「とっかかりにくい」が役に立つ! 私達の目の前にいる子ども達は、小・中学校の児童生徒のように発達年 齢に応じた系統的な教育内容をすすめるだけでは調和の取れた育成を行っ ていく上で十分とはいえません。そこで、個々の特性に応じた指導や配慮 を行う必要があります。それが自立活動です。 「自立活動の指導」は特別な 訓練や指導技術を指すのではなく、子どもたちの特性を把握して行っ ている指導の一つなのです。 自立活動の区分 学習指導要領では自立活動の内容について代表的な要素を6つの 1. 健康の保持 区分に分類して示しています。指導を行う際には、この「6区分」全 てを取り扱わなければならないというのではなく、児童生徒の実態に 応じて必要な項目を選び取り扱います。 では、どのような指導内容が、「自立活動」にあてはまるのか具体 的な例を挙げてみます。 2. 心理的な安定 3. 人間関係の形成 4. 環境の把握 5. 身体の動き 6. コミュニケーション ★具体的な指導内容とあてはまる区分 自閉症の子どもへの偏食指導や、ADHD 等の理由で気が散りやすい子 どもへの整理整頓の指導 急な予定の変更で混乱する子どもに見通しを持たせる指導 手指の不器用な子どもへの、お箸での食事やボタン止めの指導 健康の保持 心理的な安定 身体の動き
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