箸を正しく使えない−と−仕事に対する姿勢−とつながるかも…?

箸を正しく使えない−と−仕事に対する姿勢−とつながるかも…?
箸を正しく使えないのはなぜ? ; 箸の使い方が正しくない子ども、そして大人もみかけます。近年、
正しく持てなくなってきているとしたら、原因は何なのでしょうか。(広島市 無職 男性 77歳)
5
Re:お答えします ; 箸を正しく使えない人は、確かに増えているそうです。目白大学の谷田貝公除名
誉教授 保育学 (71)らは長年、箸の正しい持ち方、使い方ができる人の割合を、調べてきました。ど
の年代でも、その割合は減っています。1984年には、正しく箸を使える成人は、男女ともほとんどの年
代で過半数を占めていましたが、25年後の2009年には2∼3割に。その理由を谷田貝さんは「身近なモ
デルである親が箸をきちんと使えない。それが常態化してしまったため」と考えています。
10
なぜ正しく箸を使えなくなったのでしょうか。
谷田貝さんらの別の調査では、1940年生まれくらいを境に、正しく箸を使えない人が増えていきまし
た。「戦中戦後の混乱期に、親が子に箸のしつけをする余裕がなく、箸を使う食べ物そのものも減って
いたためではないか」と推察しています。
学校給食で先割れスプーンを使う頻度が高かった影響や、幼児期にスプーンで食事をする時期が長くな
15
り、スムーズに箸に移行しにくくなった、という見方も。いくつかの認可保育所に聞いてみると、箸を
使わせ始める時期は2歳から5歳とさまざまでした。
記者にも保育所に通う子どもがいます。なかなか正しい箸の持ち方が身につかず、親子でしょんぼり。
調べるうちに、内開府の興味深いデータを見つけました。箸の使い方を含めた食事のマナーを身につ
けている人ほど、幼い時に家族全員で夕食をとった頻度が高いそうでず。
20
箸の正しい持ち方を目指すなら、ワークーライフーバランスの見直しが必要かも?。仕事に追われる毎
日ですが、親子で夕食を囲んで、食事のマナーを自然に身につけたいですね。
2015.01.18 朝日新聞 子育て
= Yasu一言=
今回のテーマは、ちょっと無理があるかなと思ったのですが、最近私の子どもが勤めている所でちょ
っとしたことがあったのでウンーと考えてしまいました。
25
上の記事ではないですが、箸の使い方もいろいろな環境の影響はあると思いますが、やはり身近なモ
デルいわゆる親の影響がやはり大きいと思います。もし使い方がヘンであれば、本人が会食などで恥を
かいて(挫折体験)自分自身で変えていくことが必要になってきます。恥をかくことも成長のひとつの
きっかけにもなると思います。筆記用語の持ち方も同じではないかと思います。以前、教育に関するア
ンケートのデータに、読書する両親の子どもは成績が良いというものもありました。
30
では、仕事に対する姿勢はと言いますと、やはり身近なモデルが大きいのではないでしょうか。
子どもが勤めている所で正月明けに入ってきた51才の職員が、仕事に対する態度についてちょっと注
意されたら翌日には辞めたとのことです。その人の子どもも仕事を辞めて家に居るということを休憩時
間などに言っていたということです。これも、ひょっとしたらモデル…?。
以前、言われていたことがニートの人たちは全員ではないけれど、親(特に父親)の働き方を見て仕事
35
に対しての考えができてきたと。例えば、父親が家族のためといいながら朝早くから深夜まで(24時
- 1 -
OAK
間戦えますか的な)働く、そして休日には接待ゴルフなどで不在モデル。確かに金銭面・物質面では幸
せになってきたのかもしれませんが、心の部分ではいつも居ない父親に対しての寂しさを味わっていた
と。そのような経験から子どもが社会人になった時、仕事に対しての姿勢に現れてくると言う見方があ
りました。ですから、“さとり世代”と言われる世代もその反面ではないかと思います。
5
そのような親のモデルを良いとして受け入れ同じように過ごしている人もいるでしょう。しかし、例で
はないですが反面教師として学ぶ人もあると思います。
私の子どもたちも、今の私から見て、そこまでしなくてもということをしていますが、それは私の若か
りし頃のモデルだなぁーと見ています。(悪いモデルです)
そういう意味で、親というのはどんな小さな行動や思考でも子どもは観察しているのだと思います。そ
10
れは、プラス面でもマイナス面でもです。
ちょうど2ヶ月もすれば新採用社(職)員の教育が始まります。よく「鉄は熱いうちに打て」と力を
入れ、組織のことや仕事のことをちょうど中高生の学校教育のようにすし詰めのごとく教えていきます
が、まずは組織は社会に対しどのように貢献もしくは関わっているか、そして組織のために働けではな
く、組織を通し自分の人生のために働き自分の人生を幸せにしていかなくてはということが最初ではな
15
いかと思います。人(大人・社会人・職業人)としての生き方・考え方の基本を教えることではないか
と。そのことが、親ばかりではなく組織において仕事に対する姿勢を築かせるポイントではないかと考
えます。
ある大きな会社の入社式のトップの挨拶の中に「両親にここまで育てていただいたお礼を言いなさい」
と話される方がいます。何か安定して繁栄している組織には共通点があると感じます。
20
箸の使い方ではないですが、組織の中でモデルになる人たちを育てていかなければ。まず最初は、ト
ップ層からではないかと。
*“仕事観”“職業観”については、OAK通信263号で雑感として発信したことがあります。
- 2 -
OAK