浅口市議会広報特別委員会 行政視察報告書 ◆報告者 福田 玄(広報特別委員会 委員) ◆日程 平成 27 年 7 月 6 日∼7 日 ◆行程概要 7 月 6 日 高知県越知町 ・議会広報コンクールに連続入賞されている広報作成手法の先進事例視察 7 月 7 日 高知県香南市 ・議会だよりを発行されている他市の状況視察 ◆総評 今回の視察の主目的は議会広報コンクールに連続して入賞されている越知町 の広報作成手法を学ぶことだった。結果として、広報作成の手法のみならず視 察受け入れの姿勢や応対も含めて見習うべき内容の多い示唆に富んだ視察であ った。また、AR(拡張現実)技術を取り入れてスマートフォンなどと連携して 動画コンテンツを配信するなど、現状に甘んじることなく常に進歩し続けてい ることにも感銘を受けた。 ◆越知町議会だよりについて 【広報誌名】おち町 議会だより 【発行部数】3000 部 年 4 回 ページ数 12∼28 ページ 【発行予算】56 万 6 千円(平成 27 年度) 41.5 円/1 部 【編集体制】議会広報常任委員 5 名、議長、事務局と共同編集 【発行の目的】会議公開の原則に基づき、議会活動全般を公正で客観的に捉え、 町民にわかりやすく読みやすい内容で伝える。 ◆要点 ・基本的な広報作成の姿勢として『住民に分かりやすく、住民に親しんでもら える紙面づくり』が徹底されている→レイアウトの参考は週刊誌や新聞を意識 することもある ・一般質問の追跡記事(あの質問のその後)といった、政策提言のチェック機 能も備えている ・表紙や内容に住民が多く写っている写真を使用し、住民参加蘭や議員の声と いった企画も取り入れて非常に親しみやすい構成となっている ・見開きに 3 枚以上の写真を載せるなど、視覚に訴える紙面づくりがされてい る ・広報誌の編集にあたって PC とスクリーンを使用し、業務の効率化が図られて いる ・AR(拡張現実)を取り入れることで、動きのある広報の試みもされている ・行政の広報→政策決定『後』の周知(広報情報)、議会広報→政策決定『前』 の根拠、審議、過程の公開(政策情報)という質の違いを意識されており、広 報情報だけでは住民がお客さんになるため政策情報を公開し、住民と共有する ことで『考える市民』をつくるという自治に根差した広報という考え方は大い に見習うべきである ・当市議会の広報誌のココを変えたら良いという提案を細部にわたっていただ き、他市からの視察に丁寧に対応されている姿には感動した ◆まとめ 越知町の広報作成は、徹底的に住民目線に立って政策情報を公開し『考える 市民』を生み出すためのツールとして広報誌を活用されていた。これからの、 地方自治に求められる『自分たちのまちを自分たちで作る』という意識を高め るためにも、浅口市議会の広報誌も取り入れるべき視点が多々ある。 今回の視察内容を私たちの議会だよりにも十分に生かせるよう、引き続き研鑽 していく必要性を強く感じた。
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