グローバル・マーケット・ トピックス 2016/ 3/ 7 投資情報部 三野 博且 日本株、ドル円の戻り焦点、3月FOMC後にらむ 国内株式は戻り継続。3/4の日経平均株価は4営業日続伸し、2/4以来の17000円台回復 産油国の生産調整観測を受けた原油相場の落ち着きや相次ぐ米経済指標の改善を好感 ドル円の戻りが焦点。米2月雇用統計は賃金の伸び鈍化がドル円を抑制、株価の重荷に。3 月FOMC後は、米経済見直しによるドル買いで再び円高・株安の反転をうかがう展開を想定 国内株式は戻り継続、 3/4の日経平均株価は今年初めて4営業日続伸し、2/4以来の17000円台を回復。 原油相場の落ち着き、 産油国の生産調整観測を受けた原油相場の落ち着きと相次ぐ米経済指標の改善 米経済指標の改善支 が株式需給と投資家心理の好転につながった。業種別では、鉱業や石油・石炭、 え、ドル円の戻り焦点 海運、非鉄金属等、中国経済の減速懸念から大きく売り込まれていた資源関連や 外需系・景気敏感株の戻りが鮮明に。日銀のマイナス金利政策導入で大幅安と なっていた銀行株も3営業日続伸し、反発を強める動きとなった。 原油相場を巡っては、ベネズエラ、サウジアラビア、ロシア、カタール4ヵ国が増産凍 結で合意した2月中旬以降、戻り歩調が継続。足元でも、合意実現の条件となる他 の産油国の同調取り付けに向け、調整が加速、月内に再び会合が開かれる見通し となっている。今回の合意には増産凍結を上回る協調減産は含まれないもようで、 原油需給の大幅改善には至らないとの見方が大勢だが、産油国の財政悪化を背 景に価格安定に向けた動きは続く公算で、原油安による株安の反転継続を促そう。 一方、原油相場の落ち着きとあわせ、投資家の買い安心感を誘う要因となっている のが相次ぐ米経済指標の改善だ。中国経済の減速やドル高、原油安の影響により 軟化基調にあった米2月ISM製造業景気指数は49.5と前月(48.2)から大幅に改善。 非製造業も予想外の小幅悪化にとどまった。先週末発表の米2月雇用統計では、 雇用者数の伸びが予想を大幅に上回る一方、賃金の伸びが予想に反する前月比 マイナスとなり、ドルの上値抑制要因となったが、全体として労働市場の改善は続い ているとの見方が根強い。足元のドル売りは3/15~16の米連邦公開市場委員会 (FOMC)での利上げ見送りを意識した持ち高調整の範囲内の動きととらえられる。 国内株式は米利上げ見送り観測にともなうドル円の戻りの鈍さから一進一退が続く 見通し。ただ、FOMC通過後は、利上げの有無にかかわらず、米国経済、ドル見直 しの動きから、円高・ドル安が一服し、再び反転上昇をうかがう展開が想定される。 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 1 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 2016/3/7 グローバル・マーケット・トピックス 2014/19/18 日経平均株価とドル円の推移 (円) (1ドル=円) (日次:2014/7/1~2016/3/4) 21000 128 20000 124 19000 120 18000 116 17000 112 16000 108 15000 104 14000 14/7 100 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 日経平均株価 (左目盛) ドル円(右目盛) 出所:ブルームバーグのデー タよりみずほ証券作成 (年/月) 需給、バリュエーショ なお、需給、バリュエーション指標をみると、引き続き株価の戻り余地が示唆される。 ン指標は引き続き株 まず需給面では、当日の東証売買注文全体に占める空売りの比率を示す東証空 価の戻り余地を示唆 売り比率が3/4に36.6%と、日経平均株価が600円超上昇した3/2に36.3%と前日の 41.1%から急低下した後も依然として高い水準を維持している。引き続き売り方の買 い戻しによる戻り場面が想定される。一方、バリュエーション面では、日経平均採用 銘柄の予想株価収益率(PER)が3/4に14.1倍と、アベノミクス相場がスタートした 2012年11月以来の平均レンジ(14倍~16倍)の下限近辺にある。為替はドル円が1 ドル=110円から115円方向に切り返し、企業業績への過度の悲観が後退している。 日経平均株価は目先、17/3期の増益シナリオを織り込む形で上記レンジの中央値 であるPER15倍近辺、株価で17000円台後半をうかがう展開になると予想される。 日経平均株価と東証空売り比率の推移 (円) (%) (日次:2014/10/1~2016/3/4) 21000 70 16/3/4 日経平均株価:17014円 200日移動平均:18911円 同▲10%:17020円 同▲20%:15129円 空売り比率:36.6% (東証合計) 20000 65 19000 60 18000 55 17000 50 日経平均株価(左目盛) 16000 45 200日移動平均(左目盛) 15000 40 同▲10%(左目盛) 14000 35 13000 30 12000 25 11000 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 20 16/1 (年/月) 同▲20%(左目盛) 空売り比率(東証合計) (右目盛) 出所:QUICKのデータより みずほ証券作成 予想PERによる日経平均株価想定 (月次:2010/1~2016/6) (円) 25000 日経平均株価 PER18倍 PER16倍 PER14倍 PER12倍 20000 15000 10000 12/9/28 日経平均株価 8870円 PER12.1倍 5000 10 11 12 13 14 (注)株価想定は日経平均採用 銘柄の予想EPSに各PERを 乗じて算出。予想は東洋経 21337 済新報社。2016/6末は商社 を除く東証1部上場企業の 18967 みずほ証券予想EPS(17/3 16596 期、2/19時点、想定ドル円 レートは1ドル=110円)に各 14225 PERを乗じ、さらに12.4倍 2016/6末 (NT倍率=日経平均株価 の想定水準 ÷TOPIX)したもの。日 経平 16/3/4 均株価は16/3まで。データ 日経平均株価 は3/4時点 17014円 出所:各種資料よりみずほ証 券 PER14.1倍 作成 15 16 (年) この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 2 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 2016/3/7 グローバル・マーケット・トピックス 2014/19/18 金融商品取引法に係る重要事項 ■国内株式のリスク リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料 をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税 込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳 細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に 対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別 途手数料および諸費用はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取 引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。 商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-160307-22 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 3 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
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