7月1日号…言葉を鍛える学校

ふるさと白川を愛し、仲間や地域とともに高まり自立していく子
平成27年度
白川小だより
第4号
平成27年7月1日(金)
言葉を鍛える学校
~声を育てることは、人間を養う~
学校長
井戸
さえ子
■“校長先生、おはようございます”と遠く
から
から呼びかける分団の挨拶の「ひびく声」
■授業の始業、終業の挨拶をする学級そろ
っての「ひびく声」
■歯磨きの仕方を寸劇にして演じる保健委
員会の子ども達の「ひびく声」
■『おむすびころりん』を精一杯音読する1年生の「ひびく声」
■玄関の腰掛で、友達と一緒になって暗誦できた百人一首を唱える「ひびく声」
学校の至る所から聞こえてくる子ども達の声は、
「はっきりとした発音・発声」
で心地よく響きます。そして、町民会館での学習発表会への取組や読書活動など、
長年音声言語を鍛えてきた成果が今の子ども達に確実に現れています。さらに、
この子ども達の声を支えているのは「姿勢」です。姿勢は相手に対する印象に加
え、発声をしやすくしたり明瞭な発音をしたりする基礎となります。また、背筋
や腹筋も鍛えられていきます。
「人間の持ちものの中で一番正直なのは声。人柄や素養、健康状態など、果て
は自分との相性なども分かってしまう」「声は一つとして同じものはなく、特に
子どもの声は成熟の過程にあり、それぞれに特色をもった声に育っていく可能性
をもっている」と読んだことがあります。美しい声、柔らかな声、緊張感のある
声・・・。声を育てることは人間を養うことにも通じると考えます。
先日、学校訪問をされた先生から「上品な雰囲気がする学校だ」とほめられま
した。確かに4月から今日まで、子ども達の会話に荒々しさを感じたことはあり
ません。これからもこの「よさ」を守り続け、言葉を鍛える学校をめざしていき
ます。