2013 4月号 泉ヶ丘ホープは、2013年5月23日で設立15周年を迎えます。 先月号で私が泉ヶ丘ホープに入った経緯を少し書きました。15年前、図書 館でのワーカーズ募集説明会に参加した日から、ずっと生きづらさを抱えて生 きてきたそれまでの自分が変わっていきました。殻を一枚ずつ破っていけたと 思います。ワーカーズ・コレクティブという働き方は、過去を問われることはな く、メンバーは、常に運営のこと、仕事のこと、未来のことを話す仲間でした。 泉ヶ丘ホープでは、私は私にできることをしていればよかったし、真剣な討 議の場に身を置くことがとても心地よく感じました。尊敬できる仲間の中に身を 置き、運営に携わり、ワークで利用者様に接し、多くの研修や勉強会に参加 し、イベントを皆で開催していくことで、私は自分の生き方に自信がもてるように なっていきました。 ***活動理念*** 希望あふれるまちづくり 1.地域で私らしく生きる 2.地域に私の居場所を 増やす 3.地域に私のしごとを作る 最近、会の中で回し読みしている本『協同で仕事をおこす』の中に、「協同 労働は、他の人間の力や社会関係のあり方によって、人間のなかに潜在的に ある自ら育つ力を引き出し、伸ばす働き方である」というくだりが出てきます。こ の15年で私はまさにそれを体感しました。 そういう、私を育ててくれたこの働き方とこの会を私は誇りに思っています。 もっと多くの人に知っていただいて、ここを必要とする人たちと共 に働き、これからも地域の方々の拠り所となれるサービスと場所 を作り続けていきたいと思います。 (代表理事 中島紀子) 4月の交流行事予定 開催場所:ほーぷ広場 参加申し込み 291-7487 土 第1週 6日 第2週 13日 第3週 20日 歌サークル13時半~15時半 参加費 読書会 27日 500円 14~15時半 参加費500円 オープンガーデン アロマ 第4週 日 わっ香 7日 14日 21日 10~12時 参加費 1500円 12~15時 参加費300円・お食事400円 1 ティータイム 13~16時 参加費300円 パソコンサークル 10~12時 参加費800円 オープンガーデン ※ゆったり会は30日(火) 9時 泉ヶ丘バス停 集合 げこ亭で食事・浜寺公園バラ園へ ~ デイサービスほーぷ体験報告 ~ いきいき堺市民大学受講生 上野博子さん いきいき堺市民大学の体験講座で、デイサービス の体験をさせていただきました。内容は、お話の相 手、昼食やおやつの準備、レクリエーションを一緒 にする等でした。我々は、デイサービスの体験もな く、どう接したらよいかわからなくて最初はとま どった状態でしたが次第に雰囲気に慣れ色々なお話 を聞かせていただくことができるようになりまし た。施設は、お風呂場もトイレもきれいで環境がい いなと感じました。ここの施設のモットーは少人数 制で「誰もが安心して暮らしていけるようお手伝い する」でそれを実践されていました。開業間もない ということで、まだまだ軌道に乗っているとはいえ ないかもしれませんが職員全員、一生懸命やってお られました。 体験を通じて、デイサービスとは、どのようなも のかを知りサービスを受けている方々のことを少し でも考えることができたと思っています。皆の為に 自分の為によりよい介護サービスとは?ということ を、これからも考えていきたいと思います。 2月 ゆったり会 報告 2月のゆったり会は荒山公園の梅林へ行きま した。風はまだ冷たいが日差しがあり寒さは感じ なかった。梅林では梅まつりが開かれていて植 木の幼木が100円で販売されていた。ぜんざ い、ゆず湯、しょうが湯等も100円でふるまわれ ていた。そこで一服、体もぽかぽかと温まり、ゆっ くり花を愛でることができました。 梅林は昭和59年~60年にかけて植栽された 50種1400本の梅がある。1月初旬はロウバイ、 3月中旬にはサンシュ、4月初旬は700本の桜 が咲く。 (吉田栄子) 「宅老所よりあい」を見学して(3) 中島紀子 棟続きのグループホームの方へ移り、大きな銀杏の木のある中庭に面した居間で、開業当初から代表 の下村さんとともに運営に携わってきたスタッフである中島さんのお話を聞きました。 中島さんも、この後行った「第3宅老所 よりあいの森」で迎えてくれた若いスタッフ後藤さんも、 口を揃えて言われたのは、宅老所よりあいの介護に対する考え方「介護の専門職として、お年寄りとそ の家族を支える」ということ。代表の下村さんの著書を読むとお年寄り一人一人、またその家族との関 わり方の深さに圧倒されるのですが、私たち介護職は、決して立ち位置を間違ってはいけないと言われ ます。私たちは家族の代わりではないし、ボランティアでもないと。22年の実践の積み重ねの上に培わ れた理念が、スタッフの方、お一人お一人に浸透していることにとても感動しました。 考え方の共有の方法として、例えば会議はどのようにされているのかお聞きしました。デイの毎日の 終礼の他に、月2回、夜に会議を行っているそうです。グループホームはま た別に行い、全体でも行う、利用者についている人は出られないが、その 他のスタッフは全員出席とのこと。各スタッフ利用者担当があり、それぞ れがケアの仕方についての提案をして話し合い、ケア方針を決めていくそ うです。宅老所よりあいの主催するセミナーや勉強会もあり、毎日、24時 間営業の日々の仕事をこなすことだけでも相当なエネルギーを使うでしょ うに、それ以上の向上心を持ち続けているパワーの源はなんだろうと考え 入りました。 (次号につづく) 2 連載 迷いの介護休暇(第7回) ~松本 敏子さん ご紹介~ 松本敏子さん ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在 他の友人からのメールには連休に行われた東京での研究会 住。お母様はひとり暮らしで、介護サービス の感想が添付されていた。 を利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を 震災で大勢の人が死ぬ、大切な身内が病気や障害を持 終え、現在、仕事に復帰。 つ…など、それ自体はまったく「シメタ」ではない出来事を目の 前にして、「どっちに転んでもシメタ」という言葉はいかなる意味 ~ オープンガーデン ご案内~ を持つか? 毎年恒例となったオープンガーデン、今年も参加 そのキーワードは「偶然」と「あきらめ」と「再出発」。それらの いたします。 悲しい出来事は、「偶然」我が身に降りかかったものであって、 4月20日(土)、21日(日) 10時~ そこには神の意志も無ければ前世の因果も無い。無理に意 ★ホープでは「オープンガーデンたけしろ」の開催 味を見つけようとしたり、なんとか元に戻そうともがいたりしてい に合わせてオープンハウスも行います。 るうちは苦しみが続く。 ★手作り品バザー、喫茶(コーヒー、紅茶・お菓子) しかし、それが自分にはどうしようもない「偶然」の出来事な ら、起きてしまったことは「あきらめ」るよりほか仕方ない。「あき 昼食(炊き込みご飯)あります。 マップも置いています。 どなたでも、ご参加ください。 らめ」て受け入れて、さて、そこからどうするか? <わっ香からのお知らせ> そういう気持ちになって初めて、これまでとは違う景色が見え てくる。新しく何かが出来そうな気がしてくる。それが「再出 「てしままキッチン」開催しています。 発」。苦しむ時期を出来るだけ短く抑え、再び前向きに生きる お料理上手なホープの利用者様で毎月1回、 わっ香で腕をふるって下さっています。 ことが大事。「どっちに転んでもシメタ」というのは、不幸を無理 <参加費300円・お食事代400円> に納得しようとするやせ我慢の言葉ではなく、「不幸な偶然は お待ちしております。 さっさとあきらめ、そこから再出発すれば人生は再び明るく開け る」という原理を示す言葉。 ~転倒予防に~ 関わりようのないことはあきらめ、関わりようのあることだけを生 4/5 (金)・ 4/17(水) 10:30~11:30 きる。つまり、そのような再出発の人生そのものが、「シメタ」な のだともいえる。 ふまねっと運動 南図書館集会室 (つづく) 参加費 500円 お問い合わせ・お申込み 0725-56-8815 徳永まで ★毎月11日は、イオン黄色いレシートデー★ イオン光明池店、「泉ヶ丘ホープ」のボックスに、レシート投函のご協力をお願いします。(レシート金額の1%に 相当する商品が泉ヶ丘ホープに助成されます)4月の「黄色いレシートキャンペーン」は、10日・11日です。 3 本の紹介と読書会へのお誘い ○NHKスペシャル取材班・佐々木とく子『「愛」なき国 (阪急コミュニケーションズ、2008年) 介護の人材が逃げていく』 介護の仕事をしていても、「ピンピンコロリが理想だ」とたやすく言われる方がお られます。それはすなわち、年をとって介護が必要になった人は、可哀そうだと言っ ていることに他ならず、そして自分は、そのように思って欲しくない、ということな のでしょう。 何度でも言います。介護の仕事に就く私たちの仕事は、「年をとったら、人の手を 借りて下さい。手助けをしてもらって下さい。そのために、私たちが居るんですか ら」と言い続けることです。赤ちゃんや子供が、生きていくために周りの手助けを得ることを、「幼 くて、可哀そうだねえ」と言う人がどこに居るでしょうか。だったらなぜ、お年寄りが、周囲の手助 けを得ながら生きていくことが、可哀そうになるのか。 本書は、2007年3月11日に放送されたNHKスペシャル「介護の人材が逃げていく」をもとに書かれ た本です。もう6年も前に書かれた本ですが、ここから私たちは、どれだけ前に進めたでしょうか。 本書の中に、こんな言葉があります。「自分たちの老後を担う人たちとその仕事を私たち自身が 貶(おとし)めている。それは「自分だけは年もとらないし、絶対に障害を持つこともない」と言う のと同じだ」。 前に、進みましょう。私たちの未来のために。私たちは、必ず年をとるし、必ず障害を持つ。高 齢者、障害者は、明日の私だ。 ☆5月の読書会:5/11(土)午後2時~3時半:「「愛」なき国 参加費:500円。(企画担当:中村) アロマコーナー 介護の人材が逃げていく」。 ~花粉症~ 毎年悩まされる花粉症。中国の黄砂、PM2.5の飛散により今年の花粉は特に酷くなる と言われています。花粉症に悩まされる人は年々増加する一方です。花粉症は完全に治 す事はできませんが、発症を抑えたり症状を軽減させる事は出来ます。でも、強い薬は 出来るだけ使いたくない・・・ハーブや精油は即効性はありませんが、植物の力を取り 入れることで体質改善を図り花粉症と上手く付き合うことで憂鬱な季節を乗り切ること が出来るのではないかと思います。 症状緩和に簡単な香り対策をご紹介します。ティートゥリー・ユーカリ・ペ パーミントなどの精油は粘膜の炎症を抑えるほか、スーとした香りがムズムズし ている鼻に心地よく、頭もすっきりします。又、お風呂の中でも芳香浴を楽しむ と浴室の温度と精油の作用で症状の緩和に効果的です。ハンカチやティッシュに 精油を1滴染み込ませ、ポケットなどに入れて出かければいつでもどこでも使用 することができます。 今回は、症状緩和に携帯用のスプレーの作成とハーブティーもお持ち帰り下さい。 <アロマ教室> 4月27日(土)10:00~12:00 材料費・ハーブティー・手浴付き 1500円 (堀田邦子) 5 ***ワーカー日誌(第34回)*** (廣田美代子) “人生いつだってこれから 朝はかならずやってくる” テレビ番組の人生の楽園を毎週見ています。60才をすぎれば人生はあと少し。縁あって、 ホープの仲間に入って1年たちました。仲間や利用者様に支えられて、今が最高の時といつも 思いつつ、これからも新しいことに挑戦しながら、楽しいことを見つけていきます。 ついに、私たちもfacebook始めました! デイサービスほーぷの 見学、体験、いつでも 「泉ヶ丘ホープ」で検索! 無料でOKです。どなた でもお気軽にどうぞ! ホームページ・ブログも ぜひご覧下さい^^♪ 泉ヶ丘ホープ15周年にむけて http://i-hope.info/ 皆様からの<メッセージ>を募集します。 たくさんのお声をお待ちしております。 <ボランティアさん募集> デイサービスで、お話し相手、昼食・おや ホープの『ゆるキャラ』大募集!! つの配膳下膳、洗濯物の片付け、散歩の付 このマークをつかってくださいネ。 添い、その他得意なこと(楽器演奏、体 操、レクリエーション)などで、お手伝い どしどしご応募ください(^^)/~ に来て下さるボランティアさんを募集して います。曜日や時間は応相談。 ***賛助金の募集*** どうぞ積極的にお越し下さい! 皆さまのあたたかいご支援を、よろしくお願いい たします。賛助金は、ホープの理念にもとづい て、組織と活動の発展のために、有効に活用させ て頂きます。 お申込みは、ホープのスタッフ、または下記の 発行元:NPO法人福祉ワーカーズ 泉ヶ丘ホープ 住所:〒590-0105 堺市南区竹城台3-10-3 電話:072-291-7487 FAX:072-289-5995 郵便振替口座まで。 メール:[email protected] <郵便振替>番号:00920‐5‐76394 編集者:一森美希 名称:NPO法人福祉ワーカーズ泉ヶ丘ホープ 発行日:2013年3月25日 ※賛助金3千円以上の方には、「ほーぷレター」 を定期的に送らせて頂きます。 2013年4月号(通巻第98号) 6
© Copyright 2024 ExpyDoc