読図講習(大辻山)2014.6

登山実技:大辻山登山ルート
登山実技:大辻山登山ルート・特徴物について
ムカデ地図
⑩
⑪
D
⑬
⑭
① ②
③
⑰
E ⑮
⑨
④
C
⑧
⑥
⑫
B
⑱
⑤
J
K
A
㉜
㉟
㉞ ㉝
I
⑳
⑦
㉑
㉒
㉛
F
㉘
㉙
㉚
H
⑯
G
㉗
㉖ ㉕
㉔
㉓
⑲
登山実技:大辻山登山ルート・特徴物について(解説)
① 林道と沢との交点(難易度:A(易しい))
登山道入口は確認しておこう。道の曲がり、林道と沢との交点
② 地図記号:堰堤(えんてい)(難易度:A)
地図記号の堰堤(えんてい)が実際はどうなっているか確認。
③ 左右の斜面が狭くなる。(難易度:B(普通))
南側の斜面が急になってくる。ここから沢が狭くなる。地図の等高線で確認できるだろうか?
④ 地図記号:滝(難易度:A)
地図記号の滝が実際はどうなっているか確認。滝の上流は少し曲がっている。
⑤ 沢と沢との分岐(難易度:C(難しい=見落としやすい))
登山道の沢は川となっているが、東からの沢(A)は水が流れているだろうか?沢との分岐は確認
できるだろうか?
⑥ 沢と沢との分岐(難易度:B)
登山道の沢は川となっているが、北東からの沢(B)は水が流れているだろうか?沢との分岐は確
認できるだろうか?
⑦ 地図記号:滝(難易度:A)
地図記号の滝が実際はどうなっているか確認。
⑧ 道の曲がり、南側の尾根にピークがある(難易度:C)
道が緩やかに曲がっており、南側に顕著なピークがあることが確認できるだろうか?
⑨ 沢と沢との分岐(難易度:B)
登山道の沢の川はここで終了となっている。東からの沢(C)は確認できるだろうか?
⑩ 尾根(コル)にでる(難易度:A)
登りが終わると、そこは尾根のコル。道は90度進行方向を右に変える。
⑪ 登りから平へ傾斜転換点(難易度:C)
ここは、等高線が緩やかでやや丸くなっているのが確認できるだろうか?登りから平への傾斜転
換点であり、⑪から⑫へ向かって地図にあらわれない緩やかな下り、(標高差1~2m)となってい
る場合もある。
⑫ 平から登りへの傾斜転換点(難易度:B)
平から登りへの傾斜転換点。尾根も⑪から⑫までは細かったが、⑫から尾根が広くなる。
⑬ 尾根分岐(難易度:C)
主尾根とDの尾根との分岐。この程度の等高線では尾根の分岐でもピークは発生しないだろう。
(尾根の分岐は小さなピークが発生しやすい。)傾斜はやや平らに変化したのだろうか?
⑭ 平から登りへの傾斜転換点(難易度:B)
平から登りへの傾斜転換点。尾根も⑬から14までは細かったが、⑭から尾根が広くなる。
⑮ 尾根分岐(難易度:B)
Eの尾根との分岐。今まで登ってきた道は、いつの間にか尾根ではなく斜面を登っていた。Eの尾
根の方が尾根らしいことに気付く。小ピークでもある。
⑯ 道の分岐、コル(難易度:A)
登山道の分岐、コル。ここから大辻山への登りが続く。
⑰ 尾根が細い、緩やかな登りから平への傾斜転換点(難易度:C)
ここは尾根が細くなっており、緩やかな登りから平への傾斜転換点。
⑱ 平から急な登りへの傾斜転換点(難易度:B)
平から急な登りへの傾斜転換点。尾根も丸くなる。
⑲ 大辻山ピーク(難易度:A)
三角点は何等だろうか?景色はどうだろう?
⑳ 緩やかな斜面から小尾根へ。傾斜も急斜面から平への傾斜転換点(難易度:B)
小さな尾根が発生している。斜面も級から平になっている。道が尾根上に記載されていないが、尾
根上に道があれば国土地理院の地図がややずれているのだが・・・?
㉑ ピーク(難易度:A)
顕著なピーク、尾根の太さや大きさ(高さ)を読みとろう
㉒ コル(難易度:B)
コルの幅は狭い。急な下りから㉓までは緩やかな平になる傾斜転換点でもある。
㉓ 平から下り(難易度:C)
平から下りへの傾斜転換点。
㉔ 小さな尾根(難易度:C)
緩やかな丸い斜面に、小さな尾根が地図上で表れている。ここはやや平になっている。発見できる
だろうか?
㉕ 小さな尾根(難易度:C)
やや平らの下りから小さな尾根が地図上で現れている。
㉖ 道の曲がり(難易度:C)
道がやや左へ曲がっている。主尾根から道がはずれ、㉗への小尾根に向かう。
㉗ 平から下り(難易度:C)
平から下りへの傾斜転換点。やや等高線が丸くなっているので、1~2mのピークになっている可
能性もある。小尾根が顕著になる。
㉘ 道の北側に小ピーク(難易度:C)
道の北側に小ピーク。主尾根から道が南側にそれている。国土地地理院の地図が正しければ、
まっすぐな道だが、間違っていて主尾根上を歩いていたとすれば、道は曲がっている?
㉙ 平から登り(難易度:C)
平から登への傾斜転換点。Fの小さな沢が発達していれば、小さなコルになっている可能性もあ
る。尾根の幅は広い。
㉚ 小ピーク(尾根分岐)(難易度:B)
主尾根とG尾根との分岐は小ピークができやすい特徴的な場所。小ピークといっても尾根の幅が
広いのでわかりにくい可能性もある。
㉛ 小ピーク(尾根分岐)(難易度:B)
主尾根とH尾根との分岐は小ピークができやすい特徴的な場所。小ピークといっても尾根の幅が
広いのでわかりにくい可能性もある。
㉜ 小ピーク(尾根分岐)(難易度:B)
主尾根とI尾根、J尾根との分岐は小ピークができやすい特徴的な場所。小ピークといってもわかり
にくい可能性もあるがここから下りとなる傾斜転換点でもある。
㉝ 道の曲がり、傾斜転換点(難易度:C)
道の曲がり、急な下りからやや平への傾斜転換点。道下は沢が始まっている。道上は斜面。
㉞ 道と沢との交点(難易度:C)
K沢と道との交点。道が主尾根から外れているのも確認できるだろうか?
㉟ コル(難易度:A)
狭いコル。ここから、道は北へ90度曲がる。
登山実技:読図のポイント
① 特徴物とは
今更、言うまでもないが、尾根、沢、道の曲がり、傾斜転換点、ピーク等様々なものがある。今回の
ルートでは、比較的難易度の高い特徴物がある。特徴物の発見がストレートに読図は楽しい。とい
う感覚につながって欲しい。
② 現在位置確認
特徴物を発見し、自分の居場所を特定する訳だが、難易度A(易しい)場所は、自信を持てるが、
難易度C(発見しにくい)では自信が持てないところもある。その時は、等高線が読めていないの
か、コンパス技術がないのか、距離感がないのか、体力不足により集中力が低下しているのか問
題点をはっきりさせることにより、読図力の向上スピードが上がる。
③ 予測
現在位置を確認したら、次の場所までの予測が大切である。予測をすることによって、小さな変化
も逃さない習慣が身についてくる。また、実際の登山では道迷いの防止に最大限の成果を発揮す
る。予測は読図の最も大切なポイントであり、「読図のポイントは何ですか?」と尋ねられたら、私
は迷わず「予測をすることです」と答えます。
④ 予測とは
予測の方法は、次の特徴物までの進む方角は○○の方向だ。距離は○○mだ。継ぐの特徴物は
○○だ。(コル、尾根分岐、沢分岐、傾斜転換点、ピーク、etc・・・)という方法が一般的で、自分に
とって分りやすい特徴物を選らぶ事が大切で、だんだん難しい特徴物の予測へ段階を踏むとよ
い。