10 1 埼玉県地域生活定着支援センター(平成 27年度事業計画) 事業の設置目的 高齢であり、又は障害を有するため、矯正施設から退所した後、自立した生活を営むこと が困難と認められる者に対して、保護観察所と協働して、退所後直ちに福祉サービス等を利 用できる様にするための支援を行うことにより、その有する能力等に応じて、地域の中で自 立した日常生活又は社会生活を営むことを助け、もって、これらの者の福祉の増進を図る。 2 経営方針 (1) 利用者に対しては、常に懇切で誠意ある態度で接するよう心がけ、その意思や主体性を 最大限に尊重する。 (2) 利用者に対する支援は、本人の心身の状況、本人が過去に受けてきた福祉サービス等の 内容、福祉サービス等に係る本人のニーズ、活用できる社会資源の状況等を十分に踏まえ て行う。 (3) 業務の遂行に当たっては、利用者の自立した日常生活の支援を効果的に行うため、その 心身又は家族の状況等に応じ、継続的かつ計画的に適切な福祉サービス等の利用が行われ るよう配慮する。 (4) 犯罪歴、非行歴等の情報は、その性質上、厳に慎重に取り扱わなければならないもので あることにかんがみ、業務の遂行に当たっては、利用者及びその関係者のプライバシーの 保持に十分配慮するとともに、業務上知り得た個人情報を紛失し、又は業務に必要な範囲 を超えて他に漏らすことのないよう、万全の注意を払う。 (5) 業務の遂行に当たっては、常に公平かつ中立的な姿勢を保つ。 3 事業経営の具体策 (1) 利用者支援 ア コーディネート業務 ・矯正施設入所者に対する十分なアセスメント。 ・福祉サービス等に係るニーズの確認。 ・受入れ先施設等のあっせん。 ・福祉サービス等に係る申請支援等。 イ フォローアップ業務 ・あっせんにより、矯正施設を退所した者を受け入れた施設等に対して必要な助言。 ・業務の増加に対応するため、4センターの地域性をいかす。 ウ 相談支援業務 ・矯正施設退所者の福祉サービス等の利用に関して、本人又はその関係者からの相談 に応じて、助言その他必要な支援。 (2)地域社会との共生 ア 受入れ先施設等の地域に、ハブとなる支援機関を決め、地域で支援が継続できるよう サポートする。 (3)施設管理、効率的な施設管理 ア 各都道府県地域生活定着支援センター間の連携と協働。 イ 埼玉県地域生活定着支援センター(4センター)の連携と協働。 (4)職員研修、会議 ア 研修 ・全国地域生活定着支援センター協議会主催の研修。 ・関東信越ブロック研修 ・国立のぞみの園主催の研修。その他。 イ 会議 ・全国地域生活定着支援センター協議会(年1回)。 ・全国地域生活定着支援センター協議会実務委員会(年1回)。 ・東京管区ブロックセンター長会議(年4回) ・連絡協議会「保護観察所、川越少年刑務所、更生保護施設、埼玉県、センター」 (年6回)。 ・センター会議「埼玉県、基幹センター、センターらんざん・さやか・けいわ」 (毎月)。 ・埼玉県地域生活定着支援センター運営推進委員会(年2回)。 ・合同支援会議「支援関係機関等」(必要に応じて開催)。 ウ 啓発 ・埼玉県地域生活定着支援センター主催の研修会(事例報告会 年1回・矯正施設見 学年1回、啓発研修 年1回)。 ・機会をとらえて関係機関等に説明、啓発、研修を行う。 エ 支援姿勢 ・経営方針を守り丁寧に支援する。 (5)災害防止、危機管理 ア 個人情報関係書類、パソコンの施錠管理。USB持ち出し禁止。 イ 安全運転「法令遵守」。自動車の点検整備。 (6)その他 ア 公開性 ・埼玉県地域生活定着支援センター運営推進委員会に事業報告。 イ 方針の周知徹底 ・センター会議にて周知。 ウ 個人情報の保護 ・情報を提供する事業所等へ、個人情報の取りきめを交わし、管理の徹底を求める。 4 重点目標 (1)受入れ先施設等の拡大 ア 支援に必要な情報の提供。 イ 受け入れ先関係者と対象者との接見。 ウ 矯正施設入所期間中に必要な申請等の手続きを完了。 エ 「地域生活移行個別支援加算」の利用。 オ 更生保護施設、自立準備ホームとの関係強化。 (2)制度改正及び新制度の対応 ア 少年法の改正:少年院、少年鑑別所の一般相談の活用(心理判定等) イ 生活困窮者自立支援法:自立支援相談事業所からの相談が見込まれる。 (3)継続支援 ア 丁寧なフォローアップ イ 地域のハブ支援機関に機能移行 ウ 関係機関との連携強化
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