リエゾンvol.8 [842KB

兵庫教育大学 特別支援教育モデル研究開発室
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2015年2月6日
第8号
武士道に学ぶリーダーシップ~教育現場にイノベーションを!
~
1月13日(火)
、
「武士道に学ぶリーダーシップ
サーバント・リーダーシップについて知った時に、
~教育現場にイノベーションを!~」というテーマ
私が思い浮かべたのが、我が国の伝統的な存在であ
のもと、モデ研室長の宇野宏幸先生による進行で本
る「武士」でした。武士は別名サムライ。侍の語源
学学長の加治佐哲也先生とモデ研副室長の樋口一
が「侍う(さぶらう)」であり、さぶらうとは、主に
宗先生の対談を行いました。
仕えること、奉仕することを意味しています。
最新のリーダーシップの考え方と、日本古来の武
士道に接点があるのではないか、この発想に宇野室
長が素早く(過激に?)反応し、堀辺正史先生と宇
野室長との対談が実現しました。しかし、堀辺先生
が体調を崩されていたこともあり、本学を会場に対
談を実施することは断念し、この対談は東京にある
先生の道場で行われました。
失われてしまった武士道を現代に復活させ、しか
も現代人に体得できるようにすることを目標とし
て道場経営をしておられる堀辺正史先生による、武
士道に絡めたリーダーシップ、人材育成のお話は、
企画趣旨
現代にも通じることが多く、非常に有意義でした。
集団がある目的に向かって動いていくためには
そのビデオ映像を編集して構成することで、宇野
リーダーが必要です。そして、そのリーダー性を発
室長、堀辺先生、本学の加治佐学長という三つ巴の
揮するための様々な資質、つまりリーダーシップに
関係性の中から、今後の特別支援教育のリーダーシ
は、様々なタイプがあります。
ップの方向性を示す新たな創発が生まれるのでは
かつては、
「俺についてこい」タイプの強烈なリー
ないか。そう願って企画したのが今回のカフェ・リ
ダーシップこそが、変革をもたらすものでした。と
エゾンⅣでした。欧米の学校経営を深く研究され、
ころが、現代のように先の見通せない時代になって
その成果を我が国の学校経営、教育行政に応用しよ
くると、新しいリーダーシップの在り方が求められ
うとしておられる加治佐学長が出演をご快諾して
るようになってきました。メンバーを引っ張るので
くださり、本企画が実施される運びとなりました。
はなく、支えるタイプのリーダーシップです。これ
は、サーバント・リーダーシップとよ
ばれるもので、この場合のサーバント
は「召使い」ではなく、
「奉仕者」が適
切な翻訳です。
(副室長:樋口一宗)
当日の様子
今回のカフェ・リエゾンでは、武士道の考え方に
カフェ・リエゾン V
精通しておられる堀辺正史先生(日本武道傳骨法創
モデ研では、2月19日(木)に、カフ
始師範)に、ビデオ出演という形で参加して頂き、
ェ・リエゾンⅤ「子どもの創造力をスイッチ
武士道の観点からリーダーシップとその人材育成
オン-インクルーシブ教育に向かって-」の開
の話をして頂きました。また、対談の中では、リー
催を予定しています。詳細に
ダーに求められる力量や、如何にしてリーダーを養
つきましては、
成するかについて活発な議論が行われました。例え
モデ研 HP
ば、リーダーに求められる力量の話では、
「結果に対
(http://www.hyogo-
する責任」という言葉が度々出現し、
「
『結果に責任
u.ac.jp/ssep/index.html)
を持って精進することが、最終的には自分の人生を
からご確認ください。
豊かにする』という考えを持ち、努力することが重
要である」等の考えが導き出されました。リーダー
養成の話では、「意味のあることを成したか否かで
個人を評価するシステムも重要である」といった現
在の評価の在り方を問い直す議論が行われました。
この他、対談の途中には、参加者から多くの質問が
寄せられ、活発な質疑応答が行われました。
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