星空だよりVol.20

Vol. 20
なつ
だいさんかく
にし よ
2015 年 10 月
かたむ
「夏の大三角」が西寄りに 傾 き、
あき
しへんけい
あたま
のぼ
「秋の四辺形」が 頭 の上の方に昇ってきて、
ほしぞら
あき
星空はすっかり秋です。
おとず
はや
今年は秋の 訪 れが早いようですが、空
じ
き
ではいつもと同じ時期での秋の星空
となります。
もくひょう
秋の星座を見つける目 標 となる
のがペガスス座の四辺形(秋
とう せい
の四辺形)です。主に2等星
なら
からなる四角形の星の並びは
どうたい
つば
ぶ ぶん
ペガスス座の胴体と翼の部分
ほか
で、この四角形から他の秋の
さが
星座を探す良い手がかりとな
ります。
にしがわ
へん
の
西側の辺を南へ延ばすとみなみの
うお座の1等星フォーマルハウトが、
ひがしがわ
東 側 の辺を北へ延ばすとMやWの形に
5つの星が並んだカシオペア座が見つか
ほくとうがわ
ふく
ります。四辺形の北東側の星を含む3つの
れつ
ま ん な か
2等星の列はアンドロメダ座で、真ん中の2等星
ぎ ん が
の近くにはアンドロメダ銀河(M31)がぼんやりと
見えるかもしれません。
10 月から年末にかけての注目の星空
・10/8~10/10 の夜明け前(午前 5 時前くらい)
・・・月、金星、火星、木星の接近
・10/21~10/31 の夜明け前(午前 5 時頃) ・・・・・金星、火星、木星の接近
・11/6~11/8 の夜明け前(午前 5 時頃)・・・・・・・月、金星、火星、木星の接近
・11/26 の夕方(岡山では 18:00 過ぎ出現) ・・・・アルデバラン食 潜入時刻は月の出前で見られない
東の空低く、月の出後 5°くらいの高さで見られる
・12/3~12/8 の夜明け前(午前 5 時頃) ・・・・・・月が木星、火星、金星の接近
・12/15 ふたご座流星群極大・・・・・・・・・・・午前 3 時頃(14 日の夜)が極大、11 日が新月で、
月明りもなく良い条件で観測することができます。
・12/31(大晦日)の真夜中頃・・・・・・・・・・・木星と月が接近
アルデバラン食
11 月 26 日、月がおうし座の 1 等星アルデバランを隠す「アルデバラン食」
アルデバランの出現(岡山 18:00)
がおこります。
アルデバラン
岡山では、潜入(17:00)は月の出(17:28)前なので見ることができません、
月
出現は見られますが、低い位置なので、肉眼での観察は難しいかもしれませ
ん。観察には望遠鏡や双眼鏡を使ったほうが良いでしょう。
ふたご座流星群
今年のふたご座流星群は 15 日の午前 3 時(14 日の夜)に極大を迎えると
予想されています。11 日が新月なので、月明りに邪魔されることなく良い
(Stellarium)
条件で観察することができます。空の暗い場所で観察することができれば、1
Stellarium)
時間に 50 個くらいの流星を見ることができるかもしれません。寒さ対策をしっかりとして観察してみてください。
アンドロメダ銀河(M31、NGC224)
地球から約 250 万光年の距離にあり、およそ 1 兆個の恒星からなる渦巻銀河。
肉眼で見ることのできる銀河で、見かけ上は満月の直径の 5 倍ほどの大きさで見えます。
実直径は 22~26 万光年で、銀河系(天の川銀河)直径(8~10 万光年)の約 2.6 倍の局部銀河系最大の銀河です。
アンドロメダ銀河は私たちの天の川銀河に対して秒速約 300 ㎞で接近していて、約 40 億年後には天の川銀河とア
ンドロメダ銀河は衝突し、それから約 20 億年かけて 1 つの巨大な楕円銀河「ミルコメダ(Milkomeda)」を形成す
ると予想されています。
アンドロメダ銀河
40 億年後衝突
太陽系
天の川銀河
アンドロメダ銀河と月の見かけの大きさ(NASA)
①
②
③
④
アンドロメダ銀河との衝突を地球上から見た想像図(NASA)
平成27年度 開催予定(変更がある場合もあります。ホームページなどで確認してください。)
④10月17日(土)
2016 年 ⑤1月23日(土)
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※⑥天文特別教室(第4回)2月27日(土)
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