SIGNATURE CHAIR FH429

FRITS HENNINGSEN
SIGNATURE CHAIR FH429
SIGNATURE CHAIR
COMFORT and
ELEGANCE
every piece comes
with a story
カール・ハンセン&サンがお届けするのは、家具というハードウェアばか
りではありません。そこには一切の妥協を許さないクラフトマンシップ、
細部にまで十分な配慮が行き届いたデザイン、そしてデンマークの誇る家
具職の伝統が息づいています。そしてなんといっても家具に対する私たち
の愛情が込められています。製品はすべて腕のいい職人たちの手を通し、
一つ一つ時間をかけて丁寧に製作されています。サスティナビリティーに
優れたデンマークの森林、そこから取れる素晴らしい木材、そしてデザイ
ンの経緯や時代背景など、私どもの家具には様々なドラマ、物語が凝縮さ
れています。そうした数々のストーリーが製品と共に継承されていくこと
を念頭に、私どもは家具を製作しています。
SIGNATURE CHAIR FH429
FRITS HENNINGSEN’S
FINAL DESIGN
シグネチャーチェアは、フリッツ・へニングセ
ンが最後にデザインし、製作した遺作となる製
品。家具職人としてデザイナーとして、数多く
の製品を残す中、へニングセンが最後に出した
答えともいえる家具がこのシグネチャーチェア
です。デザイン界に早くから君臨してきたデン
マークを代表する巨匠デザイナー、フリッツ・
へニングセン。その才能を後世に伝えるのにふ
さわしい家具となっています。
へニングセンの作品の中でも、最もシンプルな
フォルムもつシグネチャーチェア。これはデザ
イナーとしての長い道のりを経て、ついに完成
したフォルムといえます。へニングセンがずっ
と追求してきた妥協の無い高いクォリティーは
もちろんのこと、素材の選択、加工技術にもへ
ニングセンならではの、独特の家具へのこだわ
りがよく表れています。まさにフリッツ・へニ
ングセンのキャリアの集大成。デンマーク家具
界における、フリッツ・へニングセンの存在を
確固たるものにしているデザインです。
職人としての教育を受け、長い修行を積んだ腕
のいい家具職人であったフリッツ・へニングセ
ン。その家具職人としての誇りとクラフトマン
シップへのこだわりから、作る家具はすべて自
分でデザインし、自分で製品化するのが常でし
た。そしてそのプロセスはまず小さな模型の作
成から始まります。この椅子も例外ではありま
せん。シグネチャーチェアの模型は、インダス
トリアルクレイで本体が作成され、脚にはマッ
チ棒が使用されました。ミニチュア模型が完成
すると次に、自身の工房で実寸の試作品に着
手。満足がいくものが完成するまで調整が施さ
れ、試作が幾度となく繰り返されました。シグ
ネチャーチェアが完成したのは1954年、20脚
あまりが製品として世に送り出されました。
へニングセンの作風は長いキャリアの中、シン
プルなフォルムを持つデザインに次第に移行し
ています。そして最後に行き着いたのがこのシ
グネチャーチェアです。へニングセンデザイン
の中でこれほどシンプルなデザインはありませ
ん。また、新しい世代のデザイナーがより直線
的なラインをフォルムに用いたミニマルな表現
に走る中、へニングセンは椅子のコンフォート
と優雅さを重視。緩やかなカーブルを描くエレ
ガントなフォルムに固執しました。
そしてそれはこのシグネチャーチェアにも顕著
に表れています。座ってみたくなるような、ソ
フトで温かいフォルム。緩やかなオーガニック
なカーブを描く機能的なアーム。安堵感が全身
を支配するような素晴らしいコンフォート。ま
さに創造性に満ちた、静粛な瞬間を作り出す椅
子と言えます。
FRITS HENNINGSEN
AN UNCOMPROMISING
DESIGNER
他の家具職人マスターと違い、フリッツ・へニ
ングセンは製作するばかりでなく自ら家具をデ
ザインし、デザイナーとしてもその才能を早く
から高く評価されていました。家具製作におい
て最も重視したのは製品の質。新しい家具をデ
ザイン、製品化する場合はその品質、その完成
度にこだわり、開発が進められました。こうし
たことからへニングセンの家具はその妥協の無
い高い品質と、完璧ともいえるフォルムで今日
も高い評価を受けています。またへニングセン
の個性豊かな人柄も後世に伝えられています。
スタイルや雰囲気をクラシック家具に見出し、
それをよりモダンに、そしてよりオーガニック
にリデザインする。フリッツ・へニングセン
は、こうした作品を数多く残しています。フレ
ンチ帝政様式、ロココ、17世紀の英国家具など
にインスピレーションを得、そこからモダンで
オーガニックなフォルムをもつ独自のデザイン
を作り上げたのです。クラシックの家具から新
しいデザインのヒントを得、双方の要素をデザ
インに生かす。これは同時期に活躍したデザイ
ナー、コーア・クリントにも共通しています。
デザイナーとしての長いキャリアの中、へニン
グセンのデザインはクラシック家具の影響を受
けた家具から、オーガニックなフォルムもつよ
りモダンなものに移行しています。これは世代
を超えて使用されるようなタイムレスな家具を
追求したからにほかなりません。フリッツ・へ
ニングセンは家具がコレクターアイテムのよう
に、世代から世代へと受け継がれ、新しい世代
の人々にも訴求するものであってほしいと願っ
ていたのです。
fh429 signature chair
frits henningsen 1954
シグネチャーチェア/FH429の素材は、ムクのオーク材またはウ
ォルナット材。仕上げは多種からご指定いただけます。張地は
皮革、またはファブリックからお選びいただけます。
frits henningsen 1954
fh429 signature chair
101cm
89cm
40cm
66cm
89cm
66cm
frame Solid oak or walnut
Upholstery Leather or fabric
soap
oak
walnut
lacQuer
oil
white oil
carlhansen.jp