⾷物アレルギーに対する急速経⼝免疫療法 当科では、寛解傾向を認めない⾷物アレルギー児に対して、臨 床研究として急速経⼝免疫療法(rOIT)を⾏っています。 25 2010-2012年度は、厚⽣労働科学研究「⾷物アレルギーに対す 20 る多施設共同急速経⼝免疫療法」 に参加し、鶏卵アレルギーお 15 よび⽜乳アレルギーに対するrOITを⾏いました。2012年度から は、⾃主臨床試験として⼩⻨やピーナッツなど他の⾷物アレル ピーナッツ ⼩⻨ ⽜乳 鶏卵 10 ギーに対するrOITも開始しています。 5 本治療は、千葉県こども病院、国⽴病院機構下志津病院との協 0 ⼒体制の下に⾏い、3病院でrOITを⾏った患者の分布は、千葉 急速経⼝免疫療法症例数 (⼈) 2010 2011 2012 2013 県全体に広がっています。 rOIT後の⻑期経過は次第に明らかになっており、治療1年後に、 鶏卵では80%の症例が維持量(加熱鶏卵1個)を維持することが できていますが、⽜乳は維持量(⽜乳200ml)を維持できてい る⼈は40%と少ないです。また、治療中の副反応も⽜乳に対す るrOITでは多いです。 現在、より安全で有効な免疫療法を開発中です。 千葉⼤⼩児科グループが 急速経⼝免疫療法を⾏った 患者の分布 症例 千葉県 2014 (年度)
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