国語科 1 学習する意義 国語は日本人として幼い時から日本語(国語)の中で生活してきている私たちにとって、一番生活に 身近な教科ではないでしょうか。中学校での国語の学習で身につける力は、大きく分けて次の四つで す。 (1)話すこと・聞くこと (2)書くこと (3)読むこと (4)言語に関する知識 これ以外にも日本の古典、中国の古典を学習します。昔から現在まで読み継がれている名文にふれ、 伝統的な文化を味わうとともに先人の教えに学びましょう。 また、国語の読解力は全ての教科に通じます。他の教科、数学や理科、社会でも、文章を読み取る 力(読解力)がないために文章題が解けない人も多いようです。国語の勉強法を身につけ、他の教科に もつなげましょう。 使用するノートは、罫線が縦 書きのものが望ましいです が、そうでないものは、縦書 きで使いましょう。 2 授業の受け方 準 備 《通常の持ち物》 ・教科書 ・ノート ・国語ワーク ・国語資料集 ・国語ファイル(授業で使ったプリントをはさみます。) 縦の罫線の国語ノート 《指示が出たら持ってくるもの》 ・学習漢字ノート ・作文ノート ・文法練習ノート ・硬筆ノート ・漢字ノート(150 字) 授業中 ・始業終業のあいさつ、指名された時の返事は大きな声で。丁寧な言葉遣いにも気をつけましょう。 ・発表の時には聞く側も発表者に注目してあいづちをうつなど傾聴の姿勢をとりましょう。 ・ノートをとる時には丁寧な文字で速く書けるようにしましょう。 ・音読の時には姿勢よく、読み方に注意して大きくはっきりと発声しましょう。 ・考えるときには教科書の文章表現に注目して根拠を見つけてみましょう。 ・話し合いの時には自分の意見をもってから話し合いましょう。自分と異なる友達の意見は、色を 変えるなどして書き足しておくといいでしょう。 国語科 おすすめ学習法 (1)【話す力・聞く力】をつけるために ・敬語の使い方を身につけて日常生活のなかでも積極的に使う。 ・書物などで、正しくて美しい日本語を聞く機会を増やし、いろんな人と話す機会を増やす。 ・メモを取りながら話を聞く場面を増やし、メモのまとめかたを自分で評価してみる。 (2)【書く力】をつけるために ・日記、手紙、授業ノート、生活記録ノートなど生活のなかでの書く機会を使ってたくさん書く。 ・主語と述語をはっきりさせて、一文を長くしすぎない(60~70 字以内)で書く。 ・言語や文法の学習により、自分が正しく使える言葉や表現を増やす。 国語 1 (3)【読む力】をつけるために ・できるだけたくさん本を読む習慣をつける。 ・辞書を片手に本を読む。わからない言葉や読めない漢字はすぐに調べる! ・同じ文章を5回以上読み、要約文にまとめる(できれば本文を見ずに) 文章の種類によって身につけたい!読む力。 ポ イ ン ト 小 説 ・ 物 語 文 ア ド バ イ ス ○主人公の心情は客観的に 読む ※会話文や行動・情景描写に注目するとわかりやすい ○物語の舞台をつかむ ・5W1H(いつ・どこで・誰が(何が)・どうした)が大事! ○クライマックス(山場)を ・物語の主題は、文章の山場から結末にかけての主人公の気持ちに つかむ 説 明 ・必ず本文には根拠が書いてあります。なんとなく…で読まない。 こめられていることが多い。 ○話題をとらえる ・キーワード(繰り返されている言葉)を見つける。 ○指示語の内容をとらえる ・指示語の内容は、指示語の直前に書かれていることが多い。 内容がわかったら文章を当てはめ意味が通じるか確認しよう。 ○接続語に注目する ・文と文とをつなぐ接続語の前後がどんな関係になっているか考え 文 る。(順接・逆接・並立・対比・説明・転換など) ○事実と意見を区別する ・文末表現に着目する。 ○結論を見つける ・一番言いたいことは最終段落に書かれていることが多い。 ○たくさん古文を読む ・慣れが大切。だんだんと意味がとれるようになる。 ○歴史的仮名遣い ・ルールを覚えて現代仮名遣いに直せるようにする。 ○古語の意味 ・現在の意味とは違うものに特に注意する。 ○主語をとらえる ・省略されることが多いので文脈から考える。 漢 文 ○訓読の仕方を覚える ・レ点・一二点など、返り点の使い方を覚える。 ○漢詩の形式と構成 ・絶句(4行詩)と律詩(8行詩)と押韻/起承転結の構成 詩 ・ 短 歌 ・ 俳 句 ○句切れを見つける ・意味の切れ目や切れ字(や・かな・けり 等)から見つける。 ○表現技法を覚える ・枕詞・本歌取り・掛詞など ○季語と季節をとらえる ・現在と昔の暦は多少異なることに注意して季語を探す。 古 文 (4)【言葉に関する力】をつけるために 《文 法》 ・文法の基本を身につける→自分なりにまとめてみる。(自立語・付属語・品詞の種類とはたらき等) ・たくさん問題を解く →覚えた知識を使って問題に取り組む。 《漢 字》 ・毎回の漢字テストを大切にする(8割が合格点です)・文章のなかで覚える。 ・音読み訓読み・部首・画数・筆順・書写(楷書・行書・草書) 《語 句》 ・熟語(重箱読み・湯桶読み)/類義語・対義語/・慣用句・ことわざ・故事成語 ・辞典の引き方(国語辞典・漢和辞典)を身につける。 国語 2 を覚える 3 家庭学習の仕方 予 習 ○学習漢字ノートで新出漢字を身につける 授業内容とは別に進みます。漢字テストでは、この見開き1ページ分の範囲から出題されます。 ○漢字テストの範囲の漢字を毎日1ページ漢字練習ノートに練習する 週に一度1週間分を提出します。文字の書き順等を確かめながら丁寧に書きましょう。 ○意味調べをする 新しい単元に入ったらワークに載っている語句の意味を調べておきましょう。 ○級別漢字の練習をする 9月の漢字コンテストに向けて練習をしましょう。 範囲 1年生:5級 2年生:4級 3年:3級 復 習 ○国語の学習ワークで復習する 今日授業でやった範囲を国語のワークで復習しておきましょう。ワークには該当するページが記 されています。その都度進めておくことで定期テスト前に焦ることもありません。 ○音読する 特に古典の学習では何度も音読をして文章に慣れ、暗唱にも挑戦してみましょう。 ○漢字練習をする 漢字テストで間違った問題やできなかった問題を練習しておきましょう。 4 定期テストへ向けて ・ワークや豆テストをよく確認しましょう。 ・教科書と授業用のノート、授業で使用したプリントの見直しをしましょう。 ・学習漢字ノートや漢字テストを使って新出漢字を中心に復習しましょう。 《評価の方法》 ・各単元での達成度 (テストやワークシート・ノートの感想などから判断します) ・日頃の提出物 (漢字ノートや課題の提出等。ノルマをためないように!) ・授業への取り組み (発言・聞く姿勢・ノート・話し合い活動の様子など) ・各種テスト (豆テスト・漢字テスト・定期テスト) ・国語への興味・関心(読書の量・各国語科行事への取り組みなど) 5 その他 ○文字を丁寧に書こう ノートをとるのも国語の学習のひとつです。普段の授業ノート、生活ノートなど、速く丁寧に字 を書くことを常に心がけましょう。 国語 3 ○図書室へ行ってみよう 昼休みから放課後には図書室に司書の先生がいます。ぜひ積極的に図書室を利用してみましょう。 一度に借りられるのは2冊までですが、夏休みや冬休みなどの長期休業の前にはまとめて借りら れる期間もあります。また、図書委員の作成する図書便りや図書室の掲示板にも本の情報がたく さん詰まっています。ぜひ目を向けてみましょう。 ○書き初めや百人一首に親しもう 1・2年生は年明けに書き初め大会や学年での百人一首大会を行います。 冬休みを利用して習字の練習をしてみましょう。小学校では習わなかった「行書」 という書き方も新しく出てきます。 百人一首はお気に入りの札、十首以上を目標に暗唱しておきましょう。決まり字などを覚える ことで有利に戦うことができます。 ○漢字検定を受けてみよう 学年相当の漢字の能力を確かめる機会としてぜひ挑戦してみてください。 《国語科の行事》 5月~ 少年の主張クラス選考 6月 少年の主張 全校大会 9月 漢字コンテスト 1月 校内書き初め大会 人前で自分の意見を述べる、漢字の 力を発揮する、書き初めや百人一首 等の伝統文化にふれる…などの国語 に関わる行事がたくさんあります。 百人一首大会(1・2年生) 国語科の各行事の様子 少年の主張大会の様子 書き初め大会の様子 国語 4 百人一首大会の様子
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