株式会社NTT データ

CASE STUDY
®
クラウドサービス「BizXaaS (ビズエクサース )」
を提供するNTT データが自社の基幹系業務システ
ムをプライベート・クラウドへ移行し、
クラウド環境の仮想化サーバも物理サーバも
NetVault Backup でまとめてバックアップ
「我々はプライベートクラウド基盤の構築をきっ
かけに、
運用コストの高いテープ・バックアップ
をやめ、NetVault SmartDisk を採用してディ
スク・バックアップへ移行しました。
これにより
テープサイズに依存したサイジングが不要にな
り、
バックアップ要件定義を省力化、
さらにテー
プ・メディアと人手による運用のコストも大幅に
削減することができました。
また、同時に
NetVault Backup で、
仮想サーバ、
物理サー
バの両方に適用可能なバックアップ方式を実装
することで、
バックアップリストア運用の統一によ
る運用負荷の軽減も実現しております。」
The Company
1988 年 5 月に日本電信電話株式会社の 100%子会社として設立された株式会社 NTT データ ( 設
̶ 株式会社 NTT データ
立当時の社名はエヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社 ) は、1995 年に株式上場を果たし、1 兆円規模
基盤システム事業本部 システム方式技術 BU
の売り上げと、NTT データグループの社員数が 5 万人を超える(2010年度末時点 ) 企業へと成長を
山田 正和 氏
遂げました。現在、NTT データは、省庁、金融機関向け大型システムや共同利用型センターの構築 /
運用などの経験、ノウハウを活かし、
「変革パートナー」としてお客様のビジネス革新を支える最適な
システムを提供しています。
また最近では、長年 NTT データグループが培ってきたシステム構築ノウハウを応用した「安心・安全・
信頼」のエンタープライズ向けトータルクラウドサービスを核に、様々なアウトソーシングサービスを
®
組み合わせて提供する「BizXaaS(ビズエクサース)
」と呼ばれるクラウドサービスを展開しています。
こうした事業拡大の中、NTT データでは、それまで基幹系業務システムに使用していた商用 UNIX の
ハードウェアの保守切れに伴うハードウェア・リプレイスをきっかけに、自社の基幹系 / 情報系の全ての
社内情報システムをプライベート・クラウドへ移行することに決定しました。
The Challenge
NTT データの社内基幹系業務システムには、会計系、人事給与系、意思決定支援系、購買系、就業
管理系などあらゆる業務が含まれます。基盤システムの構築、管理を担当している NTT データの基
盤システム事業本部は、豊富な経験と知識を活かしながら、導入するサーバやストレージ、
テクノロジー
の動作検証を慎重に行い、これらをどのように組み合わせてシステム全体を構築するのかを決定して
いきました。その結果、全システムを統合する拡張要件を満たし、かつメンテナンス性の良いプライ
ベート・クラウド・システムが完成しました。
こうして構築したクラウド環境には、仮想化サーバだけでなく物理サーバもあり、これらサーバのデー
タ保護を行うにあたり、プラットフォームに依存しない統一されたバックアップ運用設計が運用負荷を
低減する上で重要課題でした。
また、以前のシステムでは、Disk to Disk to Tape バックアップ運用を行い、すべてのバックアップ・
データは最終的には LTOメディアに書き込んでいました。しかし、テープを使用したバックアップでは
数百スロット・クラスのテープ・ライブラリが必要となり、バックアップ対象に比例して LTOドライブも
必要になります。これらに加えテープ交換の運用コストなどバックアップのトータル・コストを押し上げ
る様々な要因がありました。そのため Disk to Disk to Disk バックアップへ移行し、これらテープ・デ
バイスに起因する様々な問題点をすべて解決することも重要な課題でした。
The Solution: NetVault Backup & NetVault SmartDisk
バックアップ・システムの構築にあたりNTT データでは、
トータルコスト、サポートプラットフォーム、実
績等で机上検証した結果、NetVault Backup (NVBU) は WindowsとLinux の混在環境の対応は
もちろん、物理サーバのバックアップと仮想化環境のサーバのバックアップも一元管理で行うことがで
きるといった点で優れていました。
OVERVIEW
Industry:
情報・通信業
Challenge:
プライベート・クラウド環境下に構築した VMware
ESX 仮想化環境の合計約 6TB の VMware ESX
マシンと仮想マシン 50 台 (1 年後は 300 ∼
400 台に増加予定 ) と、合計約 12TB のデータ
ベース・データ (1 年後は 100 ∼ 150TBに増加
予定 ) 、合計約8TB のファイル・サーバのデータ
のバックアップを、重複排除ストレージを用いた
D2D2D 方式でバックアップする
Application:
• OracleDB 11g R2
• PostgreSQL
• Microsoft SQL Server 2008
Solution:
• NetVault Backup Enterprise Package
for Linux x 1
• NetVault SmartDisk x 64TB
• VMware Plugin x 1
• ローカル型 VaultDR for NVBU
Server/Client x 7
Operating System:
• NetVault Server:
- Red Hat Enterprise Linux 5.4 x 1 台
• VMware ESX x 11 台 & 仮想マシン x 50 台
• Windows Server 2008 R2 x 2 台
• Red Hat Enterprise Linux 5.4 x 4 台
Benefits:
• ディスク・バックアップによるテープ・メディアや
人手のコスト削減
• NetVault SmartDisk 採用により、バックアッ
プ設計を単純化し、設計工数を省力化
• 物理サーバ、仮想化サーバの区別なく、同一方
式にてバックアップ運用を実現
CASE STUDY
た。事前に他の重複排除ストレージ製品
とも実機検証した結果、Nexenta Stor
社内情報システム プライベート・クラウド環境 (概要)
が十分に統合バックアップに耐えうる性能
VMware ESXサーバ x 11台、
仮想マシン x 50台、
物理サーバ x 6台
(1年後には、VMware ESXサーバ x 32台、
仮想マシン x 300∼400台へ拡張)
と品質を有していることが確認できたた
め、バックアップシステムにSmartDisk
仮想
仮想
仮想
マシン マシン マシン
Cisco UCS
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
VMware ESX
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
Cisco UCS
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VMXサー
ES
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
re
wa バ
VMXサー
ES
と組み合わせて採用することにしました。
まず、データベースのフルバックアップに
ついては、ストレージのクローン機能で作
Cisco UCS
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
成したデータのクローン・ボリュームを
Cisco UCS
re
wa バ
VMXサー
ES
re
wa バ
VMXサー
ES
NVBUに認識させ、NVBU の RAW
Device Pluginを使って、重複排除 NAS
10Gbps x 2 FCoE
LAN
10Gbps
NFS
にバックアップ・データを取得します。そし
Nexenta OSS
NAS Storage
① ストレージの機能で
クローンを作成
② Raw Device
Pluginで
バックアップ
lt
au
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Ne erv
S
N
SA
プ装
テー
て、一部の定年保管や遠隔地保管が必要
vCenter Server
EMC Celerra
Storage
Nexenta OSS
NAS Storage
VMware
Plugin
NetVault
SmartDisk
ストレージ・プール
NEC
T40A2
上に構築した NetVault SmartDisk 上
バックアップも行います。これらのバック
lt
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Ne lien
C
置
データベース・データの
オンライン・バックアップ
なデータに関してのみ、LTOテープへの
NetVault
SmartDisk
ストレージ・プール
VMware仮想マシンの
システム・バックアップ
アップ処理を物理サーバ、仮想化サーバ
の区別無く同じ手法でバックアップが行え
るよう実装しました。
50 台の仮想マシンのシステム・バック
アップについては、VMware Plugin を
使って SmartDiskにバックアップしてい
ーバ
理サ
物
ーバ
ーバ
理サ
理サ
物
物
ーバ
ーバ
理サ
理サ
物
物
バックアップについては、ローカル型
VaultDR Plugin を使って、ポータブル・
VaultDR
ブート用OS
ポータブル・ハードディスク
ます。
また、7 台の物理サーバのシステム・
物理マシンのシステム・バックアップ
ハードディスクに取得しています。
このように、すべてのデータの保護を、
NVBU ひとつの製品で行うことで、バッ
クアップ・システムの導入コストも運用コストも削減することに成功しました。
また、必須要件だったディスク・バックアップに関しては、NetVault
SmartDisk オプションが非常に有用でした。NetVault SmartDisk は従
来の VTLと異なり、仮想的にテープ・ドライブ、テープ・メディアを作成しな
いため、無駄になる領域が出ず、効率的なバックアップ運用が可能です。ま
た、バックアップ設計がシンプルになり省力化できることはもちろん、空きド
ライブの有無にかかわらずデータのバックアップ /リストアが実行可能なの
で、柔軟な運用が可能です。バックアップストレージの選択肢が多い
SmartDisk はバックアップの SLAに応じて製品を自由に選択できること
も大きな魅力でした。
The Future
NTT データでは、今後のシステム追加時も NVBUとSmartDisk の組合
せでバックアップ・システムの拡張 / 増強を行う予定です。ただし、バックアッ
プ定義等の一元管理を維持するため、NVBU バックアップ・サーバは 1 台
のままとし、NetVault ClientとSmartDisk のセットを増やすことでで
バックアップ・システムをスケールアウトしていく予定です。また、今までは
I/O ボトルネックにより諦めていたバックアップ・サーバの仮想化について
も、VMDirectPath I/Oと広帯域ネットワークを組合せ、検証する予定で
す。この検証により仮想化集約をさらに加速化することが可能になります。
そこで、SmartDisk 用のストレージとして低価格なオープンソースソフト
ウェア (OSS) ベースの重複排除 NAS 製品 Nexenta Stor を検証しまし
日本クエスト・ソフトウェア株式会社
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