第1回

入学前教育《音楽》第 1 回
序章
私たちの生活は、音楽で溢れています。中でも、子どもの生活に音楽は欠か
せ な い も のです。実際に、保育・教育の現場では、音楽活動が多く行われてい
ま す 。そして、幼稚園・保育園の就職試験や教員採用試験では、ピアノ の試 験
が 実 施 さ れていること があり 、ピアノ演奏が必要とされています。
本 校 で は音楽の授業を数多く設け ており 、音楽 の知識や 技術 を身に付けるこ
と が で き 、役立つ学習 をすることができます。
こ の入 学前教育 では 、保育者・教員になるために必要な音楽の 基礎学習を中
心に、大学での授業が始まる前に知っておいて頂きたい「ピアノの奏法」と 基
礎 的 な「 楽典」について触れていきたいと思います 。
尚 、掲 載されている画像 ・曲等の無断転載はご遠慮下さい 。
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入学前教育《音楽》第 1 回
ピアノⅠ
「グランドピアノ・アップライトピアノの構造」
1.はじめに
「ピ アノ 」と い う楽 器 を知 って い ます か と質 問さ れて 、知 ら ない と 答え る 方 は おそ ら
くい ない の では な いで しょ うか 。皆 さん が 通 って いた 小 中高 等 学校 の音 楽室 に はピ ア
ノが 置い て あ っ た こと と思 いま す。し かし 、ピア ノ を 弾 いた こ とが あり ます か と質 問
され ると 、皆さ ん 色々 な 答 えが 返 って き ます 。ピ ア ノ教 室に 長 年通 って いる 、小さ い
ころ にピ ア ノを や めて しま った 、ま っ たく ピ アノ に 触 っ たこ と が な い等 、ピ アノ の 経
験値 は人 そ れぞ れ です 。そ こ で、本 校の 入学 前教 育 で は 、ピ ア ノの 仕組 みや 基 本的 な
学習 法を ご 紹介 し たい と思 いま す。ピ アノ を 初め て習 う 方は も ちろ ん、苦手 意識 の あ
る方 には 是 非ピ ア ノ 学 習を 楽し ん でい た だけ れば と思 い ます 。そ し て、既に ピア ノ を
学習 され て いる 方 には 、復 習 教 材 とし て 本学 習を 使用 し てい た だ け れ ば と 思 い ま す 。
2.ピアノとは?
ピ アノ に は大 き く「 グラ ンド ピ アノ 」と「 アッ プラ イ トピ ア ノ」とい う 2 つ の種 類
が あ り ま す 。 基 本 的な 機 能 は 同 じ で す が 、楽 器 の 構 造 が 少 し 異 なり ま す 。 そ れ で は、
実際 に見 て みま し ょう 。
①グランドピアノ
譜面台:楽譜はここに置く。譜面台は角度が調節で
きるので、見やすい位置に調節しましょう。
鍵 盤 : ピ ア ノ は 鍵 盤 を 叩 く (打 鍵 す る )と 、
ハンマーが弦を叩いて振動させて音が出
る 。 鍵 盤 数 は 88 鍵 で 、 左 が 低 音 、 右 へ 進
むほど高音になる。
右ペダル:ダンパーペダルといい、これを踏
むと打鍵した音が伸びる。
左ペダル:ソフトペダルといい、これを踏む
とハンマーが横にずれ、弦を叩くことで音が
小さくなり、音色を変化させる。
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入学前教育《音楽》第 1 回
②アップライトピアノ
譜面台:楽譜はここに置く
右・左ペダル:グランドピアノと同じ
真ん中ペダル:アップライトピアノでは、弱音ペ
ダルと呼ばれ、弦とハンマーの間にフェルトを挟
んで、音を弱くするもの。踏み込んだペダルを左
右いずれかにずらすことでロックされ、踏みっば
なしにしておくことができる。このペダルはアッ
プライトピアノにしかない。
3.ピアノの中を見てみよう
普 段あ ま り目 に しな いピ アノ の 中を 見 てみ ると、グ ラン ドピ ア ノ とア ップ ラ イト で
は、弦 やハ ンマ ー の配 置が 違っ て いま す 。グ ラン ドピ ア ノは 床 と水 平な のに 対 し、ア
ップ ライ ト ピア ノ は垂 直に 配置 さ れて い ます 。
グラ ンド ピ アノ
アッ プラ イ トピ ア ノ
4.まとめ
以上 、グラ ン ドピ ア ノと アッ プ ライ ト ピア ノの 構造 の 説明 で した 。ピア ノに 触 れ
る機 会が あ る方 は 、是 非一 度以 上 の内 容 を確 認し てみ て くだ さ い。
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