Canvas 15/Canvas 15 GIS ビルド 1810 リリースノート

Canvas 15/Canvas 15 GIS
ビルド 1810 リリースノート
新機能ならびに改善点
バーチャルガイドを使って正確にオブジェクトを描画する
バーチャルガイドは任意の角度で表⽰できるガイドラインです。バーチャルガイドを使用
することで、そのガイドに沿った線分や、任意の線分からの垂直線や延⻑線、線分に対す
る平⾏線、曲線上からの接線などを正確かつ容易に描くことができます。改善されたスマ
ートマウスと並⾏して使用することでオブジェクトをより素早く直観的に描画できます。
マルチインスタンスウィンドウで開く
新規ドキュメントを開く際、マルチインスタンスウィンドウでドキュメントを開く事がで
きます。マルチインスタンスウィンドウをサポートすることにより、それぞれの新規ドキ
ュメントを別々の Canvas アプリケーションで開くことができます。マルチインスタンスウ
ィンドウを利用することで、
それぞれの Canvas ドキュメントに対してコンピュータのメモ
リーが効率的に割り当てられます。また、マルチインスタンスウィンドウでドキュメント
を開いておくことにより、あるドキュメントがクラッシュしてもそれ以外のインスタンス
で開いているドキュメントには影響は及びません。マルチインスタンスウィンドウは下記
のかたちで設定が可能です。
デフォルト設定:
環境設定センター>一般>マルチインスタンスウィンドウ
一時的な設定:
-
新規ドキュメントダイアログボックス>新規アプリケーションウィンドウで開く
-
開く>新規アプリケーションウィンドウに開く
ウィンドウレイアウトを保存&読み込む
ウィンドウレイアウトはツールボックス、ドッキングバー、フローティングパレット、ド
ッキングペインの配置場所を記憶します。自分で使いやすいように作成したウィンドウレ
イアウト(ウィンドウ>ウィンドウレイアウト>保存)を保存しておくことができます。必
要な際は保存しておいたウィンドウレイアウトを読み込むことで同じ作業環境を再現でき
ます。マルチインスタンスウィンドウを利用し 2 台のモニターを使用して作業する際も、
左モニターと右モニターそれぞれ別々のウィンドウレイアウト設定をして操作ができるの
で便利です。
イメージの補間法
イメージの補間法が改善されました。補間法によりスケールされたイメージの画質が強化
されます。補間法は、イメージが縮⼩またはダウンサンプリング(スケールされたイメー
ジが、元のイメージのピクセルの数より少ない数値で表⽰される場合)される必要がある
場合に適用されます。イメージ補間法は下記の場所で確認できます。
- 環境設定センター>ペイント>デフォルトのレンダーリング補間法
- イメージをレンダリングダイアログボックス
- イメージ解像度ダイアログボックス
◆ Fast Auto: 写真イメージの補間法として最適な設定です。この設定は、イメージ、イメージ解像度、
現⾏の表⽰倍率に基づき自動的に最適な補間法オプションを「Nearest Neighbor」、「Fast Bilinear」、
「FastBicubic」から選択します。(スクリーンレンダリングのみ)
◆ Nearest Neighbor: イメージから、いくらかのピクセルが取り除かれますが、一番処理速度が速い設
定です。(スクリーンレンダリングのみ)
◆ Fast Bilinear:: ダウンサンプリング中に、バイリニア補間アルゴリズムを使用します。この設定は、
ラインアートや特定の写真イメージで作業をする場合に適切な設定です。(スクリーンレンダリングのみ)
◆ Fast Bicubic: この設定は、主に写真を使って作業する場合に適しています。ぼかし効果が適用される
ので、ラインアートの作業をされる場合はお勧めしません。(スクリーンレンダリングのみ)
◆ Box: 画像のサイズを変更した際、タイリング または ジャギーが目⽴ちがちになります。
◆ Triangle: 画像の拡大と縮⼩に適していますが、シャープなラインが表⽰される場合があります。
◆ Bicubic: 写真のような画像、複雑な画像に適しています。補間法を使って、画像サイズの拡大時に通
常⽣じるでこぼこを最⼩限に抑えます。
◆ Bell: 画像をスムーズにします。
◆ BSpline: 画像をスムーズにしますが、ぼかし効果が強くなる場合もあります。
◆ Lanczos: 最もシャープな画像に仕上がりますが、不自然な結果に仕上がることもあります。
◆ Mitchell: 写真のような細かい画像を拡大する際、スムーズに仕上げます。[Lanczos] フィルタ の不
自然な仕上がりと他のフィルタのぼかし効果がうまく調和されたような結果になります。
カスタム描画スケールの設定と AutoCAD フォントの代用
DWG/DXF ファイルを読み込む際、描画スケールの尺度を任意に設定したり、[AutoCAD
フォントを既定フォントで置き換え]オプションをオンにしてファイルを読み込むことで、
後で Canvas 上にてテキストの編集が⾏えます。
RGB カラーの Web カラー値を 16 進法で表示
[属性パレット]は RGB カラーの Web カラー値を 16 進法で表⽰します。また、16 進法で
表⽰されたカラー値はコピー/貼り付けができ、他の作業で流用が可能です。
PDF ファイルへの書き出し

[PDF 書き出しオプション]ダイアログのデザインが新しくなりました。

グレースケールでのエクスポートに対応しました。

白黒イメージの圧縮が改善しました。

イメージを最⼩限にタイリングしエクスポートします。

[レイヤーをエクスポート]が選択されている場合、レイヤー毎に透明度のレンダリング
を⾏います。

オブジェクトのプロパティー、計測用のスケールデータ、単位においてもエクスポー
トすることができます。

Canvas GIS ドキュメントのような地理空間情報を含むファイルも PDF 形式でエクス
ポートすることができます。エクスポートした GIS ファイルは Acrobat Reader XI で
表⽰することができます。
(GIS 版のみ)
PDF ファイルの読み込み
PDF ファイルの読み込みで、テキストとイメージの併合オプションが追加されました。テ
キストに関しては、テキストの流れを考慮してテキストを併合オプション(英文のみ対応)
も追加されています。
テキストを併合
テキストを併合機能により複数のテキストオブジェクトを 1 つのテキストオブジェクトに
併合することができます。
テキストを併合機能には 3 つのオプションがあります:
自動併合:現⾏ページ/レイヤー内にある全てのテキストオブジェクトを併合します。自動
併合オプションは複数ページには対応していません。複数ページを処理する際は 1 ページ
ずつの作業となります。各⾏の最後には強制改⾏が追加されます。
選択範囲を自動併合:選択したテキストオブジェクトを併合します。各⾏の最後には強制
改⾏が追加されます。
選択範囲を手動併合:選択したテキストオブジェクトを1つの段落内に存在するテキスト
として併合します。各⾏の最後には強制改⾏が追加されず、一連のテキストになります。
1 つ前のビュー
1 つ前のビューコマンドが追加されました。画面表⽰が 1 つ前のビューとして記憶された表
⽰倍率やスクロール位置に切り替わります。 ショートカットキー[F4]を押して表⽰の切り
替えが可能です。1 つ前のビューコマンドは下記の場所で確認できます。
- レイアウトメニュー>ビュー>1 つ前のビュー
- ナビゲーターパレット
- ズームコントロールドロップダウンメニュー
開いたベクトルオブジェクトを結合
スマート結合オプションを使って 2 つ以上の開いたベクトルパス(線分)を結合し、1 つの
オブジェクトにすることができます。結合後も個別のパスをそれぞれ独⽴したパスとして
維持したい場合は、パスメニューの[スマート結合オプション]ダイアログで[結合可能なパ
スを結合]のチェックをはずすことでそれが可能となります。
長さを固定し角度の方向を交互に切り換えツール
多角形やスムーズ多角形ツールを選択して最初のポイントを描いた後、プロパティーバー
の[⻑さ]に任意の数値を入力し[角度の方向を交互に切り換え]にチェックを入れて次のポ
イント[作成]ボタンを押すと、⻑さと角度が均一のジグザグのオブジェクトを描くことがで
きます。
プロパティーバーから特殊文字を選択
プロパティーバー上にある[特殊文字を選択]プルダウンメニューから特殊文字を挿入する
ことができるようになりました。
カラーマネージメント
[環境設定センター]の[カラーマネージメント]内にある[カラーエンジン]に LittleCMS が追
加されました。Little CMS は、ICC (International Color Consortium) プロファイルをサ
ポートします。モニターや出力デバイスの ICC プロファイルを使って、画面上でカラーを
プレビューすることができます。
複製スペシャルの反転オプション
[複製スペシャル]に新たに反転オプションが追加されました。
反転の種類として「左右反転」
、
「上下反転」、
「両軸反転」のいずれかを選択します。反転は
[オフセット] や[スケール] と併用すると有効的です。
GIS 機能(GIS 版のみ使用可能)
インポート&エクスポート
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GeoJPEG 2000 インポート/エクスポート
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GPX インポート - http://ja.wikipedia.org/wiki/GPX
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KML/KMZ インポート/エクスポート - この機能により Canvas の GIS ドキュメント
を“Google Earthᵀᴹ” KML または KMZ ファイル形式で保存することができます。また、
KML または KMZ ファイルを Canvas で開いたり、配置したり、挿入したりすることが
可能です。- http://ja.wikipedia.org/wiki/KML
GIS 機能(GIS 版のみ使用可能)
バッファー作成機能
地理情報システムにおいて、バッファー( バッファまたはバッファリング) は、指定する地
図フィーチャーのポイントあるいは境界から一定の距離にある境界によって定義される領
域で、バッファーの作成は空間的な位置関係を把握するのに役⽴つ空間解析の1つです。
その他改善/改良点

属性コピーツールを使うとオブジェクトの属性を他のオブジェクトへコピー/貼り付け
することができます。

Shift+矢印キーでオブジェクトを移動するとグリッドで定められた距離を移動します。

スマートラインツールを選択しながら Ctrl+A を押すと同じ種類のオブジェクトを選
択することができます。

WebP
の イ ン ポ ー ト 及 び エ ク ス ポ ー ト に 対 応 し て い ま す 。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/WebP)

デジカメで撮影した RAW ファイルや各種カメラモードのインポート機能が改善され
ました。
(ACDSee 16.1 と同等レベル)

ツールボックスとツールバーのアイコングラフィックが新しくなりました。

Canvas の通常版と+GIS 版のアプリケーションインストーラーが 1 つにまとまりまし
た。