「6年生社会日本の歴史:甲冑の重さは何のため?」

学校だより
四街道市立八木原小学校
平成 21 年9月4日第37号
在籍児童数 計469名
地域に根ざした夢いっぱいの学校
・
心を開く表現力をもった子の育成
「6年生社会日本の
年生社会日本の歴史:
歴史:甲冑の
甲冑の重さは何
さは何のため?」
のため?」
甲冑姿に見入る子どもたち
篠原さんが甲冑を着て登場
間近で見ると大迫力!
興味津々の子どもたち
「武田信玄の甲冑です」
どんなことがわかりますか?
「うぉ~」戦国武将である武田信玄の甲冑を身にまとったボラン
ティアの篠原さんが登場します。篠原さんは模造刀を抜いて簡単な
デモンストレーション 。「3人の武将と全国統一」の学習では教科
書に「長篠の戦い」の図が見開きでど~んと登場しますが,今日は
戦国時代から安土桃山時代に関連しての授業です。
甲冑は大多喜城からお借りしたものです。子ども達は戦国武将に
意見を言う子どもたち
変身した篠原さんの姿に一斉に見入っています。ここで子ども達に
第一印象を発表してもらいます。「重そう」「堅そう」「立派な感じがする」レプリカとはい
え目の前に実物があるので子ども達は次々と発表します。
ではなぜこのような甲冑が必要だったのでしょうか。「自分の身を守るため」「相手をおど
すため」
「ある程度の重さが必要だから」ここでも子ども達はいろいろ考えています。
「では,
甲冑の意味をもう少し探ってみましょう。」貴族の世の中である奈良・平安時代は血筋や家
柄が地位を決めるのに大きなウエイトを占めていました。鎌倉時代に登場する源氏は武家政
権とはいうものの,元々は天皇家の血筋を引いている一族です。時代は室町時代から戦国時
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甲冑の意味がわかりますか
相手をおどすため
鉄でできているんだよ
かぶとをつけてみる
腕あてを手にする
代へ。地位を得るためには何が必要
になっていくでしょうか?「力だ。」
と子ども達 。「そうですね。武力が
主体の世の中に変わっていくので
す 。」子ども達と一緒に年表を見な
がら確認していきます。甲冑は接近
戦へと戦法が変化していくと共に進
化していったのだそうです。しかし,
甲冑の意味は?
単に甲冑の構造や形が変化しただけ
ということではなく,時代の変遷を
紐解いてみるとそこにはこのような
意味があったことがわかりました。
このことを捉えた子ども達は今度
は実際に甲冑を手にします。全部で
約12 kg あるという甲冑を手にと
り,子ども達の感想は「重そうだ」
甲冑の意味がわかりましたね
から「重い」に変わっていきます。
初めは思い思いに手に取りますが,おもし
ろいことに男子はかぶとをつけたり,模造
刀を手にしたりする子ども達が多く,女子
は鎧や腕あてを手にする子ども達が多いの
です。しかし,さわる順序はともあれ,全
員が交代で全ての部分を手に取り,戦国時
代の武将のイメージをつかみました。
最後に甲冑を手に取った感想を発表しま
甲冑をさわってみる
す 。「さわったら堅くて重かった」「これで
動くのは大変そ
う 」「 か な り暑 そ
うだ」など多くの
感想が出ました。
「大多喜城では
月に1回程度,甲
冑を試着できるイ
ベントを実施して
意見を言う
大刀を抜いてみる
い る そう で す 。」
と、みんなに紹介しました。大多喜城にはお
借りした武田信玄の他にも徳川家康や井伊直
政,そして子供用の甲冑もあります。四街道
市からは少し遠いですが,1学期は自らいろ
いろな場所に出向き,追求する姿が見られた
6年生。「地域の歴史調べ」では実際に家族と
大多喜城に出かけて調べた子もいました。だ
からもしかするとこれから出かけようと考え
る子もいるかもしれません。歴史に興味を持
ち,自ら追求する子ども達を授業を通してた
腕あてつける
くさん育てていきたいと思っています。
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