平成27年度 総務部事業計画 1.基本方針 現在、我が国は大きな転換期にある。急速な人口減少と高齢化、格差の拡大等、 国民の不安感が増大する中、国民が安心して生活していける社会の構築が不可欠 であり、我々司法書士の社会的責任はより一層重くなっている。全国あまねく存 在している司法書士の活動領域は、平成14年司法書士法改正以後、格段の広が りを見せ、司法書士は社会的使命を全うすべく、国民の信頼と期待に応えるため、 登記業務だけでなく成年後見業務、簡裁代理権等関係業務等様々な活動を展開し ている。そうした地道な活動の結果、国民の期待が一層高まるとともに司法書士 の社会的責任はより重いものとなっている。 そして、司法書士制度が更なる発展を遂げるためには、業務の専門性に一層の 磨きをかけることはもとより、社会的責任を果たすため、高い倫理性の維持・向 上を図ることが不可欠である。一人一人の司法書士が、その責務を自覚し、適正 かつ信頼性の高い執務を提供していかなければならない。 また、司法書士制度を真に国民にとって信頼される制度として強固なものとす るためには、司法書士がその目指すべき将来像である「国民の身近なくらしの中 の法律家」としての姿をより確実なものとするための司法書士法改正への取り組 みを停滞させてはならない。 ところで、東日本大震災から4年以上経過したが、被災地では、未だ生活再建 に向けて様々な課題が山積している。また、東京電力福島第一原子力発電所の事 故により全国各地に避難を余儀なくされている被害者に対する生活状況の改善 や法的救済についても未だ不十分な状況である。これらの問題に対しても司法書 士職能団体として総力を挙げて取り組みを継続していく必要がある。 2.事業項目 (1)総会の機能充実等組織の強化、関連団体との連携強化 (2)職業倫理の確立 (3)綱紀事案に対する司法書士会の機能強化への対応 (4)司法書士法改正への対応 (5)東日本大震災に対する復興支援 ①日司連の被災者支援事業の担当会として陸前高田司法書士相談センタ ーへ相談員派遣 ②法テラスふたばの原発事故等の相談会へ相談員派遣等 (6)家事事件における司法書士関与の推進 (7)民法改正への対応 (8)非司法書士への対応 (9)オンライン登記申請の推進 (10)司法書士総合相談センター茨城、茨城司法書士会調停センター事業の推進 (11)司法書士業務に関する情報提供 (12)茨城司法書士会館の維持管理、修繕 (13)苦情申立等への対応 (14)その他総務部に属する事業
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