再生可能エネルギーによる地方創生戦略 ~ローカルアベノミクス~ 平成27年8月21日 自由民主党政務調査会 資源・エネルギー戦略調査会 東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故を受けて、わが国のエネルギ ー政策は正に分水嶺にある。福島の教訓を生かし、また、COP21に先立ち 提出したわが国の約束草案の実現を図るため、重要な低炭素の国産のエネルギ ー源である再生可能エネルギーの普及拡大に取組むことが喫緊の課題となって いる。 再生可能エネルギーについては、エネルギー基本計画では発電電力量の約2 1%を更に上回る導入を目指すとし、長期エネルギー需給見通しでは2030 年度までに22%~24%の導入を見込んでいる。 平成28年4月の電力小売自由化により、全体で年間約18兆円規模(20 13年度)の市場が開放されることとなり、国産である再生可能エネルギー2 4%で電気料金収入年間約4.3兆円、更には、30%で年間約5.4兆円の 相当部分を国内にもたらすことが可能となる。経済波及効果は更に大きくなる ことが見込まれる。 再生可能エネルギーによる地方創生のためには、固定価格買取制度のみなら ず、発電設備の導入コストに対する支援を行い、需要家の電気料金負担増とな らない施策を拡充することが必要である。したがって、地域の再生可能エネル ギーを普及拡大するため、各府省庁にまたがる支援策等を共有できる地域の体 制を自治体主導で全国的に整備すべきである。 以上の点を踏まえ、再生可能エネルギーによるローカルアベノミクス推進の ため、別紙記載のとおり提言し、予算措置及び課題解決を求める。 以上 ※別紙の課題及び提言は、再生可能エネルギー普及拡大委員会の柴山昌彦委員 長を筆頭に、以下の同委員会役員及び分科会主査が作成を担当した。 秋 本 真 利 岩 屋 毅 大 岡 敏 孝 門 博 文 河 野 太 郎 高 野 光二郎 谷 公 一 牧 島 かれん 務 台 俊 介 山 本 一 太 吉 川 貴 盛 (五十音順)
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