三代目 林家菊丸さんの講演会より - kameyama

亀 山 東 小 学 校 HP
H.27年7月30日
文責:校 長(佐藤)
三代目
林家菊丸さんの講演会より
今日は、終日にわたり学校を離れ出張しておりました。
「三重県小学校長教育研
究大会」が三重県総合文化センターで行われ参加しておりました。午前の部では、
亀山出身の落語家で三代目 林家菊丸さんの講演会が
ありました。
『師弟愛と弟子修行の大切さ』という演題
で、ユーモアと笑いを交えながら、これまでの苦労や努力したことを語ら
れました。そして、午後の部では、13の分科会に分かれて研究発表があ
りました。その第2分科会で、亀山東小学校の昨年度からの取り組みをお
話させていただきました。
菊丸さんの講演の一部を紹介させていただきます。
「落語には、小学校5年生のときに興味を持った。祖母は落語が好きで、ラジオから録音して聞い
ていたので、自分も毎日のように聞くようになった。テレビで漫才や落語を見るのと違って、ラジ
オだと声だけ聞くので、話の内容に想像をめぐらせながら聞くことができたし、繰り返し聞くこと
によって、自分も話を覚えるようになり、学校で友達や先生に落語を聞いてもらえるようになった。
中学校、高校と進む中で、自分は落語がやりたいと強く思えるよう
になった。将来は噺家になりたいと進路を決めていた。しかし、家族
や高校の先生のすすめもあり、大学で幅広く学んでからでも遅くはな
いという決意をして、大学に入学した。進学したものの、やはり落語
のことがやりたくて、ついに、家族に相談して大学を中退して、林家
一門に入門することになった。
落語家の世界は、師弟関係で結ばれていて、見習いから始まった。炊事・洗濯・掃除・師匠のか
ばん持ちなど付き人となり、1年間続けた。その後、弟子入りがかない修行の道に進んだ。修行の
身なので、3年間無給で、辛いこともたくさんあったが、自分で決めた道だし、やりたいことだっ
たので、途中で投げ出したいと思ったことは一度もなかった。
そして、昨年、三代目菊丸の襲名をさせてもらった。今では、自分が弟子をもつ立場になった。
今になって師匠の気持ちがよくわかるようになった。弟子を育てる師匠の難しさを日々感じている。
自分は、修行時代から今日まで「3つの気」を大事にしてきた。それは、
「気を読む、気を働かせる、
気を入れる。
」こと。
寄席や高座の中で例えてみると、一つ目の「気を読む」とは、空気
や雰囲気を読むことで、演目の始めの“まくら”で、お客様の様子、
どんな方が多いか、男性が多いか、女性が多いか、どんな話に反応す
るかなどをみる。二つ目の「気を働かせる」とは、お客様の様子から、
演目の内容や話し方を考える。お客様よりも2~3歩先を読みながら
その場をリードする。三つ目の「気を入れる」とは、気合を入れるこ
とであり、ただ覚えた話をしゃべるだけならお客様を満足させることはできない。自分にしかでき
ない芸を精一杯やること。いろいろな失敗から学んだことを笑いに変えて、これからも精進します。」