~ブロック内専門職の活用って??~ 姿勢・動作など、からだに関する

伊勢原養護学校
連携支援グループ
進路支援・教育相談班
平成 27 年7月 17日 発行
平成 27 年度 No.4
保護者の皆様に、連携支援グループより「しえんだより」をお届けします。
今回、教育相談班からは、ブロック内専門職の活用のご紹介を、進路支援班からは、高等
部の実習、福祉制度の変化のお話をさせていただきます。
~ブロック内専門職の活用って??~
伊勢原養護学校には、臨床心理士の前原、言語聴覚士の早乙女がいます!!
でも…からだの専門家がいないので、お隣の平塚養護学校から理学療法士の田尻先生、作業療法士の
船本先生をお呼びして、お子さんの様子を見てもらうことができます。
理学療法士(PT)
田尻先生
姿勢・動作など、からだに関する支援の専門家
からだの特徴をとらえて、介助の方法や活動しやすい机・椅子の検討などをしてくれます。
授業や活動にもっと参加しやすくなるためのアドバイスがもらえます。
◎挨拶のときにお辞儀ができずに、ひざを曲げるだけ
◎偏平足だけど、今の靴で学校の活動は平気なの?
◎最近、転びやすくなった気がする
作業療法士(OT)
など…
船本先生
学習・生活・遊びに関する支援の専門家
給食や着替え、鉛筆や箸・スプーンの持ち方などに関する検討をしてくれます。
道具の工夫や練習方法のアドバイスがもらえます。
◎鉛筆やスプーンの持ち方がぎこちない
◎不器用で、指先がうまく使えないみたい
◎大きなボタンにしたのにできない
など…
“ぜひ理学療法士、作業療法士にお子さんをみてほしい”と思ったら、まずは担任の先生に
お伝えください。担任から相談専任に情報が入り次第、平塚養護学校と連絡・調整します。
高等部の実習が終わりました!
高等部2・3年生は6月8日(月)~19日(金)、1 年生は 15 日(月)~19日(金)
まで実習がありました。実習では、普段の授業とは異なり、実際に会社に行って仕事(現場
実習)をしたり、校内で企業から受注した仕事(校内実習)をしたりしました。今回は、校
内実習の様子を紹介します。
リサイクル業者からの受注品で、紙
実習は一人でやるもの大事ですが、
とプラスチックに分ける仕事です。
みんなで協力して行うことも大切で
それぞれを分け、決められた場所に
す。グループで 1 日にどれくらいで
一人で置きに行きました。
きたかグラフにし、視覚的にわかり
やすくしています。
このほかにも、化粧品会社のサンプル詰めや、細かい部品の組み立てなどいろいろな仕事
を受注し、実習として取り組みました。
次回の実習期間は10月になります。
『福祉、あれやこれやの話』 第一弾! ~福祉制度の変化~
こんにちは、進路支援班の中村逸郎です。今月号から数号に分けて福祉事業所や福祉制度
などについて紹介していきたいと思います。
このところ福祉制度が大きく変わってきていることは既にご存知かと思います。その中で
一番に挙げなくてはならないのが、
「措置」から「自己選択」という考えをもとに福祉の制度
設計がされるようになったことです。戦後、長きにわたって微動だにしなかった「措置制度」
が廃止になり、それに代わって「支援費制度」が誕生しました。しかし、
「支援費制度」もわ
ずか数年で廃止になり、その後、
「障害者自立支援法」⇒「障害者総合福祉法」へと変わって
いきました。
また、一方では2006年に国連で「障害者権利条約」が採決され、それを受けて日本で
はようやく2013年に国会で承認され、2014年1月に締結、2 月19日から施行にな
りました。今後、「障害者権利条約」に合わせ、国内法の再整備も順次行われます。「障害者
差別禁止法」の成立や「障害者雇用促進法」の改正などがそれにあたります。
今後、教育や福祉関係の動きに注意を払うことがますます重要になってきました。
次回は、「福祉関連情報の収集について」を予定しています。