緊急災害時における物資及び救護活動資金等に関する支援規程 (目的

緊急災害時における物資及び救護活動資金等に関する支援規程
(目的)
第1条
本規程は、環境省が平成 25 年 6 月に策定した「災害時におけるペットの救護対策
に関するガイドライン」中の本編1「平常時及び災害時におけるそれぞれの役割」の6「緊
急災害時動物救援本部の役割」に基づき、一般財団法人全国緊急災害時動物救援本部(以
下「当法人」という)が、公益社団法人日本獣医師会、公益財団法人日本動物愛護協会、
公益社団法人日本動物福祉協会及び公益社団法人日本愛玩動物協会等の災害時における家
庭動物及びその飼い主に対する救護(以下「動物救護」という)活動を公益事業として全
国各地において実施してきた実績を有する団体と連携して、天災・人災など不測の緊急災
害が発生した際に現地の動物愛護管理行政機関及び地方獣医師会等によって構成される動
物救護本部が行う救護活動に対する支援の実施に当たり、当法人が行う募金活動、救護活
動資金の支出に関し必要な事項について定めることにより、適正かつ迅速な支援の確保を
図るとともに、もって当該支援が広く公共の福祉の増進に寄与することを目的とする。
(動物救援事業)
第 2 条
当法人は、動物救護を行うために、災害発生時に災害の状況に応じ次の事業を行
う。
(1) 次号以下に規定する動物救護活動に必要な資金を確保するための募金
(2) 現地の動物救護本部(ただし、現地に動物救護本部が組織されていない場合は「関係行
政機関または地方獣医師会」。以下、同じ。)に対する人材派遣、物資援助及び資金供与
(3) 前号に規定する事業に関する協力及び補完事業(現地の動物救護本部との協議を了した
ものに限る)
(4) 救護活動の円滑な実施を確保するための、国及び都道府県等の関係行政機関、現地の動
物救護本部及び動物救護に関係する各種団体等との連携、協力及び連絡調整
(5) その他当法人の目的達成のために必要な事業として理事会が認めたこと
(使途制限)
第 3 条
当該災害のために受け付けた募金は、当該災害における動物救護事業に関する資
金として取り扱う。
2
当該災害のために受け付けた募金を翌年度以降に繰り越す場合は、使途を予算決算書
に明記して指定正味財産に繰り入れる。
3
当該災害のために受け付けた物資は、当該災害における動物救護事業に関する物資と
して取り扱う。なお、余剰物資が生じた場合は、次の災害に備えた備蓄資材として保管す
る。
(動物救護活動支援委員会)
第 4 条
第2条に掲げる事業を適正に推進するために、当法人に動物救護活動支援委員会
(以下「支援委員会」という。)を置く。
2
支援委員会は、業務執行理事(3 名以内)及び業務執行理事以外の外部の有識者(3 名
以上)で構成する。
3
支援委員会の事務局は、当法人の事務局が担当する。
(支援の決定及び方法)
第5条
2
支援の決定は前条に規定する支援委員会において行うものとする。
支援先は、支援の適正かつ公平な実施を確保するために、原則として関係行政機関ま
たは地方獣医師会が構成員となっている現地の動物救護本部とする。また、現地の動物救
護本部から依頼があった場合は、双方協議のうえでその他の支援先を選定するものとする。
なお、支援は、支援委員会からの指導の遵守、当法人より受けた支援物資及び資金等の運
用及び管理に関する報告の提出を承諾した場合にのみ行うことができるものとする。
3
支援の方法及び手順の調整などの現地の動物救護本部に対する支援の準備は、災害発
生に先立って事前に行っておくように努めることとし、人材の人数、物資の量及び資金額
については、現地の動物救護本部の要請に基づいてその都度速やかに供与しなければなら
ないこととする。
4
支援物資及び資金等の運用及び管理が寄附者の意志を反映した適切なものとなるよう
に、支援委員会は当法人に指導及び報告の聴取を行うものとする。
(事業報告)
第 6 条
当法人は、当該災害における動物救護事業の完了後、遅滞なく報告書を作成し、
当法人のホームページを利用して一般に公表しなければならない。
(支援の取り消し)
第 7 条
当法人からの支援先が次の各号に1つでも該当する場合は、支援金の全額または
一部を当法人に返還させることができる。
(1) 運用及び管理状況に問題があると支援委員会が認めた場合
(2) 支援物資及び支援金を動物救護事業以外に使用した場合
(3)その他環境省等の関係行政機関から問題があると指摘を受けた場合
(改廃)
第 8 条
この規程の改廃は、理事会の決議により行う。
(補足)
第 9 条 この規程に定めるもののほか必要な事項は、環境省が策定した「災害時における
ペットの救護対策に関するガイドライン(災害発生時における連携体制の例については別
紙参照)」の趣旨を踏まえて、理事長が別に定める。
附則
1 この規程は、平成 26 年 8 月 15 日から施行する。
2
平成 26 年 11 月 30 日開催の理事会において決議された改正は、平成 26 年 11 月 30 日
より施行する。
別紙
「災害発生時における連携体制の例」
出典:災害時におけるペットの救護対策に関するガイドライン(環境省)