平成 27 年度教員免許状更新講習講座概要(選択領域:家庭) 選択領域 C 講座:「家庭科学びのリニューアル」 講習内容: 中学校・高等学校教員を対象とし、 「家庭科」の食生活分野、衣生活分野、消費生活分野、家族と家庭 生活分野に焦点を当て、最新の学術情報を提供するとともに、実習、実験、アクティブ・ラーニングの 手法など、授業実践に役に立つ内容を紹介します。 講座タイトル 「現代社会において消費者力を身につける重要性と意義」 青谷 実知代(人間科学部生活学科准教授) 「少子化社会と家族 ―ライフコースの選択―」 竹田 美知(人間科学部生活学科教授) 「現代社会と衣生活」 花田 美和子(人間科学部生活学科准教授) 「だし汁の利用による食育のすすめ」 武智 多与理(人間科学部生活学科准教授) 「家庭科に地域資源を生かすには」 奥井 一幾(人間科学部生活学科講師) 講習概要 現代社会における事業者と消費者の情報格差等によって生じ る消費者問題の現状を把握し、問題解決の方向性を探ります。 消費生活センターに寄せられたケースを中心に新聞記事や ビデオ教材などを使い、今後、子どもの時から必要になる消費 者力の身につけ方や意義について探っていきます。 人の一生と家族・家庭に焦点を当て、主として青年期の課題で ある自立や男女共同参画について、様々な統計資料をもとに解 説します。後半では、最新の調査結果をもとにグループで討議 し、新しい家族のあり方について参加型アクティブ・ラーニン グで考えていきます。 2014 年 10 月、ケアラベルに関する新しい JIS が公示され、 これまでの取り扱い絵表示が大きく変更されることになりま した。これは、ドラム式洗濯機の普及や、日本独自の絵表示が 貿易の障壁になっていたことから、国際規格へ整合する必要が あったためです。この講座では、社会の状況とともに変化する 衣生活についての話題を取り上げ、今後の衣生活教育のあり方 を考えます。また、身近な材料を使った染色実験を紹介します。 平成 7 年 7 月に「食育基本法」が施行され、学校教育における 食育も定着してきました。近年、子どもたちに食品素材そのも ののおいしさを知らせることが重視されてきています。素材の おいしさを知るためには、薄味で食べることが必要ですが、そ のために「だし」の利用が効果的だと言われています。食育の 取り組みとして、『だしを利用した食育』について解説し、本 学の授業で行っている「だしに関する実験」を体感していただ きます。 家庭科は、人間の誕生から死に至るまでを範囲とした多岐に亘 る学習内容を含んでいます。そして、広範な学習内容を扱うこ とについて、地域資源(ヒト、モノ、コト、情報)の活用を図 ることが重要であるとされています。本講座では、家庭科教員 が地域資源を活用する際に利用可能なツールを紹介するとと もに、その意義や課題を見出し具体的な方策検討を行っていき ます。本講座は講義形式と演習形式を取り入れます。
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