生物学Ⅰ

K:】Server/15030663 薬科大 応用生命/応用生命科学科 2015/09 1年 033‐093
2015.03.23
生 物 学 Ⅰ
Biology Ⅰ
中学校教諭(理科)
担 当 教
員 太田 達夫・永塚 貴弘・山崎 晴丈・小長谷幸史
卒 業 要
件 共通専門必修科目
年 次 ・ 学 期 1年次
高等学校教諭(理科)
前期
食品衛生監視員及び食品衛生管理者
単位数 2単位
フードスペシャリスト
教科に関する科目(選択必修2単位) 教科に関する科目(選択必修2単位)
【授業概要】
そこに存在するものが生命体であるか否かは直感的に明らかであるが、生命体を簡明・正確に定義することは難しい。生命体は地球にありふれ
た物質で構成されるが、精緻・巧妙に組織化されて有機体 organism と呼ばれるが、その物質構成と細胞構造及び機能について講義する。
【キーワード】
自然科学、応用生命科学、生物学、自然発生説、パスツール、滅菌、化学進化、オパーリン、生元素、生体物質、糖質、単糖、二糖、多糖、脂
質、トリアシルグリセロール、リン脂質、コレステロール、タンパク質、アミノ酸、ジペプチド、ポリペプチド、核酸、DNA、RNA、ヌクレオ
チド、ヌクレオシド、核酸塩基、生体膜、流動モザイクモデル、真核細胞、原核細胞、オルガネラ(細胞小器官)
、真核、小胞体、ゴルジ体、リ
ソソーム、ミトコンドリア、葉緑体、リボソーム、細胞骨格、微小管、中間径フィラメント、アクチンフィラメント、核領域、細胞内共生説、古
細菌、真正細菌、ウイルス、有糸分裂、染色体、体細胞分裂、減数分裂、生殖細胞、細胞周期
【一般目標】
生命体は物質のみからなることを理解する。生体を構成する基本的な物質を列挙し、その特徴に基づいて分類できる。自立して生命現象を営む
生物個体の最小単位である細胞の基本構造及び機能について説明できる。最初の細胞がどのように生じたかについて説明できる。
【到達目標】
1.
生命の起原論の歴史について説明できる。2.
パスツールによる自然発生否定を説明できる。3.
化学進化による地球での生
知識・理解
命の誕生を説明できる。4.
主要な生体物質について説明できる。5.
細胞を、そのオルガネラの構造と機能とともに、説明でき
る。6.
ウイルスの構造と増殖法を説明できる。7.
体細胞分裂と減数分裂を説明できる。8.
細胞周期について説明できる。
1.
自然発生否定がもたらした生命科学への影響を指摘できる。2.
糖質、脂質、タンパク質、核酸について、その構成成分、
思考・判断
重合様式などにより分類できる。3.
真核細胞と原核細胞の違いを指摘し、細胞内共生説を適合できる。4.
ウイルスが生物であ
るか否かについて討論できる。5.
細胞分裂の前後における染色体数の変化について解釈できる。
関心・意欲・態度
技能・表現
その他
【授業計画】
回
授 業 項 目
授業オリエンテーション
1 自然科学と応用生命科学
と生物学
生 命 の 起 原1(自 然 発
2
生)
授
業
内
容
授業外学習(予習・復習)
シラバスを基に科目の概要や一般目標、到達目標を理解する。
予習:シラバスの熟読
自然科学の特性と応用生命科学の目標を提示し、生物学がその基礎となるこ
教科書 p
とを学ぶ。
復習:授業内容
予習:教科書 p
地球の生命の起原論について歴史的に学ぶ。
復習:授業内容
パスツールによる自然発生の否定から微生物研究は科学となったが、同時に
生命の起原2(自然発生
予習:教科書 p
3
それはパラドックスをもたらした。生命科学研究の基本としての無菌操作の
の否定)
復習:授業内容
意義を説明できる。
生命の起原3(化学進化、生物進化を宇宙における物質変遷の一環として考えることができること、及 予習:教科書 p
4
物質進化)
び、地球において生命が誕生した可能性を学ぶ。
復習:授業内容
生体物質1(生元素、分 生命体の基本要素と主要な物質を整理する。生命科学で不可欠の、生体を構 予習:教科書 p
5
子、水)
成する物質の名称と構造、及び代表的機能を学ぶ。
復習:授業内容
生物のエネルギー及び基本的な素材である糖質と脂質について整理する。生
予習:教科書 p
6 生体物質2(糖質、脂質) 物は光学異性体を区別し、使い分ける。主要な糖質と脂質の構造と名称、特
復習:授業内容
性を学ぶ。
生物体の主成分であるタンパク質と、その構築単位分子アミノ酸を分類する。
生体物質3(アミノ酸と
予習:教科書 p
7
2
0種のアミノ酸の特徴とペプチド結合、タンパク質の一次構造、二次構造、
タンパク質)
復習:授業内容
三次構造及び四次構造を学ぶ。
遺伝情報を担う分子としての核酸の構造を学ぶ。ヌクレオチド、ヌクレオシ 予習:教科書 p
8 生体物質4(核酸)
ド、核酸塩基、糖及びリン酸など核酸構成要素とその役割を学ぶ。
復習:授業内容
生命体の最小構造単位としての細胞について、生命現象を営む空間としての
予習:教科書 p
9 細胞1(細胞と生体膜) 構造上の特性と、その空間を包む細胞膜の特性に由来する細胞の構造と機能
復習:授業内容
の基本的な特徴を学ぶ。
標準的な真核細胞の構造を、細胞内外を区画する構造体、細胞内で膜に包ま
細 胞2(真 核 細 胞 の 構
予習:教科書 p
1
0
れている構造体、細胞内の巨大分子集合体、細胞内の無構造部分に分けてそ
造)
復習:授業内容
れぞれの特性を学ぶ。
細胞3(原核細胞の構造、標準的な原核細胞構造、及び、真核細胞と原核細胞の関係を細胞内共生説に 予習:教科書 p
1
1
細胞内共生説)
基づいて学ぶ。
復習:授業内容
細 胞4(非 細 胞 性 増 殖 細胞構造を成していないにも拘わらず、増殖し遺伝現象が認められる構造体 予習:教科書 p
1
2
体)
をウイルスを代表例として学ぶ。
復習:授業内容
細胞分裂1(体細胞有糸 細胞増殖のための細胞分裂のうち有糸分裂について、体細胞の分裂と生殖細 予習:教科書 p
1
3
分裂と減数有糸分裂)
胞成熟のための分裂について学ぶ。
復習:授業内容
予習:教科書 p
1
4 細胞分裂2(細胞周期) 細胞が継続して分裂できる仕組み、及び、細胞周期とその調節について学ぶ。
復習:授業内容
地球に誕生した生物は、棲息域を拡大しながら多様化し、同時に生物の生命
生物と地球環境(生物の
予習:教科書 p
1
5
活動が地球環境を変え、その環境に適応して生物が更に多様化したことを学
多様性)
復習:授業内容
ぶ。
【教科書・参考書】
種 別
書
名
教科書
エッセンシャル・キャンベル生物学(第4版)
参考書
キャンベル生物学−原書9版−
参考書
細胞の分子生物学−第5版−
著者・編者
池内・伊藤・著本監訳
池内・伊藤・箸本監訳
中村・松原監訳
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7−
出 版
丸善出版
丸善出版
Newton Press
社
担当者
全員
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
K:】Server/15030663 薬科大 応用生命/応用生命科学科 2015/09 1年 033‐093
【成績評価方法】
評価方法
定期試験
(中間・期末)
到達目標
知識・理解
◎
思考・判断
○
関心・意欲・態度
技能・表現
その他
評価割合(%)
8
0
小テスト
2015.03.23
レポート
授業態度
授業への参加度
成果発表
そ の 他
0
0
0
合
計
◎
○
0
2
0
1
0
0
【連絡先】
太田
永塚
山崎
小長谷
オフィスアワー
原則として講義実施日の放課後2時間程
度、及び随時可。
原則として講義実施日の放課後2時間程
度、及び随時可。
月曜日∼金曜日の午後
原則として講義実施日の放課後2時間程
度、及び随時可。
研究室(場所)
生物学研究室(E2
0
4)
E メールアドレス
[email protected]
メールでの質問を受付ます。
栄養生化学研究室(E2
0
3b)
[email protected]
応用微生物学研究室(E2
0
1)
[email protected]
食品安全学研究室(E3
0
3b)
[email protected]
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