高速計算システム

 資料提供招請に関する公示
次のとおり特定役務の調達を予定しています
ので、当該調達に関して資料等の提供を招請し
ます。
平成28年3月7日
国立研究開発法人情報通信研究機構
契約担当理事 髙﨑 一郎 ◎調達機関番号 592 ◎所在地番号 13
1 調達内容 (1) 品目分類番号 14
(2) 調達計画特定役務及び数量 高速計算シス
テム一式
(3) 調達方法 借入
(4) 調達予定時期 平成29年度11月以降 (5) 調達に必要とされる基本的な要求要件
A スーパーコンピュータは、総合演算性能とし
て現有機(日立製作所製SR16000/M1)の10倍
程度以上であること。但し単一アーキテクチ
ャー構成である必要はない。
B スーパーコンピュータの主記憶容量としては、
20テラバイト以上を有すること。 C 外部記憶装置として、大規模シミュレーショ
ンの実行結果を高速に蓄積しうる磁気ディスク
装置、及び大規模なデータを一定期間保存する
ための大きな容量を持つ信頼性の高い磁気ディ
スク装置を、総量で10ペタバイト以上具備する
こと。
D ユーザプログラムを保管・供給するための動
作信頼性の高いファイルサーバを具備すること。
E 本システムを既設の所内LANと接続し、またサ
ーバ群及びユーザ端末群とは高速で接続し、そ
のための通信制御装置等を具備すること。
F 利用を支援するためのデータ処理サーバを具
備すること。
G オペレーティングシステムはUNIXに準拠し、
スーパーコンピュータは、インタラクティブ、
バッチ、さらにその組み合わせによる多重処理
機能を有すること。
H スーパーコンピュータは、FORTRAN,C,C++等の
言語、MPI等の並列プログラミング環境、およ
び開発環境、アーキテクチャーに最適化された
並列科学技術計算ライブラリを備え、既存のシ
ミュレーションプログラムの動作が保証される
こと。
I 無停電電源装置、及び冷却装置を備えている
こと。
J ハードウエア及びソフトウエアの保守支援体
制、既存プログラムの最適化支援体制さらにそ
の他プログラム等の開発支援体制を備えること。
2 資料及びコメントの提供方法
上記1(2)の特定役務に関する一般的な参考資料
及び同(5)の要求要件に関するコメント並びに提
供可能なライブラリーに関する資料等の提供を
招請する。
(1) 資料等の提出期限 平成28年4月18日午後
5時(郵送の場合は必着のこと。)
(2) 提出先 〒184-8795 東京都小金井市貫井
北町4-2-1 情報通信研究機構電磁波計測
研究所 宇宙環境インフォマティクス研究室
田 光江 電話042-327-6431
3 説明書の交付方法
平成28年3月7日から平成28年4月18日午後5時
まで情報通信研究機構ホームページ調達情報より
ダウンロードすること。
4 説明会の開催 なし
5 その他
この調達計画の詳細は調達説明書による。なお、
本公表内容は予定であり、変更することがあり得
る。
6 Summary
(1) Classification of the services to be
procured : 14
(2) Nature and quantity of the services to
be rent : 1 Set of High performance computing system
(3) Type of the procurement : Rent
(4) Basic requirements of the procurement :
A The total processing performance of the
supercomputer is to exceed about 10 times
of that of the currently running machine
(Hitachi SR16000/M1). The supercomputer
system needs not to consist of single architecture machines.
B The capacity of the main memory is to be
more than 20TB.
C A high-speed magnetic disk device system
and a mass storage magnetic disk device
system are to be equipped. The total amount of these disks is to be more than
10PB.
D A file server system is to be equipped
for storing and serving user’s program
files.
E A network system is to be equipped between the supercomputer system and the Institute LAN. Communication control devices
are to be equipped for high-speed communications between user’s terminals, servers, and the supercomputer system.
F A data processing server system is to be
equipped for supporting usage.
G Operating System is to be based on UNIX
and is to be equipped with batch queuing
system. Interactive jobs, batch jobs, and
the combination of them run on the system.
H The supercomputer system should include
languages such as FORTRAN, C, C++, utilities for parallel programming such as MPI,
developer tools, and parallelized scientific technology simulation libraries optimized for the architecture. Execution of
simulation programs already developed in
NICT is guaranteed.
I UPS (Uninterruptible Power Supplies),
consisting of CVCF (Constant Voltage and
Constant Frequency) and batteries, and
cooling system are to be equipped.
J All the hardware and software should be
provided with reliable supports and maintenance services. Supporting system making users’ programs suitable to the architecture should be provided for users.
(5) Time limit for the submission of the
requested material : 5:00 PM 18 April
2016.
(6) Contact point for the notice : Mitsue
Den, Space Weather and Environment Informatics Laboratory, Applied Electromagnetic Research Institute, National Institute
of Information and Communications Technology, 4-2-1 Nukui-Kitamachi Koganeishi Tokyo 184-8795 Japan TEL 042-327-6431
物品導入に関しての資料招請
1. 件名
高速計算システム
2. 資料等提供締切日
平成28年4月18日 午後5時
3. 資料等提出場所
〒184-8795
東京都小金井市貫井北町 4-2-1
国立研究開発法人情報通信研究機構
電磁波計測研究所
宇宙環境インフォマティクス研究室
田
光江
TEL:042-327-6431
4.
説明会
本件の説明会は行わない。
※ この資料招請は、将来行われる予定の入札に関し、あらかじめ調達内容を公開し、
資料等情報を招請するものです。資料についての書式はありません。
また、資料等の受け取りの有無は、将来の入札になんら影響しません。
この招請で提出された資料については入札の参考とさせていただきますが、必ず
しも入札時に反映されるとは限りませんので、ご了承ください。
<ウェブサイト掲載期間 平成28年3月7日―平成28年4月18日>
高速計算(スーパーコンピュータ)システム
導入説明書
平成28年3月7日
国立研究開発法人
情報通信研究機構
1
導入の目的
本調達は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「機構」という)の研究開発業務に供するために、
現有の高速計算システムを置き換えて、導入するものである。特に、大規模高速科学技術計算を効率
的に行うことを目的とし、既存のネットワークやディスク装置等の情報システムと合わせ、総合的な
計算環境を構築することを目指す。本調達では、政府の定めた「スーパーコンピュータ導入手続き」に
従い競争入札を行う予定である。
現有システムは、主に宇宙天気予報ためのシミュレーションコード開発・研究に使われてきた。機
構の研究者、および共同研究者が40名程度利用者登録している。 数値宇宙天気予報の研究の成果と
して、現有システムにおいて、磁気流体力学コードで地球磁気圏と電離圏との相互作用を計算するシ
ミュレーション(宇宙天気シミュレーション)コード開発、また太陽から地球軌道までの太陽風構造、
および電離圏・熱圏構造のコード開発を進めてきた。特に極端現象と呼ばれる、まれでありながら大
きな社会影響を与えうる現象の再現を可能にするシミュレーションコード開発を進めてきた。
現在宇宙天気研究の課題として数値シミュレーションは、個々の人工衛星周囲での環境変動予測お
よび、電波の伝わり方を予測するための電離圏変動予測の手法を開発する上で、最も期待される手法
である。今後は、データ同化手法を取り入れたリアルタイム宇宙天気シミュレーションコードの開発
に向けて、観測データや他のシミュレーションとの比較、検証をおこない、精度向上に努める予定で
ある。このリアルタイム宇宙天気シミュレーションは常時稼動させる必要があり、他機関の共同利用
計算機で実現させることは不可能である。
本説明書は、官報公示による資料提供招請の趣旨を詳細に示すため、導入システムの要求要件およ
び提供を求める資料等について記載したものである。
2
導入計画の概要
2.1
導入計画物品および数量
スーパーコンピュータシステム
2.2
導入物品の設置場所
設置場所は、国立研究開発法人
2.3
情報通信研究機構 (東京都小金井市貫井北町4-2-1)とする。
導入予定時期
平成29年度
2.4
一式
11月以降
スーパーコンピュータシステムの適用対象
複数年の借入を適用対象とする。
2.5
要求要件の概要等
スーパーコンピュータシステムは、ハードウェアとソフトウェアからなるシステムであり、必
要とされる基本的要求要件は以下の通りである。詳細は、「3.
要求要件の具体的説明」を参照
のこと。
(1)要求要件の概要
①
スーパーコンピュータは、総合演算性能として現有機(日立製作所製SR16000/M1、26ノー
ド理論演算性能25.5テラフロップス)の10倍程度以上であること。単一アーキテクチャ構
成である必要はない。
②
スーパーコンピュータの主記憶容量としては、20テラバイト以上を有すること。
③
外部記憶装置として、大規模シミュレーションの実行結果を高速に蓄積しうる信頼性の高
い磁気ディスク装置を、総量で10ペタバイト以上具備すること。
④
ユーザプログラムを保管・供給するための動作信頼性の高いファイルサーバを具備するこ
と。
⑤
各ノードは10ギガbpsの理論回線速度で機構のネットワーク装置へ接続できること。
1
⑥
利用を支援するためのフロントシステムおよびデータ処理サーバを具備すること。
⑦
オペレーティングシステムはUNIXに準拠し、スーパーコンピュータは、バッチ処理機能を
有すること。
⑧
スーパーコンピュータは、FORTRAN,C,C++等の言語、MPI等の並列プログラミング環境およ
び開発環境、アーキテクチャに最適化された並列科学技術計算ライブラリを備えること。
⑨
無停電電源装置および冷却装置を備えていること。
⑩
ハードウェアおよびソフトウェアの保守支援体制、更にプログラム等の開発支援体制を備
えること。
(2)性能評価試験の概要
性能評価のために行うベンチマークテストの概要は3.2(1)に示す。
(3)落札方式の概要
落札方式は、価格および性能・機能等の総合評価による。総合評価の概要は3.2(2)に示す。
2.6 資料およびコメントの提供方法
(1)資料等の提供期限
平成28年4月18日午後5時(郵送の場合は必着のこと。)
(2)提供先(担当窓口)
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
国立研究開発法人 情報通信研究機構 電磁波計測研究所
田 光江 電話:042-327-6431
(3)その他
宇宙環境インフォマティクス研究室
①応募する場合は、組織の代表者名で応募の意志を明確に示す書面を提出すること。
②資料は、日本語で各5部提供すること。
2.7 追加情報の照会等先
追加情報の照会または本説明に関する問い合わせは、日本語文書にて2.6(2)記載同提出先に行う
こと。
2.8 詳細説明資料の要求
機構がシステム提案書、および、関連資料に係わる詳細説明資料の提出を求めた場合には、速や
かに提出すること。
3.要求要件の具体的説明
3.1 個々の具体的な要求要件
以下、各項目毎に要求要件を説明する。
(1)ハードウェアに関するもの
①
スーパーコンピュータ
地球磁気圏と電離圏のリアルタイム宇宙天気シミュレーションおよび太陽風の一周期を再現
するシミュレーションを遂行し、また生体電磁環境の研究の推進のため、主記憶装置として20
テラバイト以上の主記憶容量を有し、システム全体の総合演算速度が現有機(日立製作所製
SR16000/M1)の10倍程度以上であること。必ずしもベクトルまたはスカラの単一アーキテクチ
ャ構成である必要はない。演算性能については、3.2(1)に示すように、本研究所が指定するベ
ンチマークテストによって測定する予定である。
②
外部記憶装置
外部記憶装置として、ジョブの途中および終了後に、中央処理装置での演算に重大な支障を与
えることなく、ジョブの実行結果を十分高速に主記憶装置から転送することが可能な高速磁気
ディスク装置を具備すること。総量で10ペタバイト以上を有すること。
③
ファイルサーバ
各ユーザのソースプログラム等を保管するための磁気ディスク装置を100テラバイト以上具備
2
し、デュプレックス構成をとるなどにより、CPUに障害がおきても、速やかに復旧しうる高い
動作信頼性を有すること。
④
フロントシステム
共同研究者の同時利用に支障をきたさず、また障害対策を施すこと。
⑤
データ処理サーバ
シミュレーション結果を解析するため、プロセスユニットが総計8コア以上からなるCPUで構成
される計算機を用いて複数台構成すること。各計算機の主記憶装置の共有部分は32ギガバイト
以上を有すること。
⑥
ネットワーク
スーパーコンピュータ各ノードは10ギガbpsの理論回線速度で機構のネットワーク装置へ接
続できること。またサーバ群、ユーザ端末および機構内LANについても、最大転送速度が10
ギガbps以上の高速ネットワークで接続するコアスイッチを備えること。TCP/IPによる標準
的な通信が出来ること。
⑦
無停電電源装置、冷却装置
計画停電以外の停電においても、システムに支障のないよう、無停電電源装置を具備すること。
また本システムについては必要な冷却装置を備えていること。
(2) ソフトウェアに関するもの
ソフトウェアは、次の条件を満足していなければならない。
①
本システムは、UNIXに準拠したオペレーティングシステムとし、バッチ処理機能および運
用管理機能を具備していること。
②
スーパーコンピュータは、FORTRAN,C,C++等の言語、および開発環境、MPI等並列プログラ
ミング環境、アーキテクチャに最適化された並列科学技術計算ライブラリを備えること。
③
フロントシステムは、スーパーコンピュータ用の実行ファイルが作成可能なコンパイラお
よびスーパーコンピュータにジョブを投入する機能を有すること。またFORTRAN,C,C++等の
開発環境を有すること。
④
データ処理サーバは、FORTRAN,C,C++等の言語、および開発環境、MPI等並列プログラミン
グ環境、データ処理サーバのアーキテクチャに最適化された並列用を含む科学技術計算ライ
ブラリ、および可視化用アプリケーションを備えること。またスーパーコンピュータのバイ
ナリデータが読み込み可能であること。
⑤
高速磁気ディスク装置上のファイルをフロントシステムおよびデータ処理サーバから高速
に入出力できる機能を有すること。
(3)その他
①
保守支援体制
ハードウェアにおいては終日連続運転に対処できる保守体制があること。運用への支障を最小
限に抑えるため、障害の発生を未然に防ぐための定常的な予防保守体制、および緊急時の保守
体制を備えること。各種ソフトウェアにおいては、瑕疵が見出されたときは遅滞なく対応し、
また更新等により最新の状態を保持すること。既存のシミュレーションプログラムの動作を保
証し、またユーザプログラムにおいては、ユーザの要求に従い、アーキテクチャに最適なプロ
グラムの開発および支援を行うよう、体制を備えること。
3.2 性能評価試験および総合評価の概要
(1) 性能評価試験の概要
今回の招請資料を参考として最終的に確定した仕様書に基づき、本機構が想定する代表的なシミ
ュレーションプログラム等についての実効性能を測定するために、以下のような項目についてベ
ンチマークテストを課す予定である。
①
スーパーコンピュータの演算速度およびノード間通信速度を含む処理能力
3
②
高速磁気ディスク装置のデータ転送処理能力
(2)総合評価の概要
落札は、入札の技術的要件と入札価格を総合評価して行うが、そのうち導入物品の技術的評価は、
以下のような内容を含む予定である。
①
演算処理能力を中心としたシステム全体の性能
②
スーパーコンピュータの主記憶装置の容量
③
高速磁気ディスク装置の容量とデータ転送速度
上記については、本機構が指定するベンチマークテストに基づくことに留意すること。
4.提供招請する資料およびコメント
4.1 システムに関する資料
上述の要件を満たす提案スーパーコンピュータシステム(開発中のものも含む)を具体的に説明
した資料およびコメントの提供を招請する。提供された資料は導入システムの仕様書作成の参考
とするので、下記の項目を含むこと。
(1)システム構成およびその概要説明
複数のシステムを提案する場合は、各々について明記すること。
(2)ハードウェアシステムの構成および性能
①
機器ごとに名称、型名、台数、機能・性能等を明記すること。
②
スーパーコンピュータがベクトル機の場合は、ベクトル演算速度およびスカラ演算速度を
それぞれ示すこと。スカラ機の場合は、スカラ演算速度を示すこと。
③
スーパーコンピュータの主記憶装置についてアクセス時間、容量、増設単位の容量、最大
容量等をそれぞれ示すこと。
④
ノード間のデータ通信速度を示すこと。
⑤
高速磁気ディスク装置について、容量、増設単位の容量、転送速度等を示すこと。
(3)ソフトウェアの構成および機能
システムに含まれるソフトウェアについて、個々の名称、機能・性能等を明記すること。
①
基本ソフトウェア(OS)および関連プログラムについて機能と特徴を説明すること。
②
分散および共有並列プログラミング環境について、機能と特徴を説明すること。
③
ハードウェアアーキテクチャの特性を十分に活用するコンパイラの最適化機能がある場合
はそれについて記述を行うこと。
④
プログラムのデバッグ、ハードウェアアーキテクチャの特性を十分に活用する最適化支援
システムに関する記述を行うこと。
⑤
提供できる科学技術計算用ライブラリについて、内容、実績を記述すること。
(4)演算能力を具体的に示すデータ
高速演算のためのハードウェアアーキテクチャと性能の関係を示すこと。提案システムで最高性
能を発揮するプログラム例と実測結果等の値を提示すること。スーパーコンピュータが開発中な
どのため、実測データを提示できないときは推定値でも可とする。
(5)必要な環境条件
①
機器ごとに所要電力、発熱量、床占有面積、高さ、必要とする耐床荷重等を明記すること。
提案するシステムが必要とする冷却設備、電源設備を記述すること。
②
必要な付帯工事についても記述すること。
(6)マニュアル等
利用者むけの説明書など提供可能なマニュアルおよびその他の資料の一覧(邦文、英文を含めて)
を提示すること。
(7)保守および開発支援体制
ハードウェア、ソフトウェアの保守および障害対策について支援体制の内容、およびユーザプロ
グラムの開発支援体制をそれぞれ個別に明記すること。
(8)システムの借料
4
上記(2)、(3)の個々の月額賃貸借料および導入から撤去までの総費用の概算見積を提示すること。
(9)製造、納入、検査等の日程表
契約から稼働開始までに必要とする期間を明記すること。
(10)その他
①
上記(1)から(9)の他に、参考となる事項があればそれについて説明すること。
②
資料提供の他、別途説明の意志があれば申し出ること。
4.2 提供資料等に対する照会先
照会先として、次の事項を明記すること。
住所、社名、担当者氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス
5