KSKNEWS2016年3月号 - 株式会社ケー・エス・ケー夢テク研究所

競争力の格差は、「稼ぐ力」=人財の厚み
第249号
2016年3月10日発行
発行人:(株)ケー・エス・ケー 夢テク研究所
代表取締役 平岡 和矩
〒541-0051大阪市中央区備後町2-5-8綿業会館5F
TEL:06-6202-2425 FAX:06-6202-2420
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夢テク・コンサルタント
平岡 和矩
いきなり「エンタメ消費って何?」という声が聞こえてきます。
今、日本経済の景気や先行きを前向きに占うにあたっては、GDPの約7割を占める「消費」に着目し、活路を見い出
していくしか選択肢はありません。今回の記事の狙いは、「どうやったら消費を伸ばせるか」について思い切った仮説を
立て、先行きに希望を見い出せるシナリオ作りに挑戦することです。
昨今の売上不振の中で、景気のいい話と言えば、“爆買い”と“富裕層の高級品ショッピング”と相場が決まっていま
す。これらを消費文化という切り口で見直すと、根本は、お祭りイベント的な一時の盛り上がりであって、いわゆる生活
インフラを支えるライフ・スタイルの一環ではないことは明らかです。
今、世の中で売れている事業・商品・サービス・システム等(例:ダイソン、カシオ、アイリスオーヤマ、大和ハウ
ス、ユニクロ等)を分析してみると、生活になくてはならないモノやコト(生活インフラ)ではありません。売れている
モノやソフトは、従来なかった魅力と工夫が込められた“エンタメ商品”、斬新な意図で想定外の面白さのある企画プロ
デュースされたものです。世の中は、言わば“エンタメ消費文化”の時代に入ってきました。前例のないジャンルでのソ
フト先行のモノづくり、コトづくりが求められています。好例は、スタジオアリス。同社は、従来型の写真館ではなく、
七五三という社会行事をマーケットと捉え、「記念のフォトアルバムづくり」をサポートする仕組みを軸にビジネス・モ
デルを創り、質の高いサービスを提供して成功を収めています。他には、関西同友会が提言する、カジノを含む統合型リ
ゆめしま
ゾート施設(IR)の大阪夢洲誘致も同様のコトづくりだと考えられるでしょう。
時代は大きな転換点に来ています。経営者は、「もはや、従来通りのやり方は通用せず、“時流独創”を必須条件とし
た取り組みをやらなければ大変な事態を招く」という危機感を持たなければなりません。
そして、マーケッターは、今こそ挑戦行動を起こす時。「需給バランスが“ハード過剰ソフト不足”という市場環境の
今こそ、プロダクト・アウト型ビジネス・モデル創出がビジネス・チャンス」と“断定し、この売りの流儀”を今すぐ行
動に移して頂きたいと思います。
リスクに挑戦しないビジネスの提案は、面白味や意図的意外性に欠け顧客にサプライズを引き出すことはできません。
まずは「リスクなきところにチャンスなし」というビジネスの原点に立ち帰り、キメ細かなマーケット分析をベースに
観察力・洞察力を総動員してください。そして、これまで見たこともない「新しさ」をプロデュースできる、プロダクト
アウト型のモノづくりに徹してください。お客様と自社の共創型のモノづくりこそ、今本当に求められている取り組みと
心得て、挑戦経営に臨んでください。
前例のないモノづくりに不可欠な“イノベーション”の時の刻み方は、通常の進化とは異なります。イノベーション
は、従来の技術を進化させる連続性の変化の中で起こるものではなく、思いもよらない非連続の変化の中で起こりうるも
のなのです。(具体例:アップルのiPhone・iPad、カシオの機能特化の腕時計、ダイソンの羽のない扇風機等)
最後に、「プロダクト・アウト」の重要性について、名言をご紹介したいと思います。
■ ヘンリー・フォードの名言 ■
『 顧客に何が欲しいかと聞けば、足の速い馬車が欲しいと答えるであろう 』
既存顧客というものの本質を言い当てた言葉です。既存顧客は自分が慣れ親しんだ馬車という製品にとらわれ
ている存在なのです。だから、イノベーションには、プロダクト・アウトが必要なのです。
人財力こそ企業力の核心
社員一人ひとりが会社の空気づくりの担い手
随時入会受付中
《法人: KSK年会員》
入会金 30,0 00円 年会費 120,000円
《個人: 夢テク年会員》
入会金
5,000円 年会費 50 ,000円
※税別・入会金はいずれも初年度のみ
【 平成28年2月度 <法人>KSK年会員更新 】
関西ミニメイドサービス株式会社
長谷川伸江様
株式会社ホリデー
松川 陽様
【平成28年2月度 <個人>KSK年会員更新 】
株式会社マエタ
新地 毅様
※更新・新規入会情報は、発行日前日締めで掲載させて頂いています。
1、弥生の辞
3月は、弥生。弥生は、「いよいよ、ますます、生い茂る」という意味で、春になって草
花が芽吹くことです。24節気では、「啓蟄」。雪や寒さで打ちひしがれた冬から春になっ
た喜びを感じます。閉塞感の漂う人間にとっては、いよいよ目覚め、解放され、心の命じる
ままに働ける時が来たのだと意気込む季節です。2016年が始まって、約3か月。皆様に取り
まして、どんな日々の創造でしたでしょうか。皆様の経営が、最高かつ最幸の状態で、さら
に発展されますことを、今月も心より祈念いたします。
2、酵素断食2回目実践の体験談は、経営ともつながった
一般社団法人日本能率協会
私自身の脳と身体との共進化の実践のため、2回目の酵素断食を実施しました。具体的に シニアエキスパート/
は、この2月8日から9日の2日間は、酵素断食準備期でした。徐々に食事の量を減らしてい 元 立命館大学大学院
経営管理研究科 客員教授
き、9日は、昼食をバナナくらいにし、夜は酵素ドリンクだけにしました。
中島 克紀
2月10日から12日は、本番の3日間の酵素断食を決行しました。今回は筋肉トレーニング
も併用することで、やり方を進化させました。
まず、三浦雄一郎さんをモデルにして、両手両足に重りをつけて、約5時間のトレッキングも実施しました。
酵素しか摂取しないまま過激な登山道を往復しましたが、逆に気持ちが良くなるのです。途中に、豊臣秀吉が
播磨攻めで采配を振るったという見渡しの良い大きな岩の上での瞑想は、天下人のようなエネルギーを感じる
ものがありました。その夜の体重は、62キロまで減量しました。
次に、2月13日から16日の4日間は回復期でした。回復期が酵素断食では一番重要なステージです。ここで食
事のやり方を間違えますと、リバウンドをしたり、身体を壊す場合があるからです。今回は、じっくりと回復
期も筋肉トレーニングを継続し、現在も64キロをキープしています。
そして、気づきました。経営もまったく同じなのだと。ビジョン実現に向けての経営課題に取り組む準備期、
幹部との会議前夜のリハーサルは、特に大切です。経営会議本番では、不安な気持ちを抱えながらも、経営幹
部と課題に挑戦します。時には、今までの壁や限界を破るようなハードな議論もあります。
回復期は、経営では、会議内容の共有や実践プランの実行の初期段階です。ここをじっくりと取り組まなけれ
ば、脳機能はどんな素晴らしい気づきも経営プランも、記憶から削除していくのです。従って、重要な経営会
議終了後の一週間は、新たな気づきの定着、アクションプランの実践の重要なステージなのです。
3、健康人材は、企業価値の源泉
脳と身体の共進化を実践する経営者は、経済産業省、厚生労働省が推奨する健康経営の推進、健康人材の創出
であると思われます。健康人材こそが、企業価値を高めていく重要な源泉であります。年末年始の酵素断食か
ら始まった食生活改善実践は、約2か月に及び、本当に意識がクリアになっています。この2月の体感として
は、さらに歩くことが快感に変わり、早足は、さらに早くなりました。腸がさらにスッキリしているので、脳
もさらにスッキリし、本当に研ぎ澄まされていくという感覚です。
承認力強化をして、新人の共感と信頼を早期に形成し、帰属意識も高めるという目的の教育担当者を対象にし
た新規セミナーを実施しました。ゆったりとしたまばたきで、相手を承認する実習や相手を自分と思う自他融
合の実習は高度な心理学を用いて行うため、簡単ではないのですが、講師としての伝え方がパワーもアップ
し、相手にコンパクトにインパクトを与えることが日常的になってきました。
経営も健康でなければなりません。弥生の体験をベースに、新たな新年度を迎える企業の経営者の総括や抱負
の情報を集め、経営の共進化にお役立ちするように努めます。
将に春。人生の春。満開に咲き誇る桜のように、お客様の心に残る経営を祈念いたします。
チームの一員として誇れる仲間たち
身近・手近、足元・手元に答えはある
月
セミナー・イベント名
日
3 16日(水)
18:30
月
第340回
夢テク研究会
4 20日(水)
18:30
月
第341回
夢テク研究会
場所
テーマ
- 理にしたがえば、すなわち ゆたかなり! -
「理性の理」と「感性の理」の両立狙うハイブリッド戦略
<夢プロジェクトを推進する魂5則>
ホテル日航大阪
31階カトレアの間
ホテル日航大阪
31階カトレアの間
リーダーとして目標をいかに実現するか
気づきコラム
社内のコミュニケーションは大丈夫ですか?
会社には様々なタイプの人間がいます。なかなか理解し合えず、色々な場所で大なり小なり様々な対立が起るのが世の
常です。
とはいえ、こういう問題は、人間の感情が絡み一筋縄ではいかないもの。わかっていてもとりあえずやり過ごす、見な
いふりをしている会社も多いのではないでしょうか。今回は、どちらか一方が退社する程こじれる大トラブル例をいくつ
かご紹介しながら、解決策を探っていきましょう。
① トップ×次席者
価値観がズレ、経営方針で揉め
る。
妥協できるところは妥協してい
るが、局面が難しくなればなるほ
ど意見がまとまらない。
② 役職同士
派閥のような“我が城”を作
り、グループ間で争う。
③
上司×部下
部下が上司の指示に従わない。
指示の理由に納得できない、
または、真意が伝わっていない。
②・③の補足
特別な資格や才能、能力のある(士業・芸術系・技術系など)人の間で
は、高いプライドがぶつかり合うため問題が起こりがちである。
後輩の別荘の前庭に
人同士の関係には、それまでに培われたそれぞれの人格・生き方・背景・文化等が大きく関わってきま
バナナの木
す。特に、文化が異なる場合は大変です。二人だけで話し合っても、根本が違うため、なかなか解決に至
りません。
こうした場合は、話し合いの際、間に中立の立場の第三者を入れることです。第三者は、あくまで二人
の人格を尊重して、互いの主義主張を聞き、協力関係を結べるようにもっていきます。こういった人間関
係のトラブルは、どの会社でもよく起こることだと認識し、すぐに対応できるよう、事前に仕組みを作っ
ておくことが必要です。
もし、このトラブルを放置するなら、それぞれの優れた能力を十分発揮できない状態が続きます。その上、仕事はチー
ムで行うことが多いもの、どの仕事もチームワークが緩んでしまったら上手くいきません。チームの一員としての行動が
成熟しないと、生産性の妨げとなってしまいます。結果的に会社はフル操業できません。対立を緩和させ、有機的な関係
性を作ることが、会社の大きなプラスになるのです。
後回しになりがちな人間関係のトラブル解決は、会社の成長のために、組織力強化の一環として思っているよりずっと
重要なことだと再認識すべきでしょう。
また、転ばぬ先の杖として、外部の相談役(経営コンサルタントなど)も交え、あくまで中立な立場の第三者委員会の
ような仕組みを作っておくことも一案ではないでしょうか。こういった協力生産性改善の取り組みが成功すれば、会社は
また一回り大きく成長できます。
また、昨今、鬱で仕事を休む人が急増しています。こういう心の病は、鬱と診断されて休むことになってからでは遅い
わけで、その前に周囲が気付きなんらか対応すべきだと思います。
こういう事態にならないよう、今こそ「人間尊重」の基本に立ち返り、今一度、人間力を大事にする風土やカルチャー
を見つめ直すことが組織効率を高める近道になるのではないでしょうか。
もし、人間関係や社内のコミュニケーションでお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
経営コンサルタントとして様々な経営者と出会い、話を聞き続けて40有余年。
そこで培ってきた「人を見る目」を活かし、皆様のお役に立ちたいと存じます。
初回
無料
人間関係についてのお悩み相談予約はこちら⇒ e-mail:[email protected] 電話:06-6202-2425
笑顔と感謝が会社の空気をつくる
問題の本質は、ニッチトップ志向の粘り強さ
車検のことならホリデー車検。 最短30分の立会い車検で納得して安心。
《 株式会社ホリデー 会社概要 》
■業種業態:車検システムのフランチャイズチェーン本部及び自動車整備業
■創業年月:平成8年1月25日
■社 員 数 :創立時の社員数:6名 (社長、専務、他4名)
現在の社員数 :173名(男性132名、女性41名)
男女比率
:男性 76.3% 女性 23.7%
■事 業 所 :<大阪本社>大阪市浪速区湊町1-4-1 OCATビル6F
TEL 06-6633-8500 / FAX 06-6633-8502
< そ の 他 >東京支社
カーサービス事業本部
桜川店・小名浜店・法隆寺店・長田店
事務所
敷地面積
約500㎡ 広い!
松
川
社
長
の
著
◆ 松川 陽社長様 インタビュー ◆
書
→
1、業界の動向と今期の業績と予測
自動車産業は国を支える重要な産業ではあるが、近年の少子化等の影響で販売台数が落ち、保有台数も
減少傾向にある。15年ほど前からディーラーを中心とした構造改革が進んでいるが、我々の自動車整備
業界は、カーアフターマーケットの中でも一番改革が遅れていると言える。ホリデー車検で車検の抜本
革新は行ったが、現在の課題は整備専業者の業態の改革だ。
弊社は2013年に、業績が低迷していた子会社4社の合併を実行した。抜本的改革を目指して行った合併
が功を奏して、先行き不透明な状態を脱し、複数手がけた新規事業も本格的に稼動し始めている。現状
は横ばいから微増といったところではあるが、それぞれの新規事業に確かな手応えがあるので今期から
来期にかけての業績の向上が見込まれている。
2、現在の加盟店舗数と推移
松川 陽 社長
現在の契約店舗数は255店舗。店舗数は横ばい状態である。これを増やすにはFC本部の抜本的な改革、
すなわち社員全員のもう一段の意識改革が必要であり、これに向けて現在進行中である。
3、社是 「一燈照隅」 ひとりひとりが平凡なことを非凡にやりきり、足元を照らす。そんな人がたくさん集まれば国全体を
照らすことができる(万燈照国)
4、創業理念 自動車整備業の変革(チャレンジ精神・感謝報恩の精神・社会奉仕の精神・幸せづくりの精神)
ー「見える化」ー
社員が各自の目標を、
5、理念の共有化の現況
わかりやすく図表化
朝礼での唱和や、社内研修の実施などを行っているが、残念ながらまだまだ理念の共有には到って
いない。しかし、現場のアクションプランが結局、売り上げを追いかける手段でしかないことによ
うやく社員が気付きはじめており、今後の変化を楽しみにしている。
6、現在、解決すべき問題点は?
トップダウンでやってきたので、現場が考えて動ける体質にない。理念経営を推進してきてはいる
が、結局指示待ち人間を多く作ってしまった反省がある。世代交代の時期に来ていることもあり、
これを機にトップダウンの会社から、ボトムアップできる会社へと変革したいと考えている。ただ
し、理念なき行動は凶器であると言われているように、単純なボトムアップだけではなく、経営
幹部が理念をベースとした方針を打ち立て、それを元に現場がアクションプランを考えるように
したい。つまり経営幹部と現場社員の「にぎり」が大切だと考えている。来期の方針づくりが始
まっているが、方針策定研修会を行い、万全の体制ですすめていければと思っている。
7、後継者について 後継者候補あり。
8、ホリデーの未来像 企業の目的は顧客価値創造であると考えている。ホリデーが提供する顧
客価値をC-LTV(カーライフタイムバリュー)と定義している。C-LTVとは顧客との長期的な関係
性を維持するために、常に信頼され頼られる存在であり続けるために提供する付加価値である。
それをホリデービジョンとしている。 ホリデービジョン(C-LTV) 車のある生活が、最高の体験と喜びを与えてくれると信じ
ているからこそ、お客様が必要とする時、必ず傍にいて、頼られる存在でありたいと願う。環境が変わり、車が変わり、人が変
わろうとも、変わらぬ安心を提供しつづけるために、ホリデーは一歩先の安心を考える。
9、ホリデーの思い ホリデーの価値観を全国の加盟店と共有し、一体となって究極のサービスを実現する。
<平岡外喜子CDA(キャリアカウンセラー)インタビュー感想>
本部事務所は、OCATビル6階に面積約500平米を占め、研修室・会議室等を有し、アクセスは最高です。
松川社長は、これまで、社内人事・業界・病気との闘いで、大変なご苦労をされ、今日が有りま
す。しかし、この大きな山の頂上を常に意識し、今では、信じられない事ですが、ホリデー車検方
式は、車検業界のスタンダードとなりました。そして、目下、更に次の頂上に向け大改造中です。
苦しみをバネとし、常に明日に向かい挑戦されています。そのプロセスは、松川社長の著書「日本
一小さな整備工場が業界を動かしたとき」(ダイヤモンド出版社)を是非、お読みいただけ
ればその謎が解明されます。お勧めです。
今回は、平岡とスケジュールが合い、インタビューに同行いたしまし
ブランディングとは、自事業と向き合う真摯な態度と、将来へのロマンをいう