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平成 27 年 5 月 25 日(月) 厚生労働省への要望書提出事項
<<障害者就業・生活支援センター事業部会>>
共通課題
・スタッフのスキルアップ~研修の参加制限等
・正当な圏域の見直し(人口比率のみではなく面積なども考慮)
・業務における実施権限の授与・譲渡の検討(JOBコーチ、トライアル雇用など)
・事務所賃貸に対する補助等の検討(利便性と中立性)
・安定した予算の確保(減額、規制)
生活支援事業
・年々減額になる事業費の見直し
・生活支援員の加配
雇用安定事業
・単年度謝金の事業システムの見直し⇒支援は継続
・細かな規制と縛りがあるため、活用を柔軟に
・修繕費等の融通性(単年度リース契約が大半を占めるシステム)
・実績報告についての統一性にバラツキ
・委託費について最低限度の裁量を持たせてもらいたい
<<就労移行支援事業部会>>
平成30年を目前に控え、一般就労へ向けた取り組みの好事例をさらに積み上げる必要
性を感じている。雇用義務化になる精神障害者の就労・定着の問題だけではなく、就労継
続B型に一般就労の力をも持ちながら、長期にわたり在籍している障害のある人たちにお
いても、平成30年の精神障害者の雇用義務化に伴い、雇用率改正の際に一般就労への移
行を促進させる大きなチャンスであると考えている。今後、予算編成や障害者総合支援法
の見直しにおいて、一般就労へ取り組みを強化させるために、全国就業支援ネットワーク
就労移行支援事業部会として以下を要望いたします。ご高配を賜りますようよろしくお願
いします
≪就労移行支援事業サービスに対する評価≫
就労移行支援サービスの目的は明確に就職への支援と定着支援である。その理念のもと
真摯にサービル提供している事業所の課題の1つに利用者確保がある。利用者確保するた
めに良質なサービス提供を行い、一般企業への就職送り出しと定着支援行う必要があるが、
就職へ送り出せば出すほど経営に大きな影響がでる。目的に沿った運営をしている事業所
が経営的に安定しない事は矛盾であると考える。更なる一般就労の拡充を目指す上におい
ては良質なサービス提供をする就労移行支援サービスに対する経営的高評価をし、事業目
的を遂行している事業所の経営的安定を図る措置を考えていただきたい。
≪就労移行支援サービス利用者の複数回利用についての徹底≫
就労移行支援サービスを利用し就職をした人が、会社都合や自己都合で離職し再度の
就労へのチャレンジを試みるために、就労移行支援サービスの再利用申請に対して、市区
町村により就労移行支援サービスの再利用について決定がおりない事がある。再度の就労
移行を希望する当事者に就労継続B型事業所が適当であるとの判断をし、働く意欲のある
障害者の意欲低下を招く決定は、市区町村の行政における一般就労への意識と認識が低い
と考えざるをえない。これらの地域課題に対して就労移行支援サービスの利用は、働く意
欲のある障害者と、実績ある就労移行支援事業所に対して複数回の利用が可であると、市
区町村に対し徹底していただくようにお願いしたい。
≪2極化現象の課題に対して≫
福祉サービ事業は施設職員のものなのか、障害当事者のものなのか。
就労移行支援事業所が乱立する中、実績を出している事業所と実績無しの事業所との2極
化は就労移行支援事業の開始から大きく変化していない。就職を希望している当事者と契
約した事業所は報酬を得るが実績が全く出せない事業所は、サービス提供ができていない
事であると考える。この状況が一部継続している中、実績無しが複数年継続している事業
所に対しての更なる強化措置を考えていただきたい。
≪職場体験実習に対する評価の改善≫
企業体験実習は利用者のスキルアップ、企業の障害者理解、就労支援スタッフの育成等
多面にわたる効果ある。
就職へ向けてのトレーニングについて職場における体験実習(企業実習)は有効である
ことの認識から、施設外就労、施設外支援に対して一定の評価をいただいているが、報酬
単価が低くより充実した体験実習を展開するには不十分である。また、算定基準も煩雑で
あるため、企業実習がより充実し、さらに積極的に行われるような評価の改善をお願いし
たい。
≪定着支援の評価に対する強化≫
就職支援の時代から定着支援の時代。
平成30年に向けた就労支援は送り出す支援に加えて定着支援に一層の力を入れ、ノウハ
ウを蓄積する必要がある。就職、離職の繰り返しは送り出し側(支援機関)と受け手側(企
業)に疲弊感しか残らず、障害者就労の拡大は望めないと考える。反対に長期に渡る継続
就労の実現は、障害当事者は戦力になるとの証明であることから雇用の拡大が見込まれる。
また、就労継続のポイントを把握する事が出来れば、送り出し機関にとって大いに参考に
なる事から定着支援に一層の強化をお願いしたい。
今回の報酬改定において、就労定着支援体制加算の評価が就職後6か月までの定着から
3年までの定着に延長されたが、長期の定着より短期の定着期間の方が報酬単価が高い事
について見直しをしていただきたい。また、3年以上の定着の評価についても加算の対象
としていただきたい。
≪就労継続B型支援事業所より就職・就労移行支援事業所への移行について≫
B型事業所にいる働く能力を持つ障害者の一般就労への移行は、福祉サービスの大きな
課題の1つ出ると考える。就労移行支援事業所による就労アセスメントを有効活用し、就
労継続B型事業所の利用のためだけのアセスメントにならないように、再評価、相談支援
事業所のモニタリングを有機的に行い、就労継続B型からの就労移行支援事業所への移行、
就職、継続雇用へ繋ぐ仕組み作りについての方針を明確に出していただきたい。
≪制度運用の格差について≫
JC(ジョブコーチ)は有効な定着支援制度であると考える。
就労移行支援事業所が長期に渡る定着支援を考える時に、JC(ジョブコーチ)制度はと
ても有効である。この有効であるJCをプロの定着支援員として、全国へ普遍化させるた
めに抜本的な改革をお願いしたいところである。また、現行のJC制度の運用について、
地域障害者職業センターにおいて運用に違いがあるのはいかがなものか。どの地域におい
てもスムーズな利用が出来るような徹底をお願いしたい。
≪医療との連携について≫
精神障害者(障害と病気を併せ持つ)の就労支援については医療との連携が必要不可欠で
あるが、スムーズな連携ができていないと思われる。医療側の支援窓口であるコメデカル
に就労支援の意識の薄弱もあるが、PSW等の配置義務がない事や就労支援の動きに対し
て報酬が出ないことも大きな要因と考える。部局間の違いはあるがネットワークでの就労
支援を考える上では重要なことであるので、医療との連携について一考願いたい。
<<障害者職業能力開発施設部会>>
✧その 1:新制度へのソフトランディング
制度設計された時代から社会システムが大きく変化する中、平成27(今年度)年度から根
拠となる法律が「障害者雇用促進法」から「雇用保険法」へ変更という大きな改変があっ
た。すでに事業としてはスタートしているが、旧制度と比較して各施設において不利益を
被らないようソフトランディングをお願いしたい。
(特に財政面では概算払いから精算払いへの変更など各施設の状況に合わせて配慮願い
たい)
✧その2:中途退校者への弾力的対応
障害者総合支援法下の就労支援策と比べて明確に異なるのは、利用側にとって弾力的な
利用ができないということである。最近の好調な障害者雇用状況から早期の就職中退者や
精神面の理由での中途退校など各施設で訓練を中途で断念するケースが出ている。このこ
とは経営に大きく影響し、必要な人にこのサービスが繋がりにくいというデメリットとな
っている。定員に欠員が生じた時、すぐに欠員補充できるしくみ等、当事業の柔軟な運用
や活用ができるよう検討願う。
✧その3:就職率や就職後の支援(アフターフォロー)への評価
全国においては少数派(現在 18 か所)でありながら、我が国の障害者雇用の黎明期を担
ってきた制度である。事業成果として、国・公立の能開校よりも最終の就職率は高い(例:
国公立能開校 68.7%<24 年度>、開施設 10 施設調査 86.7%<H22~24 年度>)
。こう
した就職率や各施設独自で実施している就職後アフターフォローの実績を評価して頂き、
何らかのインセンティブが得られるしくみ、制度の検討を願いたい。
✧その4:障害者総合支援法や障害者雇用促進制度など国の就労支援制度の中での当該事
業の明確な位置づけ
当事業は、これまで障害者の就労支援に貢献してきたが、国の障害者の雇用促進施策の
一つとしての位置付けが不明確である。上記に記したが、国公立能開校の実績は公表され
るが、能開施設の実績はどこにも公開されていないことからも判る。
今後は、国の障がいのある人の就労支援施策として、国公立障害者能力開発校、障害者
就業・生活支援センター、障害者総合支援法下の就労移行支援事業所などとの関係の中で、
どこにどう位置付けされるのか、はっきりと示して頂きたい。