平成27年度 特別養護老人ホーム 皆生みどり苑事業計画書

平成27年度
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特別養護老人ホーム
皆生みどり苑事業計画書
基本方針
「尊厳の保持」と「自立支援」をケアの基本とし、利用者が健康で安らぎのある主体的生活が
送れるよう支援を行うとともに、
地域住民との連携強化や情報公開等による透明性の確保に努め、
地域に信頼される施設を目指す。
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今年度重点事業目標
(1) 重度者ケアの充実
(看取り介護)
ア 自己決定と尊厳を尊重した看取り介護計画(ケアプラン)を多職種協働により作成し、
その人らしさを大切にした看取り介護を実践する
イ 看取りに関するケアカンファレンスを多職種で適宜実施し「看取り指針」を見直すとと
もに、職員の精神的負担の把握と支援を行う。
(褥瘡ケア)
ウ 褥瘡に関する基礎知識及び情報を共有化し、個々に合った効果的なポジショニングを行
う。
エ 褥瘡ハイリスク者には、早期に褥瘡予防計画を作成し、多職種連携で適切なケアを実施
することにより褥瘡の発生を防ぐ。
(認知症ケア)
オ 対応難度の高い認知症高齢者には、ひもときシートやセンター方式を利用してBPSD
(行動・心理症状)の観察と分析を行い、その行動への適切な対応を行う。
カ 認知症に関する情報を配置医師と共有し連携を図ることで、利用者が安心して穏やかに
生活できるよう図る。
(医療的ケア)
キ 看護と介護の情報共有を徹底させ、意識向上を図ることで利用者個々に応じた安心安全
な医療的ケアを提供する。
ク
医療的ケアの必要な方の短期入所を積極的に受け入れ在宅福祉を支える施設としての展開を
更に進める。
(口腔ケア・口腔機能)
ケ
経管栄養利用者、経口摂取が困難な利用者であっても、自分の口から食べる楽しみを得られ
るよう、多職種により口腔機能を把握したうえで経口維持・経口移行を図る。
コ 嚥下・咀嚼力の低下した利用者に、食べる喜びが得られるような工夫をこらしたなめら
か食を提供する。
サ 誤嚥性肺炎の予防とQOLの向上のため、口腔ケア体操を実施する。また歯科医等の技
術的助言及び指導をもとに口腔ケアを実施し、口腔機能の維持、向上に努める。
(2)経営改善・基盤の確立
ア 高稼働率の維持に努める。
①入所年間平均98%以上、短期入所75%以上を確保する。
②欠員期間短縮(10日以内の欠員補充を継続)
平成27年度
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皆生みどり苑デイサービスセンター事業計画書
基本方針
(皆生みどり苑デイサービスセンター)
利用者の人権や自己決定を尊重し、利用者の立場に立って適切な介護予防または介護サービス
を提供することにより、要介護状態となることへの予防、社会的孤立感の解消及び心身の機能の
維持、向上並びに利用者の家族の介護負担の軽減を図る。また、家族・地域住民や関係機関との
結びつきを密にし、地域から信頼される施設を目指す。
(シルバーハウジング)
ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が、地域の中で自立して安全かつ快適な生活が営む
ことができるよう、生活指導、相談、安否確認、一時的な家事援助、緊急時の対応等の援助を行
う。
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今年度重点事業目標(皆生みどり苑デイサービスセンター)
(1)介護予防サービスの充実
ア
社会的孤立感、不安感解消と家族の介護負担軽減のための相談体制を構築する。また
関係機関(医療・介護事業所、地域の住民活動等)と連携し、地域連携の拠点としての
展開を図る。
イ
個々のニーズ、心身機能レベルに応じた個別プログラムと、集団プログラム双方の良
さを生かしてアクティビティプログラムを作成実施し、充実した時間を過ごすことで、
楽しみ、生きがいへと繋げていく。
ウ
呼吸法、ストレッチ、筋力アップ等を盛り込んだ体操を継続実施することにより、身
体機能低下予防に努める。また、有酸素運動と脳トレーニングを同時に行うコグニサイズ
(脳を鍛え認知症を予防するエクササイズ)を導入し認知症予防に努める。
エ
口腔機能の向上及び嚥下機能の維持のため、うがい、舌の体操、発声練習、嚥下体操
を継続実施する。
(2)認知症ケアの充実
ア 住み慣れた地域で自立した日常生活が続けられるよう、認知症高齢者を積極的に受け入
れ 地域の社会資源の一員としての役割を果たす。
イ 生活歴・価値観等を理解した上でなじみの関係作りを行い、穏やかで心地よい環境を提
供する。
ウ 認知症高齢者の中核症状、BPSDをよく理解したうえでアセスメントをおこない潜在
的な能力を引き出せるような個別支援計画を作成する。
エ 認知症ケアマニュアルの見直しを行い、より実践的かつ効果的なマニュアルを作成する。
オ 認知症ケアに関する専門性を高めるため各種研修、講習に参加させる。また全職員を対
象とした施設内研修を皆生みどり苑と一体的に実施する。(認知症介護実践研修1名以上)
(3)経営改善・基盤の確立
ア 稼働率75%の維持に努める。
イ 居宅介護支援事業所と皆生尚寿苑との連携を密にして信頼される関係作りを図り、安定
的かつ継続的な事業経営を目指す。
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今年度重点事業目標(シルバーハウジング)
(1)自立生活の継続に向けた支援
ア 離れて住む家族(親族)との連絡を密にし、継続性のある支援を行う。
イ 個別生活相談により個々のニーズ把握を行い、多様な地域資源を発掘・活用し近隣交流、
社会参加等の促進を図る。
(2)地域住民組織や関係機関等との密接な連携
ア 行政、地元自治会、民生委員等との密な連携に努め、コミュニティづくりの支援を行う。
イ 地域包括支援センターとの連携により、地域の高齢者支援に貢献する。