(No,2711) 心のかけはしプロジェクト・いじめ防止 他

校
報
盛岡市立城北小学校 (発行日現在児童数598名)
平成27年9月7日
~ 5年生
№2711
心のかけはしプロジェクト ~
9月4日(金)に,5年生が「心のかけはしプロジェクト」の一環として,宮古市を訪問し,被災
地の様子を見学しました。 ここでの学習内容は,次の4点です。
①東日本大震災の被害の様子を実際に自分たちの目で見る。
②津波直前に,鍬ヶ崎小学校の児童が避難した道を自分の足で歩
き,当時の子どもたちの心に寄り添う。
③浄土ヶ浜にある津波記念碑(昭和大津波・チリ地震津波)から,
避難の原則である高台に逃げること等を理解する。
④防潮堤工事の様子や宮古市魚市場の競りの様子を見学し,復興
に向けての確かな歩みを確認する。
鍬ヶ崎地区に入ると,高さ10mを超える巨大防潮堤の工事や建物を
建てる場所の整地が行われていました。鍬ヶ崎小学校までの約500m
の道を進むと,2 階部分だけになったアパートなど,大震災の傷跡が未
だ残っています。かつて道路の両側にはたくさんの民家が並んでいたこ
とや,大津波は電線付近を通過したことなどを校長が説明しました。
鍬ヶ崎小学校に着いてからは,校庭からプールのわきを抜けて,高台
にある熊野神社まで,当時の子どもたちが避難した道を実際に追体験し
ました。この日は,天気が良く汗ばむほどでしたが,大震災の日は,小
雪が舞う厳しい寒さの中,大きな恐怖と不安を抱えながら避難したので
す。5 年生の子どもたちは,当時の子どもたちの気持ちを想像し,ワー
クシートにしっかりと書き留めていました。
次に,浄土ヶ浜に向かいました。透き通ったコバルトブルーの海と真
っ白な岩肌の島々に子どもたちからは「うわあ,きれい。」と歓声が上
がりました。レストハウス脇にある昭和大津波の記念碑には,「大きな
地震の後には津波が来る」
「津波から逃げるには,遠くでなく高いとこ
ろへ」と,隣のチリ地震津波の記念碑には,「地震が無くとも潮が引い
たら津波が来る」という先人からの教えが刻まれていました。
昼食は,浄土ヶ浜レストハウスで宮古の海の幸を堪能しました。昼食
代を各家庭に負担していただきましたが,被災地で消費活動をすること
は,大きな復興支援となるのです。
午後は,宮古市魚市場で水揚げされたばかりの様々な魚を見たり,せ
りの様子を見学し,宮古市長さんや市場の方のお話を聞き,宮古市の復
興が確かに進んでいることを実感することができました。
大震災から 4 年 6 ヶ月が過ぎようとしています。破壊された町並み
は,次第にその姿を新しく変えつつありますが,人々の悲しみはあの日
のままです。これからも「生きることの尊さ」
「人とのかかわり」
「災害
へのそなえ」を大切にしながら,復興教育を推進して参ります。
いじめを防ぎ,子どもたちの命を守るために
矢巾町の中学生がいじめにより自ら命を落とすという悲しい出来事から2ヶ月が過ぎました。
今も新聞などの報道から,ご家族や関係者の方々の深い悲しみやご苦労が伝わってきます。
城北小学校でも,学校として「いじめ防止基本方針」を策定しており,いじめ未然防止やいじ
め早期発見のための取り組みや,いじめが起きた場合の対応などを取り決めております。そして,
2学期始業式の前には全職員で,学級で起きた問題は,担任だけが抱えるのではなく学年や学校
で対応していくよう,横と縦のつながりを大切にしながら,何より子ども
たちのかけがえのない命を守ることを再確認いたしました。
学校でも毎日の子どもたちの様子や毎月1日の「こころの日アンケート」
などにより,子どもたちの心のSOSをとらえるよう努めて参りますが,
お子さんについて気になることがございましたら,すぐに学校までお知ら
せくださいますようよろしくお願いいたします。
9 月2 9 日授業参観後の講演会について
9月29日(火)に行われる道徳の授業参観の後,本校校長 古玉忠昭より下記のような内容で
約60分間の講演を行います。たくさんの方々に聴いていただきたくご案内申し上げます。
日
場
記
時:平成27年9月29日(火)14:50~16:00(授業参観後)
所:城北小学校 体育館
「本校の復興教育について」
1
東日本大震災後に岩手県教育委員会が推進している「いわての復興教育」とは何か。
ア なぜ復興教育が必要なのか。
イ キーワード「いきる」
「かかわる」
「そなえる」についての具体的な説明
2
本校ではどのように復興教育に取り組んでいるか。
① 学校全体での取り組みの説明
ア 学校経営方針にどのように位置付けているか。
イ 副読本(岩手県教委作成)をどのように活用しているか。
ウ 全校朝会での「命を守る」話。
② 第5学年「心のかけはし プロジェクト」で行った4つの活動(9月4日実施)
ア 被災地の様子を見学する。
イ 震災時の鍬ヶ崎小学校児童の避難行動を追体験する。
ウ 浄土ヶ浜に残る2つの碑の意味を知る。
エ 活気を取り戻した魚市場を見学する。
③ 児童会による取り組みの様子(対象校:山田町立山田北小学校)
ア 「募金活動」
イ 「ビデオレターの作成」
④ 専門家による指導内容の例
ア 不審者対策やタブレット端末についての指導(盛岡西警察署)
イ 自然災害についての学習(盛岡地方気象台)
ウ ドリームマップづくりへの支援(ドリームマップ普及協会)
3
ご家庭と共に考えていきたいこと。