こちらです。 - IT経営研修・コンサルティングの情報戦略モデル研究所

【経営改革セミナー第3回】
テーマ
「オープンイノベーション」
本日の内容は
弊社研修コース「イノベーションの主要な知見と戦略を知る」からの抜粋です。
提供: 情報戦略モデル研究所
1
ISM-Research CO.LTD All Rights Reserved
「クローズドイノベーションとオープンイノベーションの原理比較」
原理
クローズド・イノベーション
オープン・イノベーション
人材・ネットワーク
社内に優秀な人材を雇うべきである。
社内すべてが優秀な人材である必要はない。
社内に限らず社外の優秀な人材と共同して働け
ばよい。
イノベーション
の利益
研究開発から利益を得るためには、発見、開発、商
品化まで自前で行わなければならない。
外部の研究開発によっても大きな価値が創造で
きる。社内の研究開発はその価値の一部を確保
するために必要である。
製品イノベーショ
ンの立ち位置
自前で発明すれば、一番にマーケットに出すことが
できる。
利益を得るためには、必ずしも基礎から研究開
発を行う必要はない。
ビジネスモデル
革新的な製品を最初に売り出した企業が成功する。
すぐれたビジネスモデルを構築する方が、製品
をマーケットに最初に出すより重要である。
イノベーション
の競争優位
業界内でベストのアイディアを(自社で)数多く生み
出せたものが勝つ。
社内と社外のアイデアをもっとも有効に活用でき
たものが勝つ。
自社のアイデアから競争相手が利益を享受できな
いように、自社の知的財産を管理すべきである。
他者に知的財産権を使用させることにより利益
をえたり、他社の知的財産を購入することにより
自社のビジネスモデルを発展させることも考える
べきである。
知的財産
出典: Open Innovationチェスブロウ(2003年)
2
オープンイノベーションの研究開発モデル
インサイドアウト型イノベーション
ライセンシング
他社の市場
技術スピンアウト
新しい市場
内部の
技術基盤
既存市場
外部の
技術基盤
ライセンシング
技術
R(Research)
(注)CVC:Corporate Venture Capital
CVC
投資
製品・
ビジネス獲得
アウトサイドイン型イノベーション
D (Develop)
出典: 「オープンサービス・イノベーション」 ヘンリー・チェスブロウ著
3
オープンサービス・イノベーションのバリューチェーン
プラットフォーム・ビジネスモデル
オープン・イノベーション
顧客との共創
協業企業
提携企業
インプット
プロセス
アウトプット
顧客
サプライヤー
他者(第三者)
出典: 「オープンサービス・イノベーション」 ヘンリー・チェスブロウ著
4
BMG(ビジネス・モデルジェネレーション)の知見
◆ビジネスモデルキャンバス(BMG)
ビジネスモデルが「どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」と定義
8.KP(Key
7.KA(Key
2.VP(Value
4.CR(Customer
1.CS
Partner:パート
ナー)
Activity:主要活動)
Proposition:価値提
案)
Relationship:顧客との
関係)
(Customer
Segment:顧客セグ
メント)
ビジネスモデルが機能
するよう組織が取り組
まなければならない活
動。
外部に委託(アウト
ソース)される活動
や、外部から」調達
されるリソース
顧客との関係性を構築、
維持、展開するためのさ
まざまな仕組み。
顧客の抱える問題を
解決し、ニーズを満た
すもの。
6.KR(Key
3.CH(Channels:
組織が作り出す価値
を届ける相手。
チャネル)
Resource:リソース)
インフラ管理
9.C$(Cost
これまでにあげた要素
(1-5)を提供するの
に必要とする資源。
製品
イノベーション
Structure:コスト構造)
キーリソースを調達し、キーアクティビティを行い、キーパー
トナーと働くために支払うコスト
顧客の求めている価値を
を提供していることを告
知する方法、その価値を
届けるさまざまなルート。
5.R$(Revenue
カスタマー
リレーションシップ
マネジメント
Streams:収益の流れ)
顧客に与える価値が届けられる際、支払われる金額。
5
★
BMG(ビジネス・モデルジェネレーション)の知見
◆BMGのビジネスモデルパターン
NO
パターン
説明
1
アンバンドル
ビジネスモデル
アンバンドル(バラバラにされた)のコンセプトは、「顧客ビジネス」、「製品
ビジネス」、「インフラビジネス」の異なるビジネスがあり、これらのビジネ
スは経済的、競争、文化的面でも異なるため、分社化する(アンバンドリ
ング)ことが効果的なビジネスモデルを作ることになる。
2
ロングテール
ロングテールのコンセプトは、煩雑に売れないニッチ商品を数多く提供し、
販売するモデルである。ニッチ商品の売上を集めると少数のベストセラー
による収益を上回る。ニッチコンテンツの購入者が手に要りやすくするプ
ラットフォームが必要というモデル。
3
マルチサイド
プラットフォーム
プラットフォームにおいて顧客グループの交流を促進することで価値を生
むモデルである。Googleモデルは顧客が検索エンジンを使うときに広告
を表示し、GmailやGoogleMAP等を提供する顧客セグメント、Adsenseで
は収入の一部を顧客セグメントに提供する。
4
ビジネスモデル
としてのフリー戦略
基本はマルチサイドプラットフォームによる無料オファーで、プレミアム
サービスを有料や最初は低価格オファーで誘引して継続購入させるモデ
ル等がある。Skypeはこのモデルに該当する。基本は無料で固定電話と
携帯にかけるプレミアムサービスのみ有料。
5
オープンビジネス
モデル
パートナーとのコラボレーションにより価値を作り出すモデル注である。外
部のアイデアを実行する「アウトサイド・イン」、社内のアイデアや資産を
外部パートナーに提供する「インサイド・アウト」により価値創造を行う。
注:「オープン・イノベーションの基本概念」を参照
出典:「ビジネスモデルジェネレーション」 Alex&Yves著 SE
ポイント:ビジネスモデルして現存する6つの代表的パターンを活用することができる。
6
★
ラリー・キーリーの知見
ビジネスモデル・シフトの組み合わせ
出典:「ビジネスモデル・イノベーション」ラリー・キーリー他著 朝日新聞社
プラットフォーム
ビジネスモデル
Profit
Model
利益モデル
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
戦
術
要
素
例
Network
ネットワーク
オークション
アライアンス
コストリーダー
シップ
協働
人為的希少性
インストール・
ベース
会員制
マイクロ取引
プレミアム
大規模取引
定額制
スッチボード
顧客経験
Structure
組織構造
資産の標準化
Process
プロセス
Product
Performa
nce
製品性能
Product
System
製品
システム
クラウド
ソーシング
機能の追加
補完的
オファリング
コンピテンシー
センター
フレキシブル・
補完的提携
生産方式
企業内大学
統合
リーン生産方式
報奨制度
コンペティション
ローカリゼーション
ITの統合
フランチャイ
ロジスティク・
ジング
ナレッジ・
システム
マネジメント
合併・買収
オンデマンド生産
組織設計
オープン・
プロセス・
イノベーション
アウトソー
オートメーション
シング
二次市場
プロセス効率
サプライ
チェーンの統合
省エネ
Brand
ブランド
付加価値
個別対応
ブランド拡充
自律性と権限
コンシェルジュ
クロス
セリング
ブランド・
レバレッジ
コミュニティと
帰属意識
多角化
認証
キュレーション
旗艦店
コ・ブラン
ディング
経験の自動化
拡張/プラグイン
カストマイズ
使いやすさ
エンゲージ
メント機能
環境感度
特性の統合
パフォーマンス
の簡素化
安全性
Customer
Engagement
顧客エン
ゲージメント
保証
統合オファリング
プロセスの標準化 最上の製品
戦略的デザイン
Channel
チャネル
Service
サービス
モジュール・
システム
製品
バンドリング
ロイヤルティ・
プログラム
パーソナライズ
・サービス
直接販売
間接販売
コンポネント・
ブランディング
最上のサービス
製品/サービス・
プラットフォーム 補完的サービス
総合的経験管理
新しい経験の
実現
経験の単純化
マルチレベル・ プライベート・
マーケティング ブランディング
非従来型
チャネル
購入前の使用
オンデマンド
機関限定
チャネル
透明性
価値観の
整合性
熟達
パーソナライ
ゼーション
スタータスと認知
親しみやすさと
人間味
次回の案内です。
本日のセミナー資料は、ダウンロードのURLを1両日中に案内させていただきます。
次回の「経営改革無料セミナーテーマ」は
◆ 「経営改革推進のために押さえておくべき業務知識とは」
講師 本間峯一
◆ 「7つの習慣が証明する、ITコストを半分に抑え
経営イノベーションを起こす原則」
講師 木村礼壮
◆ 「ドラッカーの言うイノベーションの企業家戦略」
講師 井上正和
次回のセミナー申し込み案内は、今週中にメルマガにて案内します。
またのご来場をお待ちします。
8
ISM-Research CO.LTD All Rights Reserved