2015年度日本ガス協会技術大賞を受賞いたしました。くわしくはこちら

穿孔する仕様であり、既
岐管反対側の横方向から
て、分岐管側もしくは分
分岐工法は既設管に対し
る。しかし、従来の活管
れた工法も開発されてい
され、安価で施工性の優
かの活管分岐工法が開発
からの分岐工事はいくつ
これまで、既設鋳鉄管
はじめに
め、これまで施工が困難
響を受けにくい。そのた
でU字溝や他埋設物の影
なスペースで施工が可能
ることを特徴とし、小さ
から偏心で穿孔し分岐す
成した。さらに管上方向
で施工性の良い継手が完
で、軽量かつコンパクト
を低圧に限定したこと
鉄管用があり、使用圧力
同継手は、鋼管用と鋳
開発の概要
数が減りイニシャルコス
可能であるため、工具点
鋳鉄管用の継手の施工が
共通の工具で鋼管用、
(2)専用穿孔機
の機能を兼ね備える。
ブロー用シャッター装置
皿が切粉回収装置とノー
継手に内蔵された受け
(1)トランジション
岐継手および専用穿孔機
いるものとした。
する電動機は汎用品を用
工法は中圧にも対応でき
合、これまでの活管分岐
を同口径で分岐する場
150A以上の大口径
片・切粉回収機能を有す
ー用シャッター機能と切
とで、受け皿がノーブロ
と接続し、引き上げるこ
た受け皿を穿孔機の軸棒
した。継手内に設置され
法と比較して配管作業時
が不要で、従来の切断工
バイパスの設置等の作業
同工法は、管の切断や
よび配管作業時間の短縮
(1)施工性の向上お
トの削減を実現した。
管分岐継手での比較。
鋼管用トランジション活
は約2時間。作業時間は
断、配管工事で作業時間
イパス設置、玉入れ、切
土木作業時間も大幅に短
1になる。これにより、
工法と比較して約4分の
り、掘削面積は切断分岐
活管分岐継手
る工法であったため、地
る仕様とした。この機能
間を大幅に削減できた。
めイニシャルコストも低
広く認められ、全国で
以上のガス事業者に採用
最 後 に、開 発 に 当 た
されている。
り、専用穿孔機を製作し
ていただいた大肯精密に
を行った場合、配管材料
本工法により分岐工事
(3)コスト削減
づく共同開発テーマとし
け技術開発支援制度に基
ス協会地方ガス事業者向
本件は、 年度日本ガ
おわりに
商品化した。これらの成
の開発に着手し、 年に
ジション活管分岐継手」
として「鋳鉄管用トラン
、 年度の開発テーマ
手 へ の 要 望 が 高 ま り、
拡大に伴い、鋳鉄管用継
南波淳、JFE継手商品
ガス供給部技術センター
術グループ坂田陽、北陸
朗、大多喜ガス技術部技
質管理グループ川村剛
ター和田弘之、導管部品
京葉ガス技術研修セン
深く感謝する。
費、骨材費、労務費がそ
て「鋼管用トランジショ
さらに、同継手の普及
本工法は約1m四方の
れぞれ低減できるため、
ン活管分岐継手」の開発
減できる。
導入した。
年度日本ガス協会技術大賞
日本ガス協会は 日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで通常総会を開催、2015年度技術大賞・技術賞・技術奨励賞
の表彰を行った。都市ガス事業の発展に顕著な功績のあった技術大賞2件、技術賞 件、技術奨励賞3件が表彰された。技術大賞
の「シャッター装置不要型鋼管/鋳鉄管用トランジション活管分岐継手の開発」は、既設鋳鉄管などからの分岐工事に用いる継手
で、狭い施工スペースでシンプルな工具により容易に活管のまま分岐できるのが特徴。もう1件の大賞の「PE管同径活管分岐工
法の開発」は、既設PE管を切断せずに活管状態で分岐できるもので、従来工法と比較して、工事費、作業負荷、環境負荷を大幅
に低減できる。技術大賞2件と技術賞 件の概要を紹介する。
シャッター装置不要型鋼管/鋳鉄管用
トランジション活管分岐継手の開発
設配管に近接して他埋設
だったケースでも施工可
JFE継手、
大多喜ガス、
京葉ガス、
北陸ガス
物がある場合やU字溝が
能となり、適用率が向上
トランジション活管分
ある場合など施工が難し
方ガス事業者が低圧に使
により、シャッター装置
スペースで作業可能であ
工事費用が大幅に削減で
0
4
穿孔作業の様子
ホールソー
5
0 受け皿用接続シャフト
受け皿用接続シャフト接続部
きる。穿孔機も鋼管およ
0
5
0
3
い場合があった。
用する場合には構造や工
や切片・切粉回収用工具
(2)掘削面積の縮小
専用穿孔機
プラグ止め
切片・切粉回収
⑥プラグ取り付け
⑤切片と切粉回収
0
2
効果
具が必要以上の仕様であ
および土木作業時間の短
切断分岐工法
受け皿引上げ
穿孔機取り外し
開発部岸本裕司
縮できた。
り、分岐工事は切断工法
本工法の作業内容は、
本工法
③受け皿引上げ
④受け皿と穿孔機取外し
果は地方ガス事業者にも
既設管
穿孔作業
穿孔機
②受け皿とシャフト連結
に着手し、 年から現場
作業手順
を採用していた。
継手取り付け、穿孔、受
100A×100A
150A×150A
200A×200A
等が不要となり、作業時
継手種類
100A×100A
150A×150A
200A×200A
250A×250A
間の短縮も可能になった。
鋳鉄管
そこで狭い施工スペー
鋼管
(被覆仕様問わず)
縮
ガス用ポリエチレン管
け皿引上げ、プラグ取り
分岐管種
付けで作業時間は約
横取り出し(上下 45 度まで施工可能)
さらに、専用穿孔機は
分岐方向
鋼管用および鋳鉄管用共
低圧
スでシンプルな工具によ
約 4.0 m
1
2
鋳鉄管用
鋼管用
り容易に活管のまま分岐
3
0
分。切断分岐工法は、バ
既設管種
①継手、穿孔機取り付け・穿孔
ホルソーに受け皿を連結
受け皿
1
2
通であり、穿孔機を駆動
鋼管/鋳鉄管用トランジション活管分岐継手適用範囲
び鋳鉄管で共通であるた
ガスエネルギー新聞6月22日号掲載
約 1.0 m
0
1
圧力
200A鋳鉄管用
100A鋼管用
専用穿孔機
トランジション活管分岐継手
掘削面積の比較
2015
1
1
できる継手を開発した。
横方向から穿孔する従来の活管分岐工法では施工困難なケース
8
集
特
2015 年(平成27年)6 月22 日
聞
新
ー
ギ
ル
ネ
エ
ス
ガ
(第三種郵便物認可)
(毎週月曜日発行・週刊)
シンプルな工具により
容易に活管で分岐できる