重陽 と俳句

重陽
菊
菊膾
菊 咲いて こ の頃 多き 妻の客
憂きことを 払ひたき 日よ菊手 入
菊 に読む 良 書賜ひ し 一日かな
菊 作る老の 面輪 のけ はし さも
嵯 峨菊 の彩と りど りを供 華と しぬ
剪りし菊唇にくはえて 人形師
百菊の乱れ にありし陽の濃淡
全 身で 語 る みど り 子 菊 日 和
菊 のことば かり話して 診て くれず
自らの老好もしや菊に立つ
白菊と別の眩しさ黄菊にも
黄菊白菊其の他の名は無くもがな
菊 の香や奈 良には古き 仏達
重 陽のこころ に地酒酌み交はす
菊 の酒猪口 一杯 に酔ひ にけ り
ぬくみある杖を譲られ登高す
登 高す 瀬音 に心 洗 晴れて
古稀迎ふ 同窓会や菊の酒
菊の杯酌み重ねつつ健康に
菊 の酒人のこころ を くみて 酌
寿ぎの舞終へて注がるる菊の酒
重陽や 海 の青きを 見に登る
木下洛水
森田桃村
宇野幸子
高橋はつ
高田美恵女
下田喜代
山田杉男
森田秋峯
篠田智江子
渋田卜洞庵
高浜虚子
三木朱城
嵐雪
芭蕉
築山能波
北隅千代能
小林よしこ
長尾道子
佐久間喜久
高濱年男
星野立子
中村芳子
野村喜舟
重 陽と 俳 句
はればれと 今日の紋付菊膾
神田九鬼男
おもわ
菊膾掌でうけて見る味加減