モスクワ市で高度交通信号システムの実証事業を開始

News Release
2016 年 3 月 7 日
株式会社京三製作所
IR・広報部
(TEL 03-3214-8112)
モスクワ市で高度交通信号システムの実証事業を開始
―市内の交通渋滞解消の効果検証へ―
当社は株式会社野村総合研究所(NRI)と共同で 2016 年より約 1 年間、モスクワ市にて
高度交通信号システムの実証事業を行います。2014 年 6 月より進めておりました実施場所
の選定や機器の事前評価などの第一段階が完了し、次のステップとして、いよいよ当社が
開発した自律分散制御システム(ARTEMIS※)の交通渋滞解消効果を検証いたします。
ロシア連邦の首都モスクワは慢性的な交通渋滞に直面しており、大規模な信号システム
の更新をはじめとする交通インフラの刷新を図ろうとしています。そこで、国立研究開発
法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とモスクワ市交通管制センター
(TsODD)は、交通渋滞解消のための高度交通信号システムの実証事業を実施することで
合意し、2015 年 12 月 21 日に基本協定書(MOU)を締結しました。当社と NRI は共同で
この事業を受託し、日本で交通渋滞解消実績のある当社の ARTEMIS を用いて、モスクワ市
での渋滞解消効果を検証いたします。
この実証事業の成果をふまえ、当社はモスクワ市および拡大モスクワ地域での ARTEMIS
の普及を図ってまいります。さらに、この実証事業サイトを“ショーケース”として
活用し、ロシア全土ならびに CIS 諸国へ展開してまいります。この ARTEMIS は、世界各国
における都市交通問題の革新的ソリューションの一つになると確信しております。
<実施場所>
所在地
:ロシア連邦 モスクワ市
主道路名称
:オニェジスカヤ(Онежская)
路線長
:2 km
交差点数
:5
※ARTEMIS:Autonomous and Real-Time signal control based on Estimation traffic demand for
MInimization of Signal waiting time の略。
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<システム概要>
ARTEMIS は、信号制御機間でリアルタイムに交通情報や信号制御情報を交換し、この
情報を元に交差点に流入する交通量を予測して“信号待ち時間が最小”になるように、
交通需要を最適化する制御を行う仕組みです。各交差点での信号待ち時間が減少して導入
エリア全体で渋滞が低減されます。経済効果のほか、省エネおよび温室効果ガスの排出
削減にも寄与します。
IP Network
モスクワ市
交通管制センター
(TsODD)
交通流予測
交通流予測
交通流予測
交通流予測
◇ARTEMIS信号制御
到着交通流予測
青信号時間算出
凡例
感知器
情報交換
制御機
交通量計測
信号制御
以
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上