2015.5.20 Vol.2 「 将 来 の 夢 」 校 長 環 修 「あなたの将来の夢は何ですか」と尋ねられた時、「私の将来の夢は○○です」と自信をもってこたえられるもの がありますか。私は、三野津中学校の生徒一人ひとりが、自分の夢をはっきりともち、その夢を嬉しそうに語り、そ の実現に向かって毎日努力を重ねてもらいたいと思っています。中学校時代にはっきりとした夢をもち、その夢を目 標に努力すれば、必ず夢に近づくことができると信じています。 夢の実現に向け、4000日の苦労を積み重ねた後、その夢を叶えた人を 紹介します。それは、今年のお正月に行われた箱根駅伝で、見事に初優勝 した青山学院大学陸上競技部監督の原 すすむ 晋 さんです。原監督さんは中国 電力の営業マンから、2004年に青学の監督に就任しましたが、当時の青学 の駅伝部は弱小で、有望選手もまったく集まらない状況でした。しかし、原監督 さんは就任の際「5年で箱根駅伝に出場し、7年でシード権をとり、10年で優勝争いをする」と宣言したそうです。 営業マンだったときの目標管理の考え方で、「箱根に行きたいのなら、何年後にどういうタイムを出す必要があるの か。じゃあ、来月自分はどうなっている必要があるのか。だったら、今日やることは何なのか?」と、自分自身で目 標を決めて、さらにそのことを見えるようにするために、目標を紙に書いて張るそうです。 また、青学の陸上部の寮には「寮生活の心得3カ条」として次のことを玄関ロビーの壁に貼っているそうです。 一 感動を人からもらうのではなく、感動を与えることのできる人間になろう 一 今日のことは今日やろう。明日はまた明日のやるべきことがある 一 人間の能力には大きな差はない。あるとすればそれは熱意の差だ どの言葉も原監督さんらしい含蓄のあるものばかりですが、特に「熱意の差」は、まったくその通りだと思います。 まず、自分の夢を宣言し、その夢の実現に向け、いかに熱意をもって根 気よく取り組めるかどうかです。一日一日を大切にし、今日やるべきことを今 日やっていくことで、何年後かにはとても大きな差になるはずです。 あなたの夢に自信をもち、その夢に向かって踏み出す勇気をもって 頑張ってください。 『参考:引用文献』 “魔法をかける アオガク「箱根駅伝」制覇までの 4000 日” 原 晋 著 講談社 2015
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