【企画提案④】周辺の景観との調和、自然エネルギーの活用等環境への配慮、イニシャルコスト、ランニングコストの縮減等低コストへの配慮、独自の課題を設定した上でのその課題に対する提案 貴重な予算、限りある環境資源を大切にした施設計画 白岡市の未来につながる まちづくり への提案 周辺の景観との調和 独自の課題① 取組体制の提案 緑豊かな白岡の大地に寄り添う、緑に包まれた景観の創出 豊富な経験と実績を活かした 施設運営までも見据えた取組体制 緑のスカイラインに溶け込む、梨だながつくりだす風景 ・.梨だなをつくりだす水平に伸びた大屋根は、ふれあい の森公園の木々がつくりだす緑のスカイラインよりも 低く抑え、周辺環境に同調する景観を創出します。 ・ホールが入る3階建部分は屋敷林をイメージした壁面 緑化を施し景観になじませる工夫を行います。 既存樹を活かした、緑の中に佇む建物 ・敷地内の樹木 ( 桜や樫の 木など ) や芝生を極力保 存し、「緑あふれる公園の 中に佇む梨だな」ような 建物を目指します。 緑の潤いのある駐車場 図書館アドバイザーと協働した設計取組体制 ・図書館をはじめとする公共施設 の設計において豊富な実績と経 験を有するスタッフに加えて、 街路樹の保存 図書館および生涯学習施設の企 壁面緑化 画から運営まで、豊富な経験を 緑のスカイラインより低く抑える ▼緑のスカイライン 緑の潤いある駐車場 もつ『交流と創造を楽しむ文化 小布施図書館 ( 花井裕一郎氏実績 ) ▼梨だなのスカイライン の拠点を生み出した』元小布施町立図書館館長の図書 一体的な緑の景観 館アドバイザー・花井裕一郎氏(NPO法人オブセリズム)と 協働し、プロジェクトの推進にあたります。 ・建物の設計はもちろんのこと、設計段階から開館後の 街路樹の保存 企画・運営までを見据えた施設のあり方を積極的に提 屋敷林の風景 梨だなの風景 さくら広場 ふれあいの森公園 案します。 イニシャルコストの縮減 アフターフォローによる最適設備運用調整 貴重な予算を最大限に活かす、合理的な構造計画の考え方 ・建物の省エネルギー化を図 BEMS るためには、運用段階にお 梨の木(束柱)構造システム(鉄骨造) 十分な耐震性の確保と付加制振装置の活用 エネルギー 運用記録の蓄積 ける調整が不可欠です。 ・効率よく水平荷重(地震力)に抵抗するには、ブレース ・構造体は鉄骨造で計画し、避難施設として十分な重要度 BEMS(ビルエネルギー管理 や耐震壁が必要になりますが、これは空間のフレキシ 省エネルギー性能 係数I=1.25を確保します。さらにホールを含む3層架構 システム)を導入し機器の運 フィードバック の最適化エネルギー検証 ビリティを損なう要因になります。梨だな(束柱)構造 部分は、コストを抑えつつ建物の揺れを軽減できる付加 エネルギー消費の 転状態や室内環境、エネル エネルギー運用 システムでは、斜めになった柱がブレースの役割を果 制振装置を設置し、貴重な文化財を地震から守ります。 の見直し 無駄・削減余地を抽出 ギー消費等を管理します。 たし地震時の水平荷重も負担します。ブレースや耐震 土の掘削・搬入出を最小限に抑えた基礎構造の提案 ・蓄積されたデータをもとに弊社技術者が記録内容を定 壁のない開放的な空間が低コストで実現できます。 ・土の掘削量が少ないマットスラブ工法を採用します。 期的に検証し、設備運用にフィードバックさせること 水平荷重 ( 地震力 ) 水平荷重 ( 地震力 ) ・建物の床レベルを現地盤より約1m高い位置に設定し、 で省エネルギー性能の最適化をサポートします。 土の掘削を最小限に抑えます。部分的に発生した土は 斜めの柱が ブレース 独自の課題② 市民ワークショップの提案 建物周囲の盛り土に再利用し、土の搬出入のない計画 ブレースと or 耐震壁 して機能 とします。 市民と共にかたちにする 1階床レベルを ブレース・耐震壁で抵抗 →フレキシビリティを損なう ブレースや耐震壁を必要としない →フレキシビリティの高い 空間を安価に実現 約 1.0m高く設定 ( 水害対策 ) マットスラブ マットスラブ 約 1.0m 削減 自然エネルギーの活用・環境への配慮・ランニングコストの縮減 ランニングコスト縮減と快適な環境創出を両立した知恵と技術の提案 自然エネルギーの活用と効果的な省エネルギー技術の導入により、ライフサイクルコスト20%削減を目指します。 壁面緑化による 断熱効果 ( 季節風を遮断 ) 水害に備えた 発電機等の屋 上設置 床免震装置を 備えた文化財 の保管庫 建設 修繕・改修 運用 維持管理 ハイサイドライト 7.0 4.3 7.2 標準建物(建築寿命65年) 4.9 からの自然採光 ( 落雹対策 ) 7.9 2.6 5.1 今回提案(建築寿命100年) 3.5 約20%削減 0 北西からの季節風 ( 冬季 ) 太陽光発電 5 10 15 20 屋上緑化の放熱効果(気化熱) による空調負荷軽減 25 [千円/㎡/年] 梨だな ( 大屋根 ) による日射遮蔽 防災倉庫 ハイブリット照明 ( 太陽光+風力 ) 書架に面するガラス →UV カットガラス その他日射面 →Low-E ガラス LED 照明 雨水流出抑制水槽 透水性アスファルトに よる雨水流出抑制 雨水利用による 資源の有効活用 煙突効果 ( 吹き抜け ) による自然換気 BEMS と連動したエネルギー使用・ 発電状況の表示(環境学習支援) 床輻射熱空調による気流 感のない居住域空調 液状化に十分考 慮した既成杭 (PRC 杭 ) 白岡の想いをのせた梨だな 市民ワークショップを開催 ・「梨だな」は市民みんなで作り上げ ていきます。数多くのまちづくり に携わってきた弊社の豊富な経験 を生かし、設計の進捗に従いワー クショップやオープンハウスを開 催して市民の声を聞き、その想い を形にしていきます。 ・模型や CG を積極的に活用し市民の 皆様とイメージの共有を図ります。弊社ワークショップ事例 独自の課題③ 防災計画の提案 災害時には市民を あたたかく迎える避難施設整備 独自の課題④ 白岡市生涯学習プログラムの活用 白岡市の既存の生涯学習プログラム を支える機能整備 市民活動や行政サービスとの連携 ・「オープンガーデン」などの市民活動の取り組みや活 動を発信する拠点としての活用や、「ペアーズ!しら おか」「町ぐるみん白岡」が支援する取り組みの場と しても活用できる施設を目指します。 ・体験学習などが行える創作室や多目的ホールの設備や 専用ロッカーの整備、「オープンガーデン」のガーデ ン公開期間中の拠点としての活用想定など、考えられ る活用方法を設計時に十分に検討し、生涯学習プログ ラムを支える施設を目指します。 町ぐるみん白岡 ペアーズ!しらおか オープンガーデン 独自の課題⑤ まちづくりの提案 地域に根ざし、地域と繋がる 白岡にしかない「学び」の提案 周辺施設やまちへと繋がっていく「まちじゅう図書館」 ・隣接する市役所や味彩センター、市内の学校や公共施 設、さらには市内の商店などが所有する図書情報を把 握し、情報を共有することを提案します。 ・オープンガーデンなどとも協力し、街中のいたるとこ ろと図書館がつながる「まちじゅう図書館」を提案し ます。 梨文化を後世へ伝える「梨の学校」 ・市企画政策課、農政課、教育委員会 や市内小中学校・梨農家等と連携し 梨の植樹・剪定・収穫・販売までを 体験学習できる学校を提案します。 ・図書館に梨の専門コーナを設置し、 子どもたちに梨の魅力を伝えます。 ふるさとを愛する心を育むことが出 来る拠点を提案します。 白岡を再発見する「てくてく古地図」 ・市内の古地図とインターネット地図 情報提供サービスをリンクさせ、現 梨だな(大屋根)に守られた安心安全な施設 在地を古地図上に表記します。市内 ・現在の中央公民館は避難場所に指定されています。本 の文化財や観光名所を紹介し、図書 施設においても市民の安全を守る避難施設として十分 館収蔵データやデジタルアーカイブ な機能を備える必要があると考えます。 とリンクさせ、本施設を訪れるきっ ・避難受入拠点として多目的ホールを想定し、水、食料、 かけをつくります。 エネルギー (72 時間分 ) の備蓄を確保します
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