2015 年度から2016 年度にかけて流行が予想されるインフルエンザの

2015 年度から2016 年度にかけて流行が予想されるインフルエンザの症状の特徴や、潜伏
期間などについてまとめました。
○2015/2016 冬シーズンの流行が予想される型
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)
B/プーケット/3073/2013
B/テキサス/2/2013
5年間連続でA/カリフォルニア(H1N1)がワクチンに含まれています。5年前は新型、
つまり日本人にこのタイプのインフルエンザに出会っていた人はいなかったはずですから、
この5年でかなりの人が免疫を持った事でしょう。
2014 年度の此花区では、9月下旬に小学校高学年に小規模のブタインフルエンザの流行が
あって、一旦治まってから10 月上旬より再び「H1N1型」が流行。11月から2015年1月
まで、A型が2種類とも本格的に流行して、2月から4月までダラダラとB型2:A型1くら
いの比率で罹患された方の来院が続きました。
激しいのどの痛みと強い倦怠感が特徴で、B型は高熱でない方もおられました。耐えられ
ない苦しさがインフルエンザの特徴といった印象です。
発症する1 日前から発症後5~7 日頃まで周りの人にうつしてしまう可能性があり、特に発
症してから最初の3 日間ほどが最も感染力が高いと考えられます。
インフルエンザは高熱が出て非常にしんどい病気ではありますが、本当に怖いのは、こじ
らせてしまって脳炎や肺炎といった合併症を起こす事です。つまりインフルエンザは、ど
のタイプが流行しても、早期診断と早期治療開始が大変重要です。早めの病院での受診を
心がけましょう。
重症化予防のために、特に基礎疾患のある方やご高齢の方は接種をおすすめいたします。
受験を控えておられる方には、2 回接種をお勧めします。