マスターと平田先生が語る「セレージャの歴史」

CE R E J A NE WS
創刊記念号
SINCE 2009
http://www.cereja.jp/
2009年エンヘードが完成 テーマは
「闘牛士」
躍動感で
「ひと味違うセレージャ」
へ脱皮なるか 隠れテーマは
「愛」
松戸市五香を本拠地とするサンバ
チーム「フロール・ヂ・サンバ・
セレージャ」が今年八月、浅草サ
ンバカーニバルで披露するエンヘ
ードが完成した。テーマは「闘牛
士」
。
エンヘードとは、各チームが毎
年掲げるテーマソング。これに沿
って歌詞やダンサーの振付、バテ
リア(打楽器隊)の演奏パターン、
衣装が決まる。セレージャは過去
「虹」
「情熱」
「カクテル」などをテ
ーマにエンヘードを制作してきた。
今回のエンヘードテーマは、昨年
九月にチーム内で公募。書類審査を
通過した八人によるプレゼンの結
果、女性ダンサーあっちゃんの作
品が選ばれた。サブタイトルは「情
熱のセレナーデ」
。
「全然自信なかった。私が一番ダ
メで、笑われて終わりだと思ってま
した」とあっちゃん。今年の浅草
カルナヴァレスコ(演出家)も務め
るが「歌詞はイメージ通り。曲も本
当にすばらしく、初めて歌詞に曲
がついた時は感動して涙が出そうに
なりました」という。
エンヘードはこんなストーリーだ。
『夢と希望と愛を失った孤独な闘牛
士がいました。毎日独りで戦い、
疲れていましたが、ある日セレー
ジャのパレードに出会います。何
日も一緒に歌い踊り、若い娘と恋
に落ち、愛と情熱と生きる力を取
り戻します』
今年は制作過程も一新した。昨
年までクリスマスパーティーの際、
多数決で決めていたが「その時の
気分とか会場の雰囲気に結構左右
されちゃう」
(キャチャリン浅草実
行委員長)側面も。今年はサンバ
歴の長いメンバーを中心にエンヘー
ド委員会をつくり、冷静に曲や歌
詞を選んだ。
採用された歌詞は、男性バテリ
アおかやんの作品。
「失意、希望、
情熱、勇気…という主人公の心の
動きを意識した」という。おかや
んは今回、プシャドール(男性ボ
ーカル)も務める。
「歌い方は情熱
的であることが最優先ですが、勢
いが単一にならないよう強弱を意
識していきたい」
曲は、バテリアリーダーでんち
ゃんが「仕事場でタバコを吸いな
がら浮かんできたメロディー」
。テ
ーマが闘牛士と決まる前から「今
年はオレの曲を」と決意していた
という。
関係者は「今年のエンヘードは、
今までのセレージャとまったく別」
と口をそろえる。
でんちゃんは「今までセレージ
ャは、かわいらしくてポップな表
現が多かった。今回は渋く、男ら
しい、迫力のある曲がいいと思っ
てつくった」と述懐。
てっぺーエンヘード委員長も「力
強さ、哀愁、華やかさが揃ってい
る」と強調する。最初仕上がった
曲に『少し物足りない』
『もっと躍
動感やドラマチックな展開がほし
い』と注文がついたため、味付け
を施したという。
「バテリアもダン
サーもサポートメンバーも、自分
なりの味付けをしてもらえれば」
こうしたエンヘードにしたのは、
一にも二にも躍動感を出す狙い。
マスター 浅草に出るようにな
マスターと平田先生が語る「セレージャの歴史」 って三年くらい七位だったけど、
来年でチーム設立十周年を迎え
るセレージャ。プレジデンチ(代
表)のマスターと講師の平田先生
が草莽の時代を語りました。
* * *
マスター セレージャが発足し
たのは2001 年。その前年、とん
みん(湯麺)にピンガというお酒
が置いてあって、みんなへべれけ
になっていたら、LittleJive Boys
というバンドが『ピンガにへべれ
け』というテーマ曲をつくってく
れたんです。ある時「ブラジルの
酒を飲んでるんだからサンバでも」
という話になり、ダンサーの先生
を紹介してもらった。
平田 ぼくは「松戸にうまいラ
ーメンがあるから食いにいこう」
と言われて連れてこられたんです。
本当はサンバを教える話だった
(笑)
。弁当屋の二階で練習が始まっ
た。
マスター デビューは01 年の桜
まつり音楽祭。
平田 ダンスだけ踊りました。
それから夏の浅草サンバカーニバル
でクルゼイロのアーラで出て、ひと
休み。あのころはよく休みがあっ
た。よく言えば自由、悪く言えば
ムチャクチャ(笑)
。
(翌 02 年の)
桜まつりでよく覚えてるのは、ぼく
とマスターがスルドでパレードし
たんだけど、マスターは忙しいか
ら演奏の途中でいなくなるんだよ
ね(笑)
。
マスター 呼ばれるから、ハイハ
タンガっぽい衣装にしたら弾みで
イハイハイと。
四位に。その次の年が六位、その
平田 女の子の衣装もタンガに
次が二位。次は一位だと思ったら
なるまで時間がかかった。女の子
(08
年)三位になっちゃった。今
は最初、あの衣装に抵抗がある。
思ってるのは、参加する以上優勝
けどおもしろいのは、創立メンバ
は狙うべきだと思う。けど優勝す
ーで原宿に行って皆「おへそなん
るためのパフォーマンスでなくて
か絶対出せない! ミニなんかは
も、新松戸まつりや柏まつりで、
けない!」とか言ってて、結局買
本当にお客さんに楽しんでもらえ
ったのはこんなの(*ミニ)
。
るパフォーマンスの方がいいのか
マスター 02 年はもうセレージ
なと。優勝はおまけみたいな気が
ャで浅草に出ちゃった。三十五人
する。
くらいで。本当は五十人いなきゃ
平田 ちょっとずつ新しいこと
ダメだったけど『スタッフが十五
をやって、またやって、と年々形
人いるから五十人だ』と。下手な
になっている。今年はまた何かあ
のに年中イベントに出てた。
るでしょう。一歩ずつ一歩ずつ。
平田 セレージャはイベントが
無理はしない。
「セレージャは今年
多いチームなんです。地元に根づい
エンヘードのテーマは何ですか」
ているから。
浅草での審査項目は毎年、躍動感の
点数がふるわず、悲願のS2リーグ
優勝を狙うには絶対条件なのだ。
半面、難しさも。
「表現しやすい
テーマだけに、一歩間違えると本当
にやぼったくなる。バテリアもダン
サーもそこに気をつけて、いかにス
マートにいけるか」
(キャチャリン
委員長)が課題だ。
演出は注目だ。三年前からチーム
の総カルナヴァレスコとして、衣装
イメージや隊列の色バランスを監修
するサンガさんは「今年はバテリア
の色変わり効果を、今まで以上に大
きな動きを加えて行い、躍動感をア
ピールするつもり」と明かす。カル
メンの衣装を赤と黒、闘牛士の衣装
をゴールドとピンクにするなど、鮮
やかな視覚効果を狙っている。
もう一つ、今回のエンヘードには
隠し味がある。
「力強さがもちろん
テーマだけど、本当のテーマは『強
い愛』
。疲れた闘牛士が、サンバの
女性に恋をして、新たな人生を見つ
けていく。パレードも全部そういう
ストーリーになっています」
(キャ
チャリン委員長)
今年のセレージャは、躍動感あふ
れる愛を観衆に届ける。
とサンバ関係者に聞かれて、闘牛士
と答えると、
「格好いいね」とすご
く反応がいい。期待にこたえようか
な。
マスター 平田先生と、こうして
設立当初から二人三脚でやってきた
チーム。これからもぜひ期待します
し、皆さんも頑張ってください。
♡ミィ∼ちゃんのサンバ・人生相談♡
南米系の音楽が聞こえると無意識
に体が動き、お店で一人しゃかし
ゃかしてしまうことがよくありま
す。周りのテンションと明らかに
違い、おかしい人に見えないかと
( Wさん )
ミィ∼ サンバをやっていれば
当然です。悩むことはありません。
周りの人を巻き込んじゃいましょ
う。
ビヨンセみたいな「ないすばで
ぃ」になりたいと本気で悩むこと
があります( 同 )
。
ミィ∼ サンバステップを踏み
ながらショカーリョを振ることを
お薦めします! 胸は大きくなり
ませんが、下がることはありませ
ん。二の腕のプルプルもなくなり、
ウエストもくびれるはず!
そろそろ結婚して幸せになりた
いのですが…( バテリア女性 )
ミィ∼ 同じサンバが趣味の人
から見つけてください。若い人をセ
レージャに入れましょう。
妻子がサンバに無理解です。どう
したら洗脳できますか( バテリア
男性 )
ミィ∼ セレージャは1歳∼アラ
還(アラウンド還暦)まで幅広いメ
ンバーが、サンバを通して一つのも
のを作り上げています。
「そんな貴
重な経験はなかなかできないよ」と
語って仲間に引き込んじゃおう!
サンバを始めたことを職場でカミ
ングアウトできません。いい方法は
(同)
。
ミィ∼ なにげにステップを踏ん
だり、それらしい仕草でアピールし
ましょう。変な目で見られるかも?
カイピリーニャを飲みすぎて終電
を逃したり、翌日仕事ができないこ
とがあります。どうすれば…
ミィ∼カイピリーニャは2杯まで
にしましょう。
「桜が咲く条件∼大地に根を」
チーム名の由来がそうである
ように、さくら通りで生まれ、
さくら祭りを最初に目指して、
育ってきたセレージャは、来年
十周年を迎えます。この際、潔
く散る桜のイメージは追求する
必要はないですが、この季節に
あるハッピー感とサンバを結び
つけて、一年中、他の街まで届
けよう、という気持ちなのです。
届けたい、伝えたい、という
忘れたくない大切な気持ち。音
楽・ダンス・芸術等のモトにな
るもの。大昔、足を踏み鳴らし、
物を叩き、叫びながら伝えたか
った気持ちが、言葉の助けを借
りて、
「一緒にやろう」
「伝えて
いこう」と形を作っていったの
でしょう。
そう思うと大きな話ですが、
私たちの音楽もその大きな歴史
の流れの一部であるはず。先輩
から私たちに、私たちから後輩
に。
さて、もう少し具体的にして
(?)
、私からアドバイスがある
とすれば 。
。
。
・自分で考えること。受身にな
り過ぎない。
・練習は裏切らない。
・音楽のもとに集まった私たち
にとって大切な事は、
「1つの音
楽に耳を傾ける事」でしょう。
それは、楽しい仲間をつくる為
だけの集まりではなく、
「自分に
合わせて欲しい」
「あの人とはや
りにくい」というような人と人
の関係にとらわれすぎる事では
なく、
「一緒につくるもの」
「目
標」に合わせる気持ちだと思い
ます。
楽しさや人間関係が自分の期
待通りに行かない時だってあり
ます。本来の目的がブレなけれ
ば、
きっと乗り越えられるはず!
春が来た、ということはサンバ
シーズンもやってくるのですね。
講師・平田康彦
プロの先生の指導を受け、月三回楽しく練習しています(月会費 2,500 円入会金 1,000 円)
。見学者大歓迎です。
セレージャメンバー募集中 ダンサー・楽器 詳しくはお問い合わせ下さい 047-389-0064(13 温麺松井 18:00 ∼ 23:00 にお電話下さい。
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