これだけは絶対に やってはいけない指導法

これだけは絶対に
やってはいけない指導法
【無料レポート】
Max Baseball School コーチ
亀山 つとむ
これだけは絶対にやってはいけない指導法
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目次
絶対やってはいけない指導法
無料レポート
特別インタビュー 内容
1. 押し付ける指導は NG
指導者は町医者と同じ
2. 数を優先する練習は NG
アイデアを出すのが大人の役目
3. レッテルを貼る指導は NG いろいろな角度からアプローチする
4. 現在の指導の考え方のきっかけになった事は?
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1.押し付ける指導は NG
指導者は町医者と同じ
聞き手: これだけはやってはいけない指導はありますか?
亀山氏:まず指導者の、頭の中にある野球を選手たちに丸ごと詰め
込むという作業はしないほうがいいと思いますね。
聞き手:それはなぜですか?
亀山氏:それは、バッティング一つにしても、身長もパワーも、骨
格も違うわけだから。
いい意味で、少年野球では、僕らは町医者だと思っている
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感覚ですね。
その人その人の症状によって処方が違い、治療も違うわけ
だから、それを見極めるのが指導者の仕事で、それは自分
の頭の中にある、その能力の中で最大限伝えてあげるとい
うことが大事。
聞き手:多くの指導者は自分の思っているイメージの型に
選手をはめようとしてしまう…。
亀山氏:そうですね。
「あなたは風邪です」と言い切って、治療する
医者は誰もいないですよね。「どんな症状ですか。おなか、
痛いですか。じゃ、下痢止め出しておきましょうね」とい
う処方をしないと、
「あなたは熱があります」じゃないので、
熱はないんだから。
聞き手:なるほど。
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亀山氏:ということで、自分の持っているものというのは、どんど
ん大きくしなければいけないと思いますが、その中で、
ここに合った処方、治療というのが技術指導であったり、
メンタル指導ではないのかなと。
聞き手:ほかは何か思い当たる事はありますか?
亀山氏:だから、
「教えたっている」んですよ。言葉は悪いんですけ
ど、教えたっているんだけども、それと半分、われわれは
知っているものを伝えるという作業をするのが、彼らから
また野球の良さというのを改めて教えてもらう。
実際、野球の楽しさというのを、一生懸命やっていることに
関して、われわれはまたそこで学ぶものもあるので。
もういい意味で、ギブ・アンド・テイクだという気持ちを持
っていれば、そんなに腹が立つこともないのかな。
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そうやって、できる子ほど、優しくする指導者がいる。
できない子ほど、厳しい指導者が一番多い。
これは逆だから。できるほど厳しく。できない子ほど、手を
差し伸べて優しくしないと、野球が面白くなくなるんで。
聞き手:なるほど。逆ですよね、今の現状と。
亀山氏:逆。何しても許されるんだ、できる子供はね。
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2. 数を優先する練習は NG
アイデアを出すのが大人の役目
聞き手:他にやめておいた方がいい指導などはありますか?
亀山氏:数。
聞き手:数?
亀山氏:数だけを優先することね。質を優先したほうがいい。
聞き手:量をいっぱい練習するよりも、集中して
質のいい練習をするわけですか。
亀山氏:そうそう。それと、その一つの方法をするためにも、走る
という作業が“しんどい、嫌だ“と誰もが思うこと。
だったら、それをゲームにしたり、サッカーにしたり、
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そういうことにすることで走るということを何かに置き換
えるという、その仕掛け。
そのアイデアを出すのも大人の役目だから。
テレビゲームはするなと言ってもするんだから。
どうしてかと言ったら、面白いからでしょう。
あれだって、友達に勝ちたいからやるわけです。
あれは寝る間も惜しんで、飯を食う暇も惜しんでやるわけで
す。じゃ、なぜだと。それは面白いからです。
単純に野球をそこへ持っていけば、彼らは目がしょぼしょぼ
してでもやるわけです。野球が面白ければ、しんどい練習と
いうのは、初めて気付くのは、好きなのか。
野球が好きなときに、しんどい練習をしなければ、ホームラ
ンを打てないし、早い球を投げようと思ったら、走らなきゃ
いけないということに気付くためには、まず好きにならなき
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ゃできないということなんですね。
その先にあるものは、まずは大きな器で、受け入れてあげる。
自分の決めた枠の中に、集めて指導するんじゃなくて、散ら
ばっていれば、もっと大きい枠をつくってあげて、その中で
どんどんその枠を小さくしていく作業をするということが、
大事なのかなというふうな気がしますね。
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3. レッテルを貼る指導は NG いろいろな角度からアプローチする
聞き手:ほかには何かありますか?
亀山氏:あとはあきらめない。
聞き手:あきらめない?
亀山氏:もう最後まであきらめないことです。こっちが駄目だって、
レッテルを貼ったら終わりです。「この子はこういう子だ」
とか「この子は足が遅いんだ」じゃなくて、遅いなりにベス
トを尽くせばいいんです。
速い子が手を抜いているのに勝つ。速い子が手を抜いている
ことを怒らないといけないのに、負けたほうをね。
遅くて、一生懸命走っているやつが負けたことを怒るわけ。
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遅くても全力の子は褒める。
もともと走れば、めちゃくちゃ速いのに手を抜いて勝つ子を
怒らないかんですよね。
もっと上に、もっと大きい競争があることを考えたときに、
今いる中での一番じゃ駄目だね。
日本で一番の子にならなきゃいかん、世界で一番の子になる
ということが、大事なことなので。
常にベストをつくすということを伝える、教えるというより
は、伝えることが大事かなと。
あとは講演でも言うんですけど、正面から見たときに、円に
見えたと。円に見えるけれども、横から見たときにも円、上
から見ても、どこから見ても、四方八方どこから見ても円に
見えるということは、これは円じゃないのね。
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球。球体になるわけ。
ただこっちからしか見ていない人には、それは分からない。
横から見て、線1本だったら、円だよね。球ではないね。
どこから見ても円に見えたら球なんだよ。
これは1つのものの見方の視点でしか見なかったら分から
ないのに、ここでこれは円だと決め付ける人が多い。
その子に対して、いろいろな角度からアプローチしていって、
それで駄目なときに初めて悩みましょうということでね。
聞き手:俯瞰(ふかん)してみるということですね。
亀山氏:そうそう。自分のプログラムだけで駄目じゃなくて、もっ
とほかにいい方法がないか、もっとほかにいい方法はない
かと考えていけば、おのずと出口というのは見えてくるの
かなと。
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亀山氏:いろいろな角度から、見れるためには、やっぱりよく知っ
ておかないといけないところですかね。
知っておかないといけないけれど、それに気付かないと駄
目ですね、第一歩目は。
聞き手:そんな時についつい頑張れ、頑張れと言いますよね。
亀山氏:はい、そうですね。言いますよね。
これもね。それなりに頑張っているのよ。
聞き手:そうですよね、頑張っていますよね。
亀山氏:どう頑張ったらいいのか。
頑張らないといけないのは、要するに、その親だったり、
監督・コーチです。もっと頑張らないといけない。
もっといい指導法はないか。
聞き手:まず気付き。
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亀山氏:そう。彼が要するに、昨日遅くまで、テレビを見て、起き
ていたな。なのに「頑張れ」はおかしいわけよ、親も。
「どうやったら、彼が9時に寝るんだろう」と方法を考え
なければ。どうやったら、気持ちよく朝5時に目が覚める
んだろう。その方法は親もしなければいけない。
じゃ、明日のために、夕方からバット振ろうか。お父ちゃ
ん、ゴルフスイングは教えないけど、一緒に付き合って公
園に行く。これも1つの方法論なんです。
「おまえ、やってこい」じゃなくて。一緒にやれば。
だから、周りの大人がその過保護になっちゃいけないけど、
本当にサポートするということはすごく大事。
というのも、あくまでもわれわれ、子どもらに接する大人
というのは、全員がサポーターです。
フォローするためにするという感覚を持てば、
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誰かが主導権を握れば、おかしくなるわけで。
おれは、保護者にはそうやって言うよ。
「お父さん、お母さん。男性の方は好きな女の人、女性の
方は好きな男の人を思い浮かべてください。
どうしても好きだって、伝えるときに、どんなに、どうし
てでも落とそうと思ったら、手を替え、品を替え、いろい
ろな方法を取ったでしょう。
直接言うのか、電話なのか、置き手紙なのか、メールなの、
いろいろな方法を取る。
映画なのか、いいレストランを予約するか、旅行行くのか、
いろいろな仕掛けをしてでも、落としに行っているわけ。
それだけ頑張ったわけ、それだけ頑張ってみませんかと。
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聞き手:さきほどのお話に戻りますが、
指導者が気付きを見つけいろんな角度から選手をみて、
できない選手に対してどうやって指導すればいいのか?
その方法を見つけてあげるという立場に大人が立たないと
いけない。そこが重要なのに、みんな立とうとしない。
だからいけないじゃないかと思うんです。
亀山氏:失敗を恐れるでしょう。大人になれば失敗を恐れる。
子供らに「失敗を恐れるな。バット振ってこい」と言って
いることがおかしいわけよ。
「自分ができないことをせい」
。
聞き手:そうですね。
亀山氏:自分ができないことを「せい」と言うというのはおかしい
んだから。だから、自分もやってみなければいけない。そ
れはたとえ、普段やっている仕事であっても、発言会議で
よくしないくせに、
「おまえ、もっと手を挙げて、意見しろ」
と言うのがおかしいわけで。やってみて、怒られたけど、
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怒られる中に、何か答えがあるはずだから。行動を起こさ
ないと何も起きないからね。
聞き手:例えば、ピッチャーが指導者から「腕を振れ。
」と言われた
ら…。それを聞いた選手はどうのように腕をふればいいの
か?という疑問がわいてきます。
亀山氏:
「どう腕を振るんですか」という話になるね。
聞き手:腕を振れじゃなくて、
「どこどこを意識して投げろ」と書い
たら、もっと振れるかもしれないじゃないというような提
案もずっとしているんです。
亀山氏:そうなると、自分で「あいつに言われたら、腕を振れとい
うのは、どう例えたら、いいんだろう」ということをね。
聞き手:そうなんですよ。
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亀山氏:そのコーチが、1日自分の生活の中で、何かに例えられる、
今の生活の中に例えられるものを見つければいいわけです。
聞き手:選手に上手く伝えることができないのだったら、自分で車
を運転しながら、見えるものを全部実況中継するのもいい
練習になると知り合いのコーチに聞きました。
繰り返している内に、同じ道でもまた違った言い方表現出
てくるみたいです。
亀山氏:それができたら、解決の書ができるんです。
聞き手:そうなんですね。
亀山氏:解説の訓練は、いつもそれがいいんだよ、一番いいんだよ。
亀山氏:それと、野球を嫌だった人ほど、少年野球を教えるのはう
まいと思うよ。
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聞き手:そうなんですか。
亀山氏:好きで好きでたまらんという人ほど、駄目なんだよ。
聞き手:そうなんですか。
亀山氏:一回野球が嫌いになった人のほうが、多分教えるのはうま
い。
聞き手:そうですね。そういう人は、何かいろいろな経験をしてい
ますものね。
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Q. 4 現在の指導の考え方のきっかけになった事は?
聞き手:亀山さんのそういう考え方をされるようになったのは、
何かきっかけがあるんですか?
亀山氏:何でなんでしょうね。
聞き手:普段生活されていて、
「もしかするとそうじゃないのかな?」
と思うようになったんですか?
亀山氏:いや、自分に能力がなかったからじゃない?
体力的、能力は田舎から来ているからあったけど、技術的
なものでは、プロに入ったけれど、やっぱり人より劣るか
もしれない。
それはやっぱり、プロに入ってきたら、いろいろな、技術
的なものは新しいものばっかりだよね。
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鹿児島で甲子園に出ないような高校から来ていると、能力
は上ですよ。ただテクニックは、はるかに上の人たちが山
ほどいるわけで、放って、捨てるほど、市場はあるわけで
しょう。
それをいろいろなものをやってみて、試してみて、そのた
めには自分は練習するしかないというところに行き着くわ
けだよ。一番いけないのは、時間がない。
この言葉が一番いけないのね。
おれも使ってしまうけどね。ないんじゃない。
つくってないだけ。
聞き手:私は仕事柄、本を読むのですが、ビジネス書に書かれてい
るような、まさしく「成功哲学」的な考え方ですね。
亀山氏:ああそう、だからおれは、逆にあんまり本を見ないんだよ。
そういうのに流されるのが嫌だからね。
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亀山:指導書とかそういうのって、
「ああ、いいことを言っているな」
と思ったら、流されるんだよね。
だから、今阪神戦のテレビ、ラジオやスポーツ新聞の解説の
仕事をしているのだけど、オープン戦もあんまり見ないの。
自分がやったことで、1カ月間見てきたもので評価してあげ
たいんだよね、阪神の選手を。
オープン戦で打たなかったら悪いと新聞は書く。そうしたら、
「いや、こいつ、悪いじゃないか」と思ってしまう。
去年のある選手。みんな悪いって言ったんだから。「おれは、
キャンプを見て、こいつはやる」と思ったから、そのままで
押し切ったの、オープン戦の他の人の評価を見ないで。
自分は担当の試合をみないといけないけど、基本的にはほか
でやっているのは見ない。新聞も見ないようにしている。
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聞き手:亀山さんは考え方が柔軟なんですね。
亀山氏:いや、でもそれで、自分が意見できないということは、自
分でネタを拾っていないからでしょう。自分でキャンプ場
に取材していれば、別にほかの意見を聞く必要ない。
行っていない人たちが新聞で情報を集めて、喋っているだ
けなんだ。解説者なんだから、誰もが言うようなことをそ
れに合わせて言っているだけだから、おれはそういうの、
好きじゃない。
聞き手:何人かのプロ野球選手とお会いしましたが、他の方には
あまりいないタイプですね。
亀山氏:ああ、まあまあないだろうね。
聞き手:素晴らしい感性ですよね。
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亀山氏:そうですか。でも、若いときに売れて、天狗になったから、
余計自分でそう思っているんじゃないかな。天狗でいるた
めにもそれが必要だったわけね。
結局、けがに負けたけど。
ということは、どうなんだという事を、今考えたら、その
けがに対するメンテナンスという部分が欠けていたんだろ
うね、自分なりに言うと。
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