平成27年度 大野南地区まちづくり懇談会結果報告

平成 27 年度
大野南地区まちづくり懇談会結果報告
日
時:平成27年11月12日(木)
午後7時 00 分∼午後9時 06 分
場
所:南区合同庁舎3階講堂
市側出席者:梅沢副市長、服部南区長、
野村都市建設局長
事 務
局:森市民局長、荻野市民局次長
地区側出席者:37人
傍 聴
者:2人
○懇談会の要旨については次のとおりです。
〔テーマ〕
1
防犯・交通安全 安全・安心なまちづくりについて
[概要・内容]
南区は、オレオレ詐欺などの犯罪や交通事故、自転車事故が多発しており、県内でも発生件数の多
い地域である。大野南地区においても同様の傾向が強く、地区内の小・中学校PTAをはじめとした
地域活動団体は懸念を深めている。当地区を安全・安心なまちにするため、行政や地域の役割につい
て懇談したい。
課題事項1
安全・安心まちづくり推進体制の強化について
課題事項2
自転車交通事故対策について
[質問内容]
・犯罪発生件数及び交通事故発生件数を減少させるため、地域としても関係機関と連携し、自転車の
利用マナーの向上を図るとともに、防犯パトロールなどによる犯罪が起こりにくい環境づくりに取り
組むことが必要と考えている。
・市民の安全・安心の確保に向けた防犯・交通安全の取り組みの概要及び最近南区内で多発している
オレオレ詐欺の対策について伺いたい。
・安全・安心まちづくり推進協議会の設立以降、地域は市と警察が一体となった取り組みを期待して
いるが、地域団体へのキャンペーン参加依頼等は、市と警察の2系統から要請が来る状況である。
・市と警察や地域の防犯・交通安全関係団体との連携による具体的な取り組みについて伺いたい。
・今後の取り組みとして、安全・安心まちづくり推進協議会の区支部に権限と予算を移譲し、相模原
南警察署と区及び地域が密接な関係を築き、地域の特性に合った安全・安心への取り組みを推進でき
る体制を整えることが重要であると考えるが、市の考えを伺いたい。
・自転車の交通違反取り締まりについて罰則が強化されたが、自転車の事故対策について、スピード
を出しての歩道の走行、スマホやゲーム機等の操作をしながら自転車を運転する「ながら運転」、2
人乗り、夜間無灯火など危険な自転車の運転が問題になっている。
・自転車運転者への啓発活動など、市、学校及び地域を交えての取り組みについて話し合いたい。
・通学時における死傷事故や自転車と歩行者、自転車同士の衝突により負傷者が出る事故が多発して
いる。
・地域でも防犯パトロールや交通事故を起こさないための登下校時の見守りなどを行っているが、地
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域ができることと市ができることの考え方を伺いたい。
・交通安全キャンペーンや安全・安心なまちづくりに向けた取り組みをしている中で、区政を推進す
る南区役所と南警察署との連携を深めてもらいたい。
・安全・安心まちづくり推進協議会の事務局が市役所の本庁舎にあるが、区支部を設置し、区政を推
進してもらいたい。
・自転車事故の撲滅に向けた自転車専用道路の整備や自転車運転者のマナー向上のための講習会等を
開いてもらいたい。
[回
答]
・安全・安心の確保に向けた市の取り組みについて、市民のひとりひとりが、防犯や交通安全に対す
る意識を高めてもらうことが重要であると考えており、安全・安心まちづくり推進協議会とともに、
安全・安心なまちづくり意識の普及や地域での自主的・自立的な活動の支援などに努めている。
・具体的な取り組み例として、高校生や高齢者などを対象としたスケアード・ストレイト事業や、自
転車シミュレーターを使用した、高齢者、児童を対象とした交通安全教室、または地域のイベントな
どへの出張講座などによる啓発活動のほか、地域の皆様のご協力により、「こども110番の家」の普
及・活動支援、自治会で設置・管理していただいている防犯灯に対する補助、地域の団体が防犯活動
を行う際に必要となる物品の購入に対する助成など、地域の皆様の活動支援に取り組んでいる。
・南区で特にオレオレ詐欺が多いという話があったが、1月から9月までで26件、被害総額は7,440万
円で、被害者年齢別でみると、70代、80代の方が23件である。
・こうしたオレオレ詐欺、振り込め詐欺の被害を未然に防止する方策として、ひばり放送や安全・安
心メールによる注意喚起がある。また、警察と連携した街頭キャンペーン、防犯講習会、電話機に張
り付ける啓発用シールの作成、不審な電話について色と音で警告する「迷惑電話チェッカー」などが
あり、これらの無料モニターの募集などを行い、詐欺の手口や対策などを紹介して被害の防止に努め
ており、今後も、より効果的な啓発に努めたいと考えている。
・警察や関係団体との連携した取り組みについて、安全・安心なまちづくりを進めるために、地域の
皆様をはじめ、警察、関係団体と連携して取り組むことが不可欠であると考える。
・防犯の取り組みとしては、「安全・安心まちづくり旬間」や「年末年始特別警戒」、交通安全では、
各季における「交通安全運動」「交通死亡事故抑止特別交通安全運動」「自転車マナーアップの呼び
かけ隊」、「九都県市一斉自転車マナーアップ強化月間統一キャンペーン」などの街頭キャンペーン
のほか、それに加え青パトによるパトロールの強化などに取り組んでいる。
・交通安全対策、防犯対策については、地域の皆様をはじめとして、警察、交通安全協会、防犯協会
などが密接に連携して、各区の状況に応じた独自の取り組みを行っていくことが重要であると考えて
いる。
・安全・安心まちづくり推進協議会の組織や予算配分などの見直しも含め、区を単位とした取り組み
が、より一層推進されるよう検討してまいりたい。
[回
答]
・本市の自転車通行環境の整備状況については、平成26年12月に「自転車通行環境整備方針」を定め
たところである。
・主に、鉄道駅や公共施設の周辺、自転車交通量の多い幹線道路を中心に、自転車レーンまたは自転
車歩行者道の視覚的分離を進めていくことを掲げている。
・方針の中で、平成33年までに全長約11キロの自転車道等の整備をするという目標を立てており、本
年9月末現在、10の路線で延長約7.4キロメートルが整備済みである。
・市全体の道路からすると非常に少ない数字であり、地域の生活道路等に自転車専用の走行空間を整
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備することは、現実的には難しい状況である。
・大野南地区内の整備状況は、県道51号、行幸道路のボーノ相模大野入口交差点から南区役所の付近
まで約290メートルの区間について、自転車歩行者道の視覚的な分離が整備済みである。
・大野南地区で整備を予定しているのは、市道文京大野で、行幸道路の立体駐車場から相模大野中央
公園、県立相模原中等教育学校を経て県立神奈川総合産業高等学校までの道路で、自転車と歩行者の
視覚的な分離を検討している。
・自転車通行環境の整備については、道路の幅員や構造、交通状況を把握した中で、自転車道や自転
車レーンを設ける、または路肩を利用する中で、標示等の工夫により安全性を担保していくなど幾つ
かの考え方があるが、警察、地域の皆様のご意見と調整しながら取り組んでいきたい。
・繰り返しになるが、基本的に自転車道または専用レーンをつくるためには、十分な道路幅員が必要
になり、用地の買収など時間がかかるため、安全対策の即効性は期待できないのが現実である。
・東林地区まちづくり懇談会でも自転車の通行環境について、何か安全対策ができないかという議題
があった。
・「自転車の逆走、ルール無視が大変多く、高齢者や児童に危険が大変多いため、幹線道路だけでは
なく、生活道路等でもできることはやってほしいというご要望をいただいた。」「そうした中で、整
備方針とは別に弾力的にできることは整備していきたいと考えている。」「9月からまちづくり会議
に土木部が出席して検討を行い、まずは、簡単な標示を実施することになった。」「道路の路肩を使
って、十分な道路幅員がなくても左側を通行するための矢印の標示を自転車や歩行者、車の通行の多
い東林間線に整備したいと考えている。」という話をさせていただいた。
・大野南地区でも同様に、今回の懇談を契機に、皆様からご意見をいただきながら、できることにつ
いては進めていければ、少しでも即効性がある安全対策ができると考えている。
[回
答]
・自転車の事故件数について、南区では、自転車事故が平成26年279件発生している状況である。
・参考に、中央区では平成26年418件となっており、高校生等の若年層による事故が多くなっている。
・こうしたことから、スケアード・ストレイト事業をはじめとする交通安全教室を小学校、中学校、
高校で実施している。
・本年6月1日には道路交通法の改正があり、皆様方にもご協力をお願いしているところであるが、
チラシや9月1日号の広報の1面へ掲載しているほか、自治会の皆様へ周知のチラシの回覧をしたり、
掲示板や自転車駐輪場などへのポスターの掲示等を行っている。
・引き続きこうした取り組みを行い、さらなる交通ルールの遵守やマナーアップの周知・啓発を図っ
てまいりたい。
[回
答]
・区役所の取り組みについて、まず、防犯については、昨年、振込め詐欺と言われるものが南区では
64件発生しており、県下の警察署単位でワーストワンという不名誉な記録であった。
・市内の52%、半数以上が南区で起きている。昨年と比べペース的には大分落ちていると思われるが、
まだまだ多い状況だという認識である。
・地区内では、市民交番青パト隊の方が巡回をしており、また、交通安全母の会が、高齢者を対象に、
セーフティーアドバイズ事業を行い、区役所もいろいろな面で連携させてもらっている。
・交通安全について、自転車事故が非常に多い特徴があり、毎年、県から自転車事故の多発地域の指
定をされている。
・南区も、振込め詐欺ワーストワン、自転車事故多発地域、これらを返上するよう平成27年度は特に
力を入れている。
3
・自転車事故に対する取り組みについては、平成23年から南区内の高校、大学、南警察署、南交通安
全協会、区役所で、南区の自転車対策学校連絡会を組織し、各学校での安全の取り組みをしていただ
いたり、自主的な取り組みとして、南区学生自転車会議を平成24年に設置した。
・成果としては、自転車の罰則が強化される前から、飲酒運転の禁止や信号無視、携帯、イヤホン、
無灯火、2人乗り禁止の啓発グッズの配布をしたり、自転車駐輪場に立て看板を設置している。
・各学校にも、立て看板を配布し、学校の駐輪場に立てる取り組みをしている。
・区が主体となる部分については、区役所機能の強化の中で市民局と調整していきたいと考えている。
・防犯、交通安全は、市の生活安全課及び区役所の地域振興課でも取り組んでいるところから、役割
分担が曖昧になりやすく、重複している部分もあるという認識を持っている。
<質問等>
・区政の推進ということで、区長が中心になって、安全・安心なまちづくりへの取り組みをやっても
らいたい。
・生活安全課が各区の防犯キャンペーンや、交通安全キャンペーン、全国一斉の交通・防犯キャンペ
ーンなどをやっているが、区で特色が違っているので、南区の安全・安心なまちづくりに向けた取り
組みは南区役所で行ってほしい。
<回答>
・各区単位で、区の特性に合わせた交通安全運動、防犯への取り組みを進めていきたいという要望に
ついては、これまでも区役所機能強化の中で進めているが、一部の交通安全などの取り組みについて
は、まだまだ不十分なところがある。
・各区役所とも協議を進める中で、なるべく早い時期に、各区の特色を生かした取り組みができるよ
う、区長、区役所とも協議を進めていきたい。
<質問等>
・東林地区の取り組みについて説明してもらったが、大野南地区も、今年の冬に南警察署との話し合
いを持ち、一方通行路を逆走する自転車が非常に多いため、一方通行の標識に「自転車を除く」とい
う補助標識の設置や、違反行為ではない扱いをしてもらえないかという要望をしている。
<質問等>
・自転車事故の関係について、雨の降った日に高校生が傘をさし、片手運転で自転車を運転している。
・雨が降った日に坂道を片手で運転していくのは非常に危険だと思うので、雨の日は合羽を着て運転
する指導をお願いしたい。
・学生自転車会議の中でも話題にしてもらい、雨の日に片手運転をすることのないようにしてもらい
たい。
・TSマークの賠償補償について、配布されたパンフレットに賠償金額の記載はあるが保険料の記載
がないので追加してほしい。
<回答>
・TSマークについては、自転車の整備の資格を持った自転車の小売店で整備を受けることがセット
になっており、店によって異なるが保険料は責任賠償額が1,000万円の青マークで500円程度から、責
任賠償額が5,000万円の赤マークで1,000円程度からで1年間有効となる。
・市としても推奨しているので、加入について機会があるごとに話をしていきたい。
・自転車の片手運転については、パンフレットに掲載しているが分かりにくいので、今後、パンフレ
ットを作り直す機会等もあるため、ご意見を参考に工夫させてもらう。
<質問等>
・自転車の2人乗りは子どもを乗せての2人乗りも含まれるのか、わかりにくい。
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<回答>
・子どもについては、ヘルメットを着用の上、子ども用の座席が備えられている自転車であればよい。
<質問等>
・3人乗りは。
<回答>
・3人用の座席が確保できる自転車であればよいが、必ずヘルメットを着用する。
・自転車が加害者となる事故が最近本当に多く、賠償金額も5,400万円、9,200万円、9,500万円と高額
である。
・市から幾ら注意してもなかなか事故が減らないので、皆さんのお力をおかりしながら、なるべく多
くの方に声かけをしてもらうのが一番だと思う。
・自転車の加害事故の原因は整備不良が多いため、1年に1回の整備、点検が必要になるので、TS
マークが意味を持ってくる。
・自転車の保険は、TSマーク以外にも各種の保険会社がいろいろな形で提供しているものもあるの
で、必ず保険に加入するなどの対応をしたほうがよいかと思う。
・自転車は、一人一人の安全運転への心構えが大事だと思うので、よろしくお願いしたい。
<質問等>
・市役所周辺は、車道、自転車道、歩道と整備がされているが、朝、女子大通りは学校へ向かう学生
と駅へ向かって通勤する人で混雑しているので、女子大通りも早急に対応してもらいたい。
<回答>
・要望のあった路線については、歩行者・自転車・車の通行量が多く市の自転車通行の環境整備方針
の中で整備すべき路線として位置づけていることから、今後、いただいたご意見を参考に対応等につ
いて考えてまいりたい。
<質問等>
・現在、便宜上、歩道に軽車両である自転車を乗り入れるような状態になってしまっている。
・自転車が一方通行を逆走したりしている。
・結局、行政も自転車に乗る側も「自転車だからいいんだ」という甘えがあるのだと思う。
・軽車両はあくまでも車輌であるという前提で、自転車は自転車通行可の歩道以外は原則として車道
を走り、一方通行の道路は逆走しないなど、道路交通法を遵守しなければならないということを徹底
したほうがよいのではないか。
・相模大野六丁目9番と10番の間の通りは、ボーノ相模大野の駐輪場ができてから、近道になってお
り、特に朝7時から8時の間は横に3台ぐらいが並んで競走のように通行しており危険なため、状況
を確認していただきたい。
・地区内には高齢者が多いので、事故が起こる前に何とかしていただきたい。
<回答>
・自転車が軽車両であるとの認識は薄いが、6月1日の改正道路交通法の関係で、より明確になった
ことから、今後は、警察と協議・連携をしながら、広報、周知をしていきたい。
・整備箇所、危険箇所については、地区でまとめてもらうことで明確になると思うので、これを機会
に皆様で話し合いをしてもらいたい。
<質問等>
・自転車は車道の白線の内側を走るように指導を受けたが、実際に白線の内側を走ろうとすると、歩
道の縁石があり車道側に転倒してしまう。
・車道を走行するのなら、自転車が通行できる幅員の拡幅をしてもらいたい。
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〔テーマ〕
2
高齢者見守り・子育て環境 地域活動を推進する環境づくりについて
[概要・内容]
地域では、自治会をはじめとした、NPO法人やボランティア団体などの市民活動が活発化するこ
とが、行政や市全体の質を高めていくことにつながっていくことから、地域団体の活動の基盤を強化
することが非常に重要になってきている。地区でいろいろな団体が継続的に活動するための環境づく
りについて伺いたい。
課題事項1
皆で担うまちづくりの推進について
課題事項2
市民活動団体への活動の場の提供について
[質問内容]
・公益的な役割を担う自治会や社会福祉協議会、民生(児童)委員、協議会、ボランティア団体など、
団体に対する市の支援策の概要について伺いたい。
・大野南地区内の市の公共施設については、とても大事な拠点になっている
・学校を含めて、南保健福祉センターや南大野老人いこいの家、児童館・こどもセンターを含む市の
公共施設について、地域団体への貸し出しについて市のお考えを伺いたい。
・団体に向けて貸し出す窓口を、例えば区役所に一本化できないか、また、目的外使用の貸し出しに
ついて、弾力的な運用ができないか伺いたい。
・9月議会で市の公共施設の利用料の話が出てきており、公民館の有料化の話も聞こえている。
・市の公共施設の市民団体への貸し出しの有料、無料の方向性について市の考えを伺いたい。
・副市長のお話にもあったように、地域創生の取り組みということで、分権化して、地域の実情に応
じたきめ細かな住民サービスという話があったが、国もここ5年で、総合戦略基本目標の中に、時代
に合った地域づくり、安全・安心な暮らしを守る、地域と地域の連携ということで、多世代交流・多
機能型の「小さな拠点」をつくることが大事だと言っている。
・大野南地区は土地代も高く、自治会館を持っていない自治会も多いため、生きがいとなる拠点が足
りない。丘陵地や崖地もあり、体の弱い方、高齢者、子育て中の方、障害者が歩いて行ける範囲に小
さな拠点がいくつもあることが必要である。
・国の考え方や市の方針も含めて前向きなご回答をいただきたい。
[回
答]
・皆で担うまちづくりの推進についてであるが、支援策の具体的な例については、市民活動団体等の
立ち上げや運営等に関する相談を受けて、新たな担い手づくりを行う場合には、さがみはら市民活動
サポートセンターの活動を通じて支援している。
・外的な支援という面では協働事業提案制度があり、市民と市が地域課題等を共有しながら、解決に
つなげるために協働で事業を行う制度である。
・市内で活動している市民活動団体に対しては、社会貢献活動を行うために必要な経費の一部を助成
する「市民・行政協働運営型市民ファンドゆめの芽」がある。
・財政的な支援も含む、自主的な活動に対する市の支援として、幅広い市民の参加と協働による地域
の活性化を目指し、市民の自主的な課題解決の取り組みに対して支援を行う「地域活性化事業交付
金」がある。
・地域における人材発掘や育成に向けた取り組みとして、市が大学と連携し、地域活動や市民活動へ
の参画を促すきっかけづくりとして「ボランティア認定制度」を行っている。
・今年から始まった「さがみはら地域づくり大学」は、地域活動や市民活動に関する講座等を提供し、
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卒業後、地域に戻り地域活動に参加する人材を育成する事業である。
・今後も、地域のまちづくりを行う団体に対して、引き続き支援していきたい。
・南保健福祉センターは、市民の健康増進や市民福祉の向上を目的としており、保健福祉の窓口、あ
じさい会館の南分室等が入っている複合的な施設であり、行政財産の分類中、市役所の庁舎と同じ公
用財産に属しており、住民の共同利用に供することを目的としてつくられている公民館とは異なり、
一般の方への貸し出しが難しい状況になっている。
・南大野老人いこいの家については、レクリエーション等の場を提供することが目的であり、条例に
おいて利用できる方は60歳以上の老人クラブなどの団体等に限定しているため、一般市民団体への貸
し出しは行っていないが、南新町地域に限って、南新町の児童館の建て替え期間中に限り、臨時的に
代替施設として貸し出しを行っている。
・児童館、こどもセンターについては、児童が利用しない時間帯において、子育て支援団体、子ども
会、PTA、自治会や地元のサークルなどに、専用利用の申請をしてもらい、遊戯室や和室等を利用
いただいている。
・専用利用に関する事務については、各館長に事務を委任し、事務の迅速化に努めている。
・公共施設の地域の貸し出しに対する有料化、無料化についてであるが、現在有料化している施設は、
平成24年の「受益者負担の在り方の基本方針」に基づき、コスト計算等を行った結果、来年4月には、
43の施設において料金改定を実施することになっている。
・改定に当たっては、急激な値上げとならないよう、現行料金の1.3倍以内という激変緩和措置を設け
たのと、申し込み日によって料金に差が生じないよう、事前の申し込みが可能な施設については、そ
の期間に改定前の料金を適用する経過措置も設けたところである。
・質問にあった減額等については、施設の設置目的に沿った利用を対象とするなど、施設ごとに規定
を設けており、それを適用していくことになっている。
<質問等>
・現状ではなく、これからの公共施設の使い方をどう考えるかということである。
・今あるところをどう使うかというルールを変えればいい。
・公民館とは違う施設だから貸すことができないということではなく、空いていれば貸したほうが住
民自治はもっと育つので、ルールの洗い出しとか考え方の整理があるのではないか。
・公民館も値上げの話が出ているが、遊びに来ているだけの人ばかりでもない。
・公民館活動をすることで、地域で活動する人が育っている。
・公民館も現在は、インターネットで予約ができるので、立地の良い大野南公民館は大野南地区以外
の方の利用も多いため、地域の人たちが利用しようと思っても使えないことがある。
・地域の団体が優先的に使えるようなシステム、又、公益性のある団体には優先的に貸し出しをする
など、少し工夫をすることで、地域の集いの場が広がっていくと考える。
・それが施設の質を高めることになるのではないかと思う。
・今あるものをいかに高めて使うかということを考えてもらいたい。
<回答>
・市としても大きな課題として考えなければいけない時期になってきている。
・公共施設の今後のあり方については、市としても重要な課題として考えている。
・今ある様々な公共施設の床面積の2割程度については、比較的近い時期に削減していく必要がある。
・多機能化を図る、施設の相互利用をうまく組み合わせるなどの課題がある。
・長いスパンで考えながら進めていかなければならず、近々その課題に直面していかなければならな
い。
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・利用者を限定することや、利用目的を一つの方向だけにするのは難しいので、今後、市民の皆様と
意見交換しながら考えていかなければいけないと思う。
・すぐに改善ができないかもしれないが、市としても非常に重要な課題として受けとめているという
点をご理解いただきたい。
・公民館の利用については、基本的には利用者登録団体が優先となっていると承知している。
・駅に近い場所などについては、利用申し込み期間との兼ね合いも含めて、利用状況や改善案につい
ては、担当部局に伝えておく。
<回答>
・窓口の一本化について、例えば南保健福祉センターでは、区役所から距離があり、空き状況の把握
が難しく、建物の管理自体は施設管理者が行うので、一朝一夕にはいかないが、区役所としても研究
課題として捉えさせていただきたい。
<質問等>
・民生委員としては、地域の皆様のご協力を得て、高齢者や若いお母さんたちのサロンをやりたいと
思っても、場所を借りるところがない。
・一生懸命活動しようと思っても場所がないことが現実にあるので、市の協力をお願いしたい。
<回答>
・今の施設の運営の中で、地域の皆様の求めに即座に応えられる状況にないので、今後の公共施設全
般を通じたあり方の中で、地域の皆様が使いやすい利用方法、運営方法を、市が優先的に考えていく
べき課題として受けとめさせていただく。
・具体的に、地域のどこの施設のどの部屋を使い方なども含めて、皆様の意見をまとめていただけれ
ば、施設の管理者、所管課が検討を進めやすくなると思うので、お教えいただけるとありがたい。
<質問等>
・給食センターの跡地が、誰もが集える場所になるのではないかと思うが、下に貯水施設のようなも
のがあると聞いている。
<回答>
・給食センターの跡地は国有地で、雨水を境川に流すための設備工事のために2年ぐらい借りていた
が、雨水をためておく施設自体はなく、平地に戻している。
<質問等>
・自治会館の存続について、市から借りている土地代の賃借料が高いため、自治会館の管理運営がで
きず閉鎖されようとしているが、これについてどのように考えているか。
<回答>
・現在のところ、他の自治会と同様の取り扱いをさせていただいている。
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