専門職が来校します ことばの発達について

平成 28 年度 第2号
平成 28 年6月23日
神奈川県立鶴見養護学校
地域連携グループ支援係
学校の紫陽花がきれいに咲き、梅雨を感じる季節となりました。
さて、今回の支援だよりの内容は、次の通りです。
🌼専門職が来校します
🌼ことばの発達について
🌼親子体験教室のお知らせ
🌼学校内でのひとコマ
🌼書籍のおしらせ
🌼専門職が来校します🌼
県立養護学校には自立活動教諭(専門職)が各校1~2 名
配属されています。本校には心理職が在籍していますが、
在籍がない専門職については近隣の養護学校間の専門職が
教員対象の相談会や研修を行っています。
先月5月24日(火)には、みどり養護学校の言語聴覚士
(ST)が来校し、児童生徒の学校生活の様子を見た後、教員
からの相談を受けたり、「食事指導について」、「ことば・コ
ミュニケーションの発達」の研修を行ったりしました。
専門職のアドバイスをもとに、
☆摂食の発達段階を見直し、本人のペ
ースで取り組んでいます。
☆見通しをもって行動できるような手
掛かりを工夫しています。
🌼ことばの発達について🌼
今回の専門職の研修を受けて、
「ことばの発達」について、分かりやすく説明されている記事が
ありましたので、その内容を一部抜粋したものを紹介いたします。
ことばの出る仕組みを水鉄砲に例えると、水鉄砲の口から出
るのが声に出すことばです。ことばが口から出るためには、水
鉄砲のタンクの水がたまっている必要があります。これは、毎
日の生活の中での経験の積み重ねによってたまります。
ことがらを体験するときに、声を掛けてもらうことで耳で聞き、
ことばとして覚え、分かることばが増えていきます。毎日の生活で、
いろいろな体験をするときに、ていねいにことばを添えることが、
言えることばを増やすのです。
しかし、タンクが満水であっても口から水は出てきません。引き金を引く
エネルギー(コミュニケーション意欲)が必要です。これがないと「コミュニケーションはしない
ですませる」ということになってしまいます。
(小学館「BOOK PEOPLE」HP 発達障害とことばの相談
第1章
ST が考える「ことば」より一部引用)
🌼高等部のお兄さんお姉さんが活躍中🌼
学校でのひとコマ
今年度、小学部と高等部の給食場所が変わりました。高等部が食堂を
利用し、小学部がランチルームと教室で給食を食べるようになってはや
3ヶ月がたとうとしています。
小学部の児童たちは、学年ごとの集団で、落ち着いて給食の時間を過
ごすことができるようになってきています。高等部の生徒たちは、徐々
に食堂の利用に慣れ、利用後には清掃まで行っています。仕事の分担も
理解して取り組んでいます。
そして、今年度から新たに見られる素敵な光景があります。
小学部の食器類をのせたワゴン車が来ると、何人もの高等部の生徒が自分から片付けをする
姿です。
「お手伝いします。」と食缶を運ぶ高校生。
「ありがとう。」
「お願いします。」と伝える
小学部の児童や先生。毎日、ほほえましいコミュニケーションが生まれています。
6 月に入り、高等部では校内実習が行われています。その中で、給食配膳や片付けも取り組
んでいます。小学部の先生の指示を受けて、高校生が取り組む姿がたのもしいです。
親子体験教室のお知らせ
夏季休業中に、親子体験教室を開催いたします。
希望される方は、先日配布されました申込用紙でお申し込み下さい。
◆アニメーションダンス
日時:7月23日(土)13:30~
16:30
会場: 駒岡地区センター 体育室
◆陶芸「お皿をつくろう!」
日時:8月2日(火)13:00
~14:30
会場: 本校2階 音楽室
🌼書籍のお知らせ🌼
えほん 障害者権利条約
ふじいかつのり(著)里
圭(絵) 汐文社(2015.4)
■ 定価:1,500 円(+税)
前回のつるみ支援だよりにて、「障害者差別解消法施行」
についての情報をお知らせいたしました。
このもととなる「障害者権利条約」について、条約の誕生
から、めざすべき社会までを、子どもにも、誰にでもわかりや
すく、絵を見て楽しめるように描かれています。
(支援だよりについてのご意見、ご要望は支援係までどうぞ)