平成 9 年 4 月 25 日 第 3 種郵便物認可 民主党プレス民主編集部 〒100-0014 東京都千代田区永田町 1-11-1 TEL 03-3595-9988(代表) 衆議院 議 員 おくの総一郎 かわら版 2015.07 149号 先週の安保法制の強行採決。これを受けた世論 調査で安倍内閣の支持率が急落しました。相変わ らず、8割以上の方が説明不足、6割以上の方が今 国会での成立に反対という結果。強行採決に国民 がノーを突きつけたといえます。実質的な憲法改 正なのですから、ここまで乱暴なやり方をすれば、 当然の結果です。 1 集団的自衛権についてオープンな議論を 安倍総理の姿勢が世論調査の結果につながっているといえます。歴代の自民党政権は消 費税にしてもPKOにしても国論を2分するような問題について、国民に丁寧に説明を 行ってきました。予算委員会の場で総理が丁寧に説明をし、マスコミの批判にもいちいち 答え、世論の批判に正面から答えてきた。民主主義を尊重してきたのです。ところが、安倍 総理は国会での質問にまともに答えない、マスコミに圧力をかけて報道させない。実質的 な憲法改正、安全保障の問題です。最低でも国民の過半数を得るよう説明責任を果たすべ きではないでしょうか。肝心なことが説明されていません。私は、集団的自衛権について、 もっとオープンな議論をすべきであると思っています。難しい法律論ばかりが先にたって いますが、大切なことは、 「日本を守るために必要なことは何か」ということです。急速な軍 拡や尖閣への漁船の襲来、南沙諸島の実効支配を進めるなど拡張主義の中国への懸念、核 ミサイルを開発した北朝鮮への懸念に対して我が国がどうするか、この議論をまず行う べきです。そしてどのようなケースで集団的自 衛権が必要になるのか(南沙諸島以外は個別的 自衛権で対応が可能です)を、わかりやすく説 明する必要があるのではないでしょうか。とこ ろが政府は、現実味のないホルムズ海峡の封鎖 の議論を持ち出したり、妙な喩え話をしたり、 議論をわざわざわかりにくくしています。具体 的な必要性、そして戦争に巻き込まれるリスク についても説明が必要です。国民への説明を軽 視する安倍総理の姿勢。民主主義の危機です。 イベントスケジュール おくの総一郎プロフィール 【国政報告会】 平成 27 年 7 月 25 日(土): おくの総一郎事務所 13:00 ~ 14:30 (西志津) 平成 27 年 7 月 26 日(日): 根郷公民館 13:30 ~ 15:00 【国会見学会】平成 27 年 7 月 29 日(水)10:00 ~ 平成元年 3月 東京大学法学部卒 平成17年4月 総務省退職 7月 参議院議員 広中和歌子 政策担当秘書 平成21年8月 衆議院議員選挙初当選 現在 3期目 民主党国会対策副委員長 2 「報道の自由」を尊重すべき 私が主催する超党派勉強会に鳥越俊太郎さんに来てもらい、権力とメディアについてお 話を頂きました。これほどメディアに介入した政権はないと、述べておられましたが、私の 霞ヶ関時代の経験からもそのように感じます。歴代政権は直接マスコミに注文をつけるこ とはありませんでした。 ところが、昨年暮れの総選挙の際、安部総理が出演した「報道ステーション」がアベノミク スの効果について「日本全体には波及していない」とする報道を行ったことに対して、放送 の数日後に自民党が文書で公平中立な報道を行うよう申し入れを行い、さらに、同党の幹部 が、放送免許の取り消しに言及した事例がありました。先日の自民党の若手議員の「マスコ ミをこらしめるには、広告料収入がなくなるのがいちばんだ」発言、沖縄の地元紙の報道に ついて、 「沖縄の世論がゆがんでおり、なんとかしなければいけない」との発言もそうです。 こうした一連の出来事は、官邸(=安倍総理)の意向を、忖度して行われているのは間違い ありません。鳥越さんの「権力の監視は、国民から 負託されたメディアのミッション」「権力側もそ のことに理解をもつべき」という言葉は、控えめ ではありますが、憲法に保障された「報道の自由」 を守ろうという気概が感じられました。「報道の 自由」を軽視する安倍政権、歴代政権とは異質の 空気を感じます。 ※日本国憲法は、 「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」 (第21条)と規定し、表現の自由とそれに含まれる報道の自由を保障しています。放送法 は、この規定を受けて。3条で「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何 人からも干渉され、又は規律されることがない」として政権の番組への介入を禁じていま 3 成田空港視察~LCC専用の第三ターミナル~ 私が事務局長を務める「民主党成田国際空港ハブ化推進議員連盟」で今年4月にオープン した第3旅客ターミナルなど成田国際空港を視察しました。 第3旅客ターミナルは、低価格運賃のLCC専用ターミナルで、天井がむき出しになって いたり、電光掲示板に代わり布製の表示板になっているなど、徹底したコストカットで空港 使用量を大幅に下げ、低価格航空運賃の実現に 貢献するとともに、成田空港の旅客数増にも貢 献していることが理解できました。 視察後の議連総会では、夏目誠・成田国際空 港株式会社社長をはじめとする幹部の皆様や国 交省担当者からお話を伺い、滑走路の増設につ いて意見交換をしました。
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