レーザー加工孔のはし抜け破断の実験成果を発表

平成 28 年 3 月 7 日
関係各位
協同組合広島県鉄構工業会
事務局 TEL(082)238-6539
FAX(082)238-8326
レーザー加工孔のはし抜け破断の実験成果を発表
2015 年度日本建築学会中国支部研究発表会
関係各位には当組合の事業にご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、高力ボルト摩擦接合の孔は、JASS6でドリル孔と規定されていますが、レーザ
ー加工機の機能向上により一定の板厚であれば、ドリル孔とそん色ないものと我々フ
ァブは経験的に知っています。レーザー孔とドリル孔の比較確認のため、平成24年に
岡山理科大学の田中利幸教授が実験を行い、滑り係数に違いがないことを確認され
ました。続いて平成25年の引っ張り耐力(最大耐力)および熱影響による硬さの実験
においても、いずれも違いがないことが確認されました。さらに27年は、接合部がはし
抜け破断する場合について、レーザー孔と従来のドリル孔による場合とを比較する実
験を行いました。
平成 28 年 3 月 6 日に近畿大学工学部(東広島市高屋うめの辺)で行われた 2015
年度日本建築学会中国支部研究発表会では、広島工業大学の清水斉教授が「高力
ボルト摩擦接合部の孔あけ加工方法がはし抜け破断に与える影響に関する実験的研
究」として発表されました。これ等一連の実験により、板厚の制限はありますが、レーザ
ー加工孔とドリル加工孔は、全く違いがないことが証明されました。
なお、これら一連の実験には当組合の鉄骨製作部会の会員も協力し、論文作成者
の一員として名を連ねております。