平成26年度第4回周南警察署協議会会議録(PDF形式

平成26年度第4回周南警察署協議会会議録
開 催 日 時
平成27年1月23日(金)16:00から17:15まで
開 催 場 所
周南市大字徳山5632-4
周南警察署
4階
講堂
藤本会長、福原副会長、魚谷委員、清水委員、坂根委員、堀町委員、
出
委
員
村谷委員、藤井委員、末石委員、弘中委員
計10人
席
署長、副署長、会計主幹、警務課長兼警察安全相談課長、
者
警 察 署
留置管理課長、地域第一課長、地域第二課長、刑事第一課長、
刑事第二課長、交通課長、警備課長、生活安全係長
計12人
議
題
1
情勢説明
2
平成26年中の地域警察官の活動と今後の交番・駐在所の在り方
について(協議)
1
会長挨拶
昨年11月に開催された会長会議について伝える。岩国、山口、萩、下関、周南の
5警察署協議会の会長が、各々、これまでの活動状況について発表した。
その中で、参考としたい発表があった。
一つは岩国警察署協議会の活動で、岩国警察署管内には離島が多く、駐在所もない
島があり、その離島を訪問して警察音楽隊の演奏を行ったり、警察署協議会について
広報を行うなど大変有意義であったということと、岩国警察署協議会委員がロータリ
ークラブやライオンズクラブに働きかけて、防犯指導用のチラシを贈呈してもらった
とのことであった。今後、そういった団体に働きかけて、防犯グッズや広報チラシを
贈呈してもらうことなどを、検討してみようと思う。
二つ目は、山口警察署協議会の提言により、「山口地区行政機関相談ネットワーク
会議」を再開して、市や男女共同参画団体等の団体と連携して、関係機関相互の良好
な関係を推進し、お互いの情報を共有していくと聞いた。
三つ目は、萩警察署協議会が、市の広報紙に警察署協議会の特集を組んでもらい、
警察署協議会というものを市民に理解してもらうという取組を行い、市民から反響が
あったと聞いて参考になった。
警察本部長からは、「『閉鎖的』な警察を今後、できるだけ開かれ、地域の方に見
える『柔軟』な警察に方向性を持って行きたい。」と、倉田公安委員長からは、「各
警察署協議会の活動報告を聞いて、警察署協議会の活動が、去年より充実してきてい
ると実感し、当初の設置目的からさらに踏み込み、警察活動を押し上げ、リードして
いくような存在になってきていると感じた。」とのコメントがあった。
話は変わるが、昨年12月5日付けの読売新聞の第12面に、第23回小学生作文
コンクールが載っていて、そのコンクールで内閣総理大臣賞を受賞した和歌山県の小
学2年生が書いた、
「大好きなおまわりさん」という作文があった。その内容は、
「夜、
家族と共に町に出かけた時、たまたまバイクが女性を跳ねて逃げる事件を目撃して、
1
すぐにパトカーを呼んだ。パトカーはすぐに来てくれたが、僕の見たことがないおま
わりさんに会った。パトカーから降りてきたおまわりさんに、お母さんが、『バイク
は、あちらに逃げたので、すぐに追いかけて下さい。』と言うと、おまわりさんは、
『怪我をした人を置いては行けません。』と言って、怪我で倒れている人を一生懸命
介抱しました。怪我をした人を第一に考えているおまわりさんは凄く格好良かった。
悪い人を捕まえるのがおまわりさんの仕事だと思っていたけど、僕は凄く安心しまし
た。優しいおまわりさんを見ることができました。」という作文だった。これは一つ
の例かもしれないが、市民が求めている警察官は、強いだけでなく、優しくて自分に
何かがあったら助けてくれるような警察官で、こういった警察官を信頼し憧れるのか
なと思った。
今回は、第4回で、私の任期もあともう少しなので最後のまとめまでしっかりやっ
ていきたい。御協力をお願いする。
2
署長挨拶
(省略)
3
情勢説明
(1)
生活安全課関係
「犯罪の起きにくい社会づくり及び少年の非行防止対策の推進」について
(2)
刑事第一課関係
「全刑法犯・重要犯罪・窃盗犯発生、検挙状況」について
(3)
刑事第二課関係
「県下と周南警察署管内における特殊詐欺の認知、検挙状況及び暴力団情勢等」
について
(4)
交通課関係
「交通事故発生状況及び交通事故抑止総合対策の推進」について
4
協議(平成26年中の地域警察官の活動と今後の交番・駐在所の在り方について)
地域第一課長が「地域警察官の活動と交番・駐在所の在り方」について説明を実施。
(会長)
事前の勉強会で、各委員からの意見・提言を受け、その意見・提言に重複している
ものが多いので、まとめ的なものを代表して発表してもらう。
(委員)
あんしんカードやミニ広報紙、速報のことについては、地域課長の説明でよく分か
った。ミニ広報紙については、回覧板で回ってくる。これは、早く回覧しなければい
けないし、他のいろいろな地域や団体の広報と一緒に何枚も重なって回ってくること
から細かく目を通せなかったりする。予算の面や人件費の問題もあり難しいとは思う
が、各戸配布していただけると良いと思う。
2
警ら要望のあった家に「あんしんカード」を配付して、警らをしていることを知ら
せて安心感を与え、巡回連絡の時には「巡回連絡メモ」が配付されることは分かった
が、私は10年前に現住所に引っ越してから、これまでに警察官が訪問して来たのは
1回だけだった。お互いに、警察官は「回っても地域住民はいない。」地域住民側は
「警察官が回って来ない。」という思いもあるだろうから、通常の警ら等の時でも「あ
んしんカード」や「巡回連絡メモ」的なものをもっと活用すれば、地域住民の安心感
につながるのではないかと思うので提案したい。
駐在所夫人との意見交換会で思ったのは、家族がそろって駐在所で暮らしていて、
そこで家事や子育てをしながら、いろいろなことに対処していかなければならないの
で大変だろうが、その分、地域と一体化できるのだろうということである。
また、相談に来た住民が、「主人には話しにくいけど、夫人には相談したい。」と
来訪し、夫人に話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になり、安心して帰られると聞い
た。しかし、駐在所夫人は、「話を聞いてあげるだけで、何も権限がないので、次に
対処しなければいけないことは何もできないのが問題だ。」とも言われた。突き詰め
れば警察官の人数が少ないことが問題なのだろうと思う。
以前の警察署協議会でも説明を受けて、警察署や交番、駐在所の統廃合が進んでい
ることは承知しているのだが、交番は、駐在所と異なり、市の中心部にあり、管轄地
域が広いので、110番や、警ら、巡回連絡などで忙しくて大変で、隅々に警察官の
目が行き届かないと思う。あえて提言させてもらえば、各小学校区に一箇所の交番や
駐在所があれば、その地域性も分かりやすく、地域にも溶け込むことができて、安心
するのではないかと思う。
一昨年度、岐山地区自治会連合会の総会の席に、岐山地区の管轄に当たる二つの交
番所長に来てもらい話をしてもらった。各単位の自治会や地域の団体の会合にも、呼
べば来ていただけるとのことだが、各自治会が呼べば、大変な数となり、なかなか難
しいと思う。そこで、各地域の団体長が集まるような交番・駐在所連絡協議会は本当
に役に立つ会議だと思う。私もいろいろな会議に出て思うのだが、日程や時間的なも
の、人員的なもの、会議の段取りなどで難しいことなど多々あり、また、会議をやれ
ばやったで雑務が多いだろうから、多忙な警察官は、交番・駐在所連絡協議会を再々
開催するのは大変だと思う。効率的に開催する方法がないだろうかと思う。
以前、各外郭団体の方々と意見交換会を行った際に聞いた話だが、「自分は、他に
もいろいろな団体に所属していて、いろいろな情報を交換できるが、団体相互の横の
つながりが全くないので、同じ事をいろいろな団体がやっていて効率が悪い。自分自
身が、いろいろな団体に入ってみてよく分かった。」ということであった。したがっ
て、各外郭団体の長や自治会の長等が集まって、交番・駐在所連絡協議会に出席すれ
ばよいと思うが、これも各地域に分かれるので、こういった地域の団体を一本化して
効率良く話をすれば良いと思う。
駐在所夫人との意見交換会で、「駐在所の勤務体制は土日が休みではなく、平日に
休みになったりする。」との話もあった。それは、警察にしてみれば普通のことであ
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っても、地域住民からしてみれば普通のことではないので、このことを地域住民に何
らかの形で広報し、周知徹底すれば良いと思う。
(委員)
交番・駐在所連絡協議会を行うことによって、地域と警察の距離は確実に近くなっ
ていくと感じる。交番・駐在所がちょっと遠い存在に思うことがあるが、連絡協議会
で話をすることによって、普通では言えないことを言ったりすると親近感が増してく
る。開催は大変だと思うが、住民とのコミュニケーションには良いのではないかと思
うので是非、今後も行ってもらいたい。
(委員)
駐在所夫人との意見交換会を1時間ほど行い、いろいろな話を聞いて私たちも大変
参考になった。
駐在所に関するいろいろな意見が出される中、駐在所夫人の一人が、「やりがいが
あり、楽しい。今までいた駐在所は第二の故郷だ。」という話をされた。御主人が出
張や長期研修中の間に、駐在所を守っていくのは大変な御苦労があると思うが、駐在
所夫人の気持ちを聞いて安心した。
(委員)
駐在所夫人との意見交換会は、話が盛り上がり、まだ時間が欲しいと思った。駐在
所夫人たちの話を聞いて、本当に大変な思いをしているのだと思い、頭が下がる思い
でいっぱいである。
私が一番問題だと思ったのは、落とし物を拾ってきた時に、奥さんでは処理ができ
ず、御主人が戻ってくるまで、その人を待たせているという話だった。せっかく落と
し物を届けにきたのに、住民からすれば「なぜ預かってくれないの。」「もう、次か
ら落とし物を拾っても持ってこないよ。」と言いたくなる。
これは、拾得者にとっては善意で、奥さんとしては決まりを守っているのにうまく
いかないといった齟齬を来す。こういう問題を何か改善していけば警察のイメージア
ップにつながる。
逆に、こういったことを一つ一つ詰めていかなければイメージアップにつながらな
いし、住民と警察との距離は縮まらないと思う。
私たち警察署協議会委員のように、こういった場に立たせてもらっている者には、
警察の事情もよく分かるが、住民からすれば本署よりも近くの駐在所・交番の方が絶
対に地域の生活と密着しているので、認識を変えていかない限り、なかなかイメージ
アップや距離感は縮まらないのではないか。
駐在所夫人の待遇改善を是非お願いしたい。本当に楽しく誇りを持って仕事をして
おられる。だからこそ待遇改善をしてあげると、もっと多くの仕事ができて住民との
理解も深まるのではないか、地域と警察も今以上につながるのではないかと思った。
(地域第一課長)
ミニ広報紙の回覧等の問題については、御指摘のとおり予算的な面や、人員的な面
もあり、なかなか難しい面があるが、現在は、メルマガ等を配信して多くの方に情報
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を発信しているので、警察署協議会委員の方々も知り合いの方々にメルマガを登録し
てもらうように勧めてもらいたい。
巡回連絡や警らに関する問題については、現在は、共稼ぎ世帯も多く、巡回連絡を
行っても不在家庭が多いが、そういった場合はあんしんカード・巡回連絡メモを配布
するように指導しているところであり、今後も推進していき、住民に巡回連絡、警ら
をしていることをアピールしていく所存である。
交番・駐在所連絡協議会については、多いところで年に10回、少ないところで年
に1回という実施状況である。これらは警察側の努力不足ということも当然あるが、
交番・駐在所連絡協議会委員の中には仕事に就かれている方がほとんどであり、なか
なか日程調整が難しいということもある。連絡協議会は地域住民の方に警察業務を知
ってもらうには良い場なので、地域の会合時等に合わせて開催するなどの努力をして
いく所存である。
遺失物の取扱いについては、駐在所夫人には受理する権限がなく、現状では、夫の
不在時には、夫を呼び戻すか、他の警察官の派遣を要請するしかないのが現状である。
当署の会計課等と協議し、遺失物の届出人を一旦帰宅させて、後から警察官がその届
出人宅に遺失物を取りに赴くことなどを検討している。
長期不在の駐在所等への対応については、駐在所の転用勤務を抑制しており、速度
取締りや看守勤務等での転用勤務についても、通いの駐在所員や有事の際に速やかに
駆けつけることができる市内から近場の駐在所員を運用していることから、今後も同
様の方針としたい。現在、大津島駐在所員が長期研修中で不在となっているため、毎
週火曜日と木曜日の2回、地域課員を派遣して勤務させている。今後も、駐在所で長
期不在となれば、同様に地域課員の派遣、機動警ら車両の立ち寄り等を実施すること
となる。
土日勤務の対応についてであるが、当署には13箇所の駐在所があり、駅前、北部、
西部の3ブロックに分かれており、駐在所が一律に土日が休暇となれば、特に山間部
である北部地区については、有事の際の事案対応に支障が出ることから、それぞれ休
暇をずらして運用しているところである。毎回、土日が勤務というわけではなく土日
の休暇日もあり、土日が勤務日で用事があれば気兼ねすることなく休暇を取得するよ
うに助言しているところである。
(委員)
地域警察官の勤務形態や様々な事情などがあり、難しい面も多々あるようだが、い
ろいろと工夫されていることがよく分かった。我々の提言や意見が警察の現状に逆行
し無理だとは承知しているが、是非、我々の提言、意見が、少しでも取り上げていた
だければありがたい。
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配付資料
(1) 生 活 安 全 課 関 係 資 料
(警察署作成)
(2) 刑 事 第 一 課 関 係 資 料
(警察署作成)
5
7
(3) 刑 事 第 二 課 関 係 資 料
(警察署作成)
(4) 交
(警察署作成)
通
課
関
係
資
料
次回警察署協議会の開催日程
次回の警察署協議会は、平成27年4月下旬に開催する予定である。
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