応終関覧円はいずわも?O何年 3月 3円
}
2
1 中塚務也 ・内手隆之著、小田切徳美監修、 I
司上、 5
1ぺー
・総務省 f
械学連像j
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22 「
交旅Jを大学のカリキユラムの一貫に組み入れることに
ついて懐疑的な戸も聡かれることを、小田切法美は述べ
ている(中塚雅也 ・内平隆之J
t
. 小問切徳J
陸軍主修、前出、
60
ページ).
59∼
c­gyousei/ikigakurekei. h
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吋ぷ社大学PBL
推進支緩センター
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・内閣府 f
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漁村に関する位諭調査」(2
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4年 6月現倉)
ただし.地峻に何らかの形で|刻わっている者であれば、
交新i
J それ自体が、地峻 ・大学双方にとって、一種の
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・£!!林水産省 ffども位l
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J漁村交線プロジェクト J
ソーシャルキャピタルとしてその後の連総活動において
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機能することから考えても、その重要性を疑う者はいな
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いであろう.
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例えば、 J
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山村再生』筑波.
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4年
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m法生活tこ関する住民意識と集落振興
J
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1の集落翻査を事例としてー』 『地域経涜』 m2s
一高i
1
長(2
0
0
9
年 3月}を参照{高山市におけるアンケートと
ヒアリング調貨において.全体的には尚調資が悶織の傾
向を示しながらも、地主賓の狩りを尋ねたf
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答rついTは
、
アンケートのみの地区については 『
な Lリとする回答が
多数、ヒアリングを突廃した地域では「ある」とする回
l
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盗ひとつにしても、外部
答が多数という結果を得た. ,
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lをかけた対話をすることで.
の者f)T, 直後向き合って時!
-41一