2015,5/23(土) 浜松市福祉交流センター 発行:災害ボランティアコーディネーター養成講座 スタッフ 平成 27年度 災害ボランティアコーディネ ーター養成講座 1日目 自分の身を守るために どのように身を守ったらよいのかその方法と、浜 平成 27年5月23日(土)浜松市福祉交流センタ 松市で起こりうる災害事象。北区、天竜区土砂災害。 ー(浜松市中区成子町)にて災害ボランティアコーデ 西区、南区、北区の浜名湖沿岸では津波災害。天竜 ィネーター養成講座 川や都田川など、河川周辺では水害。中区や東区な 1 日目が開催されました! どでは都市型災害が予想されることが説明された。 【開講式】 東海地震は海溝型地震であり、過去にも100~1 主催者あいさつとして、浜松市社会福祉協議会本 部地域支援課 中谷課長、浜松市危機管理課 石原 グループ長よりそれぞれあいさつがありました。 50年に1回起こっているが現在、約160年の“空 白期間”にある。過去の例をみると東海地震は単独 で発生するのではなく南海地震、東南海地震と連動 して起きている。発生原因によって、マグニチュー ド(地震の規模)と震度(揺れの大きさ)について も違いがある。 第 4 次被害想定 静岡県より発表された第 4 次被害想定については、 レベル1(百年に一度というレベル)とレベル2(千 年に一度というレベル)がある。大規模地震による 影響として「液状化」「土砂災害」「津波」など様々 な現象が起き、それに伴い建物の倒壊、家具の転倒 【オリエンテーション】 【セミナー1 浜松市の災害時の取組み】 ~敵を知り、対策を学び、現状を知る~ (1)浜松市地域防災計画と被害想定 の危険がある。 浜松市防災減災対策 津波対策を中心にしてハード・ソフト両面から バランスをとって計画を立てている。目指す姿とし ては自助、共助、公助のバランスのとれたものを目 指している。具体的な津波対策として、 「逃げる」 「知 らせる」「防ぐ」の3つをあげている。 逃げる…避難タワー、避難マウンド、津波避難ビル などの避難場所の確保。津波避難訓練など。 知らせる…パンフレットによる津波避難の方法を啓 発している。同報無線。標識の設置 防ぐ…防潮堤の整備をして被害の軽減を目指している。 講師:浜松市危機管理課 田中さん 避難の仕方 ・災害からの復興は地域福祉という観点から社協が 津波に対して 災害ボランティアセンターを担っている。 大きな揺れを感じたら、まず避難。家族も同様に避難 していると信じる。率先して避難し周囲に避難を呼び 災害ボランティアセンターとは? かけながら避難することが望ましい。 ・被災地において手助けを求めている人と、お手伝 まとめ いしようとしている人を結びつける場所。 公助、共助、自助 3つのバランスが大切です。 比率としては自助7:共助2:公助1 ・被災地のボランティア活動に必要な「情報・人・ モノ」が集まる場所。 【災害ボランティアセンターの役割) 【浜松市社協の災害時の取り組み】 ・情報収集と発信 ・被災地の受け付け体制の整備 ・被災者ニーズの収集 ・ボランティアの支援(募集、受付、マッチング) ・地域の自立への援助 ・地域を日常の中に戻す ・ボランティアを日常に戻す 社会福祉協議会の東日本大震災の支援 浜松市は関東ブロックの一員として岩手県内の 浜松市社協地域支援課 宇佐美 嘉康 社会福祉協議会及び、災害ボランティアセンター の説明があった。 支援にあたった。 大規模災害時に浜松市社協として活動すること ・災害ボランティア本部・センターの運営 ・福祉サービス利用者のケア 社協とは何か 民間の社会福祉活動を推進する、営利を目的とし (日常生活自立支援事業) (介護保険サービス・介護予防事業) ない民間団体で地域福祉の推進を図ることを目的 ・共同募金、義援金窓口開設 とした団体。 (全国組織。 )全国の市町村に1つあり、 ・生活福祉資金貸付事業など 平常時から福祉に関する相談業務やボランティ ア・地域福祉活動の支援を行っている。 通常事業や、災害時にも行う特殊な事業もあるた め社協だけでは災害ボランティアセンターを運営 するのは難しい現状がある。そのため地元の災害ボ 社協が災害ボランティアセンターを担う理由 ランティアの方やNPO、NGO、市外ボランティ ・平常時からボランティアセンターの機能を持って ア、他社協の力を借りて災害ボランティアセンター いる。 ・各種地域福祉団体との日常的な連携がある。 ・民生委員や、障がい福祉団体や福祉関係機関との 連携がある。 ・行政機関と協働した業務を行っている。 の運営をする必要がある。 【セミナー2 被災するとは?Ⅰ】 ~混乱期の支援活動を学ぶ~ シャンティ国際ボランティアの取り組み 【セミナー3 ワークショップ】 「被災するとは?」 ~共有するということ~ 講師 青島 寿宗 (曹洞宗静岡県第四宗務所防災担当) シャンティ国際ボランティア会の歩み カンボジアの難民支援活動から始まりから国内 の災害ボランティアを行うようになってきた経緯 が説明された。 被災地内の温度差 東日本震災では 2011 年 3 月 16 日に宮城県気 仙沼市に支援に入り、当時の状況を写真を交えて説 明があった。提示しながら説明してくださった。 浜松市災害ボランティア連絡会による説明 同じ気仙沼市であっても津波の被害を受けた地 域と高台で津波の被害を免れた地域とでは温度差 クロスロードゲームとは? に大きな違いがあった。 「クロスロード」とは、「岐路」、「分かれ道」のこ とです。災害対応は、重大な決断の連続です。避難 避難所のストレス 所で実際に起こりうる問題に対して判断するうえ 大規模災害で情報が入らない状況が続き不安が で様々な考え方を持つ人がいるということを体験 増大し、様々なことがストレスの原因になる。例え し、その理由などを話し合い、災害対応について学 ば、食事の配布が時間通りに行われないことや子供 べるゲームです。 もたちが生活にかかわることもストレスの原因に なっていたことが紹介された。避難所は発災直後に ついては生活環境が整っておらず、そのことによる ストレスやトラブルが起こっていた。 クロスロードゲームを通じて 避難所運営以前の防災に対する取り組みや避難 時の判断についても質問があり、参加者の年齢、性 別、社会的な立場、居住地などによっても回答に変 誰もが要援護者になるということ 化があります。多くのグループで活発な意見交換が 平常時は通常通りに生活していても被災時には なされていました。 誰もが要援護者となりうる。 また、グループ内での話し合い後には全体に報告さ 平常時に問題を抱える障がいのある人などは被 れ、他のグループの考え方も共有できたことで、 災時には一気に深刻化・顕在化していくこともある。 様々な状況で判断する難しさを体験し、今後判断す るときの参考にできる体験であったと思います クロスロードゲームの様子
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