2015年5月20日第29号

1年団通信
2015年5月20日発行第29号
発行責任者:大野孝之
[email protected]
印 刷 所:丸亀市立飯山中学校
http://www.hanzan-jh.ed.jp/
自転車「危険行為」 14 歳以上講習義務 改正道交法来月1日施行
事故多発の県内抑止効果に期待
自転車で悪質な交通違反を操り返した場合に安
全講習(有料)の受講を義務付ける改正道交法が6
月1日に施行される。施行が半月後に迫った15日、
県警は高松市中心部で自転車利用者への周知活
動を実施。通勤・通学での利用者が多い自転車王
国の県内では、人口10万人当たりの自転車事故
件数で全国ワースト上位が続いており、講習の義
務化による事故減少への期待は高い。
県警によると、安全講習の対象になるのは3年
以内に2回以上「危険行為」で摘発された場合。受
講料は5700円で、講習は 3 時間。受講命令を無
視した場合には5万円以下の罰金が科せられる。
危険行為は、信号無視や一時停止違反、酒酔い運転など14項目。子どもでも刑事罰の対象
となる満14歳以上は受講しなければならない。
県警の周知活動は15日朝、高松市番町1丁目の市中央公園南東の交差点で行われ、警察
官約10人が自転車で通勤・通学する会社員や高校生らに啓発チラシを配り、改正内容を伝え
るとともに、交通ルール順守の徹底を呼び掛けた。
昨年県内で発生した自転車事故は1387件。負傷者は1352人、死者は8人に上る。人口1
0万人当たりの事故件数は3年連続の全国ワースト2位で、2005~11年はワーストl位だった。
受講料 5700 円、受けなければ罰金 自転車安全講習Q&A
違反を繰り返した自転車運転者に、講習の受講を義務付ける改正道交法が6月1日に施行
される。法改正で何がどう変わるのか、県警交通部に聞いた。
Q違反行為の種類や内容は。
A改正道交法では酒酔い運転や信号無視など 14 項目の違反を「危険行為」と定めた。このほ
かは路側帯での右側通行や通行
禁止道路(場所)の通行など。携
帯電話やスマートフォンを操作し
ながらの運転や傘差し運転は危
険行為としていないが、事故を起
こした場合は対象となり得る。
Q対象年齢は。どのような場合に
違反とみなされるのか。
A14歳以上が対象。危険行為を
した運転者を県警が見つけた際
に違反切符が交付され、自転車が絡んだ事故の原因が危険行為だったことが認められた場合
にも適用される。
Q講習の内容や受講料は。受講しなかった場合にはどうなるのか。
A講習の時間は3時間で、違反者に自分の運転がどれほど危険だったかを気づかせ、交通ル
ールの理解度チェックなどを行う。5700円の受講料が必要。受講しなければ、5万円以下の
罰金が科せられる。
Q県内の自転車事故の現状について。
A県内は人口当たりの事故発生件数が全国ワースト上位の常連。3 年連続でワースト2位とな
った2014年は10万人当たり140.7件で、全国平均の85.8件を大きく上回った。
Q遠反の摘発は。
A県警は11年以降、事故抑止のために取り締まりを強化しているが、悪質な違反者は依然多
い。14年は48件を摘発し、全て「信号無視」だった。
Q改正法によって期待される効果は。
A事故を誘発する運転を危険行為として明文化すること、講習制度を設けることによって、深刻
な事故の抑止が期待される。受講によって悪質違反者の順法意識が高まり、再犯防止やマナ
ー向上につながる。
(四国新聞 5月16日掲載)
みなさん。みなさんも自転車に乗ると思いますが、その時、自転車も車の
仲間だということを意識してください。みなさんが交通事故の被害者になるこ
とはもちろん、加害者になることも避けなければなりません。