2015.6.5 (金)

主催/キリスト教センター、ボランティアステーション
協力/経済学専攻
2015.6.5 (金)
12:35~13:10 (24201教室)
◆◆ お昼休みの集い
現地報告:
WORECによる救援活動
「ネパールという国」
宍戸恒信氏(元世界銀行ネパール事務所、経済学専攻特任教授)
「現地報告:女性人権団体による救援活動」
田中雅子氏(上智大学総合グローバル学部准教授)
*ランチ持込可
3限:13:15~14:45 (24201教室)
6/5 より
募金箱を設置いたします
正門前、1号館受付、
キリスト教センター、
チャペル、購買センター
◆◆ 講演会
ネパール大地震
貧困、災害、女性の人権
「ネパール経済と貧困」
宍戸恒信氏(元世界銀行ネパール事務所、経済学専攻特任教授)
「ネパール:暴力と闘う女性たちの活動
〜被災現場で続く取り組み」
田中雅子氏(上智大学総合グローバル学部准教授)
世界遺産ダルバール広場崩壊
(Photograph by Niranjan Shrestha, Associated Press)
★田中雅子氏プロフィール
1995年より2009年にかけて9年間暮らしたネパールで、現地や欧州の
NGOを通じて、スラム住民やゴミ回収人の調査、先住民や人身売買のサバ
イバーの当事者団体とともに活動。日本赤十字社、JICAを通じてバングラ
デシュやガーナでも勤務。2014 年4 月に上智大学に着任し,国際協力論,
南アジア地域研究等を担当。著書に『ネパールを知るための60章エリア・
スタディーズ』(共著)、論文に「ネパールの紛争と性 暴力―沈黙を破り正
義を求める女性たち」(『季刊 戦争責任研究』第 71 号,2011 年)他。
今回のネパール大地震の発生を受け、5月1〜8日まで女性たちの回復センター(Women’s Rehabilitation Centre、略称
WOREC。女性に対する暴力を根絶するため、被害者を支援し社会を啓発する活動を実施)などによる支援活動に参加。
☆WORECによる救援活動
Safe Spaceの運営: Safe Spaceは、出産直後の女性
と乳児が休む場所として、また発災以来着替えることが
できなかった女性たちの更衣室として、血圧などの測定
や基礎医薬品、栄養食や尊厳キット(女性セット)の配布
所として、そして、暴力や精神的な悩みの相談の場とし
て利用されている。震災後にこのSafe Spaceで出産した
女性もいる。
首都の職員では足りず、地元の関係者は被災している
ので、地震の影響が少ない東部や中西部ネパールの女
性たちが、大勢支援に駆けつけている。WORECが母体
になった人身取引被害者当事者団体、シャクティ・サム
ハ (*)もSafe Spaceの運営を計画している。
WOREC による物資の配布 (提供:田中雅子氏)
(*)今年 2 月、経済学専攻 4 年の松浦梨菜さんが「村松安子研究奨励金」を受けてインターンとして活動
★宍戸恒信氏プロフィール
2008 年から 2012 年にかけて世界銀行ネパール事務所(カトマン
ズ)で政策クラスターリーダーを務める。1995 年から 2008 年にかけ
て IMF(国際通貨基金)でベトナム、ラオス、ネパール、ミャンマー,モ
ルジブ担当ミッションチーフ。ネパールは 2001 年から 2005 年まで担
当し、マクロ経済に関する政策対話を行う。IMF 勤務中3年間にわたり
一橋大学アジア公共政策大学院でディレクター兼教授。2012 年に特
任教授として本学国際社会学科経済学専攻に着任。